父の失敗・悩み・たわごと
子どもはみんなやさしい。
先日、妻の具合が悪く、ソファで横になっていると、
子どもたちが枕やブランケットを持ってきてくれた。
やさしい子に育ってくれていてよかった、と思ったのだけれど、
おそらく子どもはみんな、優しい子に育つ素質があるのだと思う。
そういえば、
「いま、保育園の4歳児クラスでいじめが流行っていて」
とか聞いたことがない。
生まれたときはみんなピュアで、素直。
当たり前だけど、そのあとの環境だよなあ、と。
周りが話しているのを聞いて言葉を覚えるように、
周りを見て、性格や行動も覚えていく。きっと。
わたしは決してすごい人格者ではないですし、
ダメな部分も多いですが、
常に子どもが見ていると思って、意識しようと思いました。
編集部 鈴木
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oton+to編集部のおすすめ
「えんとつ町のプペル」は、オトンにオススメ!
キングコング西野亮廣さんが、絵本「えんとつ町のプペル」を
先週、インターネット上で無料で読めるようにされたことで、
賛否、様々な意見があるようですね。私としては、
とても楽しみな未来へ向かう出来事だなと思いました。
そして、それが絵本っていうのもいいなあと。
そもそも絵本選びって、とても保守的な感覚が働く行為だと思っていたので。
私は、子どもが小さい時、よく仕事の合間なんかに近くの本屋さんに行って、
自分が興味を持ったものを手にとって立ち読みをしながら、
気に入ったものを買って帰っていたんです。
でも、失敗をしたくないという思いからか、初めは
何十年も読まれ続けている名作と言われるものを
中心に立ち読みしていたんですね。
確かに名作と言われるものは、読んでみても
いいなと思うことが多いので、それはそれでいいんですけど、
自分の勘で、新しい絵本なんかを手にとって、ページをめくりながら
「面白い!」と思った時の感動は、とても嬉しい瞬間だったので、
そういう機会をもっと味わいたいと思っていました。
(それで一時期、絵本の立ち読みに凝った時期もありました)
でも、忙しくてなかなか絵本を選ぶ時間のないお父さんお母さんは
これは間違いないというような太鼓判を押された名作絵本しか
買うことが出来ないんじゃないかと思ったわけです。
誰かに絵本をプレゼントする時も、世の中に太鼓判を押された名作だけじゃなく、
本当は自分の感覚で見つけた絵本とかだといいなと思うんです。
有名な銘柄でなくても自分の舌で美味しいと思った日本酒やワインを
人にプレゼントするのと同じ感じでしょうかね。
だから今回の話は、いろんな絵本に出会えるとても素敵な
機会ができるきっかけになるんじゃないかと思ったわけですね。
絵本業界の活性化っていいますか新陳代謝にもなると思いますし。
まあ図書館を使うという選択肢もあると思うんですけど、
なぜか私は図書館を積極的に利用するという習慣がなくて、、、。
(そういう人いっぱいいるんじゃないかと思います)。
で、今回そのインターネット上で公開された
「えんとつ町のプペル」を読んだわけです。
(ここが今回の本題)
いやあ、これは、世の多くのオトンに読んでほしいなと思いました。
「みんなが見ているこの景色、これが世界というもんなんだよ」と言うオトンではなく、
「ここにいる全ての人の常識や、見ているものを超える景色っていうのがあるんだよ」と、
子どもに伝えることができるオトンでありたい。
「会社から見える空が、空の全てじゃない」
みんなが見ている世界の外を見に行こうとすることが
出来るオトンでありたい、心から思ってしまいました。
素敵な絵本でした。
先ほど、中3の受験生の息子に「えんとつ町のプペル、読んだ?」って訊いてみたら
「おう、読んだ。スゲエ良かった」と言っていました。
彼も、インターネットの無料公開を知って、すかさず読んだそうです。
インターネット上でこちらから読めます。
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オトンの流儀とか ビジネスマン編
子どもには、もっと上手く伝えられると思っていたのに。こんなにも伝わらないものかと(苦笑)。
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家族の習慣
オトンとオカンの、食事の考え方について。
