オトンの流儀とか ビジネスマン編
うちの娘は高校に行かないという選択をしました。「好きなことをやりな」というのがウチの教育方針なので。前編
今回は東証一部上場、株式会社ビジョンの代表、佐野健一さん。娘さんの進路のこと、お風呂のこと、ご自身の中学生時代のことなどいろいろ伺いました、19歳の娘さんとは日曜日はほぼ毎週、一緒にゴルフの打ちっぱなしに行き、晩御飯を一緒に食べるのだとか。お年頃の娘さんを持つお父さんからすると、なんともうらやましい限り。2回連載でお届けします。
進学についての話になった時、本人はあまり高校に行きたそうじゃなかったように見えたんです。
―よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
―今はご家族一緒に住まわれていますか。
はい。妻と19歳の娘と一緒に住んでいます。
―今、娘さんは学生さん?
いえ、うちの会社でアルバイトをしています。週3回来て動画の編集などをやっています。16歳からはじめたのでもうすぐ4年になりますね。
―お父さんの会社でアルバイトをするようになったきっかけは?
娘はもともとパソコンが好きで、小学生の時からずっといじっていました。そして中学3年生で進路を考えることになった時に、高校には行かないという選択をしたんです。
―おおっ、高校にはいかない?
「好きなことをやりな」というのがウチの教育方針なので。勉強は後でも出来ますから。勉強って、詰め込み型の勉強より、将来、自分が社会に出た時に、学びたいことを自ら勉強するほうが柔軟性を持って身につけることが出来ると思っているんです。たぶん、学校で暗号のように覚えていったほとんどのものは、たぶん社会で使わないんじゃないかと思いますし。僕が学生だった当時から「これは本当に必要なものなのか?」とよく思っていたので。
―では、娘さんはもう受験勉強も一切していなかった?
いえ、はじめは塾にも行って一生懸命頑張っていました。でも、本人が向いていないなと気づいたようなんですね。
―高校に行かないと決めたのはいつごろですか?
中3になって少し経ったくらいでしたね。早い時期でした。
―どういう風にご家族ではお話をされたんですか?
進学についての話になった時、本人はあまり高校に行きたそうじゃなかったように見えました。自分が高校に進学するイメージも持っていませんでしたね。それで私は、高校には行っても行かなくてもどっちでもいい。好きにしたら、といいました。
―奥様は?
妻はどちらかというと、それまで一生懸命、勉強を教えたりしていました。でも本人にやる気がないので、いい結果に繋がらないんですよね。それでなんとなく希望が持てないという感覚になっていて。だから、妻も悩んでいたと思います。
―奥様とは、娘さんの進路についてよく話をされました?
その当時はよく話しました。その時に、将来、自分の好きなことを突き抜けてやれば、何か役に立つかも。という話をしたら最終的には妻も同意してくれました。
―好きなことを突き抜けて。
何かひとつ秀でているものを作ったほうがいいと思っているんです。それでメシを食えるかというのはまた別の話として。僕自身、ずっとサッカーをやってきた経験から、一つのことに没頭することで、将来、何かに役に立つことがあると感じているので。だから、娘にも自分の好きなことをとことんやったらいいと。
―高校に行かなくてもいい、となってから娘さんはのびのびと?
のびのびしたというのはありましたね。周りも受験受験という雰囲気の中、それまでは自分もやらなきゃいけないと思いながら手が付かないという状況でしたから、そこから開放されたというのは、とても大きかったと思います。
―目の前が開けて、好きなパソコンに心から没頭できるという状態になったんですね。
はい。まあ、僕も受験したことがないのでね。受験の経験は東証マザーズと一部の上場審査だけなんです(笑)。
―あははは!そうなんですね!それで、娘さんは中学校を卒業されてからすぐお父さんの会社に?
いえ、16歳にならないと入れなかったので、それを待ってアルバイトを始めました。ただ、働き始める前から、ネットとか動画の世界のことなどをずっと見ていましたね。僕もそこそこ知識としては詳しいんですが、彼女にとってはそこがリアルな現実なので、娘から教えてもらうことが多かったです。ソーシャルメディアとはこういうものだよ、とか中国の動画ってこういうのがあるんだよ、とか。今でも教えてもらうことは多いです。トレンドという意味で。これは貴重なことだと思います。僕が娘以外の19歳の女の子とそういう話をたくさん出来る場面は、ほぼないので(笑)。
―娘さんとはどういう時に話をされるんですか?
ご飯を食べている時が多いです。だいたい日曜日の夜はほぼ毎週、娘と2人でご飯を食べているんです。
―娘さんと2人で!
最近は、娘とゴルフの打ちっぱなしに行ってからご飯をたべに行くというパターンが多いです。「じゃあ、来週も予約しとくね」って言って、来週もゴルフの練習から食事へ。そして僕が行きたい寿司屋や焼肉屋、B級グルメの店にほぼ毎週(笑)。
―お父さんと娘さん、これはなかなか珍しいかも。
そうかもしれませんね、19歳の娘とこんなふうに付き合っているという親には僕も会ったことがありません。
―羨ましがるお父さん、いっぱいいると思います。
そうなんですかね。あっ、お風呂も一緒に入ります。
―お風呂?今も一緒に?
さすがに今、家で一緒に入ることはありませんが、私の実家がある鹿児島に帰ると一緒に入ったりします。鹿児島には家族湯というのがあって、どこの温泉でも家族で入れる個室のお風呂があるんです。そういうところでは一緒に入っていますね。
―それもまた羨ましがるお父さんいっぱいかも。
まあ、親子ですから。実は昔、娘から言われてハッとしたことがあるんです。娘が中学生の時です。その時も一緒にお風呂に入っていたんですが、まわりの友達から言われるわけですよ。「なんでパパと入っているの?おかしいよ」って。でもその時、彼女は「家族だから当たり前でしょ。なんで男女ということを意識してんの?そっちのほうがおかしくない?」って。そういうことを友達に言ったんだ、ということを娘から聞いて「確かにそうだな」と思ったんです。
―むしろ娘さんの言葉に後押しされたというか、これでいいんだと思われたんですね。
はい。それはありました。だから僕のほうが恥ずかしいと思ったら、娘も恥ずかしくなる。別に親子だから、一緒に入ることはなんにもおかしいことではないんだと。
【第2回】「中学生が自分の意思で転校しました。それも2回」に続きます。
今回の”オトン”なビジネスマンは、
佐野健一さん
株式会社ビジョン 代表取締役社長
鹿児島県出身。
家族構成:妻、娘(19歳)
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オトンの心得・決めごと
長男、オトンの散髪はじめました。1回500円也。
高校生は何かと物入りなようです。
そんな中、ウチの長男コタはファッションに
目覚めてしまったのでございます。
彼なりに。
好きなブランドもいくつかあるようです。
彼が小3の時は日本の歴史が大好きでしたが、
高1の今は日本のファッション史に詳しくなっています。
メルカリをよく見ています。
最近話題のZOZOSUITも注文予約しました。
ZOZOSUITっていうのは、
身体を瞬時に採寸することのできるボディースーツ。
なんだそれは?
