イベント闇練
闇練「乾杯して魚さばいて」を開催しました!
闇練(やみれん)!「乾杯して魚さばいて」を
先日の火曜日の19時に開催しました。
今回、会社帰りの、「家族に役立つ学びイベント(つまりレクリエーション?)」の一環として、
新橋にある某企業、10名の皆様にご参加いただきました。
お魚をさばいたことがある人は約半数。
まずは乾杯。おすすめの鯖缶をちょっとつまみながら、
そろそろはじめましょうかということで開始。
今回、さばいていただく魚はこちらです!
今回は、金目鯛!!
鰯!
鰯は、刺し身となめろうに。
金目鯛は、刺し身と炙りを、尾頭付きで盛るところまで。
みなさん好きな?金目鯛を選び、自分の持ち場へ。
先生の見本を見ながら、みなさん真剣です。
そして完成!
自分でさばいた魚を肴に、ちょい飲み会へ。
みなさん、満足していただけたようでよかったです!
ぜひ、週末、忘れないうちにご家族に振る舞ってくださいね。
ありがとうございました。
闇練※(やみれん)!「乾杯して魚さばいて」を開催しませんか?
お一人でも、会社の同僚と参加でも。
興味持っていただいたオトンのみなさま、
お申し込みお待ちしてますー。
ここで魚のさばき方を学んで、
週末に家族に振る舞ってみてはいかがでしょう?
※【闇練】:平日の夜、会社帰り、仕事終わりのオトンが
闇で練習する(学んで楽しむ)会のこと。
場所:波よけスペース築地
東京都中央区築地6ー27-3 3階
当日の流れ
・まずは、お仕事終わりの乾杯!
・おすすめの特製おつまみを食べましょう。
・ちょっと落ち着いたところで、本日のメインをみんなで作りましょう。
お飲み物は持ち込みでお願いします!
おすすめ日本酒はあります。
オススメの日本酒 「瀧澤」:500円
参加費:6000円/人
定員:8~10名(お申し込みが定員を超える場合は、抽選とさせていただきます)
参加申し込みは、こちらまで
http://otonto.jp/contact/
お問い合わせ詳細欄に
魚さばいて闇練 参加○名
とご入力ください。
それでは、みなさまのご応募、お待ちしております!
みなさんがさばく魚はこちらです!
(当日の仕入れ状況で変わります)
アジ(鯵)
暖流にのって日本周辺を回遊し、季節を問わず漁獲されます。夏に向けて脂ものってきます。たかがアジ、されどアジ。日本人の1番身近で庶民的なアジを刺身となめろうに挑戦します。
トビウオ(飛魚)
身は淡泊な味わいで、九州や山陰地方では、トビウオを練り物や煮干しに加工し、特に最近ではアゴ出汁としても有名な魚で夏を感じさせる旨味があります。このトビウオを刺身と炙りに挑戦します。また、トビウオの卵は「とびっこ」と呼ばれ、いくらの様に軍艦巻きにするなどして、寿司ネタにも使用されます。
ホウボウ(魴鮄)
綺麗な胸鰭が特徴の高級白身魚。 赤い体色と鎧兜を着けた武士を連想させる姿形から、タイと同様に目出度い魚とされて祝い事にも使われ、赤ん坊が生後100~120日目になると行われる「箸初め」の儀式にも用いられます。このホウボウを刺身と炙りに挑戦します。
イサキ(伊佐木)
夏にかけて脂ののるイサキ。血合いが赤く美しく、身に均質に脂が混在しており、青魚にもマダイのような白身の魚にもない旨味を持っています。イサキは刺身と炙りに挑戦します。
そして、「魚料理にはこれ!」浅井さんオススメの日本酒もあります!
瀧澤 特別純米酒 長野
穏やかに澄んだ吟醸香からしばらくすると口中に広がる、甘味のあるふんわりとしたふくらみ。きれいな酒質でキレの良いお酒です。お酒だけでも旨味を感じますが、味の濃い料理とあわせることで旨さ倍増です。しっかりとした日本酒の旨味が魚の旨味と相乗効果となり抜群の相性です。
闇練はこんなところで開催しています。
↑魚のさばき方を教えてくれる、魚屋あさい 浅井さん
場所はいつもの夜の築地市場。とあるビルの1室。ここが入り口。
なんとも闇練です。
階段を3階まで上ったところの一室で、夜な夜な行われております。
興味ある方、ご連絡ください。
参加申し込みは、こちらまで
http://otonto.jp/contact/
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お父さんにおすすめの絵本
【絵本ガレージ】 父の日に、お父さんがグッとくる絵本たち。
オトンのみなさん、もうすぐ父の日ですね。
「今年は何をもらえるだろう?」
「何をしてくれるのかな?」
と、楽しみにしているお父さんもきっと多いことでしょう。一方で、
「今年も忘れられているかな?」
「一度もお祝いされたことがない」。
という悲しい気持ちだったり
「わが家には、父の日というのはないようだ。うん、確かに、ない」。
と諦めの境地にいたるお父さんも決して少なくはないのではないでしょうかね。
お父さん、いかんです!待ってたら。
こっちから、いくんです!!仕掛けるんです。
何もないのを憂うのではなく、自分から主体的に父の日を楽しもうではありませんか。
恥ずかしがらず、自分から子どもを家族を巻き込もうではありませんか!
たとえば絵本なんかどうでしょう!
そこでといってはなんですが、
お父さんにおすすめの絵本を、
フリーアナウンサーで絵本専門士の近藤麻智子さんに選んでもらいました!
・・・・・・・・・・・・・
最近はいつ、お子さんと絵本を楽しみましたか?oton+to的に言えば、「子どもとがっつり絵本を楽しめる時期はそう何年もない」のです。「お父さんありがとう!」なんて言われることの多い季節、「お父さんにしてくれてありがとう!」という気持ちを込めて、父子いっしょに絵本を開いてみませんか?ぜひ実際に手にとって、お父さん自身がグッとくるお気に入りの1冊を見つけて下さい。父の日プレゼントのお返しとして、お父さんからサプライズで絵本を贈るのもすてきですね。今年の父の日の、よい思い出になりますように。
・・・・・・・・・・・・・
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『おとうさんがおとうさんになった日』
作:長野ヒデ子 童心社
「おとうさんは、いつおとうさんになったの?」
しあわせな記憶を振り返る、家族の物語
『おかあさんがおかあさんになった日』の続編となる1冊。前作では病院で長男が生まれ、今作では3人目の子どもを自宅出産で迎えます。その準備中、お父さんは子どもたちに聞かれます。「おとうさんは、いつ おとうさんになったの?」。赤ちゃんが生まれたとき、抱っこしたとき、初めてお風呂に入れたとき……まぶしかったり、ふるえたり、不思議な力が湧いてきたり、いろんな時にお父さんになるのだと答えるお父さん。たくさんのお産の現場を取材された作者の長野ヒデ子さんは、赤ちゃんが生まれることでお父さんも生まれると語っています。これはお父さんの物語であり、家族の物語。普段なかなか話す機会のない“お父さんになった日”の気持ちを、子どもと、家族と、分かち合うことができる絵本です。ちなみにわたしの夫に聞いてみると、お父さんになった日は「お腹に赤ちゃんがいるとわかったとき」で、「すごくわくわくした」とのこと。そんな言葉が聞けたのも、この絵本のおかげです。
===
『あいたくなっちまったよ』
作:きむらゆういち 絵:竹内通雅 ポプラ社
「うちのとうちゃんは、いつも すごい!」
勇気や優しさ、お父さんの気持ちがつまった絵本
愛する家族の待つ家への帰り道、おいしそうな子ねずみと遭遇したお父さんやまねこ。そこへ、いかにも弱そうなよれよれのお父さんねずみが現れます。勇気をふりしぼり息子を守ろうとするお父さんねずみと、「うちのとうちゃんは、いつも すごい!」と信じている子ねずみ。そんな様子をじっと見つめたやまねこは、意外な行動に出ます……。「こんなさりげない優しさを、ボクはずっと描きたかったのです」と語るのは、3人の子どものお父さんでもあるきむらゆういちさん。行間を想像せずにはいられないドラマチックな父子の物語に、大迫力の絵で応えた竹内通雅さんは、次々とアングルを変えながらお父さんたちの細やかな心情を表現。まるで映画を観終わったような読後感のある絵本です。やまねことねずみ、立場の違う2匹のお父さんのいろんな気持ちが、読むたびに胸に迫ります。
===
『ずーっと いっしょ』
文:マリアン・クシマノ 絵:市川 里美 訳:森山 京 講談社
くまの父子のほほえましい一日
原題は「YOU ARE MY I LOVE YOU」
「ねえ ねえ、あそんで。」「よしよし、わかった。」「ねえ ねえ、だっこして。」「よしよし、さあ おいで。」くまのぼうやの声にやさしく応じながら、お父さんは馬になったり、いっしょにたんぽぽの綿毛を飛ばしたり……。お風呂や食事中もはしゃぐ子どもに手を焼きながらも、最後は子守歌をうたっておやすみまで、ずーっといっしょ。なんともほほえましい、くまの父子の一日を追った物語。道化師、歌手、人形使い、養護者など、様々なかたちで子どもたちと関わってきたマリアン・クシマノさんにとって、初めての絵本です。わが家のお父さんもお気に入りの1冊で、お父さんとたっぷりふれあう“父子水入らず”の時間は、2人の絆をより深めてくれると改めて感じさせてくれます。アメリカで出版された原題は、「YOU ARE MY I LOVE YOU」。
===
『おとうさんだいすき』
作・文・絵:司 修 文研出版
お父さんを自慢し合う動物たち
くまのお父さんが運転できる乗り物とは?