先日、妻と子どもの食事のあり方について口論になりました。
〜原因は、以下の通り〜
息子のしんたろうが、豆腐チャンプルーを食べない。
で、自分が好きなものを食べようとスプーンを伸ばすのですが、
そのたびに妻は「ひとくちでもお豆腐を食べないと、次の食べたらいけません!」。
しかし、しんたろうはいつまでも豆腐チャンプルーを口にするのを渋ります。
妻としんたろうの攻防が際限なく続き、
私はついに「もうええやん、好きなもん食べさせたら」と言いました。
私としては、決して甘やかしたい気持ちから出た発言ではありませんでした。
オトンである私は、学生時代にアメリカンフットボールをやっていたこともあり、
食事がなによりの身体の資本であると考えています。
自分が小さな身体で苦労したぶん、息子のしんたろうにはデカくなって欲しい。
そんな想いがあります。
反対に、妻としては幼い頃から「自分が好きなものだけ食べるのはいけない」
と教わっていたそうです。
もちろん、自分のやりたいことだけやる、食べたいものだけ食べる。
そんな人になって欲しくありません。
時には嫌なことや理不尽なことを経験しながら、
やり抜くことの大切さも知ってるから、この件については、迷います。
難しいなぁ。
大阪支部・とらがみ
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家族の習慣
やかん、わからん、娘。
以前、6歳の娘がある問題を解いていて、
そこに「やかん」が出てきたのですが。
やかんは一般的なもの。みんな知っている前提の問題。
でも、よく考えると、わが家はやかんを使いません。
娘が生まれる前は使っていたけれど、
お湯を沸かすだけなら、火を使わなくいいように、
湯沸かしポット的なものを使っています。
だから、娘にとっては、やかんは一般的ではないのですね。
で、これは良くないな、と思ったんです。
そういえば、新聞も取っていません。ネットのニュースです。
こたつもないし、たぶん他にもないものはあると思う。
ライフスタイルが変わってきたことで
子どもたちが知らない「一般的なもの」が増えている。
これからは意識しようと思いました。
さっそく先日、みんなで買い物にいったとき、
干し柿を見つけたので買うことに。
けっして珍しいものではないけれど、
ふだんのわが家にはないもの。
ちなみに、息子も娘も、どうやら嫌いみたいでしたが(笑)
これは知らないだろうな、という視点をもって
いろんなことを体験させていきたいですね。
編集部 鈴木
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インタビュー
子どもが小学校高学年。お父さんはそろそろ本音を語ろう!
子どもも大きくなり、小学校高学年になってくるとどのように接していけばいいか
戸惑ってしまうお父さんたちもたくさんいます。
もう怪獣ごっこでもおままごとでもないし・・・。
そこで、「子どもを伸ばす父親、ダメにする父親」の著者、
花まる学習会代表の高濱正伸さん
に お話を伺ってみました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
子どもとの2人旅をおすすめしますね。
これは小学校の低学年よりも 高学年になってからのほうがいい。
お子さんがまだ小さいと、親がいろいろ考えた旅行でも、 あんまり覚えていない。
「あれ、そんなとこ行ったっけ?」なんてね(笑)。
高学年になると、 もうしみじみと覚えていますよ。
旅行はワンテーマ掲げるといいですね。
父と子の修学旅行と 称して、たとえば原爆ドーム。
歴史の中で人間たちが犯したひどいことや残酷なこと。
小学校 高学年にもなると、そういうものを見て
なんとかして言葉にしたいという気持ちになるものです。
その時お父さんはどういう話をするか。
単純にかわいそうだね。だけで終わらせないこと。
どうしてこういうことを人間はやってしまうのか、繰り返してしまうんだろう。
お父さんの本当に思っていることを話す。答えを出さなくてもいいんです。
その中で子どもは現実というものや矛盾というものを受け入れる。
メディアや学校では、少しとがったことを発言するとすぐに糾弾されてしまいます。
あらゆる方面に配慮したことしか言えません。
でもお父さんはそこをドーンと言える。
いや、今の時代、お父さんしか言えないのではないでしょうか。
