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お父さんの絵本ガレージ

お父さんの絵本ガレージ 非認知能力を育む絵本 「レジリエンス」編

 

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2020年春から継続中の、非認知能力を育む絵本シリーズ。現在、非認知能力には世界の注目が集まり、日本の新たな学習指導要領にも、幼児・学校教育を通じて育むべき力のひとつに、非認知能力(学びに向かう力・人間性など)が提唱されています。IQなどで表現される「認知能力」と、やる気や根気強さなど学びに向かう姿勢の土台となる「非認知能力」。これらをバランスよく身につけることが、教育界における大きな関心事となっているのです。

この非認知能力には様々なものがありますが、今回のテーマは「レジリエンス」。日本語では、逆境や困難から「立ち直る力」のことを言い、「回復する力」、「折れない力」とも表現されます。専門家によれば、立ち直る力を身につけるとストレスへの対応が上手くなり、立ち直る経験を積めば積むほど自信もついて、しなやかに生きていく心を育めるそう。筋肉のように自分自身で鍛えられる力と言われています。

非認知能力について言葉だけで説明するのは難しいですが、幼い子にもわかりやすくやさしく伝えられ、親自身も子どもの気持ちに寄り添いながら理解するのに役立つツールとして、絵本を開いてみませんか?何より絵本は、親子いっしょに楽しみながらくり返し読めるところが、大きな魅力ですね。主人公の気持ちに共感したり、新たな考え方にふれたりしながら、レジリエンスについて考えられる5冊を選びました。

① 『ちびゴリラのちびちび』

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作:ルース・ボーンスタイン 訳:いわた みみ 出版社:ほるぷ出版 発行日:1978年

対象年齢:2歳くらい~

自分を好きになろう

家族や仲間の愛情に包まれて

「ちびちびが うまれたそのひから みんなは このちびゴリラが だいすきでした」。お母さんやお父さん、おばあさんにおじいさん、チョウやオウムや、ヘビにキリンにゾウ……家族だけでなく森の仲間たちもみんな、ちいさなゴリラが大好き。ちびちびは、多くの愛情に包まれてどんどん大きくなっていきます……。

1978年刊行のロングセラー。本文の中には「だいすき」という言葉がたくさん登場します。絵本を読みながら、わが子に「だいすき」を何度も語りかけてあげられる1冊です。お父さんの温もりを感じつつ繰り返しきくその言葉は、レジリエンスの前提として大切な「自己肯定感」を、じっくりと着実に育んでくれることでしょう。ゴリラが好きという作者が描いたちびちびは、どのページでも表情豊かで、みんなに愛され成長していく安心感が伝わってきます。

② 『よかったね ネッドくん』

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作:レミー・シャーリップ 訳:八木田 宜子 出版社:偕成社 発行日:1969年 

対象年齢3歳くらい〜

くり返す「よかったね」

ポジティブでいこう

ある日、ニューヨークに住むネッドくんに、びっくりパーティーの招待状が届きます。よかったね。でもたいへん!会場は遠いフロリダ。よかった。友達が飛行機を貸してくれた。でもたいへん!飛行機は途中で爆発!さてネッドくんは、無事にパーティ会場にたどり着くことができるのでしょうか……!?

テンポのよい言葉でスピーディーに展開していく物語に、子どもも大人もハラハラドキドキ。運のいい場面はカラーページで、運の悪い場面はモノクロページで描かれ、視覚的にもネッドくんの状況がわかりやすいよう趣向が凝らされています。作者のレミー・シャーリップは、俳優やダンサー、舞台監督としても活躍した多彩な人。観る者を引き込むドラマチックな表現は、刊行から50年以上たった今も色褪せません。前向きな気持ちになれる「よかったね」のくり返しは爽快で、最後のオチもお見事!親子連れの集まりで読むと盛り上がり、お父さんからの人気も抜群です。

③『すえっこ おおかみ』

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文:ラリー・デーン・ブリマー 絵:ホセ・アルエゴとアリアンヌ・デューイ 訳:まさきるりこ 出版社:あすなろ書房 発行日:2003年

対象年齢:3歳くらい〜

いつかきっとできるようになる!

お父さんの愛情と包容力

主人公は、4匹きょうだいの末っ子おおかみ。お兄さんやお姉さんと自分を比べては自信をなくし、いっしょに遊ぶことができません。お兄さんのようにまっすぐ転がれないことを嘆いていると、お父さんが言います。「ともかく いっぺん やって みせてごらん」。確かに曲がりくねりながら転がっていくのを見て「それで いいんだ。まっすぐ ころがるのは、おおきくなってからだ」。末っ子おおかみは安心して、もう一度挑戦してみます……。

お兄さんやお姉さんと比べて、まっすぐ転がれない、はやく走れない、高く飛び上がれないことを思い悩む、末っ子おおかみ。お父さんおおかみは、そんな繊細な気持ちをどっしりと受けとめ、おおらかな言葉でくり返し勇気づけるのです。すると、末っ子の表情はどんどん明るくいきいきと!折れない心を育てるには「失敗しても大丈夫、いつかきっとできるようになる」と、愛情いっぱいに励まし続ける存在が必要だと考えさせられます。父子のやりとりに心温まる絵本です。

 

④『ねこなんて いなきゃよかった』

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文:村上 しいこ 絵:ささめや ゆき 出版社:童心社 発行日:2019年

対象年齢:6歳くらい~

「泣こうか」

悲しみとゆっくり向き合う

ねこのももちゃんが死んでしまった。クラスのみんなは、一所懸命なぐさめてくれた。私は強がって言った。「はじめから、ねこなんて  いなきゃ よかった」。夜ご飯を食べているとき、お父さんもお母さんもお姉ちゃんも、ももちゃんのことを考えて黙り込んでしまった。するとお母さんが「なこうか。かなしいのは あたりまえ。くるしいのも ふつう。つらいのも みんな おんなじ。さあ みんな、なきましょ」。家族それぞれがももちゃんとの思い出を話し始めると、涙が溢れてきて……。

大切な存在を失ったとき、悲しみにふたをしても、心の傷は癒えません。悲しみは愛しみ。愛した記憶を誰かと分かち合うことで、ゆっくりと悲しみを受け入れ向き合うことができるのかもしれません。レジリエンスを育む過程が、ぎゅっと凝縮された物語。難しいテーマではありますが、言葉と絵から温もりを感じるのは、作者のお二人がともに愛する猫と暮らしているからこそ。命の愛おしさや尊さが、幼い子にも伝わる絵本です。

⑤『かいじゅうたちは こうやってピンチをのりきった』

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作:新井 洋行 監修:森野 百合子 出版社:パイ インターナショナル 発行日:2021年

対象年齢:4歳くらい〜

絵本作家×ドクター

不安やこわい気持ちと仲良くなるには

高いところ。注射。暗やみ。みんなの前で話すこと。かいじゅうたちにも、それぞれこわいものや苦手なことがある。これまでいろいろな方法でピンチを乗りきってきたけれど、それって「ただ にげちゃった だけじゃない?」。4ひきのかいじゅうたちは考えた。こわくなるときは、必ずゾワゾワしたやつが来る。わかったぞ。全部ゾワゾワのせいだ!ゾワゾワ出てこい!

絵本作家・新井洋行さんが、自身の経験をもとにしながら、精神科専門医の森野百合子さんとタッグを組んで作った絵本。不安や恐怖との向き合い方、ゾワゾワちゃんと仲良くなる方法を、やさしくユーモアたっぷりに教えてくれます。きらきら光るシルバーを使ったイラストは、クールでかっこいい印象ですが、読んだ後には、子どもはもちろん大人もほっとするようなあたたかい余韻が残ります。また、絵本についてくるハガキに自分で考えたかいじゅうの絵を描いて送ると、新井さんが絵本に出てくるような絵に仕上げてくれるうれしい企画も。父子で楽しく、それぞれのゾワゾワちゃんについて語り合う、よいきっかけになりそうです。

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選書:フリーアナウンサー/絵本専門士 近藤麻智子

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大人向けの絵本セラピー®のワークショップ「絵本のち晴れ」や、絵本の読み語りとヨガをコラボレーションした親子向けイベント「絵本ヨガ」を主宰。2016年に出版した絵本『森のくるるん』(そうえん社)では、コンセプトと文章を担当。企業にてビジネスパーソン向けの絵本ワークショップの講師も務める。現在BS日テレ「コーポレートファイル」に出演中。メディアでの絵本に関する執筆、講演など、活動は多岐に。  男の子2人の母。

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ブックハウスカフェ

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神保町のブックハウスカフェ店内には「お父さんの絵本ガレージ」コーナーがあり、 oton+toで紹介した絵本が並んでいます。

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プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方

かっちょいいオトンの背中を魅せ続けよう

世の中の子育てを楽しんでいる素敵なオトンの皆さま、こんにちは!お父さんコーチの山 田 真伸(やまだ まさのぶ)です。

 

前回は、「オトンとしての、あり方を考えてみよう」を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

 

