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お父さんにおすすめの絵本

2018.9.6

【絵本ガレージ 秋の夜長に 前編】秋の夜長に、お父さんがグッとくる絵本たち。

「自分が絵本を選ぶっていうのは、なかなか難しいんですよね」。先週の青山お父さん大学で、受講生の人が言っていました。確かにそう感じるオトンは多いと思います。絵本を選ぶ自分のものさしがないからですかね。だから自分が子どもの頃から知っている、名作と言われる絵本ばかりを開くことになるのかなと。それはそれで大人になって改めて読んでみると、子どもの頃に味わった感覚より、もっと深い感情が湧いてきたりするので面白いのですが。

【絵本ガレージ】、このコーナーでは、どちらかというと、みなさんが知らない絵本を紹介できたらと思っています。面白い絵本というのは、それはもうたくさんあるので。だからここは、お父さんに向けた絵本との出会いの場になればと思っています。

そして今回は秋の夜長編です。お父さんにおすすめの絵本を、フリーアナウンサーで絵本専門士の近藤麻智子さんに選んでもらいました!

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読書の秋。子どもにはたくさんの本を読んでもらいたいけれど、お父さん自身は最近どんな本を読みましたか?今回は忙しい日常からふと離れて、秋の夜長に、お茶でもしながら、じっくり読みたい絵本を選びました。お父さんがひとりで読んでも、お子さんといっしょに読んでも楽しめるものを。大人は絵本を読む時にどうしても文字を追ってしまうので、絵を隅々まで見ていないことが多いのです。絵だけをゆっくり眺める時間をもってみると、思いがけない気づきや発見があり、より深く絵本の世界を味わえますよ。絵本は、言葉と絵の総合芸術。そう、芸術の秋でもあるこの季節。前編後編と2回に分けてお届けします。

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  1. ① 『パパはわるものチャンピオン』

作:板橋雅弘 絵:吉田尚令 岩崎書店

今秋公開映画の原作絵本!

悪者プロレスラーと息子の絆に泣ける

前作『パパのしごとはわるものです』で、お父さんの仕事が悪者プロレスラー“ゴキブリマスク”であることを初めて知ったぼく。今日は、正義の味方“ドラゴン・ジョージ”とのタイトルマッチ。パパはずるい戦法で攻撃し続け、チャンピオンに勝った!「ぼくはうれしい。でも」隣で見ていた友達のまなちゃんや観客はみんな怒っていた。「わるものがかってよかったの?」「パパはせいぎのみかたにかって、ゴミをなげられる。それでいいんだ。」わが子の複雑な気持ちを知るからこそ、悪役に徹して全身全霊で闘い、自分の仕事を全うするパパ。心の葛藤を乗り越え、少しずつ成長していくぼく。吉田尚令さんの描く臨場感と温かみのある絵が、父子の絆が深まっていく物語をさらに盛り上げます。人気シリーズが原作となった映画が今秋公開されることで、再び注目されているこの絵本。お父さんが読まずに誰が読む!?一足先に観た映画は、プロレスファンではないわたしも涙をこらえきれませんでした。行間で想像力を豊かに膨らませてくれる絵本の魅力を改めて感じつつ……。絵本と映画、合わせて父子で楽しんでみては?

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  1. ② 『ぬすまれた月』

作:和田誠 岩崎書店

“幻の絵本”の復刻版!

空想と科学と…月夜に読みたい物語

「空をみあげよう。ほら月がでている。」という言葉でそっと始まる絵本は、人気イラストレーター和田誠さんが初めて文章も手がけたという“幻の絵本”の復刻版!月が大好きな男が、夜空から月を盗みます。毎日変わる月の形を楽しんでいたのですが、あるとき、盗んだ月を今度は泥棒に盗まれてしまいます。ところがその日は新月。姿が見えないので泥棒は月を捨ててしまい……。果たして月は、再び夜空に戻ることができるのか!?空想的な物語の中で、月食など月にまつわる不思議もわかりやすく紹介。和田さんのシンプルかつユーモラスな絵だからこそ、フィクションとノンフィクションが交差するストーリーにどんどん惹き込まれていきます。40年の時を経て、イラストは全面的に新しく、製本、用紙、文字、色味などは、できる限り当時の風合いを再現したこだわりの1冊。月の美しい夜に、本の手触りまで堪能しながらページをめくりたくなる絵本です。

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  1. ③ 『あのひのクジラ』

作:ベンジー・デイヴィス 訳:村上康成 ブロンズ新社

嵐のあとに出会ったクジラ

さよならするため父子で海へ

海辺でお父さんと暮らしている少年ノイ。嵐がきた翌朝、浜辺に打ち上げられた小さなクジラを見つけ、急いで家に連れて帰ります。ノイはお父さんに内緒でクジラの世話をするのですが、もちろん見つかってしまいます。毎日忙しくわが子のさびしさに気がついてやれなかったと、ノイを抱きしめるお父さん。「クジラはうみにかえさないとね」。雨の夜にボートを漕ぎ出し、2人はクジラとさよならします。ノイは“あのひのクジラ”のことをずっと想い続けて……。大判の本に描かれた海は雄大で、翻訳は初めてという村上康成さんの語りすぎない文章も、優しい余韻を残します。イギリスで出版された原書のタイトルは「THE STORM WHALE」。台風の多い季節、嵐が過ぎる夜に部屋で静かに開きたい1冊です。ちなみにこの絵本は、oton+to編集長の布施さんに初めて会った時に読み、「こういう、父子いっしょにいる、いっしょにやるってことを伝えたいんです」と語られたのが印象的でした。

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  1. ④ 『なく虫ずかん』

絵:松岡達英 文字:篠原榮太 音:佐藤聰明 文:大野正男 福音館書店

虫の音を目で見て感じる絵本

図鑑好き、虫好きのお父さんへ

耳を澄ませば聴こえてくる、虫たちの大合唱……!そんな秋の夜長にぴったりの、目で見て感じる図鑑絵本です。「くらやみで、ないているのはなんの虫?」シンプルな文章の周りに、ユニークな字体でにぎやかに描かれた虫の鳴き声「コロコロコロリー」「チンチンチンチロリン」「リーリリィーリィ」。ページをめくると、「エンマコオロギ」、「マツムシ」、「スズムシ」と、鳴き声の主が名前とともに姿を現します!林の中、海辺、家の周りなどフィールドごとに緻密に描かれた虫たちは、合計55種。絵と文、文字や音にまでそれぞれの専門家が携わっていて、巻末には虫が鳴くことの詳しい解説や鳴き声の楽譜もあり、読み応え抜群です。父子一緒に楽しみ、五感を豊かに刺激する虫探しに出かけてみませんか?「テレビをけして、耳をすましてごらん!何億年もまえから奏でられてきた、虫たちのおんがくがきこえてくる。」

★ 会社帰りのイベントもあります★  「お父さんの絵本ガレージBar 秋の夜長編」

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日時:9/12(水)

18:30開場、19:00~21:00

□場所: ブックハウスカフェ 

〒101-0051 千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1F 

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お店の中央のスペースで、みなさん、お酒を飲みながら、絵本を読んでもらっておりました。楽しい絵本、共感する絵本、考えさせられる絵本など。読んでもらっていると、文字を追うことをしないので、絵をまじまじと見てしまいます。そして「この先どうなるんだ?」と、ページをめくられるのを待ってしまいます。大人でも絵本の世界にがっつり入り込める、それは妙に新鮮な体験です。読んでもらった後のみなさんの感想もいろいろなんですね。それを聞くのも面白いです。

9月は秋の夜長編です。会社帰りに神保町へ。絵本を読んでもらいながら1杯いかがですか?

 

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選書と読書:フリーアナウンサー/絵本専門士 近藤麻智子

進行:oton+to編集長 布施太朗

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オトンだからグッとくる絵本があります。

オトンだから、

子どもにプレゼントしたくなる絵本があります。

そんな絵本を見つけてみませんか?

「お父さんの絵本ガレージBar」は、

会社帰りに、本の街・神保町で、

お酒をちょっと飲みながら、

お父さんにオススメの絵本を読んでもらう会です。

普段、子どもに絵本を読んであげているというお父さんも、

子どもの時以来、絵本なんか開いたことのないお父さんも、

これからお父さんになる人も、

普段、ビジネス書しか読んでいないビジネスマンも、

たまには、絵本を読んでもらいましょう。

きっと、なにか気づくことがあるはずです。

そして、お父さんがグッときた絵本を、

お子さんにプレゼントしてみませんか?

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ブックハウスカフェ店内には、「絵本ガレージ」コーナーがあり

oton+toで紹介されている絵本が並んでいます。

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日時:12/5(水)

18:30開場、19:00~21:00

□場所: ブックハウスカフェ 

〒101-0051 千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1F 

TEL 03-6261-6177 FAX 03-6261-6178 www.bookhousecafe.jp

(東京メトロ半蔵門線&都営新宿・三田線「神保町」駅A1出口から徒歩30秒!)

参加費:¥500+ワンドリンクオーダー

ブックハウスカフェで1000円以上ご購入のお客さまが
レジカウンターで「オトントを見て来店した」とおっしゃっていただくと
ドリンクサービスチケット(当日のみ有効)をお渡しします。
500円までのドリンクは、このチケットでお楽しみいただけます。
※500円以上のドリンクは、差額をお支払いいただければなんでもお楽しみいただけます。
※詳細、お問い合わせはE-mailまたはお電話でブックハウスカフェまでどうぞ。

お申し込み先

□予約が必要です。

(店頭/E-mail:yoyaku@bookhousecafe.jp/お電話 03-6261-6177にて)

※メールでご予約の際は必ず、件名に「9/12 絵本ガレージバー」として、本文に「お名前フルネーム(よみがな)・お電話番号・ご参加人数」をお知らせください

※詳細、お問い合わせはE-mailまたはお電話でブックハウスカフェまでどうぞ。

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選書と読書:フリーアナウンサー/絵本専門士 近藤麻智子

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大人向けの絵本セラピー®のワークショップ「絵本のち晴れ」や、絵本の読み聞かせとヨガをコラボレーションした親子向けイベント「絵本ヨガ」を主宰。2016年に出版した絵本『森のくるるん』(そうえん社)では、コンセプトと文章を担当。企業にてビジネスパーソン向けの絵本ワークショップの講師も務める。一児の母。現在BS日テレ「リーダーズメッセージ」に出演中。oton+toにて「お父さんの絵本ガレージ」連載中。

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oton+to編集長 布施太朗が本を出しました!
書籍のご紹介

祝!第4刷決定!

父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

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