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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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人材コンサルティング会社経営 名古屋市 徳山求大さん
オトンの流儀とか
ビジネスマン編 Vol.19

全寮制の中高一貫校に入ってすぐに、長男がすっごいホームシックにかかったんです。「パパ、僕は帰りたい」って言われて。

人材コンサルティング会社経営 名古屋市 徳山求大さん

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家族構成:母、息子(高3) 息子(中2)

聞き手:oton+to編集長 布施太朗

―なるほど。

AOとか推薦入れると今はもう半分くらいが、そういう受験をしないで大学に上がってる人達が多くなってきてるんですよね。対人関係も仲のいい人たちとだけ付き合って、軋轢を乗り越えて何かをするってこともなく。だから社会に出たとたんに、人からなんか言われるとすぐしょげる。コミュニケーションが取れない、受け身。変にプライドがバカ高いもんだから、すぐ自信を失くす、心が折れるみたいなことになっているんです。一方、日本の製造業の強さってどこから来てたかというと、職場力なんです。じゃあ職場力はどこから来ていたかというと、濃密な人間関係なんですよ。例えば寮とかで先輩後輩のつながりがあったりとか、職場の中でここぞって時に一致団結になったりとか。新人が入ってくると普通に先輩が面倒みるということを順繰りやってきたり。そういう濃い繋がりがあったのに、今は真逆の人が育っている。「こりゃ問題だ」。と思ったんですよね。ましてやこれからね、アジアでどんどん、中国とか台湾とか、ガッツのある人たちがきている中で、これはヤバいぞ日本と思って出したのがその本なんです。

―本を出版した時はお子さん何歳?

小学校だから5年とか6年とかそのタイミングですかねえ。

―ちょうどその気持ちが徳山さんの中でも熱くなってるときなんですね。

そうですねえ。あるときお客様の社長に韓国の徴兵制度の話を聞いたんです。全然知らないやつらとの集団生活が始まるわけですよね。上官が右と言ったら右向くしかなく、左と言ったら左。命の生き死にに関わる話だから、その命令に対して「えっ何でですか?」とかいちいち言ってる暇もないし、言ったらまあどつかれたりとか理不尽な世界があるわけじゃないですか。だけどそこには生死に関わることなので、そういうことになってるわけですけど。そういう状況の中で、まず理不尽なことが世の中にあることを身をもって知るという。団体で何かやって誰かがミスしたりとかすると、連帯責任で飯食えないとかペナルティがあったりとかって。そうすると何が起こるかっていうと「徳山!テメエのせいで飯食えなかったろ」っていう感じで、出来ないやつを最初いじめるらしいんです。ところが、いじめたところで何も事が好転しないってことが分かるわけですよ。すると次に「じゃあそいつをどうやって引き上げるか」って話になっていくわけですね。そこでほんとの意味での団結が生まれるんです。みんなで協力してやろうよとか、そういう甘っちょろいチームワークじゃないものが。実際、日本の留学生で徴兵に行って戻ってきた子が「ドロドロしたところを飛び越えた先の友情とか、経験をして生きていくのが大切なんじゃないかっていうことを学んできました」っていうことを言っていたらしいんですよ。

徳山求大さん

今回の"オトン"なビジネスマンは、

徳山求大さん

株式会社イヴォーグ 代表取締役
名古屋市出身。
家族構成:母、息子(高3) 息子(中2)

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oton+to編集長 布施太朗が本を出しました!
書籍のご紹介

祝!第4刷決定!

父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

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