今回は「かっちょいいオトンの背中を魅せ続けよう」です。本連載(全12回)も早いもので、今回が最終回となります。

 

私自身、コーチングを学び始めて、コーチングマインドで子どもと関わるようになり、スキルやあり方を考えていく中で、我が子たちに「かっちょいいオトンの背中を魅せ続けたい!」そう思っています。

 

本連載の中でも、コーチングスキルやコーチングマインドのことを色々とお伝えしましたが、私が一番伝えたいことは、結局はオトンが人生を楽しんでいるかどうか、そして、その姿を子どもたちに魅せて、子どもたちが、「オトン、かっちょいい!」と思ってもらえるようになろう!そんなことなのです。

 

~~~

ミラーニューロンから考えるオトンと子どもの関係

ミラーニューロン

1990年代初頭に、サルの脳内に見つかった、ミラーニューロン(別名 物まね神経)の存在を知っていますか?

 

ミラーニューロンとは、「目で見た人の動きを、体が勝手にまね(模倣)するように働く。」と言うことです。

 

例えば、

・目の前の人がワクワクしていて、それを見ている、自分もワクワクしてくる。
・目の前の人が、緊張していて、ソワソワしていると、それを見ている、自分もソワソワする。
というようなもので、皆さんもこのような体験は日々されているかと思います。

 

このことを子育てで考えてみると、

・オトン自身が、自分の人生を楽しんでいると、それを見ている、子どもも人生を楽しむようになる。
・オトン自身が、疲れて毎日ため息ばかりをついていると、それを見ている、子どももため息をつくようになる。
皆さんは、どちらのオトンでありたいですか?私は、前者であり続けたいと思っています。

 

「オトン自身が、人生を楽しんでいる背中を、子どもに魅せる」脳科学のミラーニューロンからオトンと子どもの関係を考えてみるのも楽しいですよね。

 

~~~

 自己肯定感は親子とセットではぐくむもの

自己肯定感

以前、AERA dot.というwebサイトで、『親の「自己肯定感」が低いと子どもも低くなる? 簡単にアップする方法とは』という記事の中で、

 

「実は、自己肯定感は親子セットではぐくむものなのです。『親自身の自己肯定感が低いので、せめて子どもだけでも高くしたい』というお話をよく伺うのですが、それは難しい」

 

そのような一文が紹介されていました。

 

親であるオトン自身も自己肯定感を高めることは、大切です。それこそ、前述したミラーニューロンの観点から考えてみても、そのことが大切であることは理解できますよね。

 

オトンの皆さんもお気づきかと思いますが、子どもは、本当によくオトンのことを見ているものです。私自身も、何かある度に、自分の父親と仕草や口癖が似てきたなと思いますが、それと同様に、自分の子どもたちの仕草や口癖も、私に似ているなと思うことが沢山あります。

 

~~~

「夢は叶うもの、実現するもの」と信じる

夢を信じる

子育ての場、家庭内において、“心理的安全性“が確保されていることはとても大切です。

“心理的安全性”はGoogleのプロジェクト・アリストテレスで明らかになった「生産性の高いチームの条件は何か」という問いに対して、「チームを成功へと導く5つの鍵」に含まれる要素の一つで、その重要性に注目が集まっています。

 

「子供の夢を応援しよう」と、オトンが本気で思えて、実行している家庭は、この“心理的安全性“が、ナチュラルに存在していて、子どもが、「夢は叶うもの、実現するもの」と、未来に目を向けています。そして、そのためには、「オトンも夢を叶えていく」ことも大切です。

 

~~~

オトン自身が、人生を楽しもう!

オトン自身が人生を楽しむ

私は、コーチングと出会い、私自身が大切にしているものに気づくことができ、子育てもさらに楽しめるようになりました。子どもが、「自分で考えて、決めて、行動する」その結果、子どもが夢を叶えて、子どもらしい豊かな人生を送ることができれば、オトンとして言うことは何もありません。

 

そのためには、「オトンの私が、人生をどれだけ楽しんで、そのかっちょいい背中を魅せること」このことを私は意識しています。

 

「子どもの可能性を信じる」という、オトンとしての私のあり方(コーチングマインド)があり、そこに基づいてコーチングスキルも使っています。

 

本連載が、オトンの方々(もちろんオカンの方々)の子育てにヒントになって、「オトンもオカンも、子どもも皆が夢を叶える」そんな世界になると、私はとってもハッピーです!

 

オトンの皆さん、オトン自身も人生を楽しみましょうね!

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*本連載は、本当に多くの方々とのご縁、そして支えにより最後まで続けることができました。何より、先輩コーチ、コーチ仲間、そしてマイコーチ、そしてそして何より私の大切な家族のお陰です。この場を借りてお礼を申し上げます。また、このような貴重な機会を与えたいただいたoton+toの布施編集長にも感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
また、何かの機会に、皆さまとお会いできることを楽しみにしています!

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今までの連載内容

【はじめに】

① オトン(お父さん)の日常の子育てにコーチングマインドを (4月16日公開)

【オトンのコーチングマインドスキル編】

② 子どもの話を最後、「。」まで聞くことの効果 ~傾聴~ (5月7日公開)
③ 子どものペースやテンポに合わせて寄り添ってみることの効果 ~ペーシングとリフレイン~ (5月21日公開)
④ 子どもが100点を取った時だけでなく、そもそもの存在を認めてみよう ~承認~ (6月4日公開)
⑤ 子どもには過去への詰問ではなく、未来への質問を ~質問~ (6月18日公開)
⑥ 子どもにはダメ出しではなく、目標や夢に対するフィードバックを ~フィードバック~ (7月2日公開)
⑦ 子どもへのコーチングマインドを活かした、イケてるオトンの声のかけ方 ~コーチングスキルのまとめ~ (7月16日公開)

【オトンのコーチングマインド応用編】

⑧ オトンが子どもの時の、親との出来事を思い出してみよう (8月6日公開)
⑨ オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう (8月20日公開)
⑩ オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう (9月3日公開)
⑪ オトンとしての、あり方を考えてみよう (9月17日公開)

【おわりに】

⑫ かっちょいいオトンの背中を魅せ続けよう (10月1日公開)

