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プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方

2021.6.4

子どもが100点を取った時だけでなく、そもそもの存在を認めてみよう ~承認~

世の中の子育てを楽しんでいる素敵なオトンの皆さま、こんにちは!お父さんコーチの山 田 真伸(やまだ まさのぶ)です。

 

前回は、コーチングスキルのリフレインとペーシングを紹介しましたが、実践できましたでしょうか?

 

今回紹介するのは、承認です。

 

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承認とは?

承認とは?

承認は、「相手に現れている違いや変化、成長や成果に、いち早く気がつき、それを言語化して、相手に伝えること。」と定義されています。

 

私自身、子育てで承認のスキルを活用する場合に、「子どもに、興味・関心を持つ。」と言うことに気をつけています。「当たり前でしょ?!」と思われるかも知れませんが、後ほど3つの承認の種類の存在承認で詳しく説明しますが、「まず、子ども自体の存在を認めて、興味・関心を持つ。」このことはとても大切になってきます。

 

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3つの承認の黄金バランス比

承認の黄金バランス比

承認は3つの種類があるとされています。

 

・結果承認:結果を認めること。

・変化承認:変化(プロセス)を認めること。

・存在承認:相手の存在を認めること。

 

私自身コーチングを学ぶ前は、承認と言うと、子どもに対して結果承認が多かったです。テストで例えるなら、「100点を取ったことだけを褒める。」そのような感じでした。「前回80点だったのが、今回は100点だったことを褒める。」という変化承認をたまにしていた程度でした。

 

「子どもが存在していてくれるだけで良い。」という、存在自体を認める存在承認は、心の奥底では思っていましたが、口に出したりすることは殆どなかったです。

 

でも、承認のことを知り、特に存在承認を子どもにするようになり、より子どものことが愛おしく思えるようになりました。そして、存在承認ができるようになってくると、自然と結果承認、変化承認をすることも増えてきました。

 

この辺りは、存在承認をすることは、「子どもに、興味・関心を持つ。」ことに繋がり、子どものことをより観察するようになったためと、私自身分析しています。

 

さて、ここで、オトンな皆さまも、承認を、結果承認・変化承認・存在承認と3つに分けた時に、ご自身が普段、この3つの承認をどのようなバランスで使っているか考えてみてください。

 

私はお父さん向けのコーチングスキル講座などで、3つの承認のバランスの黄金比、「結果承認:変化承認:存在承認=1:1:8」のお話しをしています。

 

特に中学校に上がるまでは、このバランスのように、とにかく存在承認を沢山することが大切です。中学校に入りテストや部活などの活動が本格化してくると、「結果承認:変化承認:存在承認=2:3:5」に割合を変化させていきますが、それでも存在承認が50%あることは意識してみてください。

 

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承認のチャンスは足元に転がっている

承認は足元に転がっている

ここまでで、「承認は大切で、特に存在承認は大事なのだな。」というオトンな皆さまが多いと嬉しいのですが、「とはいえ、子どもを承認するポイントを知りたい。」そんな声も聞こえてきそうなので、ここからは、承認するポイントを説明いたします。

 

私は承認に関して、「承認は何も特別な事ではなく、承認のチャンスは足元に転がっています♫」と言うことをお伝えしています。私自身もそうでしたが、「よしっ!承認するぞ!!」と肩に力が入りすぎると、何かわざとらしくなってしまい、子どもに不思議がられてしまうことがありました。

 

足元に転がっているというのは、

 

・子どもの名前を呼ぶ

・「おはよう」「行ってらっしゃい」などの挨拶をする

・家の仕事を頼む(例えば、お皿を運ぶ、本を取ってもらうなど)

・「ありがとう」「助かったよ」などのお礼を伝える

・「少し背が伸びたんじゃない?!」「お兄ちゃんらしくなってきたね」などの変化を伝える

・子どもの目を見て話す(スマホを操作しながら子どもの話を聞く)

・学校で上手く行ったことを聞く

・子どもに相談をする

・将来の夢や目標を聞く

 

のように、きっと普段皆さんが何気なくやっていることで、承認のスキルに近いものが沢山あります。根本にある考えは、上記も、子どもの存在を認めていることが前提です。ぜひ、日常生活を振り返り、「あれ?!結構知らずの内に承認しているな♪」と気づいていただけたら嬉しいです。意識して承認を使えるようになると、もう立派な承認マスターなオトンです。

 

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「生まれてきてくれてありがとう」を伝えてみよう

承認のメッセージ

今回は、承認を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

 

私の中で、子どもへの一番の存在承認の言葉は、「生まれてきてくれてありがとう。」なのですが、最初は、照れくさかったですが、不思議なもので何度も口に出して伝えると、自然に言えるようになります。

 

承認を沢山受けた子どもは、自己肯定感が高まるとも言われています。ぜひ、子育ての中に承認を取り入れてみてください。

 

この連載が、世の中の子育てを楽しんでいる素敵なオトンの皆さまに届くと嬉しいです。

以上、お父さんコーチの山 田 真伸(やまだ まさのぶ)でした。

 

次回は、質問のスキルを紹介します。

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今までの連載と、これからの連載内容

【はじめに】

① オトン(お父さん)の日常の子育てにコーチングマインドを (4月16日公開)

【オトンのコーチングマインドスキル編】

② 子どもの話を最後、「。」まで聞くことの効果 ~傾聴~ (5月7日公開)
③ 子どものペースやテンポに合わせて寄り添ってみることの効果 ~ペーシングとリフレイン~ (5月21日公開)
④ 子どもが100点を取った時だけでなく、そもそもの存在を認めてみよう ~承認~ (6月4日公開)
⑤ 子どもには過去への詰問ではなく、未来への質問を ~質問~ (6月18日公開)
⑥ 子どもにはダメ出しではなく、目標や夢に対するフィードバックを ~フィードバック~ (7月2日公開)
⑦ 子どもへのコーチングマインドを活かした、イケてるオトンの声のかけ方 ~コーチングスキルのまとめ~ (7月16日公開)

【オトンのコーチングマインド応用編】

⑧ オトンが子どもの時の、親との出来事を思い出してみよう (8月6日公開)
⑨ オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう (8月20日公開)
⑩ オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう (9月3日公開)
⑪ オトンとしての、あり方を考えてみよう (9月17日公開)

【おわりに】

⑫ かっちょいいオトンの背中を魅せ続けよう (10月1日公開)

毎月第1、3金曜日が連載予定日です。

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執筆者プロフィール

山田プロフィール写真

山田 真伸(やまだ まさのぶ)
コーチングオフィス Be a Smile代表
お父さんコーチ
言語化コーチ

北海道出身神奈川県在住
3人の子ども(12歳の男の子、4歳の男の子、2歳の女の子)+8歳のチワワ

【保有資格】
国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
理学療法士

【大切にしていること】

あり方
「私自身が笑顔で、周りの人も笑顔にできる存在であり続けたい。」

ビジョン
「自分の選択に肯定感を持つ。」一人ひとりが笑顔でそう思える世界をつくりたい。

【コーチとしての活動】

2020年6月6日に理学療法士として会社に勤務する傍ら、個人事業主として「コーチングオフィスBe a Smile」を立ち上げ、プロコーチとしても活動を開始。

プロコーチとしての活動は、会社経営者、マネージャー層、子育てに悩むお父さん、医療介護従事者などを中心にパーソナルコーチングセッションやに加えて、コーチング、コミュニケーションに関しての企業研修、セミナー講師。2020年8月からは毎月、お父さんのためのお話し会(日常の子育てにコーチングマインドを)を主宰。その他にも、理学療法士の養成学校に通う学生のために定期的にプロボノコーチングセッションを提供し、未来の理学療法士をプロコーチとして支援している。

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