お父さんが社会の中で体験したことを通して言える本音を。
たとえば今、メディアに取り上げられている企業にしても、
単純に「イケないことをした企業だね」 ということより、
「なかで働いている人たちはギリギリのところで頑張っていたかもしれない。
それはお父さんたちも同じかもしれないんだよ」そういう本音を子どもに話す。
大人といっても完璧はありえない。
不完全なもの同士だからしょっちゅう理不尽なことは起こる。
そういうことは社会に出ると当たり前にあることなんだ。
身近な大人がどれだけ本音を子どもにぶつけられるかどうかで、
子どもはちゃんと考えることができる人になっていきます。
メディアや学校のことだけをきいていると、
「この会社ひどいね」ということしか言わない若者ばかりになってしまう。
それだけだと社会に出てから現実との折り合いをつけることができない人間になってしまいます。
偏っていようが、とにかく小学生高学年の子どもには、
お父さんはそろそろ本音で話しないと。
花まる学習会代表●高濱正伸さん 子どもたちの「生き抜く力」を育てることを重視。
算数オリンピック委員会理事、NPO法人「子育て応援隊むぎぐみ」の理事長も務める。
著書は『わが子を「メシが食える大人」に育てる』(廣済堂出版)、
『子どもを伸ばす父親、ダメにする父親』(角川学芸出版)など多数。
『子どもを伸ばす父親、ダメにする父親』
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“オトン”な日南市
不安だからお金を貯めるのではなく、したいことに必要なだけを稼ぐ。その方がお金を有意義に使えますから。
“オトン”な日南市のその他の記事
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オトンの心得・決めごと
子どもの誕生日を思い出深くできる5つの方法!
ひろパパです。
みなさん、遅ればせながら新年明けましておめでとうございます!
今年はパパ4年目。いいパパになれるよう頑張ります!
さて、今回のテーマは誕生日。
日々の仕事に追われ、ママ任せになり、準備がいつの間にか薄まりがちな子どもの誕生日。
私もちょうど4歳の娘が先週1月上旬に誕生日を終え、3月上旬には1歳になる息子の誕生日が控えています。
ママたちが頑張って準備をしてくれる最中、父親(パパ)たち観点から子どもの誕生日にすべきこと、してあげたら子どもたちが喜んでくれそうなことを整理してみました。
1.ケーキは顔写真付き、もしくはキャラクターケーキを用意してみましょう!
→誕生日といえばケーキ!
ケーキを用意するのはもちろんですが、最近はやりの写真付き、キャラクターケーキは本当に子どもが喜びます!ここもしっかりとこだわりを見せること。皆さんも是非お試しくださいね!
2.その子らしさ、愛情がつまった誕生日を設計してみましょう!
→先ほどの誕生日ケーキもそうですが、その子らしさ、その子にしかない世界唯一の誕生日会を設計してみたいところ。
みなさんのお子さんは何が好きでしょうか?何が喜ぶのでしょうか?
日々仕事をしていると、家族や子どもの好き嫌いもママたちに任せ、意外と忘れているもの。
子どもたちに「パパは僕のこと、私のことを思ってくれているんだ」と感じる愛情つまったものにしてみたいですね!
今回は、私も多忙でなかなかそこまでできなかったので、息子の1歳はリベンジ予定!
3.誕生日プレゼントは最悪でも前日の夜に準備しておきましょう!
→当日仕事でバタバタしまい、その場しのぎの買い物になり、良いものが買えなった、もしくは休日でも結果的に子どもと一緒に選ぶ時間にあまり余裕がなく、とりあえずこれ!ってという情けない感じになってしまった苦い経験は誰にもありませんか?
ぜひ前もって誕生日プレゼント会議やこっそりままにヒアリングをしておいて、子どもたちが喜ぶ用意しておきましょう。
4.ムード作りをこだわってみましょう!
→誕生日はストーリー。その瞬間お祝いするだけでなく、当日まで、当日の朝、昼、晩とこまめに分けてみると結構分けられます。
世の中がクリスマスやハロウィンを一ヶ月前からムード作りするように誕生日もそんなムードを作ってあげるととても喜びますね。
5.必ず夜は家に帰って一緒に食事をしましょう!
→当たり前のことですが、この当たり前をするのが難しかったりする。
どんなに忙しかったとしても人生に一度しかない誕生日は子どもたちを優先!
