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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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お父さんにおすすめの絵本

2018.6.4

【絵本ガレージ】 父の日に、お父さんがグッとくる絵本たち。

オトンのみなさん、もうすぐ父の日ですね。

「今年は何をもらえるだろう?」

「何をしてくれるのかな?」

と、楽しみにしているお父さんもきっと多いことでしょう。一方で、

「今年も忘れられているかな?」

「一度もお祝いされたことがない」。

という悲しい気持ちだったり

「わが家には、父の日というのはないようだ。うん、確かに、ない」。

と諦めの境地にいたるお父さんも決して少なくはないのではないでしょうかね。

 

お父さん、いかんです!待ってたら。

こっちから、いくんです!!仕掛けるんです。

何もないのを憂うのではなく、自分から主体的に父の日を楽しもうではありませんか。

恥ずかしがらず、自分から子どもを家族を巻き込もうではありませんか!

たとえば絵本なんかどうでしょう!

そこでといってはなんですが、

お父さんにおすすめの絵本を、

フリーアナウンサーで絵本専門士の近藤麻智子さんに選んでもらいました!

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最近はいつ、お子さんと絵本を楽しみましたか?oton+to的に言えば、「子どもとがっつり絵本を楽しめる時期はそう何年もない」のです。「お父さんありがとう!」なんて言われることの多い季節、「お父さんにしてくれてありがとう!」という気持ちを込めて、父子いっしょに絵本を開いてみませんか?ぜひ実際に手にとって、お父さん自身がグッとくるお気に入りの1冊を見つけて下さい。父の日プレゼントのお返しとして、お父さんからサプライズで絵本を贈るのもすてきですね。今年の父の日の、よい思い出になりますように。

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『おとうさんがおとうさんになった日』

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作:長野ヒデ子 童心社

 

「おとうさんは、いつおとうさんになったの?」

しあわせな記憶を振り返る、家族の物語

 

『おかあさんがおかあさんになった日』の続編となる1冊。前作では病院で長男が生まれ、今作では3人目の子どもを自宅出産で迎えます。その準備中、お父さんは子どもたちに聞かれます。「おとうさんは、いつ おとうさんになったの?」。赤ちゃんが生まれたとき、抱っこしたとき、初めてお風呂に入れたとき……まぶしかったり、ふるえたり、不思議な力が湧いてきたり、いろんな時にお父さんになるのだと答えるお父さん。たくさんのお産の現場を取材された作者の長野ヒデ子さんは、赤ちゃんが生まれることでお父さんも生まれると語っています。これはお父さんの物語であり、家族の物語。普段なかなか話す機会のない“お父さんになった日”の気持ちを、子どもと、家族と、分かち合うことができる絵本です。ちなみにわたしの夫に聞いてみると、お父さんになった日は「お腹に赤ちゃんがいるとわかったとき」で、「すごくわくわくした」とのこと。そんな言葉が聞けたのも、この絵本のおかげです。

 

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『あいたくなっちまったよ』

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作:きむらゆういち 絵:竹内通雅 ポプラ社

 

「うちのとうちゃんは、いつも すごい!」

勇気や優しさ、お父さんの気持ちがつまった絵本

 

愛する家族の待つ家への帰り道、おいしそうな子ねずみと遭遇したお父さんやまねこ。そこへ、いかにも弱そうなよれよれのお父さんねずみが現れます。勇気をふりしぼり息子を守ろうとするお父さんねずみと、「うちのとうちゃんは、いつも すごい!」と信じている子ねずみ。そんな様子をじっと見つめたやまねこは、意外な行動に出ます……。「こんなさりげない優しさを、ボクはずっと描きたかったのです」と語るのは、3人の子どものお父さんでもあるきむらゆういちさん。行間を想像せずにはいられないドラマチックな父子の物語に、大迫力の絵で応えた竹内通雅さんは、次々とアングルを変えながらお父さんたちの細やかな心情を表現。まるで映画を観終わったような読後感のある絵本です。やまねことねずみ、立場の違う2匹のお父さんのいろんな気持ちが、読むたびに胸に迫ります。