毎月第1、3金曜日が連載予定日です。

~~~

執筆者プロフィール

山田プロフィール写真

山田 真伸(やまだ まさのぶ)
コーチングオフィス Be a Smile代表
お父さんコーチ
言語化コーチ

北海道出身神奈川県在住
3人の子ども(12歳の男の子、4歳の男の子、2歳の女の子)+8歳のチワワ

【保有資格】
国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
理学療法士

【大切にしていること】

あり方
「私自身が笑顔で、周りの人も笑顔にできる存在であり続けたい。」

ビジョン
「自分の選択に肯定感を持つ。」一人ひとりが笑顔でそう思える世界をつくりたい。

【コーチとしての活動】

2020年6月6日に理学療法士として会社に勤務する傍ら、個人事業主として「コーチングオフィスBe a Smile」を立ち上げ、プロコーチとしても活動を開始。

プロコーチとしての活動は、会社経営者、マネージャー層、子育てに悩むお父さん、医療介護従事者などを中心にパーソナルコーチングセッションやに加えて、コーチング、コミュニケーションに関しての企業研修、セミナー講師。2020年8月からは毎月、お父さんのためのお話し会(日常の子育てにコーチングマインドを)を主宰。その他にも、理学療法士の養成学校に通う学生のために定期的にプロボノコーチングセッションを提供し、未来の理学療法士をプロコーチとして支援している。

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お父さんの絵本ガレージ

お父さんの絵本ガレージ 非認知能力を育む絵本 「やり抜く力」編

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2020年春から継続中の、非認知能力を育む絵本シリーズ。現在、非認知能力には世界の注目が集まり、日本の新たな学習指導要領にも、幼児・学校教育を通じて育むべき力のひとつに、非認知能力(学びに向かう力・人間性など)が提唱されています。IQなどで表現される「認知能力」と、やる気や根気強さなど学びに向かう姿勢の土台となる「非認知能力」。これらをバランスよく身につけることが、教育界における大きな関心事となっているのです。

この非認知能力には様々なものがありますが、今回は「やり抜く力」をピックアップ。やりぬく力はGRIT(グリット)とも呼ばれ、ペンシルバニア大学の心理学者ダックワース准教授が「成功を予測できる性質」として発表して以来、大きな話題となっています。どこかで耳にしたことがあるお父さんも多いのではないでしょうか。「ゴールに向けて、興味を失わず、努力し続けることができる気質」と定義され、才能とは相関関係がなく、こころの持ちようで伸ばすことができるとも言われています。自分の能力は努力によって伸ばすことができる……親や教師からそのようなメッセージを定期的に伝えられた子どもはやり抜く力が強くなることも、研究によって明らかになっています。

 こうした非認知能力について言葉だけで説明するのは難しいですが、幼い子にもわかりやすく、やさしく伝えられ、親自身も子どもの気持ちに寄り添いながら理解するのに役立つツールとして、絵本を開いてみませんか?何より絵本は、親子いっしょに楽しみながらくり返し読めるところが、大きな魅力ですね。主人公のトライ&エラーを疑似体験しながら、やり抜く力について考えられる5冊を選びました。

① 『はじめてのおつかい』

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作:筒井 頼子 絵:林 明子 出版社:福音館書店 発行日:1977年

対象年齢:3歳くらい~

おつかいの喜びと不安いっぱい

40年以上読み継がれるロングセラー

まずは、初版発行から40年以上のロングセラー、ちいさな女の子の大冒険です。5歳のみいちゃんが、お母さんに頼まれて、妹の赤ちゃんのためにひとりで牛乳を買いに行きます。途中で転んで100円玉を落としたり。商店のおばさんに自分の声が届かなかったり……。はじめてのおつかいにゆれ動く子どもの繊細な気持ちを、見事に描ききっています。細やかな描写に遊び心が詰まっているのも、見所のひとつ。お家から出かけたみいちゃんは、右手と右足がいっしょに出ていたり。ポスターに描かれている迷い猫が、どこかのページを歩いていたり。ぜひ父子でいろいろな発見を楽しんでくださいね。

子どもが日常の中で、ささやかでもひとつのゴールを決めてやり抜く体験を重ねられるかどうかは、親の工夫次第ですね。バーチャルな世界が身近になっている現代ですが、もちろん安全には考慮しつつ、リアルな世界で様々な社会体験をする機会が、子どもには必要なのではないでしょうか。表紙は、牛乳を手にしたみいちゃんの笑顔。達成感や充実感、こみ上げる嬉しさが伝わってきます。

② 『はちうえは ぼくに まかせて』

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作:ジーン・ジオン 絵:マーガレット・ブロイ・グレアム 訳:森 比左志 出版社:ペンギン社 発行日:1981年 

対象年齢3歳くらい〜

鉢植えの世話をアルバイトに

男の子のひと夏の成長物語

2冊目は、男の子のひと夏の成長を描いた絵本。夏休み、仕事が忙しいお父さんに「どこへも行かないから、何でも好きなことをやっていい」と言われたトミー。近所の人たちが旅行に行っている間に、鉢植えを預かるアルバイトを思いつきます。トミーの懸命なお世話のおかげで植物たちはぐんぐん育ち、家の中はジャングルのように。忙しいお父さんはしかめっ面ですが、トミーは植物たちを活き活きと育て上げ……。

黄、青、緑だけで表現された、さわやかな画面が印象的な1冊。作者のジーン・ジオンとマーガレット・ブロイ・グレアムはご夫婦で、ロングセラー絵本『どろんこハリー』と同じコンビ。このお話は、休暇中の鉢植えの世話をどうするか、という長年の悩みをもとに作られたそう。自分で決めたことに責任をもって取り組むトミーの姿は、頼もしく、まぶしいくらい。見守るお父さんとお母さんの表情の違いにも注目です。夏休みを終える頃、お父さんから伝えられるどんでん返しの言葉が痛快!子どもが喜ぶラストシーンをお楽しみに。

③『パパとタイガの とびっきりキャンプ』

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作:セバスチャン・ブラウン 訳:聞かせ屋。けいたろう 出版社:教育画劇 発行日:2021年

対象年齢:3歳くらい〜

お父さんが大活躍!?

父子の初キャンプの結末は……

3冊目は、今年出版されたばかりの新刊です。お休みの日にキャンプに行くことになった、タイガとお父さん。キャンプに憧れていたタイガは、テントで寝て、カヌーに乗ってと想像し……ワクワクが止まりません。ところがキャンプ初心者のお父さんは、テントを張るのも火をおこすのも、失敗続き。隣のクマのお父さんが声をかけても「ふたりでできますから」と断ってしまいます。さて、父子の初キャンプの結末は!?

一見ドジばかりのお父さんですが、わが子と2人の時間を大切に粘り強く行動する姿勢が、だんだん頼もしく思えてきます。前述したダックワース准教授は、自ら家庭で実践したルールのひとつに、親も目標を持って難しいことに挑戦することをあげています。お父さんの背中を見せる、そこから子どもは深く学んでいくのですね。こんな風にとびっきり思い出深い体験を重ねながら、父子の絆を強めてほしいなぁと、ひとりの母としても想うのです。聞かせ屋。けいたろうさんの訳が小気味よく、いくつも出てくる童謡を父子で歌いながら読むのも楽しい1冊です。

④『しっぱいなんか こわく ない!』

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文:アンドレア・ベイティー 絵:デイヴィット・ロバーツ 訳:かとう りつこ 出版社:絵本塾出版 発行日:2017年

対象年齢:5歳くらい~

夢は世界一のエンジニア!

失敗を恐れない魔法の言葉とは

何かをやり抜くためには、失敗を恐れない気持ちも大事ですね。続いては、世界一のエンジニアを夢見る女の子の物語。ロージーはいつも、誰にも見られないよう“秘密工場”でメカを作っています。そのきっかけは、一所懸命に作ったメカを大笑いされたことがあるから。ある日、若い頃に飛行機工場で働いていた大おばさんがやってきて、自分で作った飛行機の話を聞かせてくれました。そしてまだ叶っていない「空を飛んでみたい」という夢を聞き、ロージーは空飛ぶメカ作りに挑戦することに!

アメリカの女性宇宙飛行士が、宇宙から子どもたちに読み聞かせしたことでも話題となった1冊。“失敗は成功のもと”ということわざがありますが、大おばさんも「いまのしっぱいは、だいせいこう!」と、結果よりもプロセスが大切なことを伝え、ロージーを励ますのです。わが家ではくり返しこの絵本を読んでいた息子が、ぬり絵をしながら「しっぱいなんかこわくないよね」とつぶやいたことがありました。幼い子を安心させてあげられる、物語と言葉の力を感じました。

⑤『あな』

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作:谷川 俊太郎 絵:和田 誠 出版社:福音館書店 発行日:1983年

対象年齢:4歳くらい〜

たかが穴掘りされど穴掘り

谷川俊太郎×和田誠の名作

最後に、詩人・谷川俊太郎さんとイラストレーター・和田誠さんによる傑作ロングセラーを。日曜日の朝、何もすることがなかったので、ひろしはあなを掘り始めた。お母さんが来て「なに やってるの?」。お父さんが来て「あせるなよ、あせっちゃ だめだ」。ひろしは深く深く掘り続け、穴の底に座り込んだ。静かで、土のいいにおいがして、ひろしは思った。「これは ぼくの あなだ」。

この絵本の大きな特徴は、縦開きであること。定点観測でページをめくっていくほど穴が深くなるので、読者はひろしの世界にどんどん引き込まれていきます。一心不乱に穴を掘り続け、底に座って、また埋める。一見意味のないように見えますが、子どもにとっては親しみがあり、大人にとってはなんだか懐かしい、そんな光景かもしれません。きっと穴掘りの経験があるのでしょう……お父さんがひろしの穴をみて伝えた言葉も印象的。表紙に描かれているのは、ひろしが穴の中から見上げた空。何かをやり抜いた子にしか見えない風景は、ハッとするほどシンプルで、深い余韻を残します。

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選書:フリーアナウンサー/絵本専門士 近藤麻智子

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大人向けの絵本セラピー®のワークショップ「絵本のち晴れ」や、絵本の読み語りとヨガをコラボレーションした親子向けイベント「絵本ヨガ」を主宰。2016年に出版した絵本『森のくるるん』(そうえん社)では、コンセプトと文章を担当。企業にてビジネスパーソン向けの絵本ワークショップの講師も務める。現在BS日テレ「コーポレートファイル」に出演中。メディアでの絵本に関する執筆、講演など、活動は多岐に。  男の子2人の母。

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ブックハウスカフェ

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神保町のブックハウスカフェ店内には「お父さんの絵本ガレージ」コーナーがあり、 oton+toで紹介した絵本が並んでいます。

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プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方

オトンとしての、あり方を考えてみよう

世の中の子育てを楽しんでいる素敵なオトンの皆さま、こんにちは!お父さんコーチの山 田 真伸(やまだ まさのぶ)です。

 

前回は、「オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう」を紹介しましたが、実践できましたでしょうか?

 

今回は「オトンとしての、あり方を考えてみよう」です。

 

~~~

あり方とは、自分の拠り所、北極星、大切にしていること

あり方の定義

オトンの皆さん、「あり方」を普段から意識していますか?