ZOZOTOWNのサイトにはこう書かれています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ZOZOSUITは、あなたの身体の寸法を瞬時に
採寸することのできる伸縮センサー内蔵の
採寸ボディースーツです。
上下セットで着用し、お手元のスマートフォンをかざすだけ。
人が服に合わせる時代から、服が人に合わせる時代へ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この最先端?のボディスーツを知ったとき、
えらく面白がって、速攻で予約していました。
ちなみにこちらは0円でした。
最先端だけじゃない、彼は古着屋も大好きなようでございます。
古着屋へは実際に足を運びます。
神奈川の藤沢から1時間半くらいかけて、はるばる原宿にも行くようになりました。
部活がない水曜日に。
オトンの仕事場が近いので、
「明日、原宿の古着屋に行きたいんだけど、オトン仕事何時に終わる?」
と、誘ってきたりもします。
そしたら一緒にご飯を食べて帰ります。
そんな感じなので、交通費もバカになりません。
自宅から原宿だと、乗る電車にもよりますが、1000円前後かかります。
そこで最近、彼は自宅でバイトをはじめました。
オトンの散髪。
バリカンで横と後ろを刈り上げて
1回につき500円。
「オトン、そろそろ伸びてきたんじゃね?」
彼のほうから散髪のタイミングを提案してきます。
決して受け身ではない、仕事スタンスです。
仕事は丁寧です。
おかげてオトン、いつもスッキリです。
これを小6の妹が見ていて、
「30円でいいから、私にもオトンの頭を刈らせろ」
と言います。
保留にしています。
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オトンなカラダのつくりかた
今更の腕立て伏せですが、今回は胸をターゲットに。
みなさんこんにちは。
理学療法士・パーソナルトレーナーのジュンです!
早くも連載を開始してから、2ヶ月が過ぎようとしています。
こちらで提案させていただいているトレーニングを継続していただいているみなさんは、何かしらの変化を感じて頂けているのではないかなと思います、、、
「継続は力なり-Persistence pays off-」
これが何よりも難しいことですので、できるだけ簡単に始められて継続できるようにしてきましたが、いかがでしょうか?
今回はこのタイミングで。。。?
という声も聞こえて来そうですが、トレーニングの王道。
今更の
腕立て伏せ。
腕立て伏せは大きく分けて、ターゲットが胸、腕、肩の3種類があります。
その中でもやはり胸をターゲットとした腕立て伏せをお伝えします!
まず大切なのはスタートの姿勢。
踵からお尻、背中、肩のラインが斜めに一直線に。
ここから、手と手の間を広めていきます。
慣れていない方が手のスタンスを狭くしてしまうと、腕ばかりを使ってしまい、肝腎な胸に刺激を入れることができません。
目安はうつ伏せに寝た状態で手を床に着いた時に、前腕部が床から垂直になるような手の位置。
肘を曲げていく特にゆっくりパターンの日
とにかく早く大きく動かす日
などフォームは同じでもバリエーションをつけるとマンネリ化せずにできますね!
また腕立て伏せのバリエーションとしては、さらにワイドスタンスで行うこんな方法もおすすめ。
この方法で実施するときは、手首の負担が増えてしまうので、手の指を外側に向けるのもポイントです。
繰り返しになりますが継続することが大切。
まずは1日10回から。
どうしても10回厳しければ膝をついて実施しましょう!
最初の3回は膝を着かずに、後半の7回を膝を着けてというように、できるとより効率的にトレーニングできますね!
まずは自分ができるやり方、できる回数を知ることも、カラダを変えることの第一歩です‼︎
見た目よりも使える体を目指しましょう!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
福田 潤 ふくた じゅん
株式会社J−LIFE CREATION 代表
Personal Fitness Salon J Style 代表
Hawaii SUP Yoga Association Managing Director
J-LIFE CREATION。 この社名には、福田潤のJunであることに加えて、Japan、Joyful、Join、Journeyなど、どこかワクワクするようなプラスの意味を込めています。フィットネスサロンの運営を柱に、様々なことを通じてカラダとココロの健康や癒しをテーマに活動をしています。今、ブームになりつつある水上に浮かべたボードの上で行うSUP YOGAのインストラクターとしての活動、ランニングコーチとしての活動、2年ほど住んでいた経験を活かしてハワイ旅行のコーディネート、また国が推奨する「健康経営」のコンサルティング業務のお手伝い、と言った活動を通じ、一人でも多くの方の素敵な人生創造〜LIFE CREATION〜のお手伝いができればと思っています。
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オトンの流儀とか アーティスト編
家族という幸せの重圧に、この先耐えられるのかな?と思うんです、僕。【最終回】【家訓づくり 子育て 家族ブランディング】
第4回僕、全部わかってるのが家族、夫婦ってもんだと思っていたんですが、そうじゃないって気づいちゃったんですよ。
―やっぱり1番上の子に対して失敗したと思うことが多いですか?
そうですね。だから第二子のが、長女のほうがゆるいですもん、やっぱり。お兄ちゃんに可哀想なことしたなって思います。冷たいこと言っちゃったかなあとか。今でもありますけど。でも、子どもがどう思っているのか分かりませんが「お前やれば絶対にできるぞ」って言うのも真剣に言います。そして子ども出来た時は泣いて喜びます。水泳の級が一個上がったとか、学校の水泳大会で優勝して帰ってきたとか。こないだも賞状もって帰ってきて嬉しくて「パパは君がスポーツで優勝してこんな賞もらってきたことが嬉しい!」って一緒にお風呂はいってお風呂場でボロボロボロボロ泣いて、そしたら子どもは引いて見ていましたけどね、ええ。
―本気で怒って本気で喜ぶ、ですね。
はい。だから嘘はないかなと思います。でも不器用なのでどうしても一生懸命になりすぎるんですね。そして心配しすぎて何か言いたくなる。もっと何も言わずに、自然体というか平穏に見てあげられればと思ったりします。
―全力パパですね。
さっきもお話したように、自分の人生を変えてくれたのが家族なので、だからこそ無駄にしたくない、一生に一度ですから。そしたら情熱がいっちゃいますよね。仕事で稼いで、稼いだお金が全部家族で消えていくみたいな、なんでも家族に還元です。ロケで訪れた場所がよかったら、家族を連れてまた行きますもん。僕がアクティビティやっているのをテレビで観たりして、子どもが「いいなパパやりたい」って言ったら、すぐ僕が旅のしおりを作って、来週土曜日、すぐ行動みたいな(笑)。
―ロケ地は2度訪れる(笑)。ちなみに家訓のようなものってありますか?
