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プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方

2021.9.3

オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう

世の中の子育てを楽しんでいる素敵なオトンの皆さま、こんにちは!お父さんコーチの山 田 真伸(やまだ まさのぶ)です。

 

前回は、「オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう」を紹介しましたが、実践できましたでしょうか?

 

今回は「オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう」です。

 

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親の職業威信が子の初職に及ぼす影響

オトンが子どもに与える影響

「親の職業威信が高まると、親への尊敬度が高まり、結果として子どもは自分にあった初職を選択し、満足感を得る傾向があることが分かった。」という興味深い報告(親の職業威信が子の初職に及ぼす影響(斉藤知洋ら,東北大学教育学部,2011年))があります。

 

この報告からも、オトンが自身の職業に誇りを持つことは、子どもの職業選択にも何らかの影響があるということができます。

 

子どもにとって父親とは、「社会人としてのあり方」を示す存在とも言われています。オトンが、イキイキとやりがいを持って、仕事をして夢を叶えていく、その背中を子どもに魅せることは、説得力に繋がりますよね。

 

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子どもが夢を語れる家庭とは?

子どもが夢を語れる家庭とは?

多くのオトンは、子どもに「夢を持ってほしい!」「やりがいのある仕事に就いて欲しい!」と願いますよね。勿論、私自身もそうです。

 

では、そのベクトルをオトン自身に向けて「夢を持っていますか?」「やりがいのある仕事に就いていますか?」もし、その答えがNoであるなら、子どもにばかりそのことを求めてしまうのは、説得力の欠けるものになってしまいますよね。

 

「子どもが夢を語れる家庭とは?」その問いの答えの一つとして、「オトンが自分の夢や、仕事について語る。」ということがあるのではないでしょうか。

 

“語る”というと何か堅苦しくなりますが、“自己開示する”そのように考えてみると少しハードルが下がるかも知れません。

 

オトンが自己開示することにより、子どもは、「お父さんも、夢があるんだ!よしっ、僕だって!」と思えようになり、自己開示が進みます。

 

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 お父さん向けにコーチングを子育てに活かす本を出版したい

本

ここで、私自身が子どもに、自分の夢を自己開示したお話を紹介させてください。

 

とある夜、12歳になる長男と将棋をしていた時のことです。私はふと思い立ち、長男に私今の夢の一つである、「お父さん向けにコーチングを子育てに活かす本を出版したい。」と伝えました。長男からのリアクションは、「おっ、いいね!いいじゃん!」と親指を立ててのグッドマークでした。

 

私自身の夢を子どもに伝えて、「いいね!いいじゃん!」この言葉は、何よりの承認になるし、シンプルだけど、なんだか背中を押してもらえた感じもして、「そうだ、自分の夢は、これで良いのだ!夢は人に話すと応援してもらえるんだ!」そんな前向きな気持ちになれることに、改めて気がつきました。

 

それと同時に、人から夢を応援されるという体験をオトン自身が持つことはとても大事で、その嬉しい体験が、子どもが夢を語った時に、今度はその夢を応援できる存在になることも理解できました。ぜひ、オトンの皆さんも、子どもの夢を応援できる存在であるために、オトン自身の夢を語って、その夢を応援してもらう体験を沢山積んでみてください。

 

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 オトン自身の仕事を語るための5つの質問

仕事を語るための5つの質問

とは言え、いきなり子どもに自分の夢を語るって、ちょっぴり勇気が必要なオトンの方もいるかも知れないので、私が自分の仕事を語るときに良く使っている5つの質問を紹介いたします。この質問の“仕事”を“夢”という言葉に置き換えていただいても構いません。

 

①今の仕事との出会いは?
②今の仕事は何をすることですか?
③今の仕事があなたに与えている影響は?
④今の仕事を通じて何をしたい?
⑤今の仕事は世界にどんな影響を与えている?

 

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 「夢を語る」ことによる効果

夢を語る効果

ここで「夢を語る」ことによる効果のお話をさせてください。

 

心理学で使われる「カクテル・パーティ効果」ってご存じですか?この効果は、人混みや雑踏の中でも、自分の名前や自分の興味があるキーワードを自然に聞き取ることができる現象のことです。(学びを結果に変えるアウトプット大全,樺沢紫苑著,サンクチュアリ出版)

 

「夢を語る」ことにより、自分の脳内で、夢に纏わるキーワードへの感度が高まり、夢の実現のために、必要な情報がキャッチしやすくなります。

 

私の好きな言葉で、「言語は未来をつくる」があるのですが、オトン自身が子どもに「夢を語る」ことにより実現に向けて意識が向きやすくなります。そして、その姿を見て刺激を受けた子どもも、夢を語り、その夢を実現できたなら、言うことないですよね。

 

オトンの皆さんも、ぜひ、子どもに「オトンの仕事や夢を語る」という、言語化の力を味わってみてください。

 

次回は、「オトンとしての、あり方を考えてみよう」です。

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今までの連載と、これからの連載内容

【はじめに】

① オトン(お父さん)の日常の子育てにコーチングマインドを (4月16日公開)

【オトンのコーチングマインドスキル編】

② 子どもの話を最後、「。」まで聞くことの効果 ~傾聴~ (5月7日公開)
③ 子どものペースやテンポに合わせて寄り添ってみることの効果 ~ペーシングとリフレイン~ (5月21日公開)
④ 子どもが100点を取った時だけでなく、そもそもの存在を認めてみよう ~承認~ (6月4日公開)
⑤ 子どもには過去への詰問ではなく、未来への質問を ~質問~ (6月18日公開)
⑥ 子どもにはダメ出しではなく、目標や夢に対するフィードバックを ~フィードバック~ (7月2日公開)
⑦ 子どもへのコーチングマインドを活かした、イケてるオトンの声のかけ方 ~コーチングスキルのまとめ~ (7月16日公開)

【オトンのコーチングマインド応用編】

⑧ オトンが子どもの時の、親との出来事を思い出してみよう (8月6日公開)
⑨ オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう (8月20日公開)
⑩ オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう (9月3日公開)
⑪ オトンとしての、あり方を考えてみよう (9月17日公開)

【おわりに】

⑫ かっちょいいオトンの背中を魅せ続けよう (10月1日公開)

毎月第1、3金曜日が連載予定日です。

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執筆者プロフィール

山田プロフィール写真

山田 真伸(やまだ まさのぶ)
コーチングオフィス Be a Smile代表
お父さんコーチ
言語化コーチ

北海道出身神奈川県在住
3人の子ども(12歳の男の子、4歳の男の子、2歳の女の子)+8歳のチワワ

【保有資格】
国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
理学療法士

【大切にしていること】

あり方
「私自身が笑顔で、周りの人も笑顔にできる存在であり続けたい。」

ビジョン
「自分の選択に肯定感を持つ。」一人ひとりが笑顔でそう思える世界をつくりたい。

【コーチとしての活動】

2020年6月6日に理学療法士として会社に勤務する傍ら、個人事業主として「コーチングオフィスBe a Smile」を立ち上げ、プロコーチとしても活動を開始。

プロコーチとしての活動は、会社経営者、マネージャー層、子育てに悩むお父さん、医療介護従事者などを中心にパーソナルコーチングセッションやに加えて、コーチング、コミュニケーションに関しての企業研修、セミナー講師。2020年8月からは毎月、お父さんのためのお話し会(日常の子育てにコーチングマインドを)を主宰。その他にも、理学療法士の養成学校に通う学生のために定期的にプロボノコーチングセッションを提供し、未来の理学療法士をプロコーチとして支援している。

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