 

私自身は、コーチングを学び始めてから、「あり方」という言葉を知りました。

 

「あり方」だけで理解しようとすると捉えにくいことがあるので、対比されるのが、「やり方」になります。人は「やり方」、つまり方法論や手段にばかり目が行くと、自分を見失ってしまい、人から言われるがままにもなりかねません。

 

あり方(being)は、辞書などで意味を調べると、「beingとは、beという動詞にingを付けて名詞化したもの。beには、「ある」「いる」「存在する」「起こる」などの意味があるので、beingには、「あり方」や「存在」という意味がある。」と定義づけされています。

 

私自身は「あり方」を、「自分の拠り所、北極星、大切にしていること」そのように考えています。

 

~~~

自分のあり方を人に伝えたい自分に変化

あり方を伝えたい自分に変化

今では、私のあり方として、「私自身が笑顔で、周りの人も笑顔にできる存在であり続けたい。」と胸を張って言えるようになりましたが、コーチングを学び始めたころ、とあるコーチの方から、「山田さんは、どうありたいの?」と聞かれて、「えっ?あり方ですか?!元気でいたいですかね?」と頭の中が疑問符だらけになったことを鮮明に覚えています。

 

「あり方」という言葉をほとんど知らなかった当時は、むしろ、そうやって「自分は、こうありたいです!」と言っている人を、怪しんでいました。

 

今になって思うと、それまで、「自分はこうありたい!」と言うことを考えたことがなく、むしろそういうことを避けていた自分がいたので、そうやって言える人を羨ましがっている自分がいたのだと思います。

 

でも、今は、自分の「あり方」を人に伝えたくてウズウズしている自分がいるので、人生何が起きるかわからないですね。

 

~~~

あり方は一つ、やり方は無数

あり方は一つ、やり方は無数

私は、子育てにおいて、「子どもの可能性を信じる存在でありたい」と、あり方を定めています。

 

このあり方が定まったことにより、子育てで色々なことが起きても、「そもそも、お父さんとしてどうありたいの?」と自分軸で考えることができて、子どものせいにすることが減ってきました。

 

私の好きな言葉で、「あり方は一つ、やり方は無数」があり、文字通り、「あり方が定まれば、やり方は何でも良くて、沢山ある。」という意味合いです。

 

子育てにおいて、〇〇教育法など、沢山の素晴らしい方法がありますが、その方法を使うオトン自身のあり方、軸が定まっていないと、やり方ばかりに目が行ってしまい、色々な方法が取っ替え引っ替えになり、その犠牲になってしまうのは、悲しいかな子ども達ですよね。

 

~~~

 「〇〇したい」ではなく、「〇〇でありたい」と言葉に出してみる

ありたいと口に出してみる

私の経験上、「あり方」自体は、新しく自分の中で作り上げるというより、自分が小さいころから含めて、当たり前のように大切にしていることであることが多いと感じています。

 

私自身は、小さいころから“笑顔”をとても大切にしていたので、自分の「あり方」が明確になってきた時に、「あぁ、やっぱりそうなのだ。笑顔だよなぁ。」と、何とも言えない温かい気持ちになりました。

 

「あり方」を探すときに、お勧めの方法を紹介します。いきなりだと「あり方」が見つからない場合もあるので、今まで、「〇〇したい」と使っていた言葉を、「〇〇でありたい」と変換してみて下さい。この”したい”を”ありたい”にするだけで、物事が自分ごとになり、「あり方」という言葉自体に徐々に慣れてきます。

 

~~~

どんなオトンで”ありたい”?

どんなオトンでありたい?

今回は、「オトンとしての、あり方を考えてみよう」と言うことで、「あり方」にフォーカスしましたが、いかがでしたでしょうか?

 

この問いを今回の最後に置かせてください。

 

どんなオトンで”ありたい”ですか?

 

子育てする上で、「あり方」を定まると、今までは少し違った感覚になりますので、ぜひチャレンジしてみてください。「あり方」が定まってくると、本連載の前半部分のコーチングスキルもさらに磨きがかかってくると思います。

 

連載のタイトルにもある“コーチングマインド”は、「あり方」に通じるものがあります。私が、今回の連載で一番伝えたいのが、実は、この「あり方」です。

 

「あり方は一つ、やり方は無数」です!一人でも多くのオトンが、「あり方」を大切に、子育てをより楽しんでいただけると嬉しいです。

 

次回は、いよいよ最終回「かっちょいいオトンの背中を魅せ続けよう」です。

~~~

今までの連載と、これからの連載内容

【はじめに】

① オトン(お父さん)の日常の子育てにコーチングマインドを (4月16日公開)

【オトンのコーチングマインドスキル編】

② 子どもの話を最後、「。」まで聞くことの効果 ~傾聴~ (5月7日公開)
③ 子どものペースやテンポに合わせて寄り添ってみることの効果 ~ペーシングとリフレイン~ (5月21日公開)
④ 子どもが100点を取った時だけでなく、そもそもの存在を認めてみよう ~承認~ (6月4日公開)
⑤ 子どもには過去への詰問ではなく、未来への質問を ~質問~ (6月18日公開)
⑥ 子どもにはダメ出しではなく、目標や夢に対するフィードバックを ~フィードバック~ (7月2日公開)
⑦ 子どもへのコーチングマインドを活かした、イケてるオトンの声のかけ方 ~コーチングスキルのまとめ~ (7月16日公開)

【オトンのコーチングマインド応用編】

⑧ オトンが子どもの時の、親との出来事を思い出してみよう (8月6日公開)
⑨ オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう (8月20日公開)
⑩ オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう (9月3日公開)
⑪ オトンとしての、あり方を考えてみよう (9月17日公開)

【おわりに】

⑫ かっちょいいオトンの背中を魅せ続けよう (10月1日公開)

毎月第1、3金曜日が連載予定日です。

~~~

執筆者プロフィール

山田プロフィール写真

山田 真伸(やまだ まさのぶ)
コーチングオフィス Be a Smile代表
お父さんコーチ
言語化コーチ

北海道出身神奈川県在住
3人の子ども(12歳の男の子、4歳の男の子、2歳の女の子)+8歳のチワワ

【保有資格】
国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
理学療法士

【大切にしていること】

あり方
「私自身が笑顔で、周りの人も笑顔にできる存在であり続けたい。」

ビジョン
「自分の選択に肯定感を持つ。」一人ひとりが笑顔でそう思える世界をつくりたい。

【コーチとしての活動】

2020年6月6日に理学療法士として会社に勤務する傍ら、個人事業主として「コーチングオフィスBe a Smile」を立ち上げ、プロコーチとしても活動を開始。

プロコーチとしての活動は、会社経営者、マネージャー層、子育てに悩むお父さん、医療介護従事者などを中心にパーソナルコーチングセッションやに加えて、コーチング、コミュニケーションに関しての企業研修、セミナー講師。2020年8月からは毎月、お父さんのためのお話し会(日常の子育てにコーチングマインドを)を主宰。その他にも、理学療法士の養成学校に通う学生のために定期的にプロボノコーチングセッションを提供し、未来の理学療法士をプロコーチとして支援している。

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子どもが100点を取った時だけでなく、そもそもの存在を認めてみよう ~承認~

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その他のカテゴリー

プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方

オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう

世の中の子育てを楽しんでいる素敵なオトンの皆さま、こんにちは!お父さんコーチの山 田 真伸(やまだ まさのぶ)です。

 

前回は、「オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう」を紹介しましたが、実践できましたでしょうか?

 

今回は「オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう」です。

 

~~~

親の職業威信が子の初職に及ぼす影響

オトンが子どもに与える影響

「親の職業威信が高まると、親への尊敬度が高まり、結果として子どもは自分にあった初職を選択し、満足感を得る傾向があることが分かった。」という興味深い報告(親の職業威信が子の初職に及ぼす影響(斉藤知洋ら,東北大学教育学部,2011年))があります。

 

この報告からも、オトンが自身の職業に誇りを持つことは、子どもの職業選択にも何らかの影響があるということができます。

 

子どもにとって父親とは、「社会人としてのあり方」を示す存在とも言われています。オトンが、イキイキとやりがいを持って、仕事をして夢を叶えていく、その背中を子どもに魅せることは、説得力に繋がりますよね。

 

~~~

子どもが夢を語れる家庭とは?

子どもが夢を語れる家庭とは?

