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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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DIY・工作・自由研究

2015.8.7

父、この夏休みはバーテンダー

ファミレスで、子どもが必ずやり出す遊びがある。ドリンクバーの飲み物を片っ端から混ぜて、幾通りもの謎ジュースを生み出すアレだ。真っ黒に濁らせてみたり、「甘―い」とゲラゲラ笑ってみたり。彼らがあんなに楽しそうなのだから、大人が本気でやったらもっと面白いんじゃないか?子どもみたいにテキトーに混ぜるなんて、甘いもんじゃない。父はこの夏、オシャレなオリジナルドリンクをサッとつくって、カッコいいとこを見せてやるのだ。

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さまざまな材料を用意しよう

子どもも飲めるノンアルコールで、おいしくてカッコいいドリンクが作りたい!ということで協力を仰いだのが、京都にある有名カフェバーテンダーをしていた現在二児の父である梅田武志さん(梅ちゃん先生)。「家族みんなで楽しみたい」と参加してくれたのは、東京都港区にお勤めで3人のお子さんのお父さん清水信也さんだ。

 

家にあるものでいいが、やはりまずは買い出しから。「これを混ぜたら楽しいかも」と思うものを用意しよう。この日は、様々なフレーバーシロップソーダやジンジャエールといった割り材、果汁100%ジュースや牛乳などを購入。大人にはお酒も準備しておいて。果物の他にもミントやレモングラスのようなハーブもあるとグッといい感じ。氷もかち割りがいい雰囲気重視の方が、「それっぽく」なって楽しめるのだ。

 

ドリンク作りは絵の具の調合だ

では早速作ってみよう…とその前に、梅ちゃん先生からのアドバイス。「材料1つずつの味を知っておくこと」。 青い絵の具と黄色い絵の具を混ぜたら緑色ができるように、これとこれを混ぜたらこんな味になりそうだ、と想像してみることが重要だという。そのためには材料の味を知っておかなければならない。最初に少しずつ試飲をながら、イケそうな組み合わせにあたりをつけよう。

 

ドリンクの黄金比73

覚えておくといいのが、「割るものと割られるものは7:3」という比率。割るものとはソーダやジュース、割られるものはお酒やシロップなどのことだ。基本を意識しつつ、割り材が甘いジュースの場合はシロップを減らして2程度にしたり、味のないソーダで割るなら5割程度に増やしてみるなどの工夫をしてみようそして覚えておきたいコツをもうひとつ、「甘味も酸味も両方入れる」ということ。シロップだけでなく、オレンジジュースやレモンなどを加えることで、味のバランスがよくなるのだ。

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ソーダを混ぜるときは、炭酸が飛ばないようにそっと下から

テクその2

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手際の良さも教えてくれる梅ちゃん先生

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飲むときは景気よくグビっと。例え失敗作で「あれ?」となっても、それも楽しいのだ。

 

味見するトキメキも、おいしさのうち

もう少し酸味がほしい。ソーダも足そうかな。ちょっとずつ舐めながら、好みの味に仕上げてこう。実はこの工程が一番楽しいのかもしれない。子どもの頃、初めてカルピスを自分でつくったときのようなトキメキがあるのだ。おいしくできたら、子どもと一緒に乾杯!大人はちょっぴり、お酒を足してもいいだろう。お父さんのオリジナル、子どものオリジナル。多くのお気に入りを並べ、何十通りもの楽しさが続く夏にしよう。

 


◎梅ちゃん先生の「それっぽい」テク

テクその1

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レモンは種をきちんととること。グラスのふちに少し塗りつけてから絞ると、飲むときにレモンが香る。

テクその2

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味見は手の甲に少し垂らして舐めてみる。ドリンクを振舞う父は、見た目もカッコいいのだ。

テクその3

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簡単パッと見オシャレテク。ミントシロップ、ソーダ、レモンを入れるだけでも、材料同士の比重を利用すれば、素敵なグラデーションになる。

 

◎この日生まれたオリジナルドリンクたち

出来上がったのは全10種。全てに名前を付け、オススメ度を評価してみました。

 

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1   ピーチスカッシュ

ピーチシロップ、ソーダ、レモン(お好みでウォッカ)  ★★★★

甘いけれど、さわやか。想像通り、期待の味。

2   モンダミン

ミントシロップ、テキーラ、ジンジャエール ★★★

ミントがパンチを効かせている。神田のバーなどにありそう。

3   たらし

ココナッツシロップ、ジン、オレンジジュース、ジンジャーエール ★★

夏のビーチで飲まれてそう!お酒はちょっと強めが◎

4   ワイワイミルク

イチゴシロップ、マンゴージュース、牛乳 ★★★★★

みんな大好きいちごミルクに、マンゴーの酸味が新しい。

5   ちょいテク ミントソーダ

ミントシロップ、ソーダ、レモン ★★★

グラデーションが見て楽しい、自分で混ぜて楽しいドリンク。

6   パッション・スター

パッションフルーツシロップ、ジンジャエール、ビール、レモン ★★★★

こちらも夏のビーチで飲みたい味。ジンジャーエールは辛口がおススメだ。

7   アマゾン・アイ

アサイージュース、ビール、レモン ★

アサイージュースは他の全てを飲み込むようにアサイーの味に買えてしまう…。

8   アマゾン・アイ2

アサイージュース、イチゴシロップ、マンゴージュース ★

濃い味でアサイーリベンジを試みるも、イチゴもマンゴーも敵わず…。

9   カルピチュ

カルピス、オレンジジュース、ソーダ ★★★★★

こちらも子どもが大好きなカルピスソーダにオレンジの酸味。うまくないわけがない!

10  ブラジリアン・バム

テキーラ、ピーチシロップ、ジンジャーエール、レモン ★★★

テキーラと辛口ジンジャーエールがパンチのある味わいに。

 

◎梅ちゃん先生オススメドリンクレシピ

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ワイワイミルク(写真左)

イチゴシロップ:マンゴージュース:牛乳を2:3:5の割合で混ぜる。

朝ご飯にでも飲みたくなるような味。イチゴシロップをイチゴリキュールに

変えれば、大人も甘ーいお酒になる。

 

カルピチュ(写真右)

カルピス:オレンジジュース:ソーダを2:3:5の割合で混ぜる。甘酸っぱい、

誰でも大好きな味。大人はお好みでウォッカなどを入れてもいいかもしれない。

 

文・山縣杏  写真・米田はじめ

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