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プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方
2021.6.18
子どもには過去への詰問ではなく、未来への質問を ~質問~
世の中の子育てを楽しんでいる素敵なオトンの皆さま、こんにちは!お父さんコーチの山田 真伸(やまだ まさのぶ)です。
前回は、承認を紹介しましたが、実践できましたでしょうか?
今回紹介するのは、質問です。
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コーチングスキルとしての質問とは?
オトンの皆さん、「質問」と聞くと、どんなイメージが湧くでしょうか?
知らないことを聞く、確認事項をするときに使うなどでしょうか?
今回、紹介するコーチングスキルとしての質問は、「コーチがクライアントに質問をすることによって、クライアントが必要としている情報を、クライアント自身から引き出すために使用する。」このように定義することができます。
私自身、子育てにおいて質問を使う際は、「子どもへの質問が、子どもらしい未来をつくるきっかけになるかも知れない♫」というコーチングマインドを常日頃から意識しています。
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「子どもができる存在。」と信じ、why?ではなくhow?の質問を。
今回紹介する質問に限らず、前回までに紹介した、傾聴、リフレインとペーシング、そして承認などのスキルでもそうですが、オトンのあり方として大切なのが、「子どもができる存在。」そう信じることです。
この前提が、オトンがコーチングマインドを持てるか、持てないかの最初の分岐点になります。
質問を考える時に、「why?を使うか、how?」を使うか、よく例に出されることがあります。why?だと、日本語にすると“なぜ?”のニュアンスが強くなり、問い詰められる詰問のようなイメージがあり、how?だと、“どうすれば?”となり、和らいだ印象にありますよね。
その理由として、why?だと、物事に対して「なぜ、できなかったのか?」という、“できない”ことにフォーカスをしてしまいがちになり、一方、how?だと、「どうすれば、できる?」という、“できる”ことが前提になり、“できる”ことにフォーカスできることが考えられます。
実際の子育て場面で良くあるのが、子どもが宿題をやっていなかった時に、why?で「なぜ、宿題ができなかったの?」だと、子どもも問い詰められた感じになり、子どもなりの理由があるのに、本音を言いづらくなってしまうことがあります。
how?で、「どうすれば、宿題ができるかな?」だと、why?に比べ、問い詰められる感じが少なくなり、子ども自身でどうすればできるかを考えるきっかけになり、自発的に宿題に取り組めるようにもなります。
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質問されることにより、そこに意識が向く。
質問には、「質問されることにより、そこに意識が向く。」という作用があります。例えば、「昨日の夜ご飯は何を食べましたか?」と質問されると、何を考えるでしょうか?
ほとんどの方は、頭の中で、「昨日の夜か、、、生姜焼きだ!」と言うように、夜ご飯に対して意識が活性化されることと思います。
先ほどの宿題の例で考えると、「なぜ、宿題ができなかったの?」という質問になると、子どもは、“できなかった”そのことに意識が向き、“なぜ?なぜ?”と、どんどんと自分を追い詰めてしまうことがあります。
「どうすれば、宿題ができるかな?」になると、“どうすればできる?”と、“できる”方向に意識が向き、できる方法を自分で探りに行くことができます。
子どもに、質問自体を目的とせずに、コーチングマインドである、「子どもができる存在。」を前提に、「子どもへの質問が、子どもらしい未来をつくるきっかけになるかも知れない♫」
そのことを、大切にすることにより、自ずと私たちオトンが子どもにする、質問の質が変わってくるのではなでしょうか。
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質問は1回に1つまで
子どもに質問をする時、私自身もそうですが、ついつい「宿題はやったの?今日やることあるの?学校はどうだった?おやつどうする?」と質問を連発してしまうことってありますよね。これでは、質問された子どもも混乱して、何から答えてよいかわからなくなります。
質問をする際には、「質問は1回に1つまで。」この原則を意識してみていただければと思います。よくコミュニケーションはキャッチボールと表現されることがありますが、1度に複数の質問をすることは、ボールを一気に4個も5個も投げることと同じで、グローブ一つでは取り切れないですよね。
1つのボールを質問に見立てて、子どもとコミュニケーションを取ってみてはいかがでしょうか。
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質問の捉え方に幅を持たせよう
今回は、質問を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
私自身、「子どもらしい未来をつくるきっかけになるかも知れない♫」質問をそのように幅を持たせて捉えることにより、子どもへの質問の仕方が変わり、それと共に、子どもから出てくる答えをワクワクしながら待てるようになってきました。
オトンの皆さまも、お子さんへの質問を楽しんでみてくださると嬉しいです!
次回は、フィードバックのスキルを紹介します。
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今までの連載と、これからの連載内容
【はじめに】
① オトン(お父さん)の日常の子育てにコーチングマインドを (4月16日公開)
【オトンのコーチングマインドスキル編】
② 子どもの話を最後、「。」まで聞くことの効果 ~傾聴~ (5月7日公開)
③ 子どものペースやテンポに合わせて寄り添ってみることの効果 ~ペーシングとリフレイン~ (5月21日公開)
④ 子どもが100点を取った時だけでなく、そもそもの存在を認めてみよう ~承認~ (6月4日公開)
⑤ 子どもには過去への詰問ではなく、未来への質問を ~質問~ (6月18日公開)
⑥ 子どもにはダメ出しではなく、目標や夢に対するフィードバックを ~フィードバック~ (7月2日公開)
⑦ 子どもへのコーチングマインドを活かした、イケてるオトンの声のかけ方 ~コーチングスキルのまとめ~ (7月16日公開)
【オトンのコーチングマインド応用編】
⑧ オトンが子どもの時の、親との出来事を思い出してみよう (8月6日公開)
⑨ オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう (8月20日公開)
⑩ オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう (9月3日公開)
⑪ オトンとしての、あり方を考えてみよう (9月17日公開)
【おわりに】
⑫ かっちょいいオトンの背中を魅せ続けよう (10月1日公開)
毎月第1、3金曜日が連載予定日です。
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執筆者プロフィール
山田 真伸(やまだ まさのぶ)
コーチングオフィス Be a Smile代表
お父さんコーチ
言語化コーチ
北海道出身神奈川県在住
3人の子ども(12歳の男の子、4歳の男の子、2歳の女の子)+8歳のチワワ
【保有資格】
国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
理学療法士
【大切にしていること】
あり方
「私自身が笑顔で、周りの人も笑顔にできる存在であり続けたい。」
ビジョン
「自分の選択に肯定感を持つ。」一人ひとりが笑顔でそう思える世界をつくりたい。
【コーチとしての活動】
2020年6月6日に理学療法士として会社に勤務する傍ら、個人事業主として「コーチングオフィスBe a Smile」を立ち上げ、プロコーチとしても活動を開始。
プロコーチとしての活動は、会社経営者、マネージャー層、子育てに悩むお父さん、医療介護従事者などを中心にパーソナルコーチングセッションやに加えて、コーチング、コミュニケーションに関しての企業研修、セミナー講師。2020年8月からは毎月、お父さんのためのお話し会(日常の子育てにコーチングマインドを)を主宰。その他にも、理学療法士の養成学校に通う学生のために定期的にプロボノコーチングセッションを提供し、未来の理学療法士をプロコーチとして支援している。
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