森で動物の子どもたちが、お父さんの運転できる乗り物について自慢し合っています。ぞうのお
父さんは自転車、かばのお父さんは自動車、しまうまのお父さんは気球……。でもくまの子だけ
は、自分のお父さんは何も運転できないと涙します。そんな子ぐまに「おとうさんは ちきゅう
の うんてんしゅさ」と答えるくまのお父さん。最後は肩車をして、子ぐま自身も運転手にして
くれます。その様子を見た他の子どもたちも、思わずお父さんのところへ走っていき……。父子
の心の交流を描いた1冊。静かで落ち着いた色合いにも、お父さんの包容力を感じる絵本です。
印象に残る“地球の運転手”という言葉について、司修さんはこんなメッセージを書き添えてい
ます。「私たちの住んでいる地球を大事に長く運転する方法を、お子さんたちと話し合ってみま
せんか?」
===
『かさ』
作:太田大八 文研出版
梅雨の季節に読みたい文字なし絵本
赤い傘の女の子が駅に迎えに行ったのは…
梅雨の季節にぴったりな、傘をテーマにした文字のない絵本。降りしきる雨の中、真っ赤な傘をさした女の子が歩いていきます。小脇に抱えているのは、大きな黒い傘。友達とすれ違い、跨線橋で電車をながめ、歩道橋をわたって向かった先は、駅でした。そう、仕事帰りのお父さんを迎えに行ったのです。黒一色の世界に、真っ赤な傘が鮮やかに映える1冊。文字がないからこそ読み手の想像力が掻き立てられ、雨の音やにおい、町の喧騒、女の子やお父さんの心情まで伝わってくるかのよう。女の子のモデルは、太田大八さんの娘さん。実際に、雨の日に傘を持って駅まで迎えに来てくれた思い出があるそうです。お父さんが物語を作ってもよし、父子でおしゃべりしながら読み進めてもよし、この絵本のたのしみ方は自由です。
===
『ピッツァぼうや』
作:ウィリアム・スタイグ 訳:木坂涼 セーラー出版
雨の日のごきげんな家遊び
男の子をピッツァにしちゃうお父さん!
雨が降ってきて外に遊びに行けず、ご機嫌ななめの男の子。そんなときお父さんがあるアイディアを思いつきます。「そうだ ピートでピッツァをつくったら たのしくなるかもしれないぞ」。早速ピートをテーブルに寝かせて、ピッツァの生地のように体をこねたりのばしたり、空中飛ばしにも挑戦!トマトに見立てたボードゲームのコマもちりばめて……。父子でたっぷりスキンシップをとっているうちに雨はやみ、ピッツァぼうやは上機嫌に。ウィリアム・スタイグさんが、90歳の時に描いた絵本。こんな遊び心いっぱいのお父さんがいてくれたら、部屋で過ごしがちな梅雨の時期も、たのしく乗り切れそう!今度雨が降った日には、この1冊を読んでピッツアぼうやごっこをしてみませんか?きっと絵本の表紙のような、とびきりの笑顔が見られますよ。
★ 会社帰りのイベント情報★ 6/13(水)19:00~「お父さんの絵本ガレージBar 父の日編」
父の日を前に、お父さん向けイベントのお知らせです。
「お父さんの絵本ガレージBar 父の日編」
会社帰りに神保町はいかがでしょう。
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選書と読書:フリーアナウンサー/絵本専門士 近藤麻智子
進行:oton+to編集長 布施太朗
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開会日:6/13(水)
時間:18:30開場、19:00~21:00
□場所: ブックハウスカフェ
〒101-0051 千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1F
TEL 03-6261-6177 FAX 03-6261-6178 www.bookhousecafe.jp
(東京メトロ半蔵門線&都営新宿・三田線「神保町」駅A1出口から徒歩30秒!)
参加費:¥500+ワンドリンクオーダー
お申し込み先
□予約が必要です。
(店頭/E-mail: book@bookhousecafe.jp/お電話 03-6261-6177にて)
※メールでご予約の際は必ず、件名に「イベント名・日時」、本文に「お名前フルネーム(よみがな)・お電話番号・ご参加人数」をお知らせください
※詳細、お問い合わせはE-mailまたはお電話でブックハウスカフェまでどうぞ。
===
近藤麻智子
フリーアナウンサー/絵本専門士
大人向けの絵本セラピー®のワークショップ「絵本のち晴れ」や、絵本の読み聞かせとヨガをコラボレーションした親子向けイベント「絵本ヨガ」を主宰。2016年に出版した絵本『森のくるるん』(そうえん社)では、コンセプトと文章を担当。企業にてビジネスパーソン向けの絵本ワークショップの講師も務める。現在BS日テレ「リーダーズメッセージ」に出演中。一児の母。実家は絵本館を運営。オフィシャルサイト:風machi日記
===
◎本の街、神保町で唯一の絵本専門店
BOOK HOUSE CAFEで、oton + toで紹介した絵本が一気に読める
「お父さんの絵本ガレージ」コーナー。
oton+ toでは「オトンだからグッとくる絵本がある」
をコンセプトに、定期的にお父さんにオススメの絵本を紹介していきます。
ここで紹介した絵本が、神保町の絵本専門店
BOOK HOUSE CAFEの「お父さんの絵本ガレージ」
コーナーで、手にとってご覧になれます。
(品切れになっている絵本があったらごめんなさい)
店内はカフェもあり、夕方からはBarにもなります。
ビールが飲める店内で、お気に入りの絵本を見つけてみませんか。
お仕事帰りにおひとりで、また会社の同僚と、週末はお子さんと、ぜひお越しください。
【読者の方にお得な情報】
ブックハウスカフェで1000円以上ご購入のお客さまが
レジカウンターで「オトントを見て来店した」とおっしゃってい
ドリンクサービスチケット(当日のみ有効)をお渡し
500円までのドリンクは、このチケットでお楽しみい
※500円以上のドリンクは、差額をお支払いいただければなんで
お店の情報は下記のリンクからご覧になれます。
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おとんのこと、勝手におしゃべり!by思春期OG
【第2回】子どもが一緒にでかけてくれないおとんたちへ(前編)
思春期を終えたおとんとメンバー二人が、
自分のおとん、世の中のおとんのことを勝手におしゃべり。
息子&娘の考えがわからない〜というおとんたちの
ヒントになったらもうけもん!
お気軽にどうぞ!
< メンバー紹介 >
・たなか:26歳。おとん・おかん・いもうと。割とおとんと仲がいい。
・おおやま:25歳。おとん・おかん・あに。割と今でも反抗期。
< 今回の議題 >
「子どもが一緒におでかけしてくれない、、、」
買い物に誘っても遊びに誘っても
「行かない」っていう娘&息子、、、
なんでダメなの?何考えてるのー!?
< 本編 >※た→たなか、お→おおやま
お:一緒に外に行きたくない、と。
た:行きたくないね。(笑)
お:行きたくなかったねー。
た:行ってた?行きたくないなりに行ってた?
お:あのねー・・・ショッピングはまあまあな確率で断っていて。
た:ふふふ、うんうん。
お:で、ゴルフの打ちっぱなしはたまに「いいよ」ってついてってた。
た:へー!そんなん行ってたの!
お:そう。そっちは、ショッピングを断る代わりにというか、、、たま〜に。
た:それはショッピングを断ることにそれなりの申し訳なさというか、ごめんよーって気持ちがあったの?
お:申し訳ないというか、自分もゴルフの打ちっぱなし好きだったし、関係を100%切るわけにはいかねえなみたいな。
た:おお、なんか「義理人情」なセリフだね。(笑)私はそもそもおとんと2人でなにかするとかどっか行くとかあんまりなくて。大体いつも妹と3人だったからなあ。
お:兄弟&姉妹がいるとそうなるね。
た:ちょっと話が違うかもだけど、私の記憶に残っている2人の記憶というと、東京に就職で出てくるときで。家から駅まで送ってもらって、2人で車の中で過ごすわけですよ。
お:お、メモリアルな時間の予感。
た:って思うじゃん!それが、何話していいかわからん!ってなって終わった。
お:そうだったんだ、お互いの不慣れさが。
た:出ちゃったね。大体うちはいつもおとんとおかんが出かけるときに、娘たちを同行させるみたいな感じだったから。お買い物だったりご飯だったり。「~~行くけど一緒にいく?」みたいな。だから親と自分の2人でどっか行くはなくて。でもなんかこう・・・やっぱり一緒に行きたくはなかったな。
お:断ってたの?
た:んー、行くは行くんだけど、大体お買い物のときとかは現地解散。着いたら解散して、「18時にどこそこね」みたいな。
お:あ、それいいじゃん。だって一緒に自分の服とか見てもしょうがなくない?
