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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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引っ越し会社経営  山本恒夫さん
オトンの流儀とか
ビジネスマン編 Vol.36

子どもは5人ですが、一人ずつと過ごす時間は必要だと思います。絆が深まりますから。【第2回】

引っ越し会社経営  山本恒夫さん

引っ越し会社経営  山本恒夫さん

家族構成:妻、娘(高1、中1、小5、幼児)、息子(4歳)

【オトンの流儀とか】 
今回は引っ越し会社を経営されている山本さんです。5人のお子さんのオトンです。基本平日は仕事であまり子どもと触れ合う時間のない山本さんですが、休日にはできるだけ子どもと過ごすようにしています。また最近、子どもと二人だけで過ごす時間を作ることで、変化が起こっただとか。第2回です。

聞き手:oton+to編集長 布施太朗

第2回長女とは富士山に、3女とは沖縄へ。次女とは今度。

―今、一番コミュニケーションしているのは高1の子ですか?

はい。それで中1の子は送り迎えの時にコミュニケーションを取ってます。

―小5の子とはコミュニケーション取れていますか?

そうですね。あまり出来ていなかったんですけど、今年の4月に座禅の沖縄ツアーっていうのがあったんですよ。経営者が集まるというパワースポットに行って座禅組んで、普段の忙しさをリセットするみたいなツアーで。それに一緒に2泊3日で連れて行ってあげて、彼女も一緒に座禅していました。そんな一緒に経営者たちと仲良くなる経験をしてからは割と仲いいですね。

山本恒夫さん

―お父さんと二人旅感覚だったんですね。なぜ一緒に行こうと思ったんですか?

前の年も同じツアーがあったんですけど、その前の年がたまたま3番目の子の誕生日と被っちゃったんですよ。それで誕生日プレゼント良い物を買うから許してってその時言っちゃったんです。そこで今年は妻から、3番目も一緒なら行ってもいいよってことになったので。

―提案したのは奥様だったんですね。

そうですね。実際に僕も3姉妹の上3人で見ると、確かに3番目の子といつもなかなかコミュニケーションが取れていなかったっていうのを実感していたので。やっぱり子ども5人となると多少は好き嫌いも出てくるじゃないですか。出さないようにしていますけどそういうのを感じていて、丁度良い機会だなと。

―なるほど。どうでしたか?

非常に良かったですね。向こうもこんなに長い時間自分と一緒にいることが今までなかったですし、自然と戯れて本人自体も変わったというか。

―何か気づいたことありますか?二人で過ごしてみて。

やっぱり嫁に任せっきりにしすぎていたところありましたね。例えば泊まりに行くとお風呂のこととか朝早く起きなきゃいけないとか、そういうところは自分が考えてこなかったなみたいなことを感じました。今回は自分がそういうところで気を使わなきゃいけないんだなというのはありましたね。夜は途中からホテルみたいなところじゃなくて、ペンションみたいなところだったので、娘は途中でちょっと離脱して寝ていました。大人の中に入って行く大変さなんかは彼女なりにあったのかと思いますね。

―どういう話をしたんですか?

深いところまでは話していないですかね。大人7人で子ども1人だったので、まず名前を覚えた方がいいよみたいな話はしましたね。あの人誰々だ?みたいなクイズを出しながら、翌日までに全部名前を言えるようにしたりだとか、あの人はどういう人だよと説明したりとか。本人も人に関心を持つというのを覚えてくれたのかなと思いましたね。

―どんなところが距離が近くなったと感じますか?

3番目の子は「お父さんは多分2番目の子の方が好きだ」みたいな風に思っていたと思うんですよ。一番差別受けてるみたいなのを感じていて。2番目の子にはこれやってくれているのに、自分(3番目の子)にはやってくれてないみたいなネガティブな発想をしていて、そんな中で1人だけ連れて行ったので、彼女的には多分凄く嬉しかったんじゃないかと思いますね。

―特別扱いしてくれたっていう感じですか。

そうですね。もっと早く機会があったらやってあげてれば良かったなと思いましたね。

―奥様がそれを言わなければまだそうなっていない可能性もある?

ありますね。そういうタイミングってなかなかないので。家族で一緒に色々なところに行きますけど、二人だけで行くっていうことはあまりないですし。やっぱりそれが沖縄ってことで逆に今2番目が、なんで私は行けなかったのとか言っています。機会があれば連れて行ってあげたいんですけど、今年は中学校に入ったばかりだったので。来年とかで行く機会があれば連れて行ってあげたいなとか思っています。あと去年たまたま長女と二人で富士山に登ったんですよ。それが凄く良かったので、今年は次女と登ろうとか企画しています。それでだいぶ近くなったっていうのもあります。

―富士山はどういうきっかけで登ろうという話になったんですか?

もともと自分は去年くらいから登りたいなと思っていたんですよ。そんな時に娘の友達も登ったっていう情報が入ってきて、「私も登りたい」と。じゃあトントン拍子で来週行こうとなった感じです。もう朝5時くらいに入ってそのまま日帰りコースでしたね。

―登ってどうでしたか?

友達は9合目くらいで高山病になって頂上まで登れなかったらしいですね。なので長女は「登りたい」って目標があって、自分もそう思っていたので、その目標が達成できた喜びはありました。娘も頑張ってついてきていて、休まずにいけたので。逆に降りる方がきつかったです。登った時よりも降りる方が足が痛くなる。だから本当に下山した時の達成感の方が良かったですね。会話も学校の話とか、部活の話だったり色々しましたね。

山本恒夫さん

―子育てでこれは失敗したな、とかやってしまったなということは?

失敗なのかはわからないですけど、休みが週1日しかないので、子どもと公園行ったりとか、自然と戯れたりキャンプに行くとかそういう時間をもっと過ごせたら良かったかなと思います。自然の中で運動したりする方が親子のコミュニケーションというか絆は深まるのかなと。今年はキャンピングカーをレンタルしてみんなでキャンプ行こうと妻と話しています。自分も小さい頃に親に連れて行ってもらって嬉しかった、楽しかった旅行は記憶に残っているので。自然があるところは特に。

―ご家族で大事にされているルールとかありますか?他の方だとないという人も多いですし、一番多いのは挨拶をしっかりするというのがありますが。

挨拶はありますね。やっぱり嫁もそういうところは大事にしています。とりあえず自分も出る時に、全員が起きているわけじゃないですけど、「おはよう」と言います。必ず挨拶するのは徹底していますね。ただ子どもたち全員はまだそこまで徹底できていない。自分と妻は必ずやっていますけど。

―どういうことで怒りますか。

自分は結構貧乏な家庭で育ったので、食べ物を残した時は怒りますね。ただ行儀が悪かったりとか、ご飯の途中でテレビ見出して遅かったりとか、そういうので自分が結構無茶苦茶怒られたので、ご飯の時はご飯に集中するよう言っています。また残さず食べようと。

―子育てに関して奥様と話をして、価値観が合うところと合わないところはあります?

自分はやらせて覚えさせるっていうタイプなんですけど、妻は1から9くらいまでだいたいのことをやっちゃうので、子どもとしては大人になってから困るだろうと。過保護すぎるというか。特に上の娘とか高1ですけど、中学生くらいまでは駅から5分くらいのところにも送り迎えするとか。もちろん不審者とか色々あったりするんですけど、携帯も持っているし、そこまですることはないんじゃないと思いますけどね。だから塾とかも送り迎えとか自分で電車乗らせて行かせれば勉強になるのになぁとか。

―お子さんに一つだけしか伝えられない、教えることができないとしたら?

苦労をした方がいい、挑戦した方がいいよと。何事も。自分も5人兄弟ですごく貧乏で、高校はなんとか出さしてもらった感じだったので。そんな時にバイクで事故って300万くらいの借金をしてアルバイトに明け暮れて苦労して果たして返し終わったので。その時は最悪だと思いましたけどそれを乗り越えて、それが起業に繋がったっていうのがあるので。

―子育ては○○であるというと?

自分を育ててくれる鏡というか。やはり自分の分身なので、気づかせてくれる部分がありますね。今2番目の子が中1なので、気づかせてくれることを結構言ってくるんですね。嫁の分身のようなところもあるので。自分自身、有言実行していないなと反省させられます。「ダイエットをして今年はマッチョになるわ」と去年くらいから言ってるんですけど、それに対して、「全然ならない!食べてばっかりだからだよ」と娘にズバズバ言われました。その場は腹立つのですが、言ってることはごもっともだなと。子どもにはこうやって言うんだけど自分が出来ていないじゃんと。

―男の子には特別な思い入れはあるんですか。

やっぱり同性が初めてなので可愛いですし、男としてという話はこれから言おうと思っています。電車でよく新幹線乗ってどこか行くとか二人でしますけど。自分が親にやってもらって嬉しかったことをやってあげたいなみたいな。

山本恒夫さん

今回の"オトン"なビジネスマンは、

山本恒夫さん

株式会社スタームービング 代表取締役社長
家族構成:妻、娘(高1、中1、小5、幼児)、息子(4歳)

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