「諦めない」。いつも言っています。自分が昔から信念にしています。誰に何を言われようが、自分のことを決めるのは自分だと。自分さえ諦めなければいつか誰かが認めてくれる。それだけを信じて生きています。だから家族にも「どんな嫌なことがあっても、辛くても絶対諦めるな、投げ捨てちゃいけない。」「それをやり続けて、ほんとにだめな時になったらやめればいいけど。でもそれまではがんばりなさい」って。テレビに出る仕事をしているといろいろ言われます。「照英ってなんとかだよね」って。揚げ足とるようなことを言われることもある。でもそういうのは、この地球上の一人の爪のカスにもならないと思っているし、言われたもん勝ちだと思っています。諦めないということは、周りからいろんな意見が出て来ることでもあります。褒めてくれる人もいるだろうし悪いことをいう人もいるだろうし。でも周りのことなんて気にしている余裕がないんです。照英が照英を作り出すのに精一杯で。そうやって20年経ちました。周りを気にしながらやっていたら、3年で消えていたと思います。この世界、3年くらいで消える人、多いじゃないですか。世の中の流れがこうなっているからこうする、そんなことを気にするよりも照英を一生懸命作り続けないと。
―照英を作り続ける。
はい。僕は芸もないしネタとかもやらないですけど、照英を自分でプロデュースしています。テレビに出て「ここで泣いたら面白いのかな?」って。笑っちゃいけないところで笑ってみるとか。その後VTRを観て、「あっ、スベってる、この照英はいらないな」「なるほど、ここ編集して切ったんだ、なんでだろう?」なんていうのを勉強しながら、時には「めっちゃ面白い、あ、すごいタイミングで照英泣くなあ」と感心しながら、家で観てまた泣いたり(笑)。まあ照英が照英を楽しんでいます。
―超ポジティブプロデューサーですね(笑)。
あははは。出たくても出れない人がいっぱいいるテレビの世界で、評価をもらえたりするってことは、プロデューサーの作戦勝ちです(笑)。でも子育ては作戦が効かないですから。予想が不可能で、全部が実験で、正解が無くて不安で。正解したことも無いんじゃないですかね。
―夫婦喧嘩は?
します、普通にします。子どもの前で見せないほうがいいなあと思いつつ口喧嘩していますもんね。たとえば、ティッシュのことで。家のいたるところにテイッシュが置いてあるんです。「何でこれ捨てないの?」って言うと「まだ使える」って。「なんに使うんだよ」「拭く!」みたいな些細な喧嘩。でもまあ、もともと知らない同士が付き合って、恋人になって、女房になって、ママになったというのは不思議な感じがします。「11年も経ったけどまだ分かんないなあ」「この人何を考えてるんだろうなあ」って。「よおし、家族だ!」って言いながら、女房のことを横でジーッと冷静に見ている自分がいます。
―奥様のことは分からない?
僕、全部わかってるのが家族ってもんだ、夫婦ってもんだと思っていたんですが、そうじゃないって気づいちゃったんですよ。家で一緒に笑ったり爆笑したりするんですけど「実は苦笑いしているんじゃないのかな」って思ったりします。「この人ほんとにこういう暮らしが幸せなのかな」とか思っちゃう時があるんですよ。「俺と結婚して、子ども生んで子育てしてくれて、幸せと思ってんのかなぁ」って考え込んじゃう時もあるくらい。もちろん愛してるんだけど、家族のテーマって深いですよ。こじれてて。
―家族に対して、冷静な見方もされているんですね。
仕事を家に持ち込んだりというのは全然しないけど、どっかで持ち込んでいるのかもしれないですね。プロデューサーの視点で、よく見ている気がする、家族のことを。だから本音を言ったら自営業とかして家にずっといたいですね。家が勤務先で、「おっ!いってらっしゃい」「あい!お帰りー」なんてやりたいですよね。家にいなさ過ぎるからそう思うのかもしれません(笑)。週の半分、年間の半分はいないですから。土日も関係ない仕事なので。「親父みたいになりたくない」って言っておきながら、そうなっちゃってる自分もいるんですよね。だからこそ、家にいる時は朝6時半に短くてもおきてあげて朝話しをして、夜6時には帰って家族と一緒にいるとか、そういう時間は大切にしています。いろんなプレッシャー抱えながらこう家族支えなきゃいけないとか、仕事で頑張らないといけないとか、女房を幸せにしてあげたいなとか、次どこか連れてってあげたい、そのためにはリサーチしてどこか見てこないととか。そんなことをいつも考えています。家族がいることで。やっぱり家族ってすごいです。プレッシャーと責任感が、幸せの重圧が(笑)。
今回の”オトン”なアーティストは、
照英さん
タレント家族構成:妻、息子(小5)、娘(小2)、娘(1歳)
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映画「461個のおべんとう」。原作者のTOKYO No.1 SOUL SET 渡辺俊美さんに、親子の実話を聞きました。
「3年間毎日お弁当を作る」「3年間休まず高校に通う」。そんな親子の約束を描いた、映画「461個の…続きを読む
「お前は父ちゃんと母ちゃんの子だから絶対大丈夫だ」。と言われてきました。僕も同じことを子どもに言ってあげたいです。【2017インタビュー】父親 つるの剛士
俳優、タレント、ミュージシャン 神奈川県藤沢市 つるの剛士さん 家族構成:妻、息子、娘、娘、娘…続きを読む
ゲームをやめろとは一回も言いませんでした。「よし、ゲームより面白い体験をさせてやろう!」と。【こんな時をせっかくの機会に!2018年インタビュー最終回】
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ゲームをやめろとは一回も言いませんでした。「よし、ゲームより面白い体験をさせてやろう!」と。【こんな時をせっかくの機会に!2018年インタビューvol.2】
一つ屋根の下、家族で家にいることが多くなったこの時期、 ぐっさんことエンターテイナー山口智充さん…続きを読む
ゲームをやめろとは一回も言いませんでした。「よし、ゲームより面白い体験をさせてやろう!」と。【こんな時をせっかくの機会に!2018年インタビューvol.1】
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オトン!吉田鋼太郎さん【2017インタビュー前編】〜父親 子育て
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オトンの流儀とか アーティスト編
家族という幸せの重圧に、この先耐えられるのかな?と思うんです、僕。【第3回】
【第3回】野球のことは「失敗しちゃったな」って思いましたね。親のエゴ、ゴリ押しでしたから。
―娘さんはどんな子ですか?
