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妻が言ってました。兄妹には助けられたと。私たち親が出来ないことを自然にやってくれたって。【家訓づくり 子育て 家族ブランディング】
不動産会社経営 櫻井 規雄さん
家族構成:妻、息子(小6、小4、年長)、娘(小1)
【オトンの流儀とか】 今回は不動産会社を経営されている櫻井さん。4人のお子さんのオトンです。櫻井家には家訓があるそうです。お子さんが生まれる前からご夫婦で話をして作ったのだとか。お子さんを叱る時、どうしても理詰めになってしまうことを改善したい櫻井さんですが、最近、学校で起こったあることがきっかけで、次男の子とベッドで話をするようになったのだとか。いいお話を伺えました。3回連載です。
聞き手:oton+to編集長 布施太朗
第1回1ヶ月くらい、まだ小さな長男と2人暮らしをしたことで母親目線が身に付いたといいますか。
―よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
―お子さんが4人いらっしゃるんですよね。
はい。上から小6男子、小4男子、小1の長女、年長さんの男の子です。
―奥様と4人欲しいねとか話をされていたんですか?
妻は5人欲しいと言っていました。でも妻はもともと子どもが大好きだったというわけではないのですが、私と結婚して将来のことを考えるようになってから、子どもが欲しいと思うようになり、どんどんと(笑)。やっぱり子どもが多いほうがいつまでも賑やかですし、家族の絆は友人や会社で出来た絆とは、また違うものだと思うので、そういう意味では1人より2人、2人より3人っていうのが妻と私の中にあったのかもしれません。
―ご結婚されたのは。
私が36の年ですね。だから、13年前。
―ご結婚されて、2年ぐらいでお子さんが生まれたんですね。生まれてすぐお父さんの感覚が芽生えましたか。
いや、その時はお父さんの感覚は芽生えていません。やっぱり実感はなかったです。けど、ただ子どもが出来たことで今まで考えていたことが随分変わってきたっていうのが色んなところで表れました。例えば家に帰るよりもずっと会社に残って仕事をしていたいという感覚から、仕事は完璧に終わらせるから早く済ませて、早く帰って家族と一緒にいたいなとか、そういう気持ちが普通に出てきちゃったんですよね。休みの日はとにかく予定を立てるというか、どこか出掛けよう、子どもが喜ぶようなことをしたいなとか。一緒に楽しむことをしたいなとか。
―会社作られてどのぐらいですか?
16年目ですね。
―じゃあ、4年目ぐらいにお子さんが生まれたんですね。
そうですね。少し余裕をもって会社を見れるようになった頃ですかね。
―奥様とはお仕事のこと、子育てのこと、かなりオープンに話すんですか。
妻とは何でも話すようにしています。仕事のピンチの時もそのことを妻に話しましたし、もちろん子育てのことも。なんでも話すということは、いい面と悪い面あるかもしれませんが、私はそのほうがストレスなくていいです。例えば妻の話を聞いていて、塾に行くとか、習い事をやるとか、自分がよく分かっていないことを相談されても、その塾はいいと思うよとか、やめておこうよとか言えないじゃないですか。子どもと接しているのは妻のほうが多いですから、それで色々聞いています。妻もどんどん言ってくるんですよ。今日またずっとケンカしてたよとか。とにかく4人兄弟ですからね、朝起きてから寝静まるまで凄いらしいです。私も休みの日は凄いなと思います、起きた瞬間から。
―上のお子さんが小さい時は、家事や育児に関することをされていましたか?
結果的には手伝いになっちゃうんですけど、手伝いというよりは自分の役割だなという意識でやっていたところもありました。仕事を早く終えて帰宅した際は、例えば洗濯ものを先に取り込んでおこうとかお風呂を入れておこうとか、色々やっていましたね。あと、2人目は当時生まれた時に体が弱くて、RSウィルスという風邪に感染して入院しちゃったんですよ。その時には当然、子どもが小さいですから妻も一緒に入院するかたちになるんです。ですから長男の世話は自分がしないといけないので、1ヶ月ぐらい2人暮らしでした。
―1ヶ月はいかがでした?
良かったですね。そして軽はずみに妻に頼めなくなりました。簡単に例えば洗濯しておいてよとか言う前に、もう一回タオル使ったほうがいいかな等、そんなことを色々考えるようになりました。食器もなるべくだったら、その後のことを考えなくちゃいけないとか、食べ散らかさないほうがいいなとか、ちょっとレベルが低いのかもしれないですけど、実際に自分がやるようになって、多少、母親目線みたいなのが身に付いちゃったところがあると思います。子どもが2回入院しましたから。子どもだけでなく妻もですね。2番目の時、切迫早産で三週間ぐらい入院して、3番目の時も。だから、そういう意味では結構、子どもと密に過ごす時間は多かったかもしれないですね。
―後のことを考えるっていうことをサラッと言えるお父さんはなかなかいないかもしれないですね。今は平日にお子さんとよくコミニケーションをとられますか。
うちはよっぽどの二日酔いか体調を悪くしているか、仕事で家にいない時以外は朝食を一緒に食べようというルールがあります。これは絶対の約束です。もう子どもが生まれる前からなんですけど、朝ごはんの時だけは一緒に過ごそうと。食べれなくても座りますよね、食卓には。あと、その前に子どもと接する機会もあったりします。子どもと散歩したり走ったり。
―朝、走ろうと言ったのはお父さんからですか?
きっかけは、妻に言われたんです。「新宿ハーフマラソンに出たら」って。もともと私はカラダを動かすのが好きなので、それで子どもを巻き込んで走るようになりました。
―お子さん、「今日はイヤだとか」そういうことはないですか?
普通そうなりそうじゃないですか、親が行こうよと言っても、子どものほうが嫌々でというね。でも、子どもも積極的です。うまく妻に乗せられているんだと思います、私も含め(笑)。ただやみくもにやるわけじゃなくて目的があって、例えば、子どもは子どもでスタンプラリーになっていて、1回走るごとにスタンプを押されるんですよ、家に貼っています。50個たまると、次男にはガンプラを買ってあげるなどの報酬があります。あとは、やらないと後でしわ寄せがくるというのを子ども達に妻と私がよく言うので、それが結構、刷り込まれているのかなと思います。
―あとでしわ寄せがくるというのはどういう風に言うんですか?
今日1日やらないと明日は2回分だよねとか、2日間さぼったら3日目にはその分やらなきゃいけないよねと普段から言っています。そして宿題にしてもそうですけど、やる意味をキチッと教えるようにしています。ただ宿題やりなさいというのは、うちの妻も言わないですね。シンプルなロジックの話ですけど、今日の宿題は何のために出たか、みたいなところから話をします。
―奥様もそういうふうにお話されるんですね、目的から。
そうは言っても感情的になって「やりなさい!!」ってなることもありますよ。でもなるべく理由を教えるようにはしています。走っていれば足腰しっかりしてくるよ、ちょっと短距離練習すると運動会でも早く走れるよ、体が丈夫になるから学校休まずに行けるよとか。あとはパパがお酒飲んでもそんなに太ってないのは、ランニングとかをずっとやってきたおかげなんだよとか。だから子ども自身も走ったほうがいいのかなと思っているんじゃないですかね。なるべくやらされ感にならないよう、やりたいと思わせるようにしています。
【第2回】に続きます
今回の"オトン"なビジネスマンは、
櫻井 規雄さん
株式会社ブロードブレインズ 代表取締役
家族構成:妻、息子(小6、小4、年長)、娘(小1)
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