た:そうなのよ!で、自分の気に入って買おうとしてるものに茶々入れられたら、腹たつやん。(笑)
お:すごいあるね、それ。しかもうちのおとんは「こっちにしろ」って指示までしてくるんよ。だからそれを見越して、「もう嫌です」ってなってたなー。
た:母親とは行ってた?買い物とか。
お:全然行く。というか、名古屋近辺って土地柄か、「おかんと娘の買い物」って多い気がする。(※おおやまもたなかも愛知県出身。)
た:確かにそうかも!おかんと行っても違和感ないお店も多い気がする。対しておとんは自分の行く&行きたいお店に似合わないんだよね、絵面が。
お:絵面!(笑)
た:それがちょっと気持ち悪いって思ってたし、見たくないもの見せるのもしょーがないし。
お:じゃあショッピング以外で、これは断れなかったとか、行ってたイベントはある?
た:「家族みんなでご飯に行くよ」とか全員参加のものは断りにくくて。
お:それは確かに。私だけマックで食べるーとか言えないしね。(笑)
た:実際行ってみると、家でご飯してるときと様子が違うんだよね。テーブルがちょっと小さかったりして。誰がどこに座るの?ってので毎回ざわついてた。(笑)「私がおとんの隣?え、真正面ですか?」みたいな。
お:おうちではどうだったの?
た:うちは4人家族で、おとんがいて、おとんの隣におかんがいて、おとんの前に妹がいたから、私はおとんのはす向かいだったの。だから、はす向かいをキープできなくなると、ちょっと落ち着かなくなるみたいな。
お:あ、一緒だ!私もはす向かいだった。
た:真正面とかもう、どこ見たらいいの状態よね。
お:なんか体の大きさとかでさ、「もうしょうがないからお前こっち」とか言われるとね。「壁があって狭いから」とか。
た:外でご飯のときはそうやっていつもの固定席に座れないし、ちょっと気を使わないといけない感じがあって。「お茶とってあげないといけないのかな」とか。
お:それはちょっとざわざわするやつ。私はケータイに逃げるか、メニューをひたすら凝視してたな。
た:目線を合わさないのね。自分もおとんもなんだかちょっとよそゆきモードになるじゃん。そのよそゆき同士の顔だから、距離感が余計分からなくなることはわりとあったかなあ。
お:よそゆきモード。普段の喋り方してても、店員さんが来たら黙るみたいなこともあったな。
た:あと、父親の格好も気になったりしない?高校生くらいになると特に。でも、父親の服装&髪型に対して自分が言うことなのかなとか思ったりするわけで。
お:ディレクションしたくない!めんどくさい!
た:そこ突っ込みだしちゃうと、ずっとそういう感じに言わなきゃいけないような気がするし、言われるのも嫌かなーとか思うし、、、。で、ディレクションを放棄する。自分としては「おかしいよ」っていう格好で外に行こうとするわけだから出かけるのが余計嫌なのかな。
お:父親と一緒にいるっていうのと、その父親はへんてこな格好してるっていうのことのダブルパンチだね。うちの父親は普段はシンプルな格好でそんなに気になってなかったんだけど、一回仲間内で流行ったのか、すごいキラッキラのベルトを買ってきて。「さすがにそれは、ないよ」ってのは伝えたけど。
た:キラッキラはきついね。それくらい突飛なことをしだすと言うけどね。
お:うちのおとんは結構いろいろと「なあ、これどうや~」って聞いてくるんだけど、根本から否定すると、あっちのこだわりあるから嫌なんだよね。だから「どっちでもいいよ」って言うしかないなあ。
た:私もあったなあ。おとんがサンダル好きで。サンダルに靴下をはいていたときがあって、女子がお洒落でやってるようなあれじゃないんだよ!それで出かけようとしたときは、「さすがにそれは、やめて!」って言ったけど、本人的には「足に汗をかくから、靴下があるほうがいいじゃないか」ってなんか理由があってさ。「それでもちょっと嫌だ」って言ったら、「俺はお前の短い前髪がちょっと嫌だ」って冗談ぽく言われて。
お:言い返してくるのすごいね!
た:「言い返してきちゃうんだ、こいつ」って思ったよね(笑)。こっちがなんか言うと、向こうも普段言わないいろいろを言ってくるのよ。それがもうめんどくさい〜。
お: もういいよってなっちゃうね。
た:子どもは服装のディレクションをする前に、お出かけ自体を断っちゃうから、子どもと一緒に歩きたいなら、まずある程度見た目はちゃんとしましょうねってことね。
お:てきびしーね(笑)。
た:「家族と出かけるだけなんだからこの程度でいいだろう」的なのが嫌なもかも。「ちゃんとしてよ」的な。周りに見られたくないというか周りの目が気になるのはそういう年齢だからなのかな?
お:んー授業参観に来るくらいの気持ちでいてねってことなのか。
た:確かに。見られるんだから、娘が恥ずかしくないようにしてよってことなんだろうね。
お:で、一緒にお買い物に行ったとして、意見はするなと。娘の買ったものに対して。「これはよくない」とかね。
た:悩んでるときは「こっちのがいいんじゃない」とか言ってくれるのはいいけどね
お:「やめとけよー」とかはね。
た:ネガティブなことばかり言われるといやいやってなるね。一緒に行ってもいいって子も、とやかく言われたら行きたくなくなるだろうね。あれ、前回よりも要求が激しいね。大丈夫かな、これ(笑)
お:できる範囲で、、、。
た:できる範囲で、、、。(笑)逆にさ、めっちゃカッコいいお父さんだったら見せびらかしたいのかな?
お:たまにいるよね、パパとデート♪みたいな子。
た:いるいる!
お:ぜんぜん理解できない。
た:分からんよな、あれはちょっとした宇宙人だと思っている。
お:そうね、自分は正直財布にしか見えてなかった時もあるし(笑)
た:恐ろしいなそれ!でもちょっとあるよね、そういう「あわよくば買ってもらえるんじゃないかしら」的な。
お:「買ってあげる」っていうのを餌にされて私は行ってたもん。
た:確かに、それはちょっとあるよね。私は悪いかなーと思ってたけど。
お:デートみたいな感じで行くのはいまだに無理だなあ。そういう友達がいるんだけど、二人での行きつけのレストランとかあったりして。
た:えー!
お:また一緒に行こうね、ってインスタにあげていたりして。そのお家は、単身赴任でお父さんだけ離れていて、ちょっとだけ普通の距離よりも遠いのかもしれない。だからか、特別な日は一緒にとか、ちょっとした悩み相談とかもできちゃう関係らしいよ。
た:ふむふむ、普段近くに居るから、「なんでいつもいるのに外まで一緒にいかなきゃいけないの」ってのはあるね。
お:距離感の違いはあるね。
た:んー、よそゆきの顔もざわざわするし、変な格好のおとんといるところを周りに見られたくないし。それって周りを気にして、が一番大きい理由なのかな?
お:そうだと思うよ。地元で遊んでたら、自分の友達とか、おとんの知り合いとかに会う可能性はすごく高いよね。特にショッピングセンターとか百貨店とか。
た:うんうん、休日はとりあえずショッピングセンターに行く感じね。(笑)
お:そう、出かけるってなると大体似たような、そのあたり行こうってところがあるから。
た:誰かに会わないかって不安だったな。
お:うちのおとんは職業柄、どこに行っても誰にあっても、笑顔で頭下げて挨拶していて、私も教えられてきて。それは理解できるけど、自分が不機嫌な時にはすんごいめんどくさく感じていたな、やるけども。親といたら、私の知らない人でもいいかっこをしないといけないシーンが増えるんよね。
た:それに加えて、自分の知り合いにあったら「見られてしまった」っていうのがあるんだね。どっちにしても「ああっ!」ってなるじゃん。
お:逃げない?見つけたら逃げない?
た:分かるよ、スッ・・・てね、隠れたり目を伏せてみたり。
お:「見つけないで、やめて!」って。
た:「今はだめだー!」ってね。特に私も父親のほうの知り合いに会ってしまったときの対処法がいまだに分かんなくて、すごい半笑いで「あ、どうも」みたいになってしまう。
お:名前も分からないのに、向こうは意外と私のこと知ってたりするし。
た:ちっちゃい時に会ってたりするんだよね。
お:「あんなにころころだったのに~」とか「こんなに大きくなってどうしたの~」とか言われて。
た:「どうしたもこうしたも、おたくはどちら様ですか」みたいなね。急に勃発する事件みたいなそういうのが嫌なんだよねー。
お:最初にたなかちゃんが言ってた、現地解散方式がいいかもね。最初は一緒にいって、着いたらもう解散して各々お買い物。で、途中か終わりに集まってお茶でも行くくらいがいいのかもね。人に会うリスクも減るし!そっからだんだんね。ちょっとずつ。
た:あはは、リハビリのようだね。(笑)
☆ちなみに他の子は?