どんな大きなプレゼントを渡してあげるかよりも、一緒にいる時間の方が子どもも家族も幸せを感じる気がします。
生まれた時の感動を忘れてはいけないですね。その日だけは家族揃っておきたいところ。
(番外編)
プロに記念フォト(動画)を依頼してみましゅ!
→もちろん自宅や外出先でも自分たちの携帯やカメラでも撮影しますが、記念日はプロのカメラマンに撮ってもらうのはとても良いと思います。
ケーキやプレゼント受け取る時の最高の瞬間を動画や写真で抑えることができれば、これほどの思い出はないと思います。
生まれてきてくれたこと、元気に育ち、たくさんの幸せを与えてくれている子どもたちに感謝をしながら日本中の子どもたちにとっての誕生日の質を高めていければと思います。

Colorful birthday cupcakes on white
オトンの心得・決めごとのその他の記事
「それは、家族とのご飯より大事なことか?」(所ジョージ)〜家訓、子育て、家族ブランディング〜コロナ離婚の前に
「所さんの新亭主論(幸せのルール・ブック)」という本(新といってももう20年以上前にだされた本で…続きを読む
新型コロナの影響を「せっかくの機会だから」と捉えて。お父さんと子どもの過ごし方、6つの事例〜家遊び パパ 子育て
新型コロナの影響が、多くのご家庭にも影響を及ぼしていますね。いろんなものごとがなくなっているこ…続きを読む
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【夏休み】家にこもって◎◎しよう
今までは「私はこうだから」「俺はこうだから」とそれぞれの立場で主張争いをしていたんですけど、今は「チーム畠山家として、どれだけ機能するかが重要だね」って。
―よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
―さっそくですが、畠山選手のご家庭は夫婦共働きなんですね。
はい。嫁さん、けっこう忙しく働いています。企業に勤めているんですけど、プロフェッショナルに自分の仕事をやっていますね。
―プロのスポーツ選手の夫を持つ家庭となると、旦那さんの健康管理とかそういう部分をサポートするイメージが強いんですが、珍しいんじゃないですか?
そうですね。周りにもいないので、あまりないケースだと思います。
―ご結婚はいつですか?
僕が25歳のとき、2010年に結婚しました。もともと大学生の頃に知り合って、嫁さんが学年が一つ上だったんです。で、僕が大学4年生、彼女が社会人1年目の時に付き合い始めました。
―社会人の彼女と学生の彼氏ですね。
はい。当時は若くて考え方もガキっぽかったと思うんで、彼女からしたら子どものような存在だったと思います(笑)。別れたり戻ったりというのが2〜3度あって、結婚に至りました。
―それで今は、お子さんがいらしゃるんですね。
4歳の娘です。可愛いです。すごくいい子です(笑)。
―どちら似ですか?
僕です。そう言われます。中にはお母さん似という人もいますけど、僕の方が多いですね。「娘はお父さんに似た方が幸せになるんだよ」っていう定型文句をいただくことが多いです(笑)。
―女の子が欲しかったんですか?
そうですね。僕は女の子がよかったです。
―なんで?
僕、3人兄弟の末っ子で、上に姉と兄がいるんです。力関係でいうと一番下だったので、自分よりも弱い存在に憧れていた時期が昔あったんです。そのことが影響しているのかなあ、、、。いや、それが全てではないですね。以前からいろんな先輩とかに女の子の方が育てやすいっていう話を聞いていましたし、子どもたちにラグビーを教えに行っても、女の子の方が大人の話を聞けるんですよね。男の子は、もう集中力が切れてじっとしていられない子が多いので、それを見ていて「ああ、女の子がいいな」と、自然と心の中で思い始めたんです。
―奥様は?
上は女の子がいいけど、次は男の子が欲しいって言っています。結局、娘が僕に似ているので、自分に似た男の子を見てみたいっていうんですよ。嫁も3人兄弟で、弟が2人いるんです。嫁が言うには「弟2人はカッコいいと思う。なので私に息子が出来たらカッコいいと思う。だから見てみたい」と。つまり好奇心ですね(笑)。
―子どもは何人欲しい、という話はしますか?
僕はひとりでもいいと思っていたんですけど、嫁はひとりじゃ寂しいと。2人以上は欲しいと言っています。まあ2人だったら嫁と僕のどちらかがどちらかを見ていられるんですけど、3人になってくると難しいんじゃないかと思うんですよね。嫁がまさに3人兄弟の一番上で、両親からも「お姉さんだからしっかりしなさい」と、かなり厳しく言われてきたようなので、そういうのを聞くと2人が丁度いいのかなと思います。僕の親は宮城にいて、嫁の方は神戸。どちらも遠方にいるので何かあった時に駆けつけるということも難しいですしね。
―そういう話も奥様とはされますか?
よくします。僕は2人目も女の子がいいという話もしています。やっぱり女の子は可愛いので(笑)。それと、日本では基本的に、女の子というのはお嫁に嫁いで行くじゃないですか。そうすると、嫁さんと2人でゆっくり出来るかなと思うんです。たまに娘が孫を連れて遊びに来てという感じがいいなとイメージしています。
―奥さんのこと大好きですね。
うーん、、、。子どもが育った後の嫁さんとの暮らしを考えるのは大好きです。でも「嫁大好き!」ということにしといてください(笑)。
―息子さんだとそのあたり違うんですか?
男の子の場合だと、こういうのはもう少ないかもしれないんですが、息子家族が同居することになって、息子の奥さんも同じ屋根の下というのが、ちょっとイメージ湧かないんです。というか、たぶん息子の奥さんに気を遣うと思うんです、僕。嫁と息子の奥さんは仲良くやると思うんですけど、なんか僕は気を遣ってしまって、歳とれば、僕も家にいることが多くなりますしねえ。
―すごくイメージされていますね(笑)。
はい。なので、僕は娘に嫁いでもらって、たまに家に来てもらって賑わうのがいいです。
―娘さんの旦那さんになる人について「こんな奴はイヤだ!」とかありますか?
いやあ、なんですかね。ちゃんと挨拶に来てくれれば、どんな人でもいいです。結局娘が選んだ相手なので、要は僕らがそういう風に娘を育てたということかなと。映し鏡じゃないですが、変な奴を連れて来たら、そういう奴を好きになるように育てたというか、成長させた僕ら親の責任かなと思います。だからどんな人でも。ラグビーは外国人の選手も多いので、けっこう日本人と外国人のご夫婦もいるんですよ。だから外国人でもいいです。いや、むしろ外国の人の方が。礼儀正しいし家族を大事にしますからね。
―外国の人の方が家族を大事にしていますか?
圧倒的に外国人の方が家族想いだと思います。常に家族と一緒にいるイメージがあります。イベントは家族と一緒ですし、まあ東京なんかと違って街に娯楽は少ないというのもあるかもしれないですけど、家族を守る意識というか文化が根付いているのは外国の人の方だと思います。
―ちなみに試合にはご家族は来られますか?
はい。試合終わった後、ラグビー選手ってすぐ家族のところに行くんです。ファンサービスの前に。特に家族席というのはなく、一般のお客さんに混じって座っているんですが、それが逆に見つけやすくて、試合後、すぐに家族のところに行って子どもを抱きかかえたりしますね。
―では、今の生活について。平日の平均的なスケジュールを教えてください。
朝はバタバタです。どちらかが朝ごはんの準備をしている時に、どちらかが寝る前に洗濯乾燥機にかけておいたタオルをたたんだりして、保育園の送り迎えもあるし、それぞれが出来ることをどんどんやっていかないと間に合わない感じで動いています。僕は今住んでいるこの府中市にグラウンドがあるんですけど、嫁さんは職場まで1時間以上かかるんで、朝が早いんです。
―保育園の送り迎えはどちらが?
基本は嫁さんです。次の日の予定を確認しながら僕が行ける日は行っています。嫁さんは今、時短で働いているので、5時過ぎの電車に乗るように会社を出て保育園のお迎えに行けるのが6時半くらいです。でも仕事で何かトラブルがあったり、電車の遅延があったりすると、急遽「行けそう?」って連絡を受けて僕が行ったりすることもあります。
―晩ご飯は3人で?