多くのオトンは、子どもに「夢を持ってほしい!」「やりがいのある仕事に就いて欲しい!」と願いますよね。勿論、私自身もそうです。

 

では、そのベクトルをオトン自身に向けて「夢を持っていますか?」「やりがいのある仕事に就いていますか?」もし、その答えがNoであるなら、子どもにばかりそのことを求めてしまうのは、説得力の欠けるものになってしまいますよね。

 

「子どもが夢を語れる家庭とは?」その問いの答えの一つとして、「オトンが自分の夢や、仕事について語る。」ということがあるのではないでしょうか。

 

“語る”というと何か堅苦しくなりますが、“自己開示する”そのように考えてみると少しハードルが下がるかも知れません。

 

オトンが自己開示することにより、子どもは、「お父さんも、夢があるんだ!よしっ、僕だって!」と思えようになり、自己開示が進みます。

 

~~~

 お父さん向けにコーチングを子育てに活かす本を出版したい

本

ここで、私自身が子どもに、自分の夢を自己開示したお話を紹介させてください。

 

とある夜、12歳になる長男と将棋をしていた時のことです。私はふと思い立ち、長男に私今の夢の一つである、「お父さん向けにコーチングを子育てに活かす本を出版したい。」と伝えました。長男からのリアクションは、「おっ、いいね!いいじゃん!」と親指を立ててのグッドマークでした。

 

私自身の夢を子どもに伝えて、「いいね!いいじゃん!」この言葉は、何よりの承認になるし、シンプルだけど、なんだか背中を押してもらえた感じもして、「そうだ、自分の夢は、これで良いのだ!夢は人に話すと応援してもらえるんだ!」そんな前向きな気持ちになれることに、改めて気がつきました。

 

それと同時に、人から夢を応援されるという体験をオトン自身が持つことはとても大事で、その嬉しい体験が、子どもが夢を語った時に、今度はその夢を応援できる存在になることも理解できました。ぜひ、オトンの皆さんも、子どもの夢を応援できる存在であるために、オトン自身の夢を語って、その夢を応援してもらう体験を沢山積んでみてください。

 

~~~

 オトン自身の仕事を語るための5つの質問

仕事を語るための5つの質問

とは言え、いきなり子どもに自分の夢を語るって、ちょっぴり勇気が必要なオトンの方もいるかも知れないので、私が自分の仕事を語るときに良く使っている5つの質問を紹介いたします。この質問の“仕事”を“夢”という言葉に置き換えていただいても構いません。

 

①今の仕事との出会いは?
②今の仕事は何をすることですか?
③今の仕事があなたに与えている影響は?
④今の仕事を通じて何をしたい?
⑤今の仕事は世界にどんな影響を与えている?

 

~~~

 「夢を語る」ことによる効果

夢を語る効果

ここで「夢を語る」ことによる効果のお話をさせてください。

 

心理学で使われる「カクテル・パーティ効果」ってご存じですか?この効果は、人混みや雑踏の中でも、自分の名前や自分の興味があるキーワードを自然に聞き取ることができる現象のことです。(学びを結果に変えるアウトプット大全,樺沢紫苑著,サンクチュアリ出版)

 

「夢を語る」ことにより、自分の脳内で、夢に纏わるキーワードへの感度が高まり、夢の実現のために、必要な情報がキャッチしやすくなります。

 

私の好きな言葉で、「言語は未来をつくる」があるのですが、オトン自身が子どもに「夢を語る」ことにより実現に向けて意識が向きやすくなります。そして、その姿を見て刺激を受けた子どもも、夢を語り、その夢を実現できたなら、言うことないですよね。

 

オトンの皆さんも、ぜひ、子どもに「オトンの仕事や夢を語る」という、言語化の力を味わってみてください。

 

次回は、「オトンとしての、あり方を考えてみよう」です。

~~~

今までの連載と、これからの連載内容

【はじめに】

① オトン(お父さん)の日常の子育てにコーチングマインドを (4月16日公開)

【オトンのコーチングマインドスキル編】

② 子どもの話を最後、「。」まで聞くことの効果 ~傾聴~ (5月7日公開)
③ 子どものペースやテンポに合わせて寄り添ってみることの効果 ~ペーシングとリフレイン~ (5月21日公開)
④ 子どもが100点を取った時だけでなく、そもそもの存在を認めてみよう ~承認~ (6月4日公開)
⑤ 子どもには過去への詰問ではなく、未来への質問を ~質問~ (6月18日公開)
⑥ 子どもにはダメ出しではなく、目標や夢に対するフィードバックを ~フィードバック~ (7月2日公開)
⑦ 子どもへのコーチングマインドを活かした、イケてるオトンの声のかけ方 ~コーチングスキルのまとめ~ (7月16日公開)

【オトンのコーチングマインド応用編】

⑧ オトンが子どもの時の、親との出来事を思い出してみよう (8月6日公開)
⑨ オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう (8月20日公開)
⑩ オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう (9月3日公開)
⑪ オトンとしての、あり方を考えてみよう (9月17日公開)

【おわりに】

⑫ かっちょいいオトンの背中を魅せ続けよう (10月1日公開)

毎月第1、3金曜日が連載予定日です。

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執筆者プロフィール

山田プロフィール写真

山田 真伸(やまだ まさのぶ)
コーチングオフィス Be a Smile代表
お父さんコーチ
言語化コーチ

北海道出身神奈川県在住
3人の子ども(12歳の男の子、4歳の男の子、2歳の女の子)+8歳のチワワ

【保有資格】
国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
理学療法士

【大切にしていること】

あり方
「私自身が笑顔で、周りの人も笑顔にできる存在であり続けたい。」

ビジョン
「自分の選択に肯定感を持つ。」一人ひとりが笑顔でそう思える世界をつくりたい。

【コーチとしての活動】

2020年6月6日に理学療法士として会社に勤務する傍ら、個人事業主として「コーチングオフィスBe a Smile」を立ち上げ、プロコーチとしても活動を開始。

プロコーチとしての活動は、会社経営者、マネージャー層、子育てに悩むお父さん、医療介護従事者などを中心にパーソナルコーチングセッションやに加えて、コーチング、コミュニケーションに関しての企業研修、セミナー講師。2020年8月からは毎月、お父さんのためのお話し会(日常の子育てにコーチングマインドを)を主宰。その他にも、理学療法士の養成学校に通う学生のために定期的にプロボノコーチングセッションを提供し、未来の理学療法士をプロコーチとして支援している。

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オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう

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オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう

世の中の子育てを楽しんでいる素敵なオトンの皆さま、こんにちは!お父さんコーチの山 田 真伸(やまだ まさのぶ)です。

 

前回は、「オトンが子どもの時の、親との出来事を思い出してみよう」を紹介しましたが、オトンの親との思い出を考えてみることができたでしょうか?

 

今回は「オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう」です。

 

~~~

オトン同士で、子どもの自慢話している?

オトン会話

オトンの皆さんは、普段、オトン同士で子どもの自慢話をしていますか?

「親バカだと思われたらどうしよう?」などの気持ちが出て、本当は子どもの自慢話をしたいのに、遠慮してしまうことってありますよね。

 

私が毎月行っている「お父さんのためのお話し会」の参加者の方が、「ママさん同士は、普段でも子どものことを話す機会があるけど、パパ同士って、意外と仕事の話とか当たり障りのない会話が多いがする。」そんな話してくれました。

 

「うちの子どもって、こんなに沢山良いところがあるのだ。」そのようなことを実際に口に出すことって、少し恥ずかしいかも知れませんが、思い切って子どもの自慢話をしてみると、お腹の奥底辺りが、じわーっと温かくなる感覚がきっとあるはずです。ぜひ、今回の記事がチャレンジのきっかけとなると嬉しいです。

 

~~~

人は、話し始めて、自分が何を思っているかに気づく

伊藤守さんの名言

「さぁ、子どもの自慢話をしてみよう!」と考えても、普段から慣れているオトンにとっては簡単かも知れませんが、慣れていないオトンにとっては少しハードルが高く感じるかも知れません。

 

実は、私も元々後者のタイプでしたが、コーチングを学び始めていく中で、少しずつできるようになってきました。特に、ある言葉を知ってからは、「あまりあれこれ考えずに、まずは話してみよう。」と思えるようになりました。

 

その言葉は、「人は、自分が思っていることを話すのではありません。話して初めて、自分が何を思っているかに気づくんです。」(自由な人生のつくり方 伊藤守 ディスカヴァー・トュエンティワン)です。

 

ついつい、人は頭で考えすぎてから話しがちですが、話すことにより初めて、自分の考えに気がつくことが多いですよね。この考えは、“鶏が先か、卵が先か”に近いですが、ぜひ、「まずは、話してみる。」そのことにフォーカスしてみてはいかがでしょうか?

 

「子どもの自慢話、浮かばないなぁ。」と言うオトンでも、まずは、最近の子どもの様子でも良いので話をしてみる。そこから、「あっ、そう言えば、このことって子どもの良いところかも!」そんな閃きが出てくるかも知れませんよ。

 

~~~

ドラえもんの主題歌が繋いだ我が子たちの絆

子どもたちの絆

ここで、我が家の3人の子ども達に纏わる、自慢話をさせてください。皆さん、星野源さんが歌う「ドラえもん」の主題歌ってご存じですか?

 

我が家の長女は、この歌が流れると、いくら泣いていても、手を叩いて喜んで、笑顔になります。そのルーツは、長女がまだママのお腹の中にいた時に遡ります。妻のお腹の中で安定期に入るころ、長男が、ママのお腹の中の長女に向かって、妻が寝る前に、「ドラえもん」を歌うことから始まりました。その様子を次男も楽しそうに聞き、妻はお腹を軽くポンポン叩きながら、長女に合図を送っていました。

 

「だから ここにおいでよ 一緒に冒険しよう 何者でなくても 世界を救おう いつか 時が流れて 辿り着くから 君に会えるよ どどどどどどどどど ドラえもん♫」

 

毎日歌うので、感情も入れながら歌う長男がいて、生まれる前日の様子をビデオに撮ってあるのですが、とても感動的です。

 

その日の歌の最後に、「明日、いよいよ会えるね♫」と言い、にっこりする長男と次男を見て、妻と「凄いね、私たちの子ども。」と率直に思ったことを覚えています。

 

そして、長女も無事に生まれて、諸々の処置の後、長女に、「ドラえもん」を歌う、長男と、その様子を見ている次男がいました。

 

長女は、どんな気持ちで、ママのお腹の中から出た、この世界で聞いたのだろうな。と思うと感慨深いです。

 

子どもたち3人、よく喧嘩もしますが結束も固いです。きっと、長女がお腹の中にいる時から、その結束は続いているのだろうなと、我が家の自慢の子どもたちです。

 