*Aさん 21歳女子・大学生
「あんまり誘われなかったので、そもそも出かける機会がなかったです。でも実際に一緒に出かけると楽しかったような記憶があるので嫌ではなかったかな。家族みんなで出かけると私とお母さんが同じ意見になることが多く、行き先やご飯を食べるところも大体女性の意見で決まってました(笑)。お父さんは味方がいなくていろいろ我慢していたのかも、、、。」
た:おとんがひとりぼっちになっちゃうのは子どもが姉妹のおうちはあるあるです!(うちは妹が男の子っぽいのであんまりないけど・・・)
お:うちもわたしとおかんの意見がなんだかんだ強いというか、バッサバッサ切ってたけど、お兄ちゃんがいたからバランスはよかったかも。え、なんか我慢させちゃってたかな、、、今年の父の日は奮発しようかな(笑)。
*Bさん 21歳女子・大学生
「特にお母さんと出かけるときと、お父さんと出かけるときで、違いは感じたことがないです。どちらと出かけるのもそれぞれに面白いし、友達と出かけるのとそんなに感覚的には変わらない気がします。」
た:おとんとおかんは違うでしょー!(笑)この子はそもそものおとんとの距離感が近いのかもね。やっぱり家族それぞれなんだね。
お:どちらもそれぞれの面白さを感じるっていいね!見習いたい心持ちだ〜。
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お悩みごとのあるおとんたちへ
『おとんのこと、勝手におしゃべり!by思春期OG』では、
おとんからのお悩み相談をを募集しております。
いただきましたご相談について、勝手におしゃべりさせていただきます。
お問い合わせフォームより、本文に「思春期OGへ」とお書きいただきご相談くださいませ。
お待ちしております!
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家族構成:妻、息子(19歳)、息子(12歳)、娘(10歳)
【オトンの流儀とか】3人のお子さんのぐっさん、いや、オトンです。上の息子さんはもう19歳。家を出て大学の寮で暮らしているとのこと。家を巣立つ息子を見送った時の父としての気持ち、ゲームより面白いオトンでいようと思っていたという話、エンターテイナー魂あふれる家族イベントの話。「ああ、こんな誕生日会をすればよかった」と、つい最近、家にあるベッキーの本を読み直して気づいたことなどいろいろ伺いました。最終回です。
―ご実家を出られたのは何歳の時ですか?
25歳です。
―その時、お父様から掛けられた言葉とかあります?
言葉を掛けられたというのはなかったですねえ。でも手紙をもらいました。とにかく一生懸命頑張れと。実家から食べ物とか送られてきた時に、ダンボールを開けたら、一番上に手紙がありました。
―手紙も受け継いだんですね。
親父から学んだことを今、自分が子どもにしてあげてる。ということは「親父はこういう子育てする人に育ててくれたんだ」と。深いなあと思います。そしてこれは僕の子どもたちにも続いていくことなんですね。
―これまでで「あれをしておけばよかった」って思うことはありますか?
誕生日プレゼントって、その子だけにあげるじゃないですか。兄弟が何人かいる仲で、もらえるのは一人だけなんですよね。この子が誕生日だからケーキが食べられる。その子だけにスポットが当たるんです。その他の子は「いいなあ、プレゼントもらえて」ってなるじゃないですか。「いや、自分も今度誕生日くる」って分かってても、今日は「いいなあ」という気持ちになっている。
―そうなりますね。
そこを「今日は◯◯の誕生日だけど、それを祝うという意味で、みんなのプレゼントも用意してるよ」というふうにしてあげると、皆が祝える。「やったー、ありがとう!おめでとう!!」と、みんなが「やったー」の会になったのもしれないなと。それをつい先週気づいたんです。
―なんでまた先週?
うちの本棚をボーっと眺めてたんです。そこに本があったんです。ベッキーの本が。
―ベッキーの本が。
ベッキー、元気にしてるのかなぁって本をめくった時に書いてたんです、ベッキーの家はそうやってたと。これはすごいなと思ったんです。やっときゃよかったって。そんなこと思いもしなかったので。
―なるほど!
イベントについて思うことは多いですね。エンターテインメントの世界でやっている人間として、イベントについては、子どもたちが大人になった時「うちのイベントはすごかった、節分なんか本気の鬼が来てた」とか思わせないといけないなと。だからクリスマスでも鈴をシャンシャン鳴らしながら去っていったりという細かい演出はちょこちょこしているんですけど。
―誕生日はどんなふうにされていたんですか?
プレゼントをハイッって渡すんじゃなくて、宝探しにしてました。暗号を書いたり、クイズ形式にしたりして、家中を探してやっと見つけるというのを子どもが幼稚園のときから小学校低学年くらいまでやっていましたね。ここが父ちゃんの腕の見せどころだと思っていたんで。あと、間違い探しもよくやりました。
―なんの間違い探しを?
家をグチャグチャに散らかすんです。その風景を三脚立てて写真を撮って、何箇所が部屋の中を変えて同じアングルで撮るんです。それをテレビに繋いで交互に見せて「◯箇所違うところがあります。全部分かったらプレゼントあげます」とか。
―おもしろい!
それはもう、やっている自分が面白いんです。一方の写真には明らかに僕がいたりとか。そういう分かりやすいものから、本当に分からないものまで。それを一人で準備するんです。もう散々やりましたね。そういう自分が出来ることを最大限にやるのが僕も好きだし、僕が持っている何かで子どもたちを喜ばせることができれば一番ですもんね。公園の滑り台も面白いし、ブランコも面白いけど、父ちゃんのカラダが一番面白いというのが最高ですね。僕、遊びボックスというのを作ってたんです。
―遊びボックス?
これ「さんまのまんま」でも紹介してもらったんですが、箱の中に30種類以上の遊びが書いてるんです。箱の中から引いて、例えば「ジェットコースター」とか書いてるんです。そしたら子どもにジェットコースターをやってあげるんです。これはね、子どもの友達が遊びに来た時とかは、並ぶんです。次、何が出るか分からないというのも面白くて。しょうもないのもあるんですが、それを考えているのが面白い。それで、実際やってみて子どもが喜んでくれるというね。自分が普段仕事でやっていることと同じなんです。ネタを箱の中に放り込んで、引いてもらって、ウケる。アカンものはすぐになくなっていく。それも仕事と同じです。
―確かに。
大掛かりな「ピザ」というネタもありました。これを引いたら、その子を寝転ばして、カラダの上に具材をバーっと乗せるふりをして、テーブルの下にワーッと滑り込ませるんです。「窯」ですね。それでまた出して切るんです。こういう遊び、全くお金が掛からないじゃないですか。とにかく考えれば出来ることなんです。
―ゲームとかは?
ゲームもダメと言わずに与えていました。ひもじい思いはさせたくないなあと思って。でも僕といる時はゲームはやらなかったですね。
―ゲームより面白い存在になっていた?
それが僕の課題だったんです。子どもって今一番面白いものをやりますから、僕がそうでしたから、一番面白いものにしか食いつかなかった。ゲームをずっとやっているということは、ゲームより面白いものがないからやっているんですね。それは僕、悲しかったんです。でもゲームをやめろとは一回も言いませんでした。よし、ゲームよりもっと面白い体験をさせてやろう!と。ゲームも面白いんだろうけど、もっと面白いものもあるんだよ!って言ってあげられるのが親だと思います。
僕、想像力とか作る可能性を常に持っておきたいんです。これはエンターテインメントの仕事をしている人間として、父親として、夫として、社会人として、全部に必要なことなんじゃないかと思います。今まで接していることって、まだほんのこれっぽっちだなと。もっとすごい何かが生まれる気がするんです。
―まだまだこれからだと。
例えば、僕はまだ砂場を卒業してないですからね。今、砂場遊びしたら、49歳の僕が本格的な山を作れるわけです。水とかシュッシュッてやりながら、幼稚園の時には作れなかった山を。滑り台もブランコも、今やったらもっといろんな乗り方ができる。だから全部卒業してない。一つずつやれることが増えてるだけなんです。そう思うと、自転車も、バイクを乗るようになったから卒業じゃないです。今、チャリンコ見ると「うわっ、今こんなのがあるの?」って乗りたくなるわけです。終わってない。経験した分全部広がって、経験するだけまた広がる。だから若い子とか子どもたちが「もう僕やることない」とか言っても、それは絶対ない。むしろありすぎる。
―やりたいことはありすぎる。
ということを子どもに、子どもは自分で経験しないといけないんですが、そういう感じを僕は子どもに伝えようとしているのかもしれません。
―砂場をまだ卒業してないというのは、いい言葉ですね。
僕、今も本気でビー玉出来ますから。1回好奇心を持ってやったことは、興味があったからやっているんで、終わらないんです。今、ちょっと横に置いているだけです。
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イベント
★ 会社帰りのイベント情報★ 6/13(水)19:00~「お父さんの絵本ガレージBar 父の日編」
父の日を前に、お父さん向けイベントのお知らせです。
「お父さんの絵本ガレージBar 父の日編」
会社帰りに神保町はいかがでしょう。
———————–
開会日:6/13(水)
時間:18:30開場、19:00~21:00
□場所: ブックハウスカフェ
〒101-0051 千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1F
————————
選書と読書:フリーアナウンサー/絵本専門士 近藤麻智子
進行:oton+to編集長 布施太朗
————————
オトンだからグッとくる絵本があります。
オトンだから、
子どもにプレゼントしたくなる絵本があります。
そんな絵本を見つけてみませんか?
「お父さんの絵本ガレージBar」は、
会社帰りに、本の街・神保町で、
お酒をちょっと飲みながら、
お父さんにオススメの絵本を読んでもらう会です。
普段、子どもに絵本を読んであげているというお父さんも、
子どもの時以来、絵本なんか開いたことのないお父さんも、
これからお父さんになる人も、
普段、ビジネス書しか読んでいないビジネスマンも、
たまには、絵本を読んでもらいましょう。
きっと、なにか気づくことがあるはずです。
そして、お父さんがグッときた絵本を、
お子さんにプレゼントしてみませんか?