いえ、僕は基本、クラブハウスで夕食が出るので。夕食を家で食べる時は前もって言っておいて嫁さんに用意してもらいます。
―朝ご飯は3人で?
嫁さんは用意をしてくれるんですが、朝は食べないんです。僕と娘ですね。
―朝ご飯はどんなメニューなんですか?
僕は決まったものでいいんです。コンビニに行っても新しいものに挑戦しないタイプなんです。いつも食べているメニューを言うと、納豆、もずく。もずくはスーパーで売っている3パックセットになったものです。朝ごはんの最初に食べるとすごくいいって聞いたので。ちょっと残して娘にあげています。それと鶏のモモ肉、鶏肉の味付けはその都度嫁さんに任せています。あと3連小鉢みたいな器に作り置きのお惣菜を盛り付けてもらうんです。きんぴらとか人参しりしりとかブロッコリーとかそういうものですね。そして半熟卵の目玉焼きです。目玉焼きだけは自分で焼くんです。
―目玉焼きはご自分で?
はい。こだわりがありまして、白身はしっかり焼いて黄身は半熟。黄身の上にちょっと膜がかかって薄いピンクな状態がベストです。それを納豆ご飯に乗っけてぐちゃぐちゃにして食べるんです。
―焼き方の手順を教えてください。
フライパンに油を引いて、余分な油はキッチンペーパーで拭き取ります。卵は2つ、娘も好きなんで。蓋をしてちょっと強火で、下がちゃんと焼けたくらいに水をちょろっと入れて蒸発させます。それで黄身が薄ピンクになったら出来上がり。たまに失敗するんです。その時はだいたい1個成功して1個失敗するので、綺麗なほうを娘にあげます。
―娘さんはお父さんの目玉焼きは好きですか?
好きでいてくれていると思います。前の日に訊くんです。「朝、何食べたい?」って。そしたら目玉焼きって言います。目玉焼きって言ったら納豆と目玉焼きのセットのことなんです。忙しそうにしているのを幼いながら察しているのか「シリアルでいい」っていう日もあります。
―前の日に、次の日の朝ごはん何がいいって話をするんですね。
そうですね。晩ご飯食べた後なんで、何も食べたくない状態なんですけど、それでも訊いて、作れる時は用意しようと思うので。
―奥様はこれからもお仕事を続けていかれますよね。
それは何度も喧嘩するくらいの勢いで話しあっています。彼女の強い責任感から続けている部分もあるし、やりたい気持ちもあると思います。また将来やりたいことも彼女の中ではあるようですね。
―喧嘩になるくらい話し合われたんですね。
以前は仕事を理由に、僕の方の食事面でのサポートが出来ないとかいうのも多々あって、そういうところで何度も喧嘩になりました。先ほども言ったように、基本、クラブハウスで夕食が出るんですが、家で食べる日もあるんです。ただ、それは事前に分かっていることで、かつそんなにいつものことではないんです。その限られた回数の食事の準備について、犬も食わないような喧嘩をしていました。彼女の仕事がどのくらい忙しいのかということを、僕も理解していなかったので。
―奥様もかなりお仕事は忙しいんですね。
家に帰って来ても、夜中まで仕事しているんです。そのまま寝落ちしたりして。「それだったら布団で寝ろ」と。「それで次の日、『疲れた』っていうのはちゃんと寝てないからだ!」とか言って喧嘩になったりしていました(苦笑)。
―最近はないんですか?
はい。荒れていないです海は。穏やかな航海をしています(笑)。
―徐々にお互いのことを理解できてきたということですか?
それはあります。今までは「私はこうだから」「俺はこうだから」とそれぞれの立場で主張争いをしていたんですけど、子どもも出来て「今はチーム畠山家として、どれだけ機能するかが重要だね」っていう話をするようになったので。「俺はプロでやっているから」「私は職場が遠いから」じゃなくて、役割分担というより、例えば皿洗いはどちらの役という分担ではなく、その時に出来る人がやるという風にやっています。今のところいい感じです。
―海外遠征などでいらっしゃらない時も多いですよね。
そうですね。2015年は特にW杯とかでほぼ家にいませんでした。
―その時は奥様がひとりで?
はい。嫁さんがひとりでやっています。食事はそんなにクオリティが高いものは出来ないと思うで、朝はシリアルを食べさせたりして保育園に送って、1時間かけて仕事に行って、お迎えに行き、ご飯の支度をして食べてお風呂入って、寝かしつけて、その後、自分の仕事をしてという、、、。嫁さんの方がしんどかったんじゃないかなあ。
―遠征中はけっこう連絡取り合いますか?
はい。頻繁に連絡しています。体調に変化はないかとか。それと、愚痴ではないですけど、言いたくなる時ってあるじゃないですか。そういうのをお互いに言ったりしています。
―長い遠征から帰って来た時の娘さんの反応は?
今は比較的ウエルカムです。大きくなって僕のことも父親として認知してくれているので。小さいときは苦労しました。
―お父さんと認知されていなくて?
はい。嫁さんがどこかに行くとかありえなかったですね。僕と娘でお留守番している時なんかはもうずっと泣かれて、ご飯あげようが何しようがイヤダイヤダって。どうしていいか分からないし、どっちも損している感じでしたね。でもテレビを観せたり携帯をいじらせることはしたくなかったんで、いろいろ試行錯誤していました。音楽を聴かせたり絵本と読んだり、遊んだりするように促すんですけど、もうそれ以前の問題です。とにかく泣きわめいているので、導入がままならないんです(笑)。それに嫁さんがひとりでお風呂に入るのも泣いてわめいてっていう感じでした。「お母さん、どこ行っちゃうの?」って。
―今はそういうことはないですか?
そうですね。今は言葉が通じるんで「お母さんは明日遅い日ね」と言うと「何時に帰ってくんの?」って訊いてきます。そして嫁さんの帰りが遅い日は、寝る時に必ず電話したいって言うんで電話をさせてあげるんです。でも、電話を切ると泣くんです。「泣いたらもう電話させない」って言うと、泣かないように耐えるようになりました。必死に耐えている娘を見ていると可愛いです(笑)。
―娘さんに怒ることはないですか?
ガンガン怒ります(笑)。特に言葉遣いに関しては。「何だその口のききかたは?」「誰が悪いんだ?」自分だって言うと「だったらちゃんとしろ!」って。あと、ご飯を食べに行った時も、なんかグダグダと退屈そうにしていると「おい、こういう所に来てそういう態度するな。ちゃんと座れ。座れなかったらご飯を食べさせない」って。そこで娘は泣くんですけど「泣かない!誰が悪いの?」と訊くと、自分だって。まず、自分の責任だということ意識させるんです。
―娘さんにひとつのことしか伝えられないとしたら?
人には優しくしなさい、かな。ありきたりですけど。
―娘さんが中学生や高校生になるくらいのことを想像しますか?
します!します!娘の結婚式で僕が泣いているところも想像します。
―色々妄想するんですね。
いろんなことを想定するんです。綿密ではないんですが、僕はある程度計画を立てたり、こうしたいということから逆算してそれに合わせて予定を立てて行動するタイプなので、予定していないこと、イレギュラーなことに対応するのは得意ではないし好きじゃないんです。ありきたりでもシナリオがある方が好きです。嫁さんは「その時にすればよくない?」っていう考えなんです。あらかじめ決めてから行動をしたい僕とは考え方が違うんです、だからよく話し合わないとズレが生じます。結婚当初そういう状態になっていたと思います。
―話すことは大事ですね。娘さんの育て方について話をされることも多いですか?
多いと思います。
―そこで意見が食い違うことも?
あります。僕なんかはもうどこの大学に入れたいとかまでイメージするんですけど、嫁さんからは「まだ4歳だよ。小学生になる前だよ」って。僕は「でも決めておいた方がいいんじゃないか」と。すると「その時その時で本人が選ぶから、そこまで決める必要は全くない」って。僕が何か提案すると、大概まだ早いって言われます。嫁の方が自由度が高いんです。僕の方で行くと決められた道になってしまうから、嫁の意見も確かになあと思いつつ、という感じですね。
―チーム畠山家の課題って何ですか?