2番目は、お兄ちゃんと3つ違いなんですが、お兄ちゃんのことが好きで好きでたまらないようです。小さい頃からお兄ちゃんに憧れるような妹に育てたいって、妻によく言ってたんですよ。そうすると「お兄ちゃんすごーい」っていうような妹になるのかな、これは実験だな、なんて言いながら。だから「お兄ちゃんがやってること真似しなさい。お兄ちゃんすごいだろ」っていつも言っていたんです。そうすると今なんかもう「学校の朝会でね、いつもお兄ちゃんのこと手を振って見てるのにね、全く見てくんない。さみしい~」って。実験成功です(笑)。でも負けず嫌いのところもあって、お兄ちゃんが分数をやるって言ったら、横でじーっと見て「私できるよ」って、出来ないのに言ったりとか、いろんなことにライバル心を持っているんです。3番目は上の2人が取り合いです。プチお父さん、プチお母さんですね。10歳、7歳離れていると、こんな感じになるんですね。助かっています。オムツ替えから抱っこするのからあやすのから全部やってくれるので、「歳が離れている兄弟っていいな」と思います。3人目はなかなか出来なかったんですが、出来たのがわかった時は、家族でバンザイです。ケーキ買ってきてハッピーバースデー歌ってもう大騒ぎでした。今、同じアングルで写真を取り続けているんです。自動シャッターで。これまでは家族4人並んで座ったり立ったりして撮ってきたものに、1人赤ちゃんが加わって幅が横に広がるじゃないですか。これがたまんないなと思って。赤ちゃんの段階でこんなこと思っているんだから、中高生になって子どもに囲まれたら僕はもう号泣ですよ。本当に幸せだと思います。まだ見ぬ世界ですけど、それに耐えられるのかなって。幸せの重圧にね。
―幸せの重圧(笑)。照英さんはどんなお父さんでありたいですか?
普通の親父。幸せと苦痛と冷静と情熱の間にいたい(笑)。テレビに出ているけど、子どもたちにとっては普通の親父。僕、テレビでも家でもあまり変わらないので。普通であることが子育てをしていく上でのテーマです。いつかまたカッコつけたいと思う時が来るかもしれないけど(笑)。
―子育てしていく上で失敗したことってないですか?
失敗しっぱなしですよ。勉強のことだったり運動のことだったり。分かりやすいのは野球のことですね。息子を少年野球のチームにいれさせたんです。僕もずっと野球やってきたので。野球経験者のお父さんにはよくあることかもしれないですけど「違うよ、そうじゃない、こうやってやるんだよ」って押し付けてしまうんですよね。それで子どもは野球が嫌いになって辞めました(苦笑)。
―野球はじめてどのくらいで辞めたんですか?
2年生ではじめて3年生で辞めました。「キャッチボールはこうやってやるんだ、捕り方はこう、何であそこで打てないんだよ、ボール見て打たなきゃ」って言っていたら「野球やってるからパパに怒られる」ってなってしまったようなんです。本当はもっと前に辞めたいと言っていたんですが、僕は辞めさせないって思っていたんです。でも気づいたんですね。「ああ俺が無理強いしすぎたのかな、本当にやりたいことをやらせたほうがいいんだ」って。僕がそれに気づくのに1年掛かったんです。
―お父さんが1年後に気づいたんですね。
はい。今はテニスと水泳をやっています。僕が助言の出来ないスポーツです(笑)。水泳は僕も子どもの頃にやっていたんですがクロールと平泳ぎで辞めたんです。息子は今、メドレー選手なので背泳ぎもバタフライも出来るんです。何も言えないですね(苦笑)。テニスにいたってはテニスのテの字も知らないし、応援の仕方も分からないから、観に行くこともしていません。
―応援に行かないんですか?
観に来なくていいと言われます。野球の時のトラウマがあるようなんです。僕も野球の頃とは違って息子に「辞めたっていいんだよ、水泳とテニス」って言うんです。息子は「辞めたくない、好き、やりたい」って。だから「じゃあ約束な。やりたいならとことん突き詰めろ。そしたらいつか必ず拍手がもらえるから」って。だから今頑張っています。野球のことは「失敗しちゃったな」って思いましたね。親のエゴ、ゴリ押しでしたから。これやっちゃっている人多いと思いますよ。でもね、息子とのキャッチボールだけは今も続けているんですよ。
―ほお、キャッチボールを?
僕の仕事が休みの時に「とりあえず10分でいいから、キャッチボールやろう」って言うんです。野球を辞めたのになんでやっているかというと、地肩を強くさせるため。将来、槍投げをやった時に強くなれるように。
―照英さんと同じ槍投げの選手にさせようと?
僕の母親が毎朝キャッチボールをしてくれていたんです。雨の日も風の日も雪の日も毎朝、登校前に。日曜日は少年野球があるので、月曜日から土曜日まで毎日です。中学校になって陸上部に入って、その後、肩が強いっていうことで槍投げ選手になり、活躍できたのは母親とのキャッチボールのおかげです。子どもにはそのこと言っていないですけど。
―お子さんには槍投げのことは言ってない?
はい。なにも言わずにただ「キャッチボールしよう」って。子どもはなんでキャッチボールしているのか分からないと思います(笑)。僕の中では、野球の指導で失敗してしまったので、僕に出来ることは、地肩を強くしておいてあげられることかなと。
―せめて地肩を。
槍投げで役に立ってくれたら最高じゃないですか。これは長いスパンの実験です。ハンマー投げの室伏浩司は同級生なんですが、3歳からボール転がさせられたりしていたらしいです。「何でやってたかわかんない」って彼も言っていました。それがいつの間にかボールが重くなっていって、それを振り回しているうちに飛んでたっていいますから(笑)。でも他にもいろいろ失敗しています。怒りすぎたり傷つけちゃったり。「お前はやれば出来るよ」って言っておきながら「お前はダメだ」って言って自信をなくさせちゃったこともあります。
―お子さんが幾つくらいの時ですか?
息子が小学校1,2年ですかねえ。自分自身、子どもの目線に合わせることが非常に難しかった時期があったんです。「何で昨日覚えて出来たこと出来ないんだよ」って。今思えば、そりゃ出来なくて当たり前、子どもなんだからっていうことなんですが、「何で漢字忘れちゃうの、何で昨日100点取れた問題点数下がっちゃうの、落ちちゃだめじゃん」って。でも100点なんてなかなか取れないじゃないですか。90点だってすごいじゃないですか。平均点以上いってればいいんだ、いや、平均点が取れればいいよっていう気持ちになるまでが大変だったです。自分があんまり勉強が出来るほうじゃなかったから、子どもにはがんばって欲しいっていう想いがありすぎて、指導が強くなりすぎちゃった時期がありました。今でもがんばれとは言いますが、開き直ってきたというか、「そんなこと言わなくても、いつか気づく日がある」っていう気持ちで見られるようになってきましたけどね。
【第4回】「僕、全部わかってるのが家族、夫婦ってもんだと思っていたんですが、そうじゃないって気づいちゃったんですよ。」に続きます。
今回の”オトン”なアーティストは、
照英さん
家族構成:妻、息子(小5)、娘(小2)、娘(1歳)
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オトンの流儀とか アーティスト編
家族という幸せの重圧に、この先耐えられるのかな?と思うんです、僕。【第2回】
[第2回】今でも思う時もありますよ。「家族ができてなかったら、この仕事辞めてるかなあ」って。
―照英さんはママですか?
「料理やるよ」「茶碗洗うよ」「洗濯やるよ」って言うと「もうやんないで!」と言われます(笑)。女房からは「私のペースがある」って。それで喧嘩になったこともあります。今でもたまに(苦笑)。なんかこう、心配でやってあげたくなっちゃうんです。子どものことにしても。「あれ大丈夫か?こうしたか?これやってやるよ」って。子どもに対してやりすぎちゃって良くない部分もあるんですよね。でも、そういう自分を見つけることが出来たこともすごく幸せなんです。独身の頃は夜な夜な飲み歩いていましたけど、結婚してピタって辞めましたから。もうゼロです。
―飲みにいくの、ゼロですか?
ゼロです。東京では、この10年ありません。地方のロケではスタッフさんと飲みますけど。それはもう家に帰れませんから。でも東京にいる時は仕事が終わったらとにかく早く帰りたい。
―一刻も早く帰りたい?
はい。一刻も早く!第一子、第二子くらいまでは、出来れば仕事を早く切り上げさせてもらえるようなスケジュールでやっていましたから。早く帰って、子どもと会って、話を聞いて一緒に寝るっていう。なんかもうそういうことばっかり考えていました。あっ、それは今もですね。家の寝室も全員で寝たいからっていって部屋も特注のベッド、13畳くらいの部屋いっぱいにベッドを敷き詰めました。そういうのが好きなんです。もう家族のためなら何でもやるっていう。もう家族がいるから仕事してるってなもんです。ただ自分のやりたい夢とかは別としてですよ。家族がいるから仕事して、お金を稼ぐ。「当然だなあ、じゃあめちゃくちゃ稼いでやろう」みたいな気持ちになるじゃないですか。家族がいなかったら「俺今何のために仕事してるんだろう」って考えちゃってるんじゃないかなって、今でも思う時もありますよ。「家族ができてなかったら、この仕事辞めてるかなあ」って。面白みがなくなってね。でも今は家族がいて、稼ぐ。しかも楽しいので、まだ飽きてないんですよね、芸能の仕事に。20年くらいやらせてもらっても飽きてないです。新しい仕事もいっぱいあるじゃないですか「おお、やろうよー」ってゲラゲラ笑って。これがずっと続けば一生楽しいなって思います。だからこれからのことにもワクワクしていますね。
―なんだかキラキラしていますね(笑)。何事も楽しむことができているというか、もっと斜に構えるとか、そういうことは?
ああ、斜に構えるというか、カッコつけようとしていた時は、若い時はありました。スポーツやっている時も、香水を振りまいたりとかして、今考えたら全くカッコよくないんですけど(笑)。自分を着飾って鎧をまとってカッコつけようとしていた時期はありましたね。この業界に入っても、髪型だ、洋服だと、意味ない時にジャケットにチーフ入れて歩いたりね。でも、その時は楽しんでいるんですよ。だから前向きに捉えるっていうのは昔からなんでしょうね。この世界に入った時も「やれば出来る!諦めなければ必ずアクションもらえるぞ!」って。でもこの世界って「ダメだダメだ」って何回も言われる世界なんです。「照英くんはダメだね」って。でも僕「俺のことをダメだっていうお前がダメだ」と思うタイプです。「あなたがそうやって人のことを見下すような言い方をしているからダメなんですよ」って思っちゃうし言っちゃうんです。「お前が俺にダメ出しした時点で俺はお前より上だ」と。つまり前向きに捉えるタイプです(笑)。
―おおっ(笑)。
物事は捉えようですから。
―なるほど、面白いです。
そういう考え方だと、嫌なものも嫌に見えなくなってくるんです。「これ嫌だ、俺はこんなこと出来ない」と、はじめは思っても、一歩飛び込んでみたら「俺、ひょっとしたら向いてるかも」という感覚になる時がよくあります。そうやって好きに転換したら、もう誰にも負けません。上手いか下手かは別として。それが仕事に向かう原動力といいますか、好きなんでしょうね(笑)。
―仕事が好きなんですね。
はい。飽きないです。面白い。まだまだ知らない照英が眠っていると思います。テレビで観ている人たちが知っている照英は、自分でプロデュースしてパフォーマンスしているから自分で分かりますけど、“じゃない照英“がまだ絶対あります。それを自分でも発見したい。それを発見できるのはいつかなあって思っていると終れないんです。辞める余裕がない(笑)。
―余裕がない?
はい。余裕がないです。やりたいことがいっぱいあるんですよ。こんな飲食店をやってみたい、ログハウスを建てたい、ドッグランを作りたい、犬のブリーディングをやりたい、夢がいっぱいなんです。でもそこに行く余裕がない。誰か照英の夢を叶える番組やってくれないかな(笑)。
―そうやって番組も実現していくかもしれませんね。
そうそう。土地は自分で買うから。ログハウスを作って飲食店とかドッグランの経営をスタートして、僕、食品衛生管理者の資格や愛犬管理士っていうブリーディングできる資格も持っているんです。一級船舶の免許も持っているので、湖畔でね。そうやって夢を叶えるための地固めはしてあります。子どもが生まれた時にいろいろ取得しました。でもそこに行く余裕がまだない。仕事のロケとか楽しいから(笑)。
―そういうお父さんを5年生の息子さんはどう見ていますか?
子どもたちからしたら暑苦しく見えているのか?どうなんだろう?子どもたちに本気で怒りますし。怒った時はゲンコツで頭をゴリっとやるんです。ウチではそれをパパゴリと呼んでます。だからパパ怖いという時もありますけど、遊ぶのも本気ですし、「パパは楽しんでる」とは思っているんじゃないですかね。でもあらためて聞いてみたい気はします。
―息子さんは照英さんに似ています?
息子は僕が小学校の時の、弱気な感じに似ています。優しいんです。僕は2つ上の姉がいるんですが、少年野球やっていた時にコーチから「お前は姉ちゃんがいるからなよなよしてるんだ」ってすごく怒られた時があって、息子を見ているとそれを思い出すんです。もっとドシっとして欲しいんですよね。「俺について来い」みたいに。そしたら真逆で、「うん、いいよー、いいよー」って妹によしよしっていうようなお兄ちゃんです。もう優しすぎて困るくらい。
―照英さんの子ども時代に似ていると。
自分がスポーツに出会ってガラッと変わったので。いつか変わるんだろうな~って思っている間にもう5年生になっちゃいました。「あれ?」って(笑)。
―どういうことで怒ります?
礼儀・節度って部分では怒ることが多いです。言ったことをやらない、片付けろって言ったのにしてない、勉強しなさいって言った時間にテレビを観続けているとか。「学校の先生はこういうこと言わないか?」って聞いたら「言う」と。「パパは学校の先生と違うこと言ってるか?」「おんなじこと言ってる」と。「だから怒んだよ」って言います。そして「はい集合、はい正座、頭用意」って言って、ゴリッ、ゴリッて。
―おっ、連帯責任?
下の子に対しては、ちょっと遊びも入っていますけど「お前もやったなー、はいパパゴリ」って。
【第3回 】「野球のことは「失敗しちゃったな」って思いましたね。親のエゴ、ゴリ押しでしたから。」に続きます。
今回の”オトン”なアーティストは、
照英さん
タレント 家族構成:妻、息子(小5)、娘(小2)、娘(1歳)
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オトンなカラダのつくりかた
パパもママも、使える「おしり」を手に入れよう!
みなさんこんにちは!
理学療法士・パーソナルトレーナーのジュンです!
すっかり寒くなってきましたね。
体調を崩したりはしていませんか?
外気温とともに体温も下がるこの時期は、免疫力が低下しやすくなります。空気も乾燥しウイルスや細菌が活動しやすい環境が整うために、体調を崩してしまいがち。。。
体温と免疫力には密接な関係があるとも言われ、一説では、体温が一度下がると、免疫力は37%低下、一度上がると60%免疫力は増加するとも言われています。
ではその体温を上げるためにはどうすれば良いのでしょう?
それはもう少し寒くなってきたらまたお話しします!
ただし、ベースとなる体温を保つためにも筋肉への刺激は非常に有効です!
オトンは風邪に負けてられませんからね!
さて、前回から少しずつ走り始めている(?)みなさん。
いかがでしょうか?
そろそろ2分くらいは走れるようになってきたかなと思いますが、、、
徐々にですよー。
その積み重ねが、フルマラソン完走にまで繋がりますからね!!
フルマラソンを絶対走りましょう!!というわけではないですけどね。
さてそんなみなさんにお届けする本日のテーマは『おしり』。
しかも、見た目もかっこよくて、使える「おしり」。
ということで、今回はダイナミックな「おしり」のトレーニングをご紹介します!
「バックワードランジ」
立位の姿勢から、後方に片足を大きく一歩。
後ろ足が床に接した時に、前足の膝がかかとの真上に来ているかをチェック。
もう一つのチェックポイントは上半身。
どうしても良い姿勢を保ちたいと思いがちですが、最初のうちは特にお勧めできません。。。
腰が反りすぎになりやすく、腰痛の原因にもなりやすいからです。
上半身はしっかり前方へ倒して、お腹が太ももにくっつくくらいでもOKです。
ここから、前足側のおしりを意識しながら後ろの足を持ち上げていきます。
この時、腕でバランスをとるとやりやすいですよ。
余裕がある方はダンベルなどを持つのもアリです。
片足で保つのが最初は難しいかもしれません。最初のうちは、無理せず、毎回足を揃える方法でも良いでしょう!
少しずつチャレンジしてみてくださいね。
左右10回ずつできればそれでバッチリ。
フォームが崩れていると、太ももの前ばかり疲れてしまいますので要注意です!
それではみなさん。
また新たなエクササイズでカラダを進化させましょう!
それでは、僕は1時間のランニングに行ってきます!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
福田 潤 ふくた じゅん
株式会社J−LIFE CREATION 代表
Personal Fitness Salon J Style 代表
Hawaii SUP Yoga Association Managing Director
J-LIFE CREATION。 この社名には、福田潤のJunであることに加えて、Japan、Joyful、Join、Journeyなど、どこかワクワクするようなプラスの意味を込めています。フィットネスサロンの運営を柱に、様々なことを通じてカラダとココロの健康や癒しをテーマに活動をしています。今、ブームになりつつある水上に浮かべたボードの上で行うSUP YOGAのインストラクターとしての活動、ランニングコーチとしての活動、2年ほど住んでいた経験を活かしてハワイ旅行のコーディネート、また国が推奨する「健康経営」のコンサルティング業務のお手伝い、と言った活動を通じ、一人でも多くの方の素敵な人生創造〜LIFE CREATION〜のお手伝いができればと思っています。
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オトンの流儀とか アーティスト編
家族という幸せの重圧に、この先耐えられるのかな?と思うんです、僕。
今回はタレントの照英さん。3人のお子さんのオトンです。仕事で行ったロケ地が気にいると、家族で再び訪れるそう。家のことをいろいろやりすぎて「ママは2人いらない」と奥様から怒られたり、息子さんが習っている水泳で賞状をもらったらお風呂の中で号泣したりという照英さんですが、理想とするのは普通の親父。幸せと苦痛と冷静と情熱の間にいたいのだそうです。全4回でお届けします。
【第1回 】 毎日、母親がキャッチボールをしてくれていました。
―よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
―昭英さんがベストファーザー賞を受賞されたのは2015年ですね。
ああ、そうですね。僕、がんばってお父さんやってます!というつもりは全くなかったんですが。
―全くなかったんですか?
全くなかったです。子どもが生まれて、たまたまNHKさんで「すくすく子育て」という番組の司会をさせてもらうことになったんです。世の中にもイクメンという言葉が出て来るような時代になって、自分もピックアップしてもらえたのかなと。でもまあしかし、第一子が生まれたころと比べると時代も変わってきましたね。
―ほう!上の子は今いくつですか?
小5の男子です。その子が生まれたばかりの頃、まだ、男性がベビーカーを押して、とか抱っこひもをつけて、というのが珍しい時で、僕がベビーカーに乗せて公園に散歩に行ったら「照英、ヒマなのねー」みたいなことをお母さんたちが小声で言うのをいっぱい聞きました。その頃は時代劇とかやっていて仕事はすごく忙しかったんですが(笑)。
―確かに10年位前は、イクメンという言葉もなかったですね。
その頃は、お母さんの「公園デビュー」というのがすごく話題になった時代です。でも間もなくして、「パパも育児に参加して」っていう風潮になり、海外製の抱っこ紐とか出てきたりして、お父さんがベビーカー押して抱っこして料理するみたいなことがいいというようになってきてね。言い方を変えれば、今は育児する男性が心地いい時代だなあって思います。
―3人のお子さんのオトンですね。
はい。さっき言った10歳の息子、7歳の娘、1歳の娘です。そうやって考えると、ほんとに幸せだなあって思うんです。こういう世界をプレゼントしてくれた女房にありがたいというか。よくよく冷静に考えると、女房がいなかったら子どもいないですからね(笑)。家族が出来たことで人生ガラっと変えてもらえたなと思います。
―もともとお子さんは好きでしたか?
得意じゃなかったです。その頃は親戚とか身近にもいなかったので、どう接していいか分からなかったですね。
―でも、戦隊ヒーローされていましたね。
『星獣戦隊ギンガマン』です。ブルーをやってました。だから後楽園で子どもと握手はしていましたね。赤ちゃんを連れたお母さんに言われるんです。「抱っこしてください」って。でも抱っこするたびに泣かれたりして。「なんなんだこの子どもは?」っていう印象持ったくらいしかなかったです。
―子どもがかわいいとか、そういうことを思えるようになったのは?
自分の子どもが生まれた瞬間です(笑)。まあその前からも徐々に実感していました。自分の子どもがお腹に出来て、十月十日が迫ってくる中で、洋服とかを買い出しに行ったりするんです。ベビーZARAとか赤ちゃん本舗とかトイザらスとかに。「赤ちゃんグッズってこんなにあるんだ。これちょっと面白いかも」と。そのあたりがスタートですね。そこから「いろんなもの買ってみよう」「子育ては実験だな~」っていう感覚になってきました。
―出産は立ち会われましたか?
はい。女房が福島の実家で里帰り出産をしたので、予定日に合わせて仕事を3日間くらい休みをとって行きました。そして「わっ、すごい!」って思ったのが、1ヶ月後くらいですかね。妻を車に乗せて実家から東京に戻る時でした。行く時は1人なんですけど、帰りは3人なんですよ。そこには今までいなかった赤ちゃんがいるんです。チャイルドシートに乗って。
―その不思議な感覚、私も確か似たようなことを感じた気がします。
高速道路でもうドキドキです。1番左車線で法定速度以下です。「事故起こしちゃいけない」それがはじめにお父さんを感じた時です。「子どもを車に乗せたお父さんって、みんなどんな運転をしているんだろう?」そんな、今まで考えたことない照英が顔を出したといいますか(笑)。
―新しい照英さんが(笑)。
はい。それで家に帰って涙です。女房が里帰りしている間にベビーベッドとかを用意していたんですが、飾り物みたいな感じがしていたんですね。でも家に連れて帰ってきて、オギャーオギャーと泣いている子どもを自分が作ったベッドに寝かせたら、そこでもう涙がブワーって出てきて。「すごいことが始まったな」と。「家族、赤ちゃん、俺、これからの人生どうやって生きていけばいいのだろう」というプレッシャーといいますか、責任感が課せられたというのはいまだに覚えています。
―そのご長男誕生から10年、3人のお子さんがいる中、そのプレッシャーや責任感は続いていますか?
今でもあの時のドキドキ感はなんとなく残っています。「こいつらは一生俺の子どもだ」とあらためて思うこともあります。でも自分の仕事って不安定なので、稼げる時にがんがん稼がなきゃってやっていると、あっという間に10年過ぎちゃうんですよね。隣の芝生は青く見えるじゃないですけど、「わー、みんなこうやってやってるんだ」ってどこか羨ましく思いながら「でも比較はしない。ウチはウチでいいんだ」って。こう育てたらこうなるっていう保証もないので、ゴールというものがないですね。
―家での照英さんはこのままの照英さんですか?
パンツ一丁です。あっTシャツも着てます。「ただいまー」って帰るとすぐ脱いで、脱いだら飲んで、あとはずっと笑ってます。
―なるほど、さらに照英度が上がるんですね(笑)。
あははは。自分の家って宝箱だと思っているんです。家には好きなものしかなくて、最高の家族がいて、こんな楽しい空間はないですよ。仕事より数十倍、数百倍楽しいです。ビールも家でも飲むビールが世界で一番美味しいです。缶ビールですけど。家の中で過ごすのは人生の中で一番の娯楽です。こんなになるなんて思ってもみませんでした。「こういうのが家族なんだ、家なんだ」って客観視している自分もいて、この状況を「すごいな」とよく思います。
―照英さんが育った環境もそんな感じですか?
いや、違いましたね。父親が銀行員ですごく忙しかったんです。昔は週休2日じゃなく週1日の休みで、でも日曜日は毎週ゴルフに出掛けていました。今思えば、それも仕事だと思うんですけど、子どもの頃は全然分からなくて。僕、少年野球をやっていたんですよ。日曜日に野球があるんですが、だいたいお父さんたちが来てるんです。コーチをしていたりとか。でもウチは誰もいない。すごい悔しい思いをしていました。たまに来てくれるのが母親で、普段、キャッチボールの相手をしてくれるのも母親だったんです。父親がキャッチボールする時間がないから。
照英さん
―お母さんとキャッチボールを。
はい。そういう思い出しかなくて、ファミリーレストランに行ったこともあまりないんです。埼玉県の田舎のほうだったから、ファミレスがあまりなかったというのもあるんですけど、近所にすかいらーくが出来たんです。僕はいつも「行きたい!」って言っていたんですが、半年に1回行くか行かないかくらいの家でした。家族みんなで出掛けることとか一緒にいることが少なかった家だな、という印象がすごく残っています。
―なるほど。
父親の代わりを母親がやってくれていたのかなと、今は思います。父親には「勉強しろ」とか「運動がんばれ」とか言われたことなかったです。成人超えても言われなかったですし。だから子育てにあんまり興味があったのか無かったのかっていうくらい関与がなかったですね。でも実は父が帰ってきて「これやってんのか、あれやってんのか」って「こうやって言え」って、夜な夜な言われてたって母親が言ってましたけど。
―時代的にもそうかもしれないですね。
そう。団塊の世代でね。まあ、それが嫌だったから今、自分がこうしているという訳ではないんですが「家族ってなんだろう?」「家族の愛ってどういうものなんだろう?」ということを探るようになった気はします。だから今、僕は家のこともやりたいやりたいって入るんです。あまりに入りすぎるから、女房に「ママは2人はいらない」って怒られたこともあります(笑)。
今回の”オトン”なアーティストは、
照英さん
家族構成:妻、息子(小5)、娘(小2)、娘(1歳)
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ゲームをやめろとは一回も言いませんでした。「よし、ゲームより面白い体験をさせてやろう!」と。【こんな時をせっかくの機会に!2018年インタビューvol.2】
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※こちらは、2017年7月公演ミュージカル「ビリー・エリオット」に出演の際に、お父さんというテー…続きを読む
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キャンプする
この冬、焚き火を思いっきり楽しむ重ね着のコツ。
アウトドアを長年楽しんでいると、ちょっとした失敗で使えなくなった道具がいくつかある。その中で、今でも未練がましく取ってあるのが有名アウトドアブランドの高価なアウターだ。なぜ使わなくなったのか。それは冬のキャンプで焚き火を囲んでいた時に薪が爆ぜて、大きな火の粉が腕に飛んできて、もちろん払いのけたけれど見事に大きな穴が開いてしまったのだ。いいアウターを着て焚き火を楽しむという素敵な冬の悲劇である。その経験から、今では焚き火を囲むときに着用するアウターは厚めのコットンシャツに決めた。保温性は低いが焚き火にはめっぽう強いのだ。サイズは大きめ。シャツの下には、保温機能のあるパーカーやフリースなどを重ね着するのだが、ここでお勧めするのは、その間にウインドブレーカーを着るというテクニック。できれば透湿素材がいい。
あらためていうと、保温機能の高いフリースなどの上に透湿素材のレインウエアーのようなものを着て、その上にコットンのシャツを着用する。そうすることで風の侵入を防ぎ、保温機能を著しくアップさせながら、冬の焚き火を心置きなく楽しむことができる。「焚き火なんかしないよ」というお父さんも知っていると鼻が高い重ね着テク。是非お試しあれ。
アウトドアマン 小川修司
親子体験や企業のレクリエーションのための四万十川・那珂川カヌーキャンプツーリング、トレッキングなどのアウトドアツアーやコーディネイトを行う。1998年、テレビ東京「テレビチャンピオン」のアウトドアのテクニックを競う「無人島王選手権」で優勝。アウトドア系の雑誌等で紀行文やコラムを執筆。
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中学生の子どもとお父さん、子どもとお母さん、それぞれの距離感。〜中学生 子育て
先日、中学校を卒業した次男が持って帰ってきたDVD。 サッカー部の3年生メンバー約40人の一人ひ…続きを読む
秋キャンプでリベンジ?スマートにキャンプ道具を車に積み込むコツのようなもの。
キャンプが気持ちいい季節になってきました。 夏にキャンプデビューをして、蚊に刺されまくったり、 …続きを読む
その他のカテゴリー
オトンとカラダ
まだ走っていない人へ。まずは30秒ランニングと足を傷めないシューズの履き方を。
みなさんこんにちは!
理学療法士・パーソナルトレーナーのジュンです!
週末になると雨が降る、、、
室内で運動するには最適ですが、いかがお過ごしですか?
ぜひこれまでのトレーニングを振り返りながら実施するチャンスとして
捉えてくださいねっ!
今日は満を持して(!?)のランニングを紹介
長距離は苦手だから、、、
疲れるからヤダ
必要ないし
時間もない。
トレッドミル(ランニングマシン)で走ってるから
という方もいらっしゃると思います。
ですが、みなさん本当にそうでしょうか?
実はヒトは走るために最適な構造をしているんです。
上肢・下肢の構造、心臓の位置、大きな肺。
もともと、哺乳類である我々は、肉食動物から逃げるために、
「走る」に適したカラダの構造を手に入れています。
そもそも走ることが苦手な人なんていないんです。
苦手やツライはもちろんあります。
多くの皆さんが間違えてしまうのは、、、
「脂肪を燃やすには20分以上の有酸素性運動が必要です」、、、
少し前に流行った、この情報に左右されているから。
この情報が間違っているかどうかは、ここで議論しませんが、
以前もお話ししたように、脂肪を燃やすために走る必要はありません。
私がお勧めするランニングは脂肪を減らすことが目的ではないので。
まずは30秒走ってみてください
30秒です。
30秒走った時の自分の状態を感じてみてください。
余裕な方、息が上がってしまう方。。。
カラダの状態以外の部分は??気持ちの部分はいかがですか?
多くの方が、なぜかよくわからないけど気分が軽くなっていませんか?
その感覚が大事です。
次は40秒、その次は1分、その次は5分じゃなくて1分半。
その一歩一歩でいいんです。
積み重ねた結果、100キロを走れるようになってしまった僕がいます!
長距離、大っ嫌いだったのに。。。(^_−)−☆
このペースで20分を超え始める頃から
「あれっ!?走るの楽しいかも。。。」
に変わっていますよ。
その感覚に敏感になっていくと背中で語れるオトンに!
さて、ランニングシューズの開発に挑戦するドラマ「陸王」もはじまりましたね。
そこでといってはなんですが、
走るための準備として、ランニングシューズの履き方をご紹介。
通常みなさんは爪先から靴に足を入れて、爪先をトントンして、
もしくはかかとを引っ張って靴を履きますよね。
そうするとどうしてもわずかに、ここに隙間が出来てしまいます。
この隙間が走っているときに靴擦れの原因になったり、指はもちろん、膝や股関節の痛みの原因にもなります。
必ず、足を入れてからかかとでトントンしてから靴紐を締めるようにしましょう!そうすることで、足の指にかかるストレスが軽減して、持っている足の機能を十分に使うことができ、快適なジョギングがスタートできます。
シューズの中で足の指が自由に動くくらいのサイズを選びましょう!
無理せず、気持ちを良くなるために走ってみてください。
スピードは必要ないですからね!
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福田 潤 ふくた じゅん
株式会社J−LIFE CREATION 代表
Personal Fitness Salon J Style 代表
Hawaii SUP Yoga Association Managing Director
J-LIFE CREATION。 この社名には、福田潤のJunであることに加えて、Japan、Joyful、Join、Journeyなど、どこかワクワクするようなプラスの意味を込めています。フィットネスサロンの運営を柱に、様々なことを通じてカラダとココロの健康や癒しをテーマに活動をしています。今、ブームになりつつある水上に浮かべたボードの上で行うSUP YOGAのインストラクターとしての活動、ランニングコーチとしての活動、2年ほど住んでいた経験を活かしてハワイ旅行のコーディネート、また国が推奨する「健康経営」のコンサルティング業務のお手伝い、と言った活動を通じ、一人でも多くの方の素敵な人生創造〜LIFE CREATION〜のお手伝いができればと思っています。
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