ブックハウスカフェ店内には、「絵本ガレージ」コーナーがあり
oton+toで紹介されている絵本が並んでいます。
- ·······························
開会日:6/13(水)
時間:18:30開場、19:00~21:00
□場所: ブックハウスカフェ
〒101-0051 千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1F
TEL 03-6261-6177 FAX 03-6261-6178 www.bookhousecafe.jp
(東京メトロ半蔵門線&都営新宿・三田線「神保町」駅A1出口から徒歩30秒!)
参加費:¥500+ワンドリンクオーダー
ブックハウスカフェで1000円以上ご購入のお客さまが
レジカウンターで「オトントを見て来店した」とおっしゃってい
ドリンクサービスチケット(当日のみ有効)をお渡し
500円までのドリンクは、このチケットでお楽しみい
※500円以上のドリンクは、差額をお支払いいただければなんで
お申し込み先
□予約が必要です。
(店頭/E-mail: book@bookhousecafe.jp/お電話 03-6261-6177にて)
※メールでご予約の際は必ず、件名に「イベント名・日時」、本文に「お名前フルネーム(よみがな)・お電話番号・ご参加人数」をお知らせください
※詳細、お問い合わせはE-mailまたはお電話でブックハウスカフェまでどうぞ。
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選書と読書:フリーアナウンサー/絵本専門士 近藤麻智子
大人向けの絵本セラピー®のワークショップ「絵本のち晴れ」や、絵本の読み聞かせとヨガをコラボレーションした親子向けイベント「絵本ヨガ」を主宰。2016年に出版した絵本『森のくるるん』(そうえん社)では、コンセプトと文章を担当。企業にてビジネスパーソン向けの絵本ワークショップの講師も務める。一児の母。現在BS日テレ「リーダーズメッセージ」に出演中。oton+toにて「お父さんの絵本ガレージ」連載中。
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オトンの流儀とか アーティスト編
ゲームをやめろとは一回も言いませんでした。「よし、ゲームより面白い体験をさせてやろう!」と。【第2回】
【第2回】海に行って深いところに連れて行かれて、でも親父がおるから大丈夫という安心感を覚えています。
エンターテイナー 山口智充さん
家族構成:妻、息子(19歳)、息子(12歳)、娘(10歳)
【オトンの流儀とか】3人のお子さんのぐっさん、いや、オトンです。上の息子さんはもう19歳。家を出て大学の寮で暮らしているとのこと。家を巣立つ息子を見送った時の父としての気持ち、ゲームより面白いオトンでいようと思っていたという話、エンターテイナー魂あふれる家族イベントの話。「ああ、こんな誕生日会をすればよかった」と、つい最近、家にあるベッキーの本を読み直して気づいたことなどいろいろ伺いました。第2回です。
―お子さんは、お父さんと同じエンターテインメントの道を行きたいという気持ちは?
興味ないことはないです。やっぱり好きですね。昔は芸能界に入るっていうと「何アホなこと言うてんねん!」っていう感じでしたけど、今はその辺のお母さんたちが「行き行き!芸能界、AKBにはいり、とかジャニースにはいり」とか言いますもんね、親のほうが。芸能界って、僕らが目指していた頃よりも間口が広がったのかなと思います。
―そうかもしれませんね。
だから芸人さんも今、人前では笑いとったことないんですっていう人がいますから。クラスで別に人気もんじゃなかったですとか、ネタなんかやったことないしコンパでも笑わせたことがないんですよという人が芸人になりたいって入ってきて、ネタを作っているんです。結果出せる出せないは別として。入りやすくなっているんだなと思いました。
―なるほど。
昔はそこに来るまでにオーディション受けて、たくさん削り落とされて、残った人の中からまた厳選されて1人とか2人とかいう時代でしたけど。今はとりあえずバーって入れて、誰かしらオモロイのおるやろという感じの地引網方式です。ちょっと違う話かもしれませんが、昔の野球部は、ボール触るより前に、ランニング、うさぎ跳びの時代。今、僕が監督やったらまず野球をやらせます。野球っておもろいやろって。やらせてみて、ボールが遠くまで投げられへん子がいたら、そこから肩鍛えようと言います。先にやらせてから補う方式。これすごく効率がよくて、その人に合った練習が出来ると思うんです。これからはそんな時代になっていくんだろうなと思います。
―まずはやってみる。そこからそれぞれに合わせて補うと。
はい。スピートも早いですから。長いこと積み重ねて積み重ねて、ようやく「よしっ!」ってなった時にはもう時代が俺を欲していなかったということになりかねないですからね。だから英語を話せるようになりたいとなったら、英会話教室より、まず英語圏に行こうという気持ちですから。だから子どもたちにもそれは言ってます。「まずやろう」と。やってみて、何か足りないところがあったときに、それを集中して補う。トレーニングとか考え方だとかを。だから行動力です。そして子どもたちには行動力で僕を羨ましがらせてほしいんです。
―行動力で羨ましがらせる?
はい。例えば僕は、子どもたちから見るとすごくたくさん、いろんなところに行っているんです。「47都道府県、父さん全部行ってんねんな」「行ってるよ」「でも、父さん、ここは知らんやろ」ということを言ってほしい。「ああ、そこ行ってないわー」って言いたい。僕より豊富な経験をしてほしいですね。「父さんも今度行ってみるわ」とか「父さんも今度連れてって」とか。
―子どもから仕入れたい。
はい。去年、長男が下北沢のスペイン料理屋に行って美味しかったよっていうことを聞いた時、嬉しかったんですよ。それで子どもに店の名前教えてもらって、早速夫婦でランチに行きました。
―いいですね。
それで、「スペイン料理が好きだったら、こんな店もあるよ」と僕からも言ったりね。音楽なんかは、今、ほとんど長男から教えてもらっています。これから次男は何を教えてくれるんだろう、娘は何を教えてくれるんだろう、というのが楽しみですね。それはやっぱり経験だと思います。家でじーっとしていても分からない。ネットの情報だけになるし。ネットの情報なら父さんも調べたら分かることだし。だから本当に子どもたちに日々言っていることは「経験」「体験」そしてそのための「好奇心」。あれ面白そう、これ面白そうって。これは親の環境づくりも影響すると思うんですが。
―好奇心は親の環境づくりも関係しますか。
僕自身が諦めていたり、妥協していたり、興味なさそうな姿をずっとしていたら、子どもも同じようになっていくと思いますし。でも僕から「行こう」「行きたい」って小さい時から子どもを連れ回しているので、まあ、子どものためというより自分がやりたいからなんですけどね(笑)。それが子どもにも伝わって、子どもたちの行動力がどんどん付いていけばいいなと思います。
―一番見せたい親父の姿というのは楽しんでいる姿なんですかね?
そうですね。ずーっと人生を楽しむことが 山口智充として、親父としての使命でもあるし、僕の親孝行でもあります。
―なるほど。
子どもが社会に出て、例えばバイトの店長とか、就職したところの上司とか近くの大人にたくさん出会うと思うんですが、一番手本となるのは親だと思うんです。僕自身、大阪から出てきて、今になって見える親の姿もありますから。親父って意外とこうだったんだという発見がありました。だから子どもが親元を離れて、他の大人を見ることで発見する僕の姿もあると思っています。子どもが巣立ったから終了ではなく、ずっと背中を見られているんだと思います。だから自分の人生をどれだけ楽しむかということを意識し続けたいと思いますね。
―どういうお父様でしたか?
うちの親父は、よく遊びに連れて行ってくれた親父ですね。その時の楽しかった記憶があります。淀川公園って僕らは言っていたんですけど、河川敷の大きな公園があって、飼っていた犬をバーっと走らせたり、プラスチックバットとボールで遊んだり。小学校の低学年くらいの時の記憶がすごい残っています。それを学んだかもしれません。
親父は、三勤制というか朝、昼、夜のシフトで働いていて、夜勤とかもあったんです。だから昼間に寝ている姿も見ているんですが、僕らの時間に合わせて遊んでくれるわけです。今思うと、すごいタフだったんだろうなと思います。そのタフさも学びました。近所の人たちに対しても、あんまり前にしゃしゃり出る親父じゃないんですが、必ずニコッと笑って挨拶をする親父でした。そういうのが大きかったですね。車をマニュアルで運転するのも見ていましたし、海に行って深いところに連れて行かれて、でも親父がいるから大丈夫という安心感を抱いたことも覚えています。スーパーマン的なイメージがありました。会社の野球ではピッチャーをやっていて、空手もやってて、ボーリングで獲ったトロフィーもいっぱいあって。ゴルフも始めて、僕が中学の時、賞品でテレビを持って帰ってきたり、常にすごいなと思っていました。親父というのはそういうもんだと。
―親父とはスーパーマンだと。
はい。僕が社会に出た時に、あらためてその凄さが見えてくるんです。親父は7人兄弟の長男で、苦労して育って高校も出ていないんですが、僕の中ではなんでも知っている親父というイメージでした。何聞いても答えてくれるし。字も達筆で、ほんと、何してもスゲーと。その影響はやっぱり大きいです。
でも、あれをしろこれをしろと言われたことはなくて、勉強しろとも言われたことがない。遊びかたも、こうしろああしろと言われたことなくて、基本ものすごく自由でした。全てではないと思うんですが、大事なことは受け継いでいると思います。自分が特に意識をしなくてもそれは出ていると思います。
「最終回:僕はまだ砂場を卒業してないですからね」に続きます。
今回の”オトン”なアーティストは、
山口智充さん
家族構成:妻、息子(19歳)、息子(12歳)、娘(10歳)
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オトン!吉田鋼太郎さん【2017インタビュー後編】〜父親 子育て
※こちらは、2017年7月公演ミュージカル「ビリー・エリオット」に出演の際に、お父さんというテー…続きを読む
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オトンの流儀とか アーティスト編
ゲームをやめろとは一回も言いませんでした。「よし、ゲームより面白い体験をさせてやろう!」と。
エンターテイナー 山口智充さん
家族構成:妻、息子(19歳)、息子(12歳)、娘(10歳)
第1回「芸のためなら女房も泣かす、それがどうした文句があるか」という浪花節の世界の真逆を僕は行っているんです。
【オトンの流儀とか】3人のお子さんのぐっさん、いや、オトンです。上の息子さんはもう19歳。家を出て大学の寮で暮らしているとのこと。家を巣立つ息子を見送った時の父としての気持ち、ゲームより面白いオトンでいようと思っていたという話、エンターテイナー魂あふれる家族イベントの話。「ああ、こんな誕生日会をすればよかった」と、つい最近、家にあるベッキーの本を読み直して気づいたことなどいろいろ伺いました。3回連載です。
―よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
―お子さんはお幾つですか?