本格的に娘を海外に行かせるかどうか、というところですね。やっぱり英語を学ばせたいというのは夫婦で一致しているんです。僕がイギリスに短期で行かせていただいた時に嫁も1ヶ月だけ一緒に来ていたんですけど、海外で生活してみてすごく良かったって言うし、英語が出来ることで仕事の幅も人との繋がりも全然変わってくるので、英語だけは勉強させたいと嫁は言っているんです。それには僕も賛成なので。日本でも学ばせることは出来ると思うんですが、小さいうちは飲み込みが早いですし、そう思うと早いうちに海外に行かせた方がいいんじゃないかと思って。でも、そうすると僕も嫁も仕事があるので、一人で行かせることになるのか?とか嫁さんが仕事を辞めて行くか?とか。
―畠山さんが海外のチームに移籍と言うのは?
若ければそれもアリだと思うんですけどね。あと10年続けられるような選手じゃないと自分では思っているので、限られた時間も中で精一杯やるには日本かなと。僕の中で決め付けているのかもしれないですけど。
―娘さんが何歳になるまで現役の姿をみせたいですか?
そういう気持ちはあまりないんです。2015年のW杯を観にきて、娘は観ながら寝たりもしていたんですけど、そこの空気とかは彼女のひとつの糧になっているはずで、もう見せることは出来ていると思っているんです。逆にラグビーを辞めた後の、しっかり仕事をしている姿を見せたいと思っていますね。
―引退後のイメージはありますか?
まだ具体的にはないっていないですけど、せっかくここまでラグビーをやってきて、いろいろ経験もしてきたので、それを生かすことができればと思います。それも僕ひとりじゃなく何人かでやっていければいいなと。
―畠山選手にとって子育てとは?
僕は親からの影響がすごく大きいと思っているんです。僕の両親も共働きで、台所に立っている父親の姿も見てきたんですね。そういう、僕が見てきた教、わってきたことを、今度は自分の子どもにも伝えるという感じでしょうか。
―どんなお父さんなんですか?
物静かですね。喋りはするんですけど穏やかで賢くて、周りからもかなり好かれているイメージでしたね。母親は明るくておしゃべりです。僕は父がブレーキ、母がアクセルだという風に見ていました。
―畠山選手はアクセル?ブレーキ?
どちらもあります。嫁もそうです。アクセルも踏めるしブレーキも踏める。だからお互いは一緒にアクセルを踏んでしまう時があるんです。一緒にブレーキならいいんですけど。喧嘩している時はどっちもアクセル踏んでいるのでヒートアップしちゃう時があったんです。その後、僕がブレーキをかけるんですが「今はお互いが熱くなっているから一旦寝よう」って。でも嫁はその場で決着を付けようって言うんです。僕は冷静になってから話そうって何度か言うんですけど、そこからまた喧嘩になっていました。あっ、今は穏やかですよ。穏やかな海を航海中です(笑)。
【夏休み】家にこもって◎◎しようのその他の記事
【夏休み特集】こういう風景は記録しておきましょう。オトンの自由研究。
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オトンとカラダ
息子と、一緒に筋トレだ。
先日、息子のサッカーの練習を見ていて、
うーむ、技術の問題もあるけど、
体力と筋力がそもそも追いついてないなあ、と。
一方でいま、わたしも37歳。
気をぬくとすぐ太るし、
体力も落ちたなあ、と。
よし、一緒に鍛えるか、ということで、
筋トレをはじめることにしました。
ただし、三日坊主にならないように、、、
ルーチンにする仕掛けとして、
まずは土日、風呂に入る前にひと汗かく、
というルールにしました。
息子は
握力20回
スクワット10回
腹筋5回
足上げ5回
腕立て3回から。
腕立ては、ちゃんとアゴをつけること。
オトンは
握力40回
スクワット10回
腹筋30回
足上げ30回
腕立て10回。
(やばい、全然できなくなってる・・・汗)
できるところから、徐々に増やすのも
続けるためには必要なこと!と納得しつつ、
一緒にやると、やっぱり楽しい。
腹筋の時は、お互い足を抑えたり、
声をあわせて数を数えたり。
いいコミュニケーションになっています。
最近、太ったなあというオトンにオススメです。
編集部 鈴木 祐介
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