オトンの流儀とか アーティスト編

もしも、お父さんと息子が同い年だったら友達になるだろうか?どうだろうか?無理だろうか?【第3回】

第3回「パパは細かくてちっちゃい奴だから、君に直接話しをしても素直に聞いてくれないと思う。だから、この本を読んでほしい」という気持ちで、あの本だけは娘のために書いたんです。

―なるほど。ご家族との関わりの中で、今でも思い出すとちょっと落ち込むなということってありますか?

僕、車に乗ると、文句を言うタイプなんです。前の車に「早く曲がれよ」とか。テレビを観ていても、自分の嫌いなタレントが出てくると「なんだよコイツ」って。そういう言葉を、側にいる子どもにたくさん聞かせちゃったなあというのは良くなかったなと思います。子どもは覚えているんです。「パパ、あの人がテレビに出ると、いつも怒ってたよね」とか。自分が無意識でやっていた舌打ちとかも、子どもは覚えているんです。「あの時、パパ、すごい舌打ちしてたよね」とか。

―自分のなにげないひと言が、お子さんに伝わってしまっていると。

小説を書くというのは、けっこうストレスがかかるので、もし家を仕事場にしていたら、もっとひどかったのかもしれません。そういう意味では、泊まり込みで仕事をしていたことで、娘たちへの被害は抑えられたこともあるのかも。それで思うのは、全ては初めてのことなので新鮮だけど、全ては取り返しがつかないことというか、後には戻れない、ということ。

―全て新鮮だけど、全て後には戻れない。

だから「パパ、あの時あんなこと言っていたよね」と言われたら「すみませんでした。ごめんなさい。若かったんだよ」って謝るしかないんです。

―ごめんさいって言うんですか?

言います言います。だから今の若いお父さんたちには言っておきたいですね。「子どもは覚えているもんだ」ということを。もちろん楽しいこともなんですけど。

―楽しいことで、お子さんが覚えていることって?

昔、遊園地に連れて行った時のことですが、その時はもう、いろんな乗り物に乗せてあげたんですよ。それで3日後だったかな。保育園の先生に娘が言ったんですって。「帰る時、遊園地の門を出て、駐車場に置いてある車のところまでパパと手をつないだことが一番楽しかったんだ」って。

―あぁ…。

子どもって意外なところで喜ぶし、意外なところで胸を痛めたりしているんですよね。面白いといえば面白い。大変だといえば大変。でも根っこにあるのは「自分の人生、一回だけだ」ということ。一回しか体験できないから、本当に自分の目線でしか見れないんですよ。

―自分の目線が全てになるんですね、子育ても。

だから、目線を増やすために物語を読んでほしいですね、お父さんたちには。漫画も映画も小説も、それらはサプリメントみたいなものだから。いろんなお父さんがいる、いろんな考え方がある。いろんな悩みがある。自分と同じことで悩んでいる人も、自分では想像もつかないことに悩んでいる人も。自分が経験してきたことはかけがえのないことだけれど、それを絶対的なものにしないために、サプリメントで補っておく。お父さん成分サプリを。

―お父さん成分サプリを摂らないお父さん、多い気がします。

自分が下の子を成人させたからしみじみ思いますけど、子どもが育つということは長い長い長編小説ですよ。そう、山あり谷ありの物語。その中を自分も生きているんだということを感じてほしい。今、自分はお父さん物語の何章にいるのか。まだ序章だなとか、そろそろ終盤に差し掛かっているんだろうなとか。それにね、今、おふくろが80歳を超えていて、僕は息子としての最終章を生きているんですよ。長かったなあ、息子の日々。まさか55年も息子をやっていると思わなかったもん。もしかしたらもうすぐ、おじいちゃんとしての物語が始まるかもしれないし、始まらないかもしれない。分かりませんね。でもいい物語になりますよ。大変なことがあってもね。それを懐かしくなる瞬間がある。娘といる時に思うんです。「あっ、これって10年後とかに思い出すんだろうな」って。

重松清さん

―娘さんとのことを書かれたりは?

「きみの友だち」という小説があるんです。これは中学生の男の子と女の子が主人公なんだけど、友達関係というのがテーマ。上の子が中学校に上がる時に、もし友達関係に悩んだら「パパは細かくてちっちゃい奴だから、君に直接話をしても素直に聞いてくれないと思う。だから、この本を読んでほしい」という気持ちで、あの本だけは娘のために書いたんです。

―へえー!

