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プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方

2021.7.2

子どもにはダメ出しではなく、目標や夢に対するフィードバックを ~フィードバック~

世の中の子育てを楽しんでいる素敵なオトンの皆さま、こんにちは!お父さんコーチの山 田 真伸(やまだ まさのぶ)です。

 

前回は、質問を紹介しましたが、実践できましたでしょうか?

 

今回紹介するのは、フィードバックです。

 

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コーチングスキルとしてのフィードバックとは?

フィードバックとは?

私自身、フィードバックを学ぶ前は、「フィードバック=ダメだし」というイメージがありました。フィードバックという言葉を聞くだけで、「あっ、何か指摘される。注意される。何かやってしまったかな。」そんな風に反応していました。

 

コーチングスキルにおけるフィードバックは、以下のように定義されています。

 

「クライアントの行動がコーチにどのように見え、コーチにどんな印象や影響を与えているかの姿を、ありのまま事実として伝えること。」

 

その他にも、「大砲などを打った際に、的に向かって、軌道のズレがどれぐらい生じているかを認識して、伝えること。」という意味もあるとされています。

 

子育てにおいても、フィードバックは、子どもが目標や夢を達成する上で、必要なスキルの一つになります。

 

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子育てに大切なフィードバックの7つのポイント

フィードバック7つのポイント

私が、子どもにフィードバックをする際に意識している7つのポイントを紹介します。

 

・あくまでも、目標、目的に向かって、フィードバックをするという意識を持つ
・子どもの行動変容が実際に可能なことを、できるだけ具体的に伝える
・自分のことは、棚に上げて伝える
・直感で伝える(伝えた後に共感性を働かせて、どう思われるか?を気にしない)
・子どもができる存在であるという気持ちを持つ
・お父さん自身も沢山フィードバックを受ける
・子どもにはIメッセージで伝える

 

この中でも、「⑦子どもにはIメッセージで伝える」は、比較的すぐに実践することができるものです。

 

子どもにフィードバックを含めて何か伝える時の伝え方として、

 

・Youメッセージの「“あなたは”、頑張っているね。」
・Iメッセージの「“私は”、あなたが頑張っていると知っているよ。」
・Weメッセージの「あなたが頑張ってくれたので、“私たちも”、頑張ることが出来たよ。」

 

という3つがあります。

 

Youメッセージ自体が決して悪い表現ではないですが、やや上から目線で評価するという意味合いの要素が強く、Youメッセージを使いすぎると、「子どもは頑張って、親に評価してもらう。頑張らないと評価してもらえない。」となることもあります。

 

Iメッセージは、あくまでも、「“私(お父さん)”は、〇〇(子ども)が頑張っているのを知っているよ!いつも見ているよ!」と、存在承認の意味合いも強くなり、子どもに安心感を与えることにも繋がります。

 

また、Weメッセージも効果的で、“私たちも”とすることで、家族においては、お父さんだけでなくお母さんや、兄弟、祖父母などを含めることができて、子どもの、「あぁ、私は家族から応援されて、必要な存在なのだ。」と自己肯定感が高まります。

 

オトンの皆さんは、普段子どもにメッセージを伝える時に、3つの中のどのタイプを使用することが多いですか?

 

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子どもの夢を確認しよう

コーチングはゴールありき

フィードバックにおいて、上記の7つのポイント「①あくまでも、目標、目的に向かって、フィードバックをするという意識を持つ」がありますが、このことも大切です。

 

その中で、子どもの目標、目的、もう少し広く考えて、「子どもの夢」を確認しているかがポイントになります。

 

我が家の中学校1年生の長男の夢は、「キックボクシングの世界チャンピオン」なのですが、トレーニングのことなどで悩んでいるときは勿論ですが、学校の勉強のモチベーションが上がらない時に、

 

「そうなんだね。将来、世界チャンピオンになる〇〇にとって、勉強はどんな意味があるの?」

 

と、現状に共感しつつ、夢に向かってフィードバックも含めた質問を行うと、「勉強で、特に英語は必要だね!だってさ、世界戦でインタビューを受けるでしょ!」と、自分の中で勉強することへの動機付けができることにも繋がります。

 

「コーチングはゴールありき」と言われていて、子どもに置き換えても、子どもがどこに向かっているかゴール(夢など)を確認することにより、フィードバックも機能しやすくなります。

 

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子どもの夢を叶える原動力にフィードバックを

フィードバックが子どもの夢の原動力に

今回は、フィードバックを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

 

オトンの皆さんもお子さんの夢を確認しているかと思いますが、今回紹介したフィードバックを上手く機能させることが、子どもが夢を叶える原動力になると考えたら、何だかヤル気が出てきませんか?ぜひ、日常の子育て場面でも、フィードバックを意識してみてください。

 

次回は、今まで紹介したコーチングスキルをまとめつつ、「子どもへのイケてるオトンの声のかけ方」をお伝えします!

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今までの連載と、これからの連載内容

【はじめに】

① オトン(お父さん)の日常の子育てにコーチングマインドを (4月16日公開)

【オトンのコーチングマインドスキル編】

② 子どもの話を最後、「。」まで聞くことの効果 ~傾聴~ (5月7日公開)
③ 子どものペースやテンポに合わせて寄り添ってみることの効果 ~ペーシングとリフレイン~ (5月21日公開)
④ 子どもが100点を取った時だけでなく、そもそもの存在を認めてみよう ~承認~ (6月4日公開)
⑤ 子どもには過去への詰問ではなく、未来への質問を ~質問~ (6月18日公開)
⑥ 子どもにはダメ出しではなく、目標や夢に対するフィードバックを ~フィードバック~ (7月2日公開)
⑦ 子どもへのコーチングマインドを活かした、イケてるオトンの声のかけ方 ~コーチングスキルのまとめ~ (7月16日公開)

【オトンのコーチングマインド応用編】

⑧ オトンが子どもの時の、親との出来事を思い出してみよう (8月6日公開)
⑨ オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう (8月20日公開)
⑩ オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう (9月3日公開)
⑪ オトンとしての、あり方を考えてみよう (9月17日公開)

【おわりに】

⑫ かっちょいいオトンの背中を魅せ続けよう (10月1日公開)

毎月第1、3金曜日が連載予定日です。

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執筆者プロフィール

山田プロフィール写真

山田 真伸(やまだ まさのぶ)
コーチングオフィス Be a Smile代表
お父さんコーチ
言語化コーチ

北海道出身神奈川県在住
3人の子ども(12歳の男の子、4歳の男の子、2歳の女の子)+8歳のチワワ

【保有資格】
国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
理学療法士

【大切にしていること】

あり方
「私自身が笑顔で、周りの人も笑顔にできる存在であり続けたい。」

ビジョン
「自分の選択に肯定感を持つ。」一人ひとりが笑顔でそう思える世界をつくりたい。

【コーチとしての活動】

2020年6月6日に理学療法士として会社に勤務する傍ら、個人事業主として「コーチングオフィスBe a Smile」を立ち上げ、プロコーチとしても活動を開始。

プロコーチとしての活動は、会社経営者、マネージャー層、子育てに悩むお父さん、医療介護従事者などを中心にパーソナルコーチングセッションやに加えて、コーチング、コミュニケーションに関しての企業研修、セミナー講師。2020年8月からは毎月、お父さんのためのお話し会(日常の子育てにコーチングマインドを)を主宰。その他にも、理学療法士の養成学校に通う学生のために定期的にプロボノコーチングセッションを提供し、未来の理学療法士をプロコーチとして支援している。

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