~~~

子どもたちの良い面や強みにフォーカスできるようになる

強みフォーカス

世の中のオトンたちが、今よりもっと、子どもたちの自慢話が出来ると、どんなことが起きるのでしょうか。きっと子どもたちの良い面や強みに、さらに目が向くようになり、子どもたちの可能性も広がるのではないのかなと思っています。

 

ぜひ、オトン同士は勿論、仕事仲間、そして、自分の子どもたちに、「我が家の子ども自慢」をしてみてください。きっと、自慢話を聞いた方々も幸せな気分になるし、何より言ったオトンが幸せな気分になりますよ。

 

次回は、「オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう」です。

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今までの連載と、これからの連載内容

【はじめに】

① オトン(お父さん)の日常の子育てにコーチングマインドを (4月16日公開)

【オトンのコーチングマインドスキル編】

② 子どもの話を最後、「。」まで聞くことの効果 ~傾聴~ (5月7日公開)
③ 子どものペースやテンポに合わせて寄り添ってみることの効果 ~ペーシングとリフレイン~ (5月21日公開)
④ 子どもが100点を取った時だけでなく、そもそもの存在を認めてみよう ~承認~ (6月4日公開)
⑤ 子どもには過去への詰問ではなく、未来への質問を ~質問~ (6月18日公開)
⑥ 子どもにはダメ出しではなく、目標や夢に対するフィードバックを ~フィードバック~ (7月2日公開)
⑦ 子どもへのコーチングマインドを活かした、イケてるオトンの声のかけ方 ~コーチングスキルのまとめ~ (7月16日公開)

【オトンのコーチングマインド応用編】

⑧ オトンが子どもの時の、親との出来事を思い出してみよう (8月6日公開)
⑨ オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう (8月20日公開)
⑩ オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう (9月3日公開)
⑪ オトンとしての、あり方を考えてみよう (9月17日公開)

【おわりに】

⑫ かっちょいいオトンの背中を魅せ続けよう (10月1日公開)

毎月第1、3金曜日が連載予定日です。

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執筆者プロフィール

山田プロフィール写真

山田 真伸(やまだ まさのぶ)
コーチングオフィス Be a Smile代表
お父さんコーチ
言語化コーチ

北海道出身神奈川県在住
3人の子ども(12歳の男の子、4歳の男の子、2歳の女の子)+8歳のチワワ

【保有資格】
国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
理学療法士

【大切にしていること】

あり方
「私自身が笑顔で、周りの人も笑顔にできる存在であり続けたい。」

ビジョン
「自分の選択に肯定感を持つ。」一人ひとりが笑顔でそう思える世界をつくりたい。

【コーチとしての活動】

2020年6月6日に理学療法士として会社に勤務する傍ら、個人事業主として「コーチングオフィスBe a Smile」を立ち上げ、プロコーチとしても活動を開始。

プロコーチとしての活動は、会社経営者、マネージャー層、子育てに悩むお父さん、医療介護従事者などを中心にパーソナルコーチングセッションやに加えて、コーチング、コミュニケーションに関しての企業研修、セミナー講師。2020年8月からは毎月、お父さんのためのお話し会(日常の子育てにコーチングマインドを)を主宰。その他にも、理学療法士の養成学校に通う学生のために定期的にプロボノコーチングセッションを提供し、未来の理学療法士をプロコーチとして支援している。

 

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プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方

オトンとしての、あり方を考えてみよう

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プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方

オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう

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プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方

オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう

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プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方

オトンが子どもの時の、親との出来事を思い出してみよう

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プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方

子どもへのコーチングマインドを活かした、イケてるオトンの声のかけ方 ~コーチングスキルのまとめ~

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プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方

子どもにはダメ出しではなく、目標や夢に対するフィードバックを ~フィードバック~

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プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方

子どもには過去への詰問ではなく、未来への質問を ~質問~

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プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方

子どもが100点を取った時だけでなく、そもそもの存在を認めてみよう ~承認~

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プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方

オトンが子どもの時の、親との出来事を思い出してみよう

世の中の子育てを楽しんでいる素敵なオトンの皆さま、こんにちは!お父さんコーチの山 田 真伸(やまだ まさのぶ)です。

 

前回までは、「オトンのコーチングマインドスキル編」で、子育ての場面で実際に活用できるスキルを中心に紹介しましたが、実践できましたでしょうか?

 

今回は「オトンのコーチングマインド応用編」として、話の軸をオトン側に持っていき、まずは、「オトンが子どもの時の、親との出来事を思い出してみよう」について考えてみましょう。

 

~~~

オトンのオトンとの思い出が、子育てに与える影響

子育て6

2007年に、「幼児期・児童期の親との思い出と現在の父子関係」を調べた興味深い研究(日本心理学会第71回 畿央大学 三好ら)があります。

 

大学生224人を対象として、幼児期や児童期の父親との思い出と、現在の青年期の親子関係を調査したものです。

 

結果として、「幼児期に、父親に良く関わってもらった・愛してもらったと感じている者は、現在の父親との関係が良好であった。」

 

そして、「将来自分が父親になった場合に、幼児期の父親の良い思い出や、現在の良い関係がモデルとなり、子育てにも影響を与えうる。」そんな考察をしています。

 

この研究が示すように、オトンの子どもへの関わり方の中で、オトンとの思い出が、今の自分の子育てに影響があり、「オトンのオトンとの思い出を想起してみることは、意味のある事。」そう言えるのかもしれません。

 

~~~

否定せずに、自分の好きなことをやらせてくれた山田のオトン

子育て8

私自身、オトンとの思い出を考えてみると、「自分の好きなことをやらせてくれた。」そんな記憶が今でも残っています。私は幼少期からずっとサッカーをやっていたのですが、オトンは土日になると良く試合を見に来てくれて、遠くへの試合でも送り迎えをしてくれました。

 

これは私がある程度成長してから、母親から教えてもらったことがあります。それは、「お父さんは、本当はあなたに野球をやらせて、プロ野球選手になってもらいたかったのよ。」

 

それを聞いて考えてみると、「あぁ、父ちゃんは私の好きなことをやらせてくれたのだな。」と何だか胸がジーンとなりました。

 

~~~

俺は好きなことをやれなかったから、マサは、好きなことをやれ

子育て5

もう1つ、オトンとの印象深いエピソードがあります。私は高校卒業後、北海道を出て愛知県にある大学に半年だけ通ったことがあります。通っている中で、「あれ?これは自分の本当にやりたいことなのか?」と思い悩み、半年で退学をして、今の仕事でもある理学療法士の養成学校に入りなおしました。

 

実家の札幌に戻って、駅までオトンが迎えに来てくれた車の中で、「わがまま言って、せっかく入った大学辞めてごめんなさい。」と私が伝えたところ、バックミラー越しにオトンが、「気にするな。俺は高校を出て、本当は教師になりたかったけど、色々な事情で就職するしかなかった。だから、マサは自分の好きなことをやれば良いんだ。気にするな。」そう答えてくれました。

 

私のオトンは(もちろんオカンもですが)、幼少期から、そして大きくなってからも、私の好きなことをやらせてくれた、イケてるオトンです。

 

この記事を読んでくださっているオトンの皆さんのオトンとの思い出はどんなことがあるでしょうか?

 

~~~

子育てにおいては、承認がキーワード

存在承認

私のオトンが、「子どもが好きなことをやらせてくれた。」と言うのは、「オトンが私の存在を承認してくれている。」このことがベースにあるのだと思います。

 

私のオトンは、私と違い(笑)、そんなに言葉数が多い方ではなく、どちらかと言うと無口な方ですが、幼少期から特に休みの日は、一緒に釣りに行ったり、一緒に戦いごっこをしてくれたり、一緒に朝ランニングをしたりと、私と“一緒に”色々なことを沢山してくれました。

 

“一緒に”の大切さは、ペーシングのところでもお伝えしましたが、子育てにおいてはとても大切なことです。

 

その意味で考えると、存在承認、ペーシングと言うスキルを、私のオトンはきっとコーチングスキルのことは知らなかったと思いますが、「子どもには好きなことをやらせたい。」というあり方に基づいて無意識に使っていたのでしょうね。

 

~~~

オトンのオトンとの思い出を、今の子育てに活かそう

オトンとの思い出

今、オトンとなり毎日子どもと接する中で、私自身がオトンから受けた沢山の愛情がベースとなり、似た立ち振る舞いを私の子どもたちにしていることにも、改めて気がつくことができました。

 

オトンの皆さんも、ぜひ、オトンとの思い出を想起してみてはいかがでしょうか?きっと、お腹の辺りが温かくなる、少し照れ臭い、そんな感覚が出るかも知れませんが、もし、今、子育てにおいて、子どもとの関わりで悩んでいることの解決策の一助となると嬉しいです。

 

次回は、「オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう」です。

~~~

今までの連載と、これからの連載内容

【はじめに】

① オトン(お父さん)の日常の子育てにコーチングマインドを (4月16日公開)

【オトンのコーチングマインドスキル編】

② 子どもの話を最後、「。」まで聞くことの効果 ~傾聴~ (5月7日公開)
③ 子どものペースやテンポに合わせて寄り添ってみることの効果 ~ペーシングとリフレイン~ (5月21日公開)
④ 子どもが100点を取った時だけでなく、そもそもの存在を認めてみよう ~承認~ (6月4日公開)
⑤ 子どもには過去への詰問ではなく、未来への質問を ~質問~ (6月18日公開)
⑥ 子どもにはダメ出しではなく、目標や夢に対するフィードバックを ~フィードバック~ (7月2日公開)
⑦ 子どもへのコーチングマインドを活かした、イケてるオトンの声のかけ方 ~コーチングスキルのまとめ~ (7月16日公開)

【オトンのコーチングマインド応用編】

⑧ オトンが子どもの時の、親との出来事を思い出してみよう (8月6日公開)
⑨ オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう (8月20日公開)
⑩ オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう (9月3日公開)
⑪ オトンとしての、あり方を考えてみよう (9月17日公開)

【おわりに】

⑫ かっちょいいオトンの背中を魅せ続けよう (10月1日公開)

毎月第1、3金曜日が連載予定日です。

~~~

執筆者プロフィール

山田プロフィール写真

山田 真伸(やまだ まさのぶ)
コーチングオフィス Be a Smile代表
お父さんコーチ
言語化コーチ

北海道出身神奈川県在住
3人の子ども(12歳の男の子、4歳の男の子、2歳の女の子)+8歳のチワワ

【保有資格】
国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
理学療法士

【大切にしていること】

あり方
「私自身が笑顔で、周りの人も笑顔にできる存在であり続けたい。」

ビジョン
「自分の選択に肯定感を持つ。」一人ひとりが笑顔でそう思える世界をつくりたい。

【コーチとしての活動】

2020年6月6日に理学療法士として会社に勤務する傍ら、個人事業主として「コーチングオフィスBe a Smile」を立ち上げ、プロコーチとしても活動を開始。

プロコーチとしての活動は、会社経営者、マネージャー層、子育てに悩むお父さん、医療介護従事者などを中心にパーソナルコーチングセッションやに加えて、コーチング、コミュニケーションに関しての企業研修、セミナー講師。2020年8月からは毎月、お父さんのためのお話し会(日常の子育てにコーチングマインドを)を主宰。その他にも、理学療法士の養成学校に通う学生のために定期的にプロボノコーチングセッションを提供し、未来の理学療法士をプロコーチとして支援している。

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子どもへのコーチングマインドを活かした、イケてるオトンの声のかけ方 ~コーチングスキルのまとめ~

世の中の子育てを楽しんでいる素敵なオトンの皆さま、こんにちは!お父さんコーチの山 田 真伸(やまだ まさのぶ)です。

 

前回は、フィードバックを紹介しましたが、実践できましたでしょうか?

 

今回は、「子どもへのイケてるオトンの声のかけ方」をお伝えします。

 

~~~

あり方(マインド)が定まれば、やり方(スキル)は無数

あり方が定まればやり方は無数

これまでの連載の中で、

傾聴
ペーシング
リフレイン
承認
質問
フィードバック

と言ったような、代表的なコーチングスキルを紹介しました。

 

今までお読みいただき、勘が良いオトンの方はお気づきのように、子育ての中でコーチングスキルを使っていることは意外と多いです。

 

その無意識で使っているものを、ペーシングなどと名前をつけることにより、「子どもの話すペースに自然と合わせているけど、これをコーチングスキルのペーシングって言うのだ。」となり、スキルを見える化できて頭の中も整理できます。

 

さらに勘が良いオトンの方は、「スキルというやり方も大事だけど、『子どもの可能性を信じる。』というあり方も大事。」そんなことにお気づきですよね。

 

~~~

子どもが三振しても「ナイススイング!」と言えるオトンに

野球

私が毎月開催している、「お父さんのためのお話し会」に参加してくれた、あるお父さんの素敵なエピソードを紹介します。

 

そのお父さんの息子さんは野球をやっていて、試合に応援に行った時に、空振り三振をした際にかけた言葉が、

 

「ナイススイング!!」

 

だったそうです。

 

ついつい、空振り三振をしたら、

 

「何やってるんだ!ちゃんとボールを見ろ!」

 

そんな声をかけたくなる気もしますが、そのお父さんはそれでは子どものやる気を削いでしまうと考え、「ナイススイング!」と声かけをしているとのことです。

 

とても素敵な、声掛けで、承認を上手に使われていますよね。空振り三振という結果に囚われず、そもそもの存在を認めていることが伝わってきます。

 

~~~

「グータッチ」もイケてる声かけになる

グータッチ

もう1つ、「お父さんのためのお話し会」で出た素敵なエピソードがあります。

 

あるお父さんは、日々のお子さんへの声かけに悩み、いろいろな声掛け方法を試行錯誤する中で、読売ジャイアンツの原監督が良く選手に行っている「グータッチ」を取り入れているそうです。

 

「グータッチ」を行うタイミングは、良い時もそうだし、例え親子喧嘩をした時でも、仕切り直しとしても使っているとのことです。

その話を聞いて、私や他の参加者の方も、「なるほど!その手があったか!」となりました。声かけと言うと、つい、「格好いい言葉をかけよう!」と鼻息が荒くなりがちですが、「グータッチ」のように、非言語的なゼスチャーでも、イケてる声かけになりますよね。

 

子どもの話を聞いた後に、「グータッチ」することは、しっかりと傾聴したサインにもなり、色々と汎用性がありますので、ぜひオトンの皆さんもお試しください。

 

~~~

緊張している子どもへの声のかけ方

緊張

最後に、私自身の体験談で、我が家の長男は、キックボクシングをやっていて、小学校最後の試合の時に、格上の中学2年生でアマチュアの試合に出るような格上の選手と戦った時のことを紹介します。

 

その日は、私はコーチング関係の研修講師の仕事が入っており、残念ながら応援に行けなかったのですが、当日の朝、緊張している長男に、LINEでメッセージを送りました。

 

「〇〇らしく、前に、前に、前に、それでも前に出て、思いっきり、戦ってきてください。

毎日、筋トレをあれだけやっていて、元日本チャンピオンの□□先生ともあれだけスパークリングやっているのだから、自信をもってください!

お父さんはめちゃくちゃ応援しているよ。

〇〇も緊張しているように、相手も緊張していると思います。

緊張しているのは、勝ちたいという思いが強い証拠だよ!

お父さんも、同じ時間にコーチングの講義頑張るね!」

 

試合の結果は、格上にも関わらず臆することなく挑み続けて、引き分けに持ち込み、会場も長男の頑張りに盛り上がったそうです。緊張している子どもに、どんな声かけをするか、オトンとしてのあり方を試される時なのかも知れませんね。

 

~~~

次回からは、話の軸をオトン自身に

望遠鏡

今回は、コーチングスキルを活かした、イケてるオトンの声かけのことを、実際のエピソードを交えながら紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

 

「子どもの可能性を信じる。」そんなオトンとしてのあり方を大切にできると、自然とスキルは出来るようになってきます。ぜひ、そんなことを考えながら、お子さんに沢山の声かけを実践してみてください。

 

次回からは、「オトンのコーチングマインド応用編」と言うことで、話の軸をオトン側に持っていき、よりオトンとしてのあり方にフォーカスした内容になりますので、楽しみにしていてください!

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今までの連載と、これからの連載内容

【はじめに】

① オトン(お父さん)の日常の子育てにコーチングマインドを (4月16日公開)

【オトンのコーチングマインドスキル編】

② 子どもの話を最後、「。」まで聞くことの効果 ~傾聴~ (5月7日公開)
③ 子どものペースやテンポに合わせて寄り添ってみることの効果 ~ペーシングとリフレイン~ (5月21日公開)
④ 子どもが100点を取った時だけでなく、そもそもの存在を認めてみよう ~承認~ (6月4日公開)
⑤ 子どもには過去への詰問ではなく、未来への質問を ~質問~ (6月18日公開)
⑥ 子どもにはダメ出しではなく、目標や夢に対するフィードバックを ~フィードバック~ (7月2日公開)
⑦ 子どもへのコーチングマインドを活かした、イケてるオトンの声のかけ方 ~コーチングスキルのまとめ~ (7月16日公開)

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⑧ オトンが子どもの時の、親との出来事を思い出してみよう (8月6日公開)
⑨ オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう (8月20日公開)
⑩ オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう (9月3日公開)
⑪ オトンとしての、あり方を考えてみよう (9月17日公開)

【おわりに】

⑫ かっちょいいオトンの背中を魅せ続けよう (10月1日公開)

毎月第1、3金曜日が連載予定日です。

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執筆者プロフィール

山田プロフィール写真

山田 真伸(やまだ まさのぶ)
コーチングオフィス Be a Smile代表
お父さんコーチ
言語化コーチ

北海道出身神奈川県在住
3人の子ども(12歳の男の子、4歳の男の子、2歳の女の子)+8歳のチワワ

【保有資格】
国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
理学療法士

【大切にしていること】

あり方
「私自身が笑顔で、周りの人も笑顔にできる存在であり続けたい。」

ビジョン
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【コーチとしての活動】

2020年6月6日に理学療法士として会社に勤務する傍ら、個人事業主として「コーチングオフィスBe a Smile」を立ち上げ、プロコーチとしても活動を開始。

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お父さんの絵本ガレージ

【第3回】輝く!絵本ガレージ大賞!!

こんにちは。今回は「第3回、輝く!絵本ガレージ大賞!!」を発表させていただきます。

oton+toで連載をしている「絵本ガレージ」では、昨年から非認知能力を育む絵本をテーマに「想像力編」「自己肯定感編」「コミュニケーション力編」と、おすすめ絵本を紹介してきました。

今年で3回目となる「輝く!絵本ガレージ大賞!!」。どこかで聞いたようなフレーズであることは、3回目となっても否めませんが、これまで紹介させていただいた絵本の中から、選書をされた近藤麻智子さん、ブックハウスカフェの茅野由紀さん、そしてoton+toの布施が協議を行い、大賞1作品、部門賞3作品を選出しました。

まだまだ不安定な世の中ではございますが、受賞したこれらの絵本、ご家族でぜひ!

 

◆絵本ガレージ大賞

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『きはなんにもいわないの』

作:片山 健 

出版社:復刊ドットコム 発行年:2014年

対象年齢:4歳くらい〜

すーくんは、お父さんと出かけた公園で「おとうさん きになって」とおねだり。木になりきったお父さんは、すーくんが登れなくても、虫が出てきても、ただ黙って見守ります。なんとか自力で登った“ お父さんの木 ”の見晴らしは最高です。そこに女の子もやってきて……。

片山健さんが描く、みずみずしく風通しのよい水彩画が心に残る一冊。ブックハウスカフェでのイベント「絵本ガレージBar」で紹介すると、あるお父さんの家で『きは なんにも いわないの』ごっこが流行ったそう。父子ならではのダイナミックなふれあい遊びを楽しんだ後には、公園などで木登りにも挑戦するようになったとのこと。「お父さんの絵本ガレージ」の連載やイベントは、「父子で絵本の世界を共有し、楽しんでもらいたい」「リアルな世界の遊びにつながったら、なおうれしい」という思いで継続しています。昨年から続くコロナ渦で、期せずして父子で過ごす時間が増えたご家庭も多いなか、とてもうれしいエピソードでした。

2014年に復刊された名作絵本。残念ながら、現在(2021年7月)はまた絶版に。なかなか手に入らない作品になっていますが、それでも第3回絵本ガレージ大賞に決定いたしました。再びの復刊を願って……!

コメント:近藤麻智子

 

◆父子のかけあいが素敵で賞

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『オレ、カエル やめるや』

文:デヴ・ペティ 絵:マイク・ボルト 訳:小林 賢太郎 

出版社:マイクロマガジン社 発行年:2017年

対象年齢:4歳くらい〜

「お父さんの絵本ガレージ 自己肯定感編」でご紹介した一冊。ある日の「絵本ガレージBar」にて、度々足を運んでくださっているお父さんが、おすすめの絵本として読み聞かせをしてくれました。「あのさ、おとうさん。オレ、ネコになることにするや」「え?おまえはネコにはなれないよ」「なんで?」「そりゃおまえがカエルだからだよ」。カエルのお父さんと息子の陽気なかけあいが魅力の絵本ですが、父子でセリフをアレンジして楽しんでいるとのこと。替え歌ならぬ、替え絵本!一冊の絵本をきっかけに、父子で想像力と創造力を膨らませ、とことん遊ぶ。なんて自由で、豊かで、楽しい時間なのでしょう!きっとお互いに忘れられない絵本になりますね。

「どんな絵本を読んだか」以上に「どんな時間を過ごせたか」が大事……ということに、あらためて気づかされたエピソードでした。父子の絵本時間、これからも様々な体験談を聞けることを願いつつ。今後の連載もパワーアップして参ります!

コメント:近藤麻智子

 

◆ブックハウスカフェ〜棚で光を放ち続けたで賞〜

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『ウエズレーの国』

作:ポール・フライシュマン 絵:ケビン・ホークス 訳:千葉茂樹 出版社:あすなろ書房 対象年齢:小学校低学年くらい〜

人気のあるスポーツも、ポピュラーな食べ物や飲み物も、興味なし、服装もみんなとどこか違う。そんなウエズレーのことを人は「変わってる」という。そんなウエズレーが、夏休みに自由研究として作ろうと思ったのが、なんと自分の文明。自宅の庭で壮大な構想「自分だけの文明」を作るために、ウエズレーは発明と工夫を凝らします。秘密基地のワクワク感やロビンソン・クルーソーの世界観にも似た、夏の訪れとともに思い出すこの絵本。この本は驚くほどいろいろな視点で読めるのが面白さの一つと思いますが、私はなんといっても、ヒューマンライツの観点からこの絵本推しです!どんな環境にいても、頭の中は誰にも邪魔されない自分だけのスペース。この頭の中=想像力によって、人はどこまでも可能性をのばしてゆける。他人の偏見や、数の暴力、理不尽なことにもひるむ必要がない、自分だけのサンクチュアリを大切にする。

と、まずは自分で自分を大切にすること。

ウエズレーがさらにすごいのは、自分をしっかりと持ちながらも、まわりの人たちをうまく受け入れてさらによいものに仕上げて行くこと。自分を大切にすることと、他人を大切に思うことは両立する、という観点からも、うまく書かれていて見逃せません。これらは、人権を考える上でとても大切だと思うのです。

1万冊並ぶ棚の中で、光を放ち続ける絵本です。

コメント:ブックハウスカフェ ちのゆき

 

◆oton+to賞

350_Ehon_2494

『けんかのきもち』

文:柴田愛子 絵:伊藤秀男 

出版社:ポプラ社 発行年:2001年

対象年齢:5歳くらい〜

いやあ、これは自分が子どもの時の気持ちを思い出します。小学校に入る前のときのことを。まさに取っ組み合いの後のけんかのきもちです。1番の友だちのひろとくんとの取っ組み合いでした。ひろとくんはかっこよくて、いろんなことを知っていて、遊び方もスマートで(子どもの遊びでこんな言い方しないか)、足も早くて、いつもモタモタしている僕をリードしてくれる友だちでした。でも、その日、取っ組み合いを仕掛けたのは僕のほうでした。空き地に大きな水たまりがあって、ひろとくんが水たまりの真ん中にあった木の板か何かを指差して「ここに足乗せたら渡れるよ」と言ったので、僕がそこに足を乗せたら、板が沈んでしまい、泥水にベッチャリハマってしまったのです。「べちゃべちゃになったじゃないか!」僕はひろとくんに突っかかって行きました。ひろとくんもはじめは応戦していたのですが、僕があまりに怒って押し倒して「あやまれ!あやまれ!」と怒鳴るので、「ごめん」とひとこと、ひろとくんが言いました。その言葉を聞いて、掴んでいたひろとくんを離し、僕は家に向かって歩き始めました。ひろとくんはずっと後ろの方を歩いてきます。立ち止まって振り返るとひろとくんはしょんぼりと止まります。お互い距離を縮めず歩き続け、ひろとくんと何も喋らず家に帰りました。そして、遅れてひろとくんも僕の家に帰ってきました。ひろとくんのお母さんが、ひろとくんと一緒にウチに遊びにきていたからです。僕はその時何があったかは言わなかったのですが、ひろとくんは泣きながら親にいったそうです。いつもはおとなしい僕のほうが殴りかかっていったのを2人の親が知って、不思議がっていたようです。

ちょっと後になって考えたら、別にひろとくんも僕をだましたわけではなかったし(ひろとくんはすんなり渡れたし)、なんなら僕がどんくさいからべちゃべちゃになったというだけのはなし。そんなに怒ることじゃなかったと、後になって思いましたが、そのことはちゃんと謝らずに、僕の家は引っ越してしまいました。この絵本の内容とはいろいろ違いますが、なんかけんかのあとのザワザワした気持ちを思い出したのがこの絵本でした。

コメント:oton+to布施太朗

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