でも読んでいないの(笑)。

 

―えーっ!

読まないって決めてるみたい、あいつら(笑)。

―でも、小説家の方は誰かのために作品を作ることが出来るんですね。

アーティストも、娘のために曲を作ったとかあるじゃないですか。ああいうのいいよね。

―いいですね。

日記をつけるのもありかもしれませんね。2,3行でも。子どもに残すのはいいかも。もちろん写真や動画もいいけれど、文章って、そこに人が出てくるから。お父さんなりの。写真以上にお父さんの声が感じられると思うんです。だから短くてもいいから、文章を残すのはいいんじゃないかという気がするなあ。

―それがみんなできたら、世の中のお父さん、「総重松清状態」になりますね。

あははは。全ての家庭にマイ重松をみたいな(笑)。今は日記帳を広げなくても、スマホで写真にコメントでもいいし。そうやって手軽に出来るようになったのは大きいですね。

―お子さんにたったひとつのことしか伝えることが出来ないとしたら?

…世の中は生きるに値する。まあ、生きろってことです。これはね、全てのお父さんが、子どもが生まれた瞬間に、最初に思うことなんじゃないのかな。生まれてくれてありがとう。生きててくれてありがとうって。そこからどんどん欲張りになっていくんだけど、お父さんたちは(笑)。実際には、病気になったりとかもあると思いますけど、少なくとも、世の中は生きるに値すると思っていてよ。そんな感じです。

―重松さんの小説からも感じることだと思いました。

やっぱり自分の小説は自分からしか出てこないんでしょうね。自分の分身。自分が先生だったら、自分に息子がいたら。そういう、もしもの世界を僕はずっとやっているのかもしれません。

―その、もしもの世界に、たくさんの人がグッときていますよね。

それは、多くの人の中に「もしも」が足りないということでもあると思います。「もしも」ってゼロから作ると大変だけど、横に移し替えるだけでもいいんです。一番簡単なのは「もしも、娘が息子だったらどうなる?」とか。それから「もしも、お父さんと息子と同い年だったら友達になるだろうか?どうだろうか?無理だろうか?」ということ。

―なるほど。

「自分が親になった時、俺の親父が自分と同い年になったら、俺たちは友達になれるのだろうか?」という「もしも」から始まったんです。「流星ワゴン」という小説は。

―おーっ、なるほど!

僕が若いお父さんに言えることは、そんなことでしょうかね。

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もしも、お父さんと息子が同い年だったら友達になるだろうか?どうだろうか?無理だろうか?【第2回】

第2回小学5年生の長女のお父さんを42歳の僕がやるというのはたった1回ですから。

―そうなんですね。娘さんから言われてグサっときたことは何かありますか?

「パパは細かい」って言われました。

―あらー!それはどんな時に?

僕、時間にうるさかったり、「椅子を引きっぱなしにして行くんじゃない」とか言ったりしちゃうんですよね。娘は2人とも、おおらかなタイプなんです。「整理整頓とか別にいいじゃない」っていう。僕はそこが細かくて、、、。

―へーっ!

「パパ、ちっちゃいよね」とか(苦笑)。

―笑!!

もうしょうがないから、「パパは細かくてちっちゃいから、こういう繊細な描写が出来るんだよ」って。「大雑把な奴には、ここまで書けないんだよ」と。

―そう言われると納得すると思います。

父性と母性で言っちゃえば、ウチのカミさんのほうが父性的なところがありますね。僕のほうがお母さん型。

―なるほど。

娘たちがカミさんに「パパうるさいんだよねえ」って愚痴って、それを聞いたカミさんが「ほっとけほっとけ」みたいな感じで言っていたり。自分が小説を書いているせいかもしれませんが、いろんなものが目に入っちゃうというか気づいちゃうというか。だから時々は、目のピントを意識的に緩めたほうが子どもも楽になるのかな、なんて思うこともあります。だから僕がもし、仕事場を持たずにずっと家にいたら、本当に細かく見てしまったと思うんです。それだと娘たちも息が詰まっていたでしょうね。お父さんのタイプによるでしょうけど。四六時中一緒にいても、おおらかなお父さんもいるだろうし。

―お父さんのタイプも様々ですからね。

でも、子どもの年齢によって関係性も変わっていくと思うんです。今、子どもたちは別々に住んでいますが、むしろ今のほうがいい感じといいますか、家族でLINEをやっているんです。

重松清さん

―ほおー。家族LINEを。

LINEだと、なんだか会話が弾むんです。

―そうなんですか?

