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インタビュー
2014.12.2
移住家族:スイートピー農家になりました。
移住家族シリーズ
宮崎県日南市 高橋さんファミリー
仕事のこと家族のこと、あらゆることを考えて決めた移住という結論。それぞれの家族の背景や思い、プロセスなどを紹介していきます。
まさか自分が花を作るなんて
「田舎に住みたいというのは2人とも思っていたことです。ただ、妻は秋田を希望していましたが(笑)」。そう語るのは高橋悟さん(40歳)。7年前から宮崎県日南市でスイートピー農家を営んでいる。
以前は東京で児童福祉関係の団体職員をしていた。奥様の三佳子さんとはそこで知り合った。
「新婚旅行が奄美大島だったんですよ。移住の下見が目的で」奥様の三佳子さんが笑う。その後も2人で長期休暇を利用して現地へ行き、就農コースがあるところは1週間程泊まり込んで研修を受けた。奄美大島、鹿児島の志布志市を検討し、最終的には宮崎県日南市に。スイートピーと出会ったからだ。
「自分が花を作るなんて思ってもみませんでした。農業は食べ物を作るもの、という固定観念があったので」と悟さん。
スイートピーは集約農業。面積が狭くても収量があがる。新規就農者にとっては初期投資が抑えられるのが利点。まずはそこに引かれ、スイートピー農家としてのスタートを切る。
夜中の1時から22時まで働くことも
スイートピー栽培はすごく手間はかかるのだそう。「農繁期には夜中の1時から22時まで働くこともあります。確かに体力的にはしんどいですが、精神的には全く参っていないんです。好きなことをしていますから」
取材中、奥様がテーブルにガラス瓶にさした紫のスイートピーを持ってきてくれた。「3年前、自分のところの種から1本だけ紫の花が咲きましてね。これは面白いと。そこから自分たちで試行錯誤して、今は紫のスイートピーを出荷できるようになりました。新しい品種は自分で名前もつけられるんですよ。自分たちで品種を探求できるところもスイートピー農家の魅力ですね」と悟さん。
気持ちが晴れやかになるんです
「関東の知人に段ボールいっぱいに入れたスイートピーを送ると、本当に喜んでくれます。近所の方にも喜んでお裾分けしているようですよ」。三佳子さんに一番好きな作業は?と尋ねてみた。「花組みかな。大きさを選別して50本の花束にする作業です。気持ちが晴れやかになるんです」。悟さんにも聞いてみると、「僕は出荷が好きですね。自信のある花を全国に発信できる。全ての苦労が報われる瞬間ですから」。
ビニールハウスでスイートピーを育てている。手前の田んぼで米作りもはじめた。取材の前日、この広大な土地を眺めながら、「ここでロックフェスをやりたい」と思ったそう。高橋さんの夢は尽きない。
スイートピーの農繁期は9月から3月。12月から出荷がはじまる。農閑期の4月から8月は副業である薪の製造が中心。
高橋さん夫婦のとなりにいるのはいちご農家の南さん。いちご狩り体験などにも熱心。ハウスでジャズライブも主催するというアクティブ農家さん。その左は、宮崎県日南市役所の田鹿さん、みんな爽やかな笑顔です!
「飲みに行く時に馬で行ければいいなあ」
「でも帰りは乗っちゃだめですよ。軽車両扱いですから」
この時の立ち話の話題でした。
プロフィール 高橋悟
東京都出身。奥様の三佳子さんとスイートピー農家を営む。また、薪ストーブ好きが高じて薪の製造販売もはじめた。子どもは2人。4歳の奏ちゃんと1歳の朱里ちゃんはこの日は保育園でした。
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