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プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方

2021.9.17

オトンとしての、あり方を考えてみよう

世の中の子育てを楽しんでいる素敵なオトンの皆さま、こんにちは!お父さんコーチの山 田 真伸(やまだ まさのぶ)です。

 

前回は、「オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう」を紹介しましたが、実践できましたでしょうか?

 

今回は「オトンとしての、あり方を考えてみよう」です。

 

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あり方とは、自分の拠り所、北極星、大切にしていること

あり方の定義

オトンの皆さん、「あり方」を普段から意識していますか?

 

私自身は、コーチングを学び始めてから、「あり方」という言葉を知りました。

 

「あり方」だけで理解しようとすると捉えにくいことがあるので、対比されるのが、「やり方」になります。人は「やり方」、つまり方法論や手段にばかり目が行くと、自分を見失ってしまい、人から言われるがままにもなりかねません。

 

あり方(being)は、辞書などで意味を調べると、「beingとは、beという動詞にingを付けて名詞化したもの。beには、「ある」「いる」「存在する」「起こる」などの意味があるので、beingには、「あり方」や「存在」という意味がある。」と定義づけされています。

 

私自身は「あり方」を、「自分の拠り所、北極星、大切にしていること」そのように考えています。

 

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自分のあり方を人に伝えたい自分に変化

あり方を伝えたい自分に変化

今では、私のあり方として、「私自身が笑顔で、周りの人も笑顔にできる存在であり続けたい。」と胸を張って言えるようになりましたが、コーチングを学び始めたころ、とあるコーチの方から、「山田さんは、どうありたいの?」と聞かれて、「えっ?あり方ですか?!元気でいたいですかね?」と頭の中が疑問符だらけになったことを鮮明に覚えています。

 

「あり方」という言葉をほとんど知らなかった当時は、むしろ、そうやって「自分は、こうありたいです!」と言っている人を、怪しんでいました。

 

今になって思うと、それまで、「自分はこうありたい!」と言うことを考えたことがなく、むしろそういうことを避けていた自分がいたので、そうやって言える人を羨ましがっている自分がいたのだと思います。

 

でも、今は、自分の「あり方」を人に伝えたくてウズウズしている自分がいるので、人生何が起きるかわからないですね。

 

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あり方は一つ、やり方は無数

あり方は一つ、やり方は無数

私は、子育てにおいて、「子どもの可能性を信じる存在でありたい」と、あり方を定めています。

 

このあり方が定まったことにより、子育てで色々なことが起きても、「そもそも、お父さんとしてどうありたいの?」と自分軸で考えることができて、子どものせいにすることが減ってきました。

 

私の好きな言葉で、「あり方は一つ、やり方は無数」があり、文字通り、「あり方が定まれば、やり方は何でも良くて、沢山ある。」という意味合いです。

 

子育てにおいて、〇〇教育法など、沢山の素晴らしい方法がありますが、その方法を使うオトン自身のあり方、軸が定まっていないと、やり方ばかりに目が行ってしまい、色々な方法が取っ替え引っ替えになり、その犠牲になってしまうのは、悲しいかな子ども達ですよね。

 

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 「〇〇したい」ではなく、「〇〇でありたい」と言葉に出してみる

ありたいと口に出してみる

私の経験上、「あり方」自体は、新しく自分の中で作り上げるというより、自分が小さいころから含めて、当たり前のように大切にしていることであることが多いと感じています。

 

私自身は、小さいころから“笑顔”をとても大切にしていたので、自分の「あり方」が明確になってきた時に、「あぁ、やっぱりそうなのだ。笑顔だよなぁ。」と、何とも言えない温かい気持ちになりました。

 

「あり方」を探すときに、お勧めの方法を紹介します。いきなりだと「あり方」が見つからない場合もあるので、今まで、「〇〇したい」と使っていた言葉を、「〇〇でありたい」と変換してみて下さい。この”したい”を”ありたい”にするだけで、物事が自分ごとになり、「あり方」という言葉自体に徐々に慣れてきます。

 

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どんなオトンで”ありたい”?

どんなオトンでありたい?

今回は、「オトンとしての、あり方を考えてみよう」と言うことで、「あり方」にフォーカスしましたが、いかがでしたでしょうか?

 

この問いを今回の最後に置かせてください。

 

どんなオトンで”ありたい”ですか?

 

子育てする上で、「あり方」を定まると、今までは少し違った感覚になりますので、ぜひチャレンジしてみてください。「あり方」が定まってくると、本連載の前半部分のコーチングスキルもさらに磨きがかかってくると思います。

 

連載のタイトルにもある“コーチングマインド”は、「あり方」に通じるものがあります。私が、今回の連載で一番伝えたいのが、実は、この「あり方」です。

 

「あり方は一つ、やり方は無数」です!一人でも多くのオトンが、「あり方」を大切に、子育てをより楽しんでいただけると嬉しいです。

 

次回は、いよいよ最終回「かっちょいいオトンの背中を魅せ続けよう」です。

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今までの連載と、これからの連載内容

【はじめに】

① オトン(お父さん)の日常の子育てにコーチングマインドを (4月16日公開)

【オトンのコーチングマインドスキル編】

② 子どもの話を最後、「。」まで聞くことの効果 ~傾聴~ (5月7日公開)
③ 子どものペースやテンポに合わせて寄り添ってみることの効果 ~ペーシングとリフレイン~ (5月21日公開)
④ 子どもが100点を取った時だけでなく、そもそもの存在を認めてみよう ~承認~ (6月4日公開)
⑤ 子どもには過去への詰問ではなく、未来への質問を ~質問~ (6月18日公開)
⑥ 子どもにはダメ出しではなく、目標や夢に対するフィードバックを ~フィードバック~ (7月2日公開)
⑦ 子どもへのコーチングマインドを活かした、イケてるオトンの声のかけ方 ~コーチングスキルのまとめ~ (7月16日公開)

【オトンのコーチングマインド応用編】

⑧ オトンが子どもの時の、親との出来事を思い出してみよう (8月6日公開)
⑨ オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう (8月20日公開)
⑩ オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう (9月3日公開)
⑪ オトンとしての、あり方を考えてみよう (9月17日公開)

【おわりに】

⑫ かっちょいいオトンの背中を魅せ続けよう (10月1日公開)

毎月第1、3金曜日が連載予定日です。

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執筆者プロフィール

山田プロフィール写真

山田 真伸(やまだ まさのぶ)
コーチングオフィス Be a Smile代表
お父さんコーチ
言語化コーチ

北海道出身神奈川県在住
3人の子ども(12歳の男の子、4歳の男の子、2歳の女の子)+8歳のチワワ

【保有資格】
国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
理学療法士

【大切にしていること】

あり方
「私自身が笑顔で、周りの人も笑顔にできる存在であり続けたい。」

ビジョン
「自分の選択に肯定感を持つ。」一人ひとりが笑顔でそう思える世界をつくりたい。

【コーチとしての活動】

2020年6月6日に理学療法士として会社に勤務する傍ら、個人事業主として「コーチングオフィスBe a Smile」を立ち上げ、プロコーチとしても活動を開始。

プロコーチとしての活動は、会社経営者、マネージャー層、子育てに悩むお父さん、医療介護従事者などを中心にパーソナルコーチングセッションやに加えて、コーチング、コミュニケーションに関しての企業研修、セミナー講師。2020年8月からは毎月、お父さんのためのお話し会(日常の子育てにコーチングマインドを)を主宰。その他にも、理学療法士の養成学校に通う学生のために定期的にプロボノコーチングセッションを提供し、未来の理学療法士をプロコーチとして支援している。

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