そのためにたくさんスタンプを買って。新しく買ったものだと、にゃんこスターとかひふみんの公式スタンプ。すぐ押しちゃうんです。スタンプをポンポン。

―重松さんもそこは言葉よりスタンプなんですね。

LINEは短い言葉を何度も何度も送るじゃないですか。僕、長くなるんです。一つのセリフが。何十行にもなってしまう。もっと小分けにしないといけないんだけど。今、そういうところを僕は学んでいるところです。でもSNSが出てきて本当にコミュニケーションが変わってきましたね。悪い方向に変わっていった例も山ほどあるんでしょうけど、SNSのおかげで繋がることだってありますから。ひとつ言えるのは、分かったふりをしないということ。同時に「昔は良かった」って言っちゃうのもしんどいということ。例えば子どもにスマホを持たせるかどうかって議論があるじゃないですか。でもその前に、公衆電話が街からどんどんなくなっていることが大前提だということです。

―その時代で環境が変わっているということですね。

お父さんたちの頃はスマホや携帯なんてなくやっていたんだと言うけど、その頃、電話ボックスは山ほどありましたから。何かあれば10円で電話が出来ましたよね。風景がどんどん変わっているんですよ。だからそこを見逃してはダメです。街から公衆電話が無くなったから携帯を持たざるをえないかもしれないという視点。そうすると今度は携帯を持つことを前提に、子どものためにどうするかということを考えますから。子どもがリスクに晒されないために、こういうアプリを入れればいいんじゃないかとか。昔は無かったからなんて言われても、昔には戻れませんしね。

―そうですね。昔には戻れない。

僕達みんなそうなんですが、自分が一度体験したことに過剰なんです。でも小学5年生の自分なんて、本人は1回しか体験していないんですよ。それなのに「お父さんが小学5年生の時は」なんてね。小5のベテランであるかのような口ぶりで、昔はそうだったみたいなことを言われてもね。

―なるほど、たしかに小学5年生の自分というのは1回しか体験していませんね。

僕は1973年に小学5年生だった。ただこれだけなんです。別の時代の小学5年生は体験していないし、1973年を大人として生きたこともない。1回だけのめぐり合わせなんです。それは本当にかけがえのない自分の経験ではありますが、絶対的なものではないんです。今、教育問題だとか学校の先生が大変なのは、世の中の全ての親が、学校に通った経験があるということなんです。昔はああいう先生がいてくれたとか言うけれど、たまたまその時代に1回だけ経験しただけの話ですから。でもそれを否定することもないんですよ。かけがえのない経験だから。でも、繰り返しになりますが、それが絶対ではない。

―そういう見方ができていないことが多いような気がします。

難しいですよね。だから子育てにしても、小学5年生の長女のお父さんを42歳の僕がやるというのはたった1回ですから。下の子が小学5年生の時はまた違うんです。高校2年生のお姉ちゃんがいる小学5年生の娘を育てている48歳の父親というのも、初めての経験なんです。だから1度たりとも、前にやっているから大丈夫なんてことは言えないわけだし、「前もやってるくせに、何やってんだ」なんてことも言われる筋合いはないんです。

―つまり、全員がルーキーだということですね。

そうそうそう!ルーキー!ルーキー!!だから僕もね、今、結婚32年目を初めてやっているわけですよ。来年は初めて33年目をやるんです。

―そういう感覚を持たれるようになったのはいつ頃からですか?

娘に反抗されていた時です。さっき言った小学5年生の頃。「しょうがないだろっ!俺だって小学5年生の娘の親を生まれて初めてやってんだよ!!」って言いました。

―どんな反応でした?

その時の娘の反応は覚えていませんが、あとでカミさんから言われました。「屁理屈言うな」って(苦笑)。

―あははは!

カミさんはずっと学校の先生をやってきