oton+to(オトント) > オトンの流儀とか ビジネスマン編 > 全寮制の中高一貫校に入ってすぐに、長男がすっごいホームシックにかかったんです。「パパ、僕は帰りたい」って言われて。
全寮制の中高一貫校に入ってすぐに、長男がすっごいホームシックにかかったんです。「パパ、僕は帰りたい」って言われて。
人材コンサルティング会社経営 名古屋市 徳山求大さん
家族構成:母、息子(高3) 息子(中2)
“オトン”なビジネスマン第19回は、名古屋にお住まいの徳山さん。2人の息子さんのオトン。家族と過ごすのは月2回ほどだった単身赴任生活。そんな中、上の子が小2の時に離婚。2人の子どもはお父さんと暮らすことに。そして今は兄弟、中学受験をして、全寮制の中高一貫校へ。
聞き手:oton+to編集長 布施太朗
―よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
―ご家族は?
高校3年生と中学2年生の息子2人と僕の母の4人家族の父子家庭です。
―ご結婚は?
僕、離婚歴があるのですが、リクルートに入って名古屋にいたんです。ちょうど結婚したタイミングで東京単身赴任になったんですよ。元々は半年の期限付きの東京転勤だったんですが、その後、東京で残れという話になり、ちょうど20代後半の時だったから仕事に集中したいって気持ちもあって、結局ずっと単身赴任のままでした。そういう中で子どもが出来て、どんどん溝が、、、。
―その間コミュニケーションっていうのは減っていったってこと?
月2回くらいは帰っていたんですけど。子どもが生まれて奥さんのほうは子ども中心になってくじゃないですか。そこに僕がたまに帰って来て、子育ての普段の大変さとかを全く知らないまま、その週末だけなんか子どもと楽しくやって帰ってくみたいな。
何度か東京で一緒に住むことも考えたのですが、当時はみんな毎日夜遅くまで仕事していて、東京に呼んだところで奥さんは一人ぼっちになってしまう。それでうまくいかなかった先輩も見ていたので・・・。でもそれがよくなかった。
―そういったとことで奥様のストレスとかみたいなのが?
今思えば向こうは向こうで一生懸命やっていたと思うんです。でも名古屋の家は奥さんの実家の近くで、奥さんは毎日子ども連れて実家に行っているから、僕の立場からすると、僕は一生懸命東京で仕事して稼いで、奥さんと子どもには楽させてるという気持ちだったんです。
―奥様のご実家近くなので安心という気持ちがあるでしょうね。大変な思いをさせているという感じではないというのはわかる気がします。
そうですねえ。むしろ、僕が家に帰った時くらいはちゃんと癒してほしいというか。でも向こうからすると、子育てが大変な中、僕は一人で好きなことを東京でやっているっていう。結局、後になって思ったんですけど、奥さんは誰からもやっぱり褒めてもらったりすることってなかったと思うんですよね。子どもが褒めてくれるわけないし。それに親の近くにいると、親が全部やっちゃうんですよ。向こうのお母さんがチャキチャキで。だから親からもほめられることは少ないない。そういう中でたぶん、自分の存在価値というか、寂しい気持ちとかが高まっていったのかなあって。そういう気持ちを理解してあげることができなかった。これはあくまでも僕の想像でしかありませんが。
―後になってからというと、上の子が何歳くらいの時ですか?
上は小2で下が3歳の時。僕の方が子どもを引き取ったんです。
―月2回しか家に帰らない徳山さんの方がお子さんを?
そうです。ウチのおふくろが名古屋の家に入って子どもたちの面倒を見てくれて。僕は単身赴任だったんだけど、出来る限り毎週末は名古屋に戻って。当時は仕事も大変で、土曜日も仕事が入っているので夜に名古屋に戻って、子どもと遊んで、日曜日の夜か月曜日の朝イチで東京に戻ってそのまま出勤というのを、2、3年やったかな。その後、リクルートを辞めて名古屋に戻りました。
―一緒に過ごしてる時間でいうと、奥さんの方が子どもを引き取るってイメージなんですけど。
そうですね、いろいろ事情もあって僕の方が引き取ることになりました。
―つらい選択ですね。
ねえ、そうですよねえ。
今回の"オトン"なビジネスマンは、
徳山求大さん
株式会社イヴォーグ 代表取締役
名古屋市出身。
家族構成:母、息子(高3) 息子(中2)
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