はい。長男が19歳、次男が12歳。長女が10歳です。
―上のお子さんはもう大きいですね。
はい。去年の大学入学から寮に住んでいます。
―家を出るにあたり、どんな言葉を息子さんに掛けましたか?
直接言ったことは「しっかり飯食えよ」ということですね。あとは、迷惑が掛からないようにと。これから社会に出るための一つのトレーニングですから、全てにおいて基本的なことはしっかりやるように。というのは言葉で言いましたね。あとは、最後に手紙と家族の写真を渡しました。
―手紙とご家族の写真を。
はい。基本的なことなんですが、家族は、みんな味方なんでね。なにかあれば、なんでも相談してくれ、言ってくれと。離れていてもずっと見てるよという意味のことを手紙にしました。
―お父さんとしては寂しかったですか?
寂しかったですねえ。結構早かったなと。家を出るというのが。もっと先だと思っていたんですよね。少し前までピーチクパーチク言っていたのが飛び立っていったわけですから。親のほうが子離れしていないですね。いつまでもそばにいるものだと思っているのは親だったんだということが分かりました。でも「自分で選んだのであればそれでいい!男はどんどん出ていったほうがいいよ」と口では言っていましたけど、一番寂しがっていたのは僕かもしれません。
―子離れしていなかった。
男の巣立ちというのは、寂しさと嬉しさが半分半分です。それと家にいるとき、長男にぱっと声を掛けたいと思った時に、「あっ、いないんだ」という寂しさが。今まで5人の朝食が4人になっているとか、朝起きてきたけど一人いないとか、洗濯物が一人分減ってるとか、5人家族なんだけどここで稼働しているのは4人というね。部屋もポコッと空くわけですから。
―家を出る当日は?
家族みんなで車で送っていきました。寮の近くで食事をして、寮の前で僕が手紙と写真を渡して「これはあとで一人で見ろ」と言いながら、車に乗って去っていきました。その帰り道から、そういうモードになっていましたね、僕は。
―とうとう息子が家を出ていってしまった、、、と。
はい。自分の性格的には「おお、行け行け!」っていう感じなので、それを貫き通せるかなと思ったんですが、「行け行け」とは言ったものの「ああ、行ってしまったのか、、、」という感じになってしまって。寮に送っていったその晩は一人で飲んでました。
―これでもかというくらいの寂しがりかたですね。
子どもと一緒にいることで親もエネルギーをもらっていたということが、あらためて分かりましたから。一人、家を出たということは、自分の原動力の一つがなくなるというか。
―エンジンだったと。
はい。でも自分がしっかりしないとですね。次、2人目が旅立ち、3人目が旅立つとなったら、よし!今度は夫婦で力を合わせていかなあかんなと。うーん、親も成長していかないと。社会に早く出ている先輩としても。社会を経験している人間として、自分も姿勢を正していかなければいけないなと思いますね。息子が社会に出て、いろんなことを学びながらふと親父を見た時に「カッコええなあ」って思われなきゃと。今それが出来ているかは分かりませんが、そういう親父でいたいということも、あらためて思いました。それと、やっぱり心の目で見ているということが一番大事だと思うんです。遠く離れていても、お父さんは見てくれている。お母さんは常に自分のことを考えてくれているというのは、子どもの安心感に繋がると思います。
―お子さんが小さい頃の、嬉しかった思い出は?
たくさんありますけど、そうですね。僕、けっこう子どもたちが通う幼稚園とか小学校でショータイムをしているんです。
―ぐっさんショータイムを?
はい。でも仕事というのではなく、いち保護者として。塗装屋のお父さんが学校の柵を塗ってあげるというのと一緒です。保護者それぞれのお父ちゃんの持ち味で、先生やPTAさんから「どうでしょう?ちょっとやってもらえませんか」「いやいや、むしろ喜んで」という感じで学校に協力するというショータイムです。それは嬉しかったですねえ。
―ほう!嬉しかった。
ショータイムが終わったら、他の子どもたちが「ぐっさーん!」って集まってきて一緒に遊ぶんですが、自分の子どもが一番近くから離れないんです。「みんなが見ているぐっさん、僕のお父さんだぞ!」っていう子どもの気持ちを感じた時、すごく嬉しい気分になりました。「そんなに喜んでくれるんだ」って。
―なるほど!
こういうエンターテインメントの仕事をさせてもらっていますけど、昔でいう、「芸のためなら女房も泣かす、それがどうした文句があるか」という浪花節の世界の真逆を僕は行っているんです。芸で女房を泣かすくらいなら、芸をやめてもいいくらいのスタンスです。
―おおっ。
一番いいのは芸をやりながら女房が笑ってくれたら一番いいです。家族が笑ってくれるのが、もう一番のハッピーです。でも万が一、芸によって家族が泣くのなら、やめようと思います。でも芸は続けたいので、家族が泣かない芸をやればいいと思っているんです。
―家族が泣かない芸。
そういう答えになるんです。だから一番いいのは、誰も傷つかない最高にハッピーなエンターテインメント。今のところは家族も笑ってくれています。僕のライブを観て、喜んでくれている顔を見た時はやっぱり嬉しいです。僕自身、いつもは家でパンツ一丁で踊ったりしている父ちゃんが、お客さんにワーッて言われているというところを子どもに植え付けたいと思っているところがあるんです。僕らの人気度って、家族は分かりにくいので。
―ご家族は分かりにくいんですね。
僕のお父さん、みんなが実際どう思っているんだろうとか、周りの友達もなかなか意見しずらいでしょうし。お母さん同士だと「ご主人が昨日出てたねえ」とかそういうことを言われることはあるけど、それに対しての意見というのはなかなか入ってきませんから。だからライブが分かりやすいんです。ぐっさん!って思っている人たちが来てくれているので「ああ、うちの旦那って、お父さんって、そんなにキャーキャー言われるんだ」と。それが分かりやすいから呼ぶんです。それと、一番楽しみたいのは僕なんで。
―一番楽しみたいのはぐっさん自身。
一番最初のファンであり、一番最後までファンなのは僕なので。僕が僕のことを最高!って思わなくなったらやめようと思っています。
「第2回 :海に行って深いところに連れて行かれて、でも親父がおるから大丈夫という安心感を覚えています」に続きます。
今回の”オトン”なアーティストは、
山口智充さん
家族構成:妻、息子(19歳)、息子(12歳)、娘(10歳)
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その他のカテゴリー
オトンの心得・決めごと
各家庭のゲーム事情
多くの家庭で、子どものゲーム問題っていうのが
あります。
「ゲームは一日何時間まで!」とか。
そもそもゲームを買い与えないという家庭もあります。
そうすると、友達が持っているゲーム機を
自作しようとする子どもも出てきます。
厚紙を折りたたんで、画面やボタンをペンで描いたりして。
それを見た親の心境も様々のようです。
そこまでの意欲を褒めてあげたくなったり、
なんだかいたたまれない気持ちになったり。
中にはゲームの本物を作るほうに行く子どももいます。
プログラミング教室に行ったりして。
「ゲームで遊んじゃダメなら、ゲームを作りたいと」。
ゲーム作りにハマる子もいますし、そうでない子も。
こんなセリフを言ってやめた子もいました。
「やっぱり僕はプレーヤー向きだ」と。
ゲームを持っていない子が友達の家に遊びにいって
遊ぶというケースもあります。
楽しむ子もいれば、楽しめない子もいます。
そのゲームをやり慣れていないために、
一緒にやっても、友達についていけない。
「お前なにやってんだよ、下手くそ」
とか、いろいろ言われてしまうというケース。
一方、ゲーム機を買ってあげている家庭に聞くと、
「ゲーム機を持っていないことで悲しい気持ちにさせたくない」
というオトンたちがけっこういました。
中には「ひもじい思いをさせたくない」という言い方をした人も。
自分が子どもの頃、ゲーム機を親に買ってもらえな
かった気持ちを、子どもには味わせたくないと。
親自身がゲーム好きで、むしろ子どもと一緒にやりたいから
どんどん買うという家庭もあります。
平日も、「ゲーム、どこまで進んだ?」と、
会社帰りのオトンのほうから、子どもに確認したり。
わが家の中2の次男が、今よくやっているのは
ボイチャ(ボイスチャット)で友達と話しをしながら
ネットゲームです。
友達同士、それぞれ自宅で、
みんなと喋りながらやっています。
よくokanから
「いつまでやってんの!」と怒られています。
母と息子の間では、そういうやりとりが多いです。
otonはといえば、
元々ゲームをほとんどやらずにここまで来ました。
なので、こういうゲームにおいては、
子どもとガンガン一緒にやるという
ことはありませんでした。
つまり、子どもがやっているゲームの楽しさを知らないんですね。
okanのように、「いつまでやってんの」とか言うことはないものの、
子どもからすると「ゲームに関心のない親」ということでしょうか。
それもなんだか、どうなんだろうと思ったわけです。
そこで先日、家にいる時、自分のスマホに
次男がよくやっているゲームをダウンロードしました。
娘がそれを見つけて「オトン、ゲーム入れたの?」
と横にやってきました。
それで娘と一緒に、辿々しくやっていたら、
帰ってきた次男も、otonのゲームする姿を見て
「おおっ!!!オトンなんでやってんの?」
と寄ってきました。
娘と交代しながらやっていると、
隣で次男も同じゲームを
はじめて、otonの画面の中に
次男のキャラクターが出てきました。
下手くそな動きをしているotonの横で
「オトン、こっちに付いてきて」と。
次男の後ろを走ります。
「オトン、この家の中から武器を探してきて」
と言われるまま、家の中に入ってみます。
家を出ると、いつの間にかバイクに乗っている次男。
「オトン、俺の後ろに乗って」と言われ、
またotonは言われるままにバイクの後ろに乗っかって
次男はバイクを颯爽と走らせます。
楽しかったですが、
すっかり”おんぶにだっこ”でございました。
しかしまあ、次男は頼もしかった。
夕食の時、次男のアドバイスがありました。
「このゲームは、外ではやらないこと。容量を食うから」。
そして
「あまりやりすぎないこと」と。
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―息子さんと一緒にやりたいことってあります?