 

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『ずーっと いっしょ』

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文:マリアン・クシマノ 絵:市川 里美 訳:森山 京 講談社

 

くまの父子のほほえましい一日

原題は「YOU ARE MY I LOVE YOU」

 

「ねえ ねえ、あそんで。」「よしよし、わかった。」「ねえ ねえ、だっこして。」「よしよし、さあ おいで。」くまのぼうやの声にやさしく応じながら、お父さんは馬になったり、いっしょにたんぽぽの綿毛を飛ばしたり……。お風呂や食事中もはしゃぐ子どもに手を焼きながらも、最後は子守歌をうたっておやすみまで、ずーっといっしょ。なんともほほえましい、くまの父子の一日を追った物語。道化師、歌手、人形使い、養護者など、様々なかたちで子どもたちと関わってきたマリアン・クシマノさんにとって、初めての絵本です。わが家のお父さんもお気に入りの1冊で、お父さんとたっぷりふれあう“父子水入らず”の時間は、2人の絆をより深めてくれると改めて感じさせてくれます。アメリカで出版された原題は、「YOU ARE MY I LOVE YOU」。

 

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『おとうさんだいすき』

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作・文・絵:司 修 文研出版

 

お父さんを自慢し合う動物たち

くまのお父さんが運転できる乗り物とは?

 

森で動物の子どもたちが、お父さんの運転できる乗り物について自慢し合っています。ぞうのお

父さんは自転車、かばのお父さんは自動車、しまうまのお父さんは気球……。でもくまの子だけ

は、自分のお父さんは何も運転できないと涙します。そんな子ぐまに「おとうさんは ちきゅう

の うんてんしゅさ」と答えるくまのお父さん。最後は肩車をして、子ぐま自身も運転手にして

くれます。その様子を見た他の子どもたちも、思わずお父さんのところへ走っていき……。父子

の心の交流を描いた1冊。静かで落ち着いた色合いにも、お父さんの包容力を感じる絵本です。

印象に残る“地球の運転手”という言葉について、司修さんはこんなメッセージを書き添えてい

ます。「私たちの住んでいる地球を大事に長く運転する方法を、お子さんたちと話し合ってみま

せんか?」

 

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『かさ』

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作:太田大八 文研出版

 

梅雨の季節に読みたい文字なし絵本

赤い傘の女の子が駅に迎えに行ったのは…

 

梅雨の季節にぴったりな、傘をテーマにした文字のない絵本。降りしきる雨の中、真っ赤な傘をさした女の子が歩いていきます。小脇に抱えているのは、大きな黒い傘。友達とすれ違い、跨線橋で電車をながめ、歩道橋をわたって向かった先は、駅でした。そう、仕事帰りのお父さんを迎えに行ったのです。黒一色の世界に、真っ赤な傘が鮮やかに映える1冊。文字がないからこそ読み手の想像力が掻き立てられ、雨の音やにおい、町の喧騒、女の子やお父さんの心情まで伝わってくるかのよう。女の子のモデルは、太田大八さんの娘さん。実際に、雨の日に傘を持って駅まで迎えに来てくれた思い出があるそうです。お父さんが物語を作ってもよし、父子でおしゃべりしながら読み進めてもよし、この絵本のたのしみ方は自由です。

 

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『ピッツァぼうや』

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作:ウィリアム・スタイグ 訳:木坂涼 セーラー出版

 

雨の日のごきげんな家遊び

男の子をピッツァにしちゃうお父さん!

雨が降ってきて外に遊びに行けず、ご機嫌ななめの男の子。そんなときお父さんがあるアイディアを思いつきます。「そうだ ピートでピッツァをつくったら たのしくなるかもしれないぞ」。早速ピートをテーブルに寝かせて、ピッツァの生地のように体をこねたりのばしたり、空中飛ばしにも挑戦!トマトに見立てたボードゲームのコマもちりばめて……。父子でたっぷりスキンシップをとっているうちに雨はやみ、ピッツァぼうやは上機嫌に。ウィリアム・スタイグさんが、90歳の時に描いた絵本。こんな遊び心いっぱいのお父さんがいてくれたら、部屋で過ごしがちな梅雨の時期も、たのしく乗り切れそう!今度雨が降った日には、この1冊を読んでピッツアぼうやごっこをしてみませんか?きっと絵本の表紙のような、とびきりの笑顔が見られますよ。

 

★ 会社帰りのイベント情報★  6/13(水)19:00~「お父さんの絵本ガレージBar 父の日編」

父の日を前に、お父さん向けイベントのお知らせです。

「お父さんの絵本ガレージBar 父の日編」

会社帰りに神保町はいかがでしょう。

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選書と読書:フリーアナウンサー/絵本専門士 近藤麻智子

進行:oton+to編集長 布施太朗

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開会日:6/13(水)

時間:18:30開場、19:00~21:00

□場所: ブックハウスカフェ 

〒101-0051 千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1F 

TEL 03-6261-6177 FAX 03-6261-6178 www.bookhousecafe.jp

(東京メトロ半蔵門線&都営新宿・三田線「神保町」駅A1出口から徒歩30秒!)

参加費:¥500+ワンドリンクオーダー

お申し込み先

□予約が必要です。

(店頭/E-mail: book@bookhousecafe.jp/お電話 03-6261-6177にて)

※メールでご予約の際は必ず、件名に「イベント名・日時」、本文に「お名前フルネーム(よみがな)・お電話番号・ご参加人数」をお知らせください

※詳細、お問い合わせはE-mailまたはお電話でブックハウスカフェまでどうぞ。

 

 

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近藤麻智子

フリーアナウンサー/絵本専門士

大人向けの絵本セラピー®のワークショップ「絵本のち晴れ」や、絵本の読み聞かせとヨガをコラボレーションした親子向けイベント「絵本ヨガ」を主宰。2016年に出版した絵本『森のくるるん』(そうえん社)では、コンセプトと文章を担当。企業にてビジネスパーソン向けの絵本ワークショップの講師も務める。現在BS日テレ「リーダーズメッセージ」に出演中。一児の母。実家は絵本館を運営。オフィシャルサイト:風machi日記

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本の街、神保町で唯一の絵本専門店

BOOK HOUSE CAFEで、oton + toで紹介した絵本が一気に読める

「お父さんの絵本ガレージ」コーナー。

oton+ toでは「オトンだからグッとくる絵本がある」

をコンセプトに、定期的にお父さんにオススメの絵本を紹介していきます。

ここで紹介した絵本が、神保町の絵本専門店

BOOK HOUSE CAFEの「お父さんの絵本ガレージ」

コーナーで、手にとってご覧になれます。

(品切れになっている絵本があったらごめんなさい)

店内はカフェもあり、夕方からはBarにもなります。

ビールが飲める店内で、お気に入りの絵本を見つけてみませんか。

お仕事帰りにおひとりで、また会社の同僚と、週末はお子さんと、ぜひお越しください。

【読者の方にお得な情報】

ブックハウスカフェで1000円以上ご購入のお客さまが
レジカウンターで「オトントを見て来店した」とおっしゃっていただくと
ドリンクサービスチケット(当日のみ有効)をお渡しします。
500円までのドリンクは、このチケットでお楽しみいただけます。
※500円以上のドリンクは、差額をお支払いいただければなんでもお楽しみいただけます。

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お店の情報は下記のリンクからご覧になれます。

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oton+to編集長 布施太朗が本を出しました!
書籍のご紹介

祝!第4刷決定!

父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

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