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遊ぶ そとで
2014.9.22
ビーチフラッグス
ビーチフラッグス。
あの、ビーチを走ってその先にある短いチューブをとりあう競技。
やったことがない人がたくさんいると思いますが、目にしたことがある人は多いと思います。
走る人の数よりチューブは1本少なく、ひとりずつ絞られていきます。
最後のひとりになるまで何度も走るという競技です。
ちょっと椅子とりゲームのような感じですね。
とても単純なんですが、これをね、ずっと見ているね、いいんです。
うちの息子2人はジュニアライフセービングというクラブに
入っていまして、年に何度か大会があるんです。
大会では、ボードに乗った競技、海での泳ぎとビーチでの走りがセットになった
ランスイムランという競技などがあり、
その中のひとつがこのビーチフラッグス。
みんな横一列に、うつ伏せの状態からスタートします。
隣りの子が速くて、走っている途中で目標のチューブを変えることもあったり、
とっさの判断力も要求される競技なんです。
誰が何コースを走るかは毎回、番号札を引いて決めます。
なので、同じクラブの子が隣りになったりもします。
だから同じクラブの子同士が同じチューブを取り合うということもあるんですね。
そんな時は、応援している私たちも、よくやった!という気持ちと残念だったね、
という気持ちと両方です。
レースはひとりずつ減っていきます。その一人になってしまった子の多くは悔し涙を流します。
まだ長男が小学校低学年でクラブに入って間もない頃、みんな悔し泣きするのを見て、
小学生もこんなに悔し涙を流すんだとちょっと驚いたもんです。
ご多分に漏れず、うちの長男もその後何度か涙を流していました。
そして、この8月の終わり、千葉の岩井海岸というところで大会があったんです。
私oton、今年は仕事と重なったりして
子どもの応援に行く機会がなく、今回が久しぶりの応援だったんですわ。
といっても、うちの子どもは別の海の競技にエントリーしていて
ビーチフラッグスには出ていなかったんで、同じクラブの子たちを応援していました。
うちのクラブに、いつも決勝に進んで優勝を狙う
(ビーチフラッグスだけじゃなく他の競技でも)子がいるんです。
その子の名前をKくんとしましょう。
Kくんは、ビーチフラッグスもずーっと勝ち残っていきます。
そして、もし隣りに同じクラブの子がいたら、Kくんは別のチューブをとりにいきます。
できるだけ同じクラブのメンバーと勝ち残ろうと。
これはお兄ちゃんのAくん(優勝の常連)もそうでした。
今回、5人ほど残っている5〜6年生のレースでのこと。
1コースがビーチフラッグスでは毎回優勝している別のクラブの子
2コースが、先ほど紹介したKくん。
そして3コースが同じクラブのSくん。
これ、ゴール側で見ている大人同士でも、「これは難しいなあ」と言ってたんです。
KくんとSくんがの勝ち残るには、それぞれ別のチューブをとりにいかないといけない。
でも、Kくんの隣りは、1コース、毎回優勝の子。
うーん、じゃあ、Sくんが、Kくん側じゃないほうのチューブをとれば3人残るなあ。
(ややこしくてすみません)
なんて話も出てたんですが。
いよいろスタートです。
Kくんは毎回優勝している1コースの子と同じチューブを狙いに行きました。
同じクラブのSくん側にあるチューブではなく。
はじめから今まで勝ったことない相手との勝負を決めていたようです。
ここで負けると、Kくんにとってはかなり序盤での敗退。
いつも出ている決勝にいけません。
でも挑んでいったんです。
うっ、思わず息を呑みました(私)。
スタートからゴールまではたったの15m。
この距離で挽回というのはなかなか難しい。
しかし、ゴール前、Kくんがぐっと姿勢を低くしてものすごい目つきで頭から飛び込んだんです。
飛び込むにはまだ早いと思われるくらいの場所から(私の私見ですが)。
「うぉー!!」(私の声)
僅差でKくんがチューブを掴みました。
勝ったことのない相手にはじめて勝った瞬間です。
メンバーと一緒に勝ち残ろうと、自分が挑みに行って掴んだチューブ。
「うぉー!!! うぉー!!!」これにはゾゾっと鳥肌が立ちました(私)。
そして決勝。
残ったのはKくんとSくん。
そして優勝したのは、
Sくん!
Kくんは2位。
Sくん、この夏の練習で、ものすごく伸びた子なんです。
夏の練習を一緒に頑張っていた子たちが言っていました。
そして優勝!Sくん、すごい!! おめでとう!
(おそらく大会でKくんに勝ったのも初めて)
Kくん、残念!でもすごくかっこよかった!
子どもたちのビーチフラッグス、いつも心を揺さぶられます。
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