もうすぐ16歳で単車の免許とれるから、2台でどっか行こうかなとか。
―そうかもうすぐ16歳。
そうですね。来年の春が来たら中学卒業。ジュニアが中学卒業した6月に吉本に入ってるんです。もうそんな歳になったんやなと。まあ別にそれが寂しいというわけじゃないけど。
―息子さんは将来何になりたいとかなりますか?
「農業したい」って言うてました。
―へえ!
といっても、俺らの時の農業いうたら、畑耕して種植えて水やってでしょ。息子が言ってる農業は、全部もうドローンで一気にドワーですから。だからもう全然よう分かりませんわ。今は選択肢が増えてるから分かんないです。でも今の子はよう知ってる。大人が思ってる以上にね。学校の先生もそりゃ立場ないと思うわ。先生が知らないことのほうが多いと思う。
―この時代にせいじさんが15歳だったら、吉本に入ってました?
絶対入ってないですね。入ってないです。入ってない!
―あははは。
まず、芸人という選択肢がない。今の時代でいうとユーチューバーとかやろう思ってたんちゃいます?でもあいつらは別に発注を受けてやるんじゃないですもんね。勝手にやってるから。そこがよう分からへん。自分が昔、この職業を選んだ時は、学校に行ってなくてもみんなにチヤホヤされていっぱいお金がもらえる職業ってなんやろって考えた時に、芸人しか思いつかなかったからなんです。好きやったというのもありますけど、それしか知らなかったですから。その頃は、プロレス好きのやつはプロレスラーになりたいとか、カラダがデカイからオマエは相撲取りになれとか、そんなんばっかりでしたからね。今から考えるとまだまだ発展途上の国でしたもん。
―たしかにそうですね。
いろんな国に行きますやん。行った先で、ああ、俺が子どもの時はこんなんやったなあって思いますから。日本が先進国になったのなんか最近ですよ。でも人でいうと、まだまだ先進国とは言えないと思いますわ。発展途上の時の日本でガンガンやってた人たちが、今の日本でめちゃくちゃたくさん現役でいてますから。そりゃ、今の子らと合わんて。
―発展途上マインドの人が多いんですね。
多いですよ。今の子たちはちゃんと言うたら聞くけど、だいたい無茶苦茶なこと言うて「わし大丈夫や」って飲酒運転するの、ジジイが多いでしょ。若いやつもおるけど。印象としては、圧倒的にジジイのほうが多いんとちゃいますか。
―なるほど。
不愉快な思いさせられるの、ジジイババアが多いですもん。変なタイミングで「サインくれ」とかね。「えっ!今?」みたいな。車の運転とかも、割り込んだり、入れへんようにキュッと前に詰めるのはオッサンですわ。若い人はどうぞどうぞっていうのが多いです。だからオッサンとオバハンは人間が発展してへんのです。
―いろんな国に行かれて、せいじさんが子どもの時を思い出すのってどんなシーンですか?
原付をノーヘルで走ってたり、タバコ咥えたまま赤ちゃんを抱っこしてるオッサンとか。男がエラそうとか。
―男がエラそう?
そう。もう男って言うだけでエラそう。何やそれ、たまたま男なだけやないかいって。
―2分の1ですもんね。
たまたま男になっただけやん。オマエが努力したんかと。アホちゃうかって。そんな風にエラそうにしてんの、日本やと僕らより上の世代が多いでしょ。政治家とか。
―さっきの「お父さんやから」っていう話に近いですね。
親やからどうとか、親やからちゃんとせなあかんとか。親じゃなくてもちゃんとせなあかんところはちゃんとせなあかんし。
―話はちょっと戻りますが、息子さんがバイクの免許とって、「バイク買ってー」と言われたら?
ああ、全然買います。大概のものは買います。自分が子どもの時すごいイヤやったんです。買うたらあかんとか、我慢せえとか言われてたのが。この我慢せえってなんの意味があるんやろって思うてましたから。そのくせ、親父が好きな、例えば野球のものとかはすごい買い与えよるんです。そこっておかしいじゃないですか。我慢させるのがええんやったら別に全部買うなと。親が我慢できてない。
―なるほど。
おかしなこと言うわ思うて。野球のものを買うにしても、説明が無かったんです。例えば「俺はこういうの好きや、だから買うたるわ」とか。それならこっちもね、親父が興味持ったり好きになったら買うてくれんねやって思うから、親父に対してのプレゼンの方法とか考えることできますやん。
―そういえば、何かのインタビューで読みましたが、合体ロボの頭しか持ってなかったと。
そうですそうです。合体ロボやのに頭だけとか多かったんで。Nゲージのレールだけとか。まあ高いんで、一気に買うたらあかんというのはあったんでしょうけど。
―他、子どもの頃に感じたことってあります?
江戸川乱歩シリーズですね。
―さっき話に出た江戸川乱歩?
小学校の時、俺、本が好きやったから江戸川乱歩全集が欲しいって言ったんです。怪人二十面相とか、子ども用の本がありますやんか。それをオカンに言うたら、えらい怒り出して。なんで怒ってんねやろうと思うたら、大人のほうのエロい江戸川乱歩シリーズを買えと息子が言うてると思ったんですね。オカン、子ども用に書いてるのを知らんねやって思うたら、すっごい悲しい気持ちになったのを覚えてます。大人の江戸川乱歩シリーズの全集を買えなんて、小学生が言うわけ無いやろ、アホちゃうかって。
―悲しかったんですね。
親のこと、不勉強やって思いましたから。やっぱり社会のことを知ることは大事です。
―ところで、息子さんに、たったひとつのことしか伝えられないとしたら、なんて言います?
生きろ。
―生きろ。
とりあえず生きろ。こないだ、日本に来たキューバ人と仕事で一緒になって。
―南米のキューバですね。
まだ配給制が残っているんですって。例えば「卵ってどれくらい配給してくれんねん」と訊いたら。買おう思うたらもちろん買えるんですけど、卵の配給は月で6個やと言うんです。
―へえー。
赤ちゃんもおじいちゃんも一人とみなして、この世帯やったら月に30個とかになるらしいんです。買わずにもらえる卵が。でもまあ少ないなあと。そのキューバ人に「お前、日本に来てめっちゃ卵食べたんちゃうか」と訊いたら、ホンマにようけ食べたと。「こんなに卵がいっぱい食べられることない」って。ちなみに「子どもの頃は腹いっぱいになったことがない」と言ってて。
―腹いっぱいになったことがないと。
「でも、子どもの頃は腹減ってたけど楽しかったあ」って言うててね。俺なんか腹いっぱいにせな何やっても楽しないけどみたいな話をしながら訊いたんです。「日本に来てどう思った?日本の生活は?」って。
―うんうん。
俺としてはその彼が、楽しかったとか楽しなかったとか、そういう話になるんやろなと思ってたんですけど、彼はビックリしたと言うたんです。
―ほう。ビックリしたと。
「何にビックリしたん?」て訊いたら「日本はこんなにモノがある。子どもが虫歯になるくらい甘いもんが食べられる、毎日お腹いっぱい。服も靴もある。ペットも飼える。こんなええ国やのに、なんで何万人も自殺すんねん」と。「この国は狂ってる」と。自殺したとかいうニュースを観て、もうホンマにビックリしたと。キューバではそんなん聞いたことない言うて。
―キューバではあり得ない話。
いやもう確かに!と思ってね。そういうことを考えてしまうほどの国かと。だからね、この国で子どもに言う一言は、「生きろ」。そう言わざるをえない。キューバやったら「生きろ」とは絶対言わへん。言う必要がない。「死ぬな」とは別ですよ。内戦の国とかやったら、「絶対死ぬなよ」って言うことも必要じゃないかと思うんです。それは、自分で自分の身を守れよという意味で。でも日本は生きろっていうことを言わんとあかん、おかしな、狂った国なんです。
―おかしな、狂った国。
バランス悪いことになってるんです。たくさんの情報を得ていて圧倒的に賢い子どもらを、発展途上やった頃の発想のやつらが教育しよるから。
―なるほど。
バランスが悪い。こんなんで大丈夫?
―はい。がっつりせいじさん節だと思います。
ありがとうございました。
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―よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
―先ほどご出演されていた番組で、仮面ライダーV3が映っていましたけど、特に好きな仮面ライダーはいましたか?
僕は仮面ライダーXでしたね。あとアマゾン。仮面ライダーじゃないですけどあの頃でいうとバロム1も好きでしたね。
―バロム1とか、ちょっと悲しみがありましたね。
あの頃はそういうの多かったですよね。戦わざるをえない設定の悪役とかね。
―そうそうそう。
もうええやん、かわいそうやで、みたいなのもありましたしね。
―ありましたねえ。ジャミラとか。
そういうヒューマニズムがすごかった。多分ウルトラマンも泣きながら葬っていたような。
―ですねえ。
アニメもそういうのが多かったですね。
―今のアニメはどうですか?
平和でいいじゃないですか。誰も傷つきませんから。僕らの時は、誰かが傷ついていましたから。痛みとともに生きて、痛みとともに戦って、、、。
―今、息子さんは中学生ですね。
はい。中3です。今はすごくゲームに凝っていますね。
―ゲームにすごく?
だから友達いうても家にあんまりこうへんよね。もうネット上でやっているから。友達と待ち合わせして秋葉原に買い物に行って、それぞれが目当てのもんを買うたらそれぞれの家に帰って部屋戻ってセットアップして、さっきまで一緒やった友達とネットでゲームするっていう。
―オンラインゲームですね。
そうそう。そればっかり。オンラインで友達と喋っているから、部屋で一人でずっと喋ってるのが聞こえてくるみたいな。そういえば、こないだ何してんのかなと思って部屋覗いたら、素っ裸の男が荒野を走ってましたけどね。
―あははは!
何のゲームやこれって。
―何のゲームなんですか?
なんかこれから色々防具とか備品とかをつけていくらしいですわ。たまたま始まりのタイミングだったんで、すごい筋肉隆々な男が素っ裸で荒野を、、、。
―(笑)。部屋を覗いても怒らないですか?
別にそれは怒らないですね。でもこないだ布団の上を俺が靴下で上がったらキレてましたけど。
―キレられましたか?
「汚い」って。でも今の子は怒らないでしょう。俺らの頃なんかもう中学生とか高校生とか、まあ小学生でもずっと腹立ってましたけどねえ。
―ずっと腹立ってました?
もうずっと腹立ってた。
―人によると思いますけど(笑)。
まあ、でも多かったですよ、腹立ってる奴は。あの世代、ああ、世代やなあって思ったのが、ワンオク、、、。
―あ、ワンオクロック。
ワンオクの子たちが親との写真をインスタに載せたりするじゃないですか。ロックミュージシャンが親と肩組んだりなんて。ねえ。
―うんうん。
俺らの時代、ロックミュージシャンといえば、全員がみなしごや思ってる世代なんで。
―あははは。確かに!
そう考えると、家族との感じが柔らかいですよね。まあ、もちろん僕らの世代のロックミュージシャンも、後に実は高学歴やったとか知る人もいますけど、基本的にはみなしごです。
―みなしごって言葉も懐かしい響きですね。
うん。でもそういう感じやなあ。だいたい暴れるもんですしね、劇団員とロックミュージシャンは。常識ないからテレビで飯食えたのに、今、テレビ出てる奴は常識持てってなっているから。おかしいでしょ。
―なるほど、そうですねえ。
テレビの中は常識がないからおもろいな楽しいなって言うてたのに。今はテレビの中に一般の常識を持ち込んでるからテレビおもんないし。
―確かにテレビの中はモラルが高そう。
異常でしょ、それ。そんなん日本だけですよ。
―日本だけですか?
日本だけ。だから日本のエンタテインメントは、アニメ意外全部ダメでしょ。分かってへんから。
―なるほどー。
エンタテインメントとか見たことない奴らの意見をすぐ聞くから。本は読まへん、映画も観ない、ライブやコンサートにも行かへん、そんな奴の意見をすぐ日本のテレビは聞くから。だから子どももどんどんテレビ観なくなるし。うちの息子もそやもんね。
―全然ですか?
俺らの頃ってオトンとかに「こんなテレビ観るな」とか言われながら観るのがね。おっぱい探して。
―なるほど。おっぱい探し!
探したわあ、おっぱい。今の子らはおっぱい探さんでもあるからね。スマホでシューってやったら。でもテレビには全くないですからね。
―テレビのおっぱい良かったですね。
テレビのおっぱい良かった!
―2時間ドラマとか?
江戸川乱歩シリーズね。意味のないおっぱい。
―あははは!
全く意味のないおっぱいが出てくるんです。ここにこのおっぱいいらんやんっていう。
―せいじさんが中学生の時と息子さんの今と、目に入るモノが全然違いますね。
違うし、入ってくる情報が圧倒的に多い。だって今もそのオンラインゲームではブラジルのチームと戦ったり、イタリアのチームと戦ったり、もうちょっとよく分からへんもんね。
―ゲームを一緒にやったりは?
時間がないんでね。ほんであれ、チームでやるから迷惑掛けるんです。野球とか、ゴルフで一緒に周っているようなもんです。「オマエ来えへんのか?ほんなら周られへんやんけ」って感じになるらしくて。
―時間があればせいじさんもやりたいですか?
そりゃもう。おもろいのは100%決まってますやん。賢い連中が「どうやったらおもろいもん出来るやろ」って考えた結果でしょ、ゲームいうのは。そりゃおもろいですよ。それに映画1本余裕で作れるくらいの金かけて作ってるでしょ。
―息子さんと出掛けたりは?
こないだ、それこそ秋葉原に一緒にハードを買いに行きました。今度はなんか天気よかったら単車でどっか行こうかって言ってます。
―後ろに乗せて?
うん。「行こか」言うたら普通に「分かった」って。
―何年か前、鳥取に二人旅をされてましたね。動画で観ました。
ああ、仕事ですけどあれは2人でしたね。マネージャー来てるわけじゃないので。
―あれは素敵でしたね。
あ、ありがとうございます。
―鳥取の二人旅で印象に残っていることありますか?
いや、まあ意外と知らんもんやなと思って。
―子どものこと?
うん。俺らも親には8割くらい隠してましたもんね。親の前では嘘つくというか。ホンマの自分なんか出してなかった気がするもんなあ。友達とおる時がホンマの自分で、家帰ったらちょっと嘘ついて、自分の感情殺してたような気する。家がうまいこと回るようにしといたらええわみたいな。
―息子さんもそんな感じになってますか?
小学生の時は言いたいことなんでも言うてたけど、中学生になると、あんまり何をどう言うてええか分からへんみたいなことがあるみたいですねえ。
―なるほど。
学校でも自分が思ってたようにいかへんことがあったりするやろうし。
―それは見ていて感じますか?
なんとなくねえ。でも別にそれは普通にあることなんでね。
―せいじさんが子どもだった時の親御さんとの関係をもう少し教えてもらえますか
まあ理不尽な思いをしましたね。親の言うこと聞いてたらろくな大人にならへんわって思いましたから。
―あははは。反面教師になっていますか?
相当なってると思います。
―理不尽なことはしない?
僕はしない、とまあ自分で思うとるだけかも分からないですけどね。言葉で傷つけるのはあるかも知れませんけど。でも、出来ひんことやれとか、親やからどうのこうのとかは、自分で言わないようにしているつもりです。自分がイヤやったから。
―はい。
「お父さんやから」とか「お父さんが言うてるから」って、なんやそれ!って思ってましたから。おかしなこと言いよるわって。ほな、お前より立場の強い奴が出てきたらそいつが100%正しなるやんけと。
―せいじさんが発した言葉で、あれはちょっと言わんかったらよかったなあというのはありますか?
車を運転してて、
―はい。
車の中って好きなこと言えるみたいな感覚になるので、そこでいろいろ言うんです。例えばチャリンコを鈍臭く乗ってるおばちゃんがおったら「もっとちゃっちゃと運転せえや」とか「止めるんやったら止める、行くんやったら行くでハッキリしてくれや!」とか、ずっと言いながら運転するのが好きでね。
―好きなんですね。
息子の友達も乗ってる時に、いつものように好き勝手言うてたら「やめとけ、今日は友達乗ってるから」って息子に注意されました。
―言われたとき、せいじさんは?
「ああ、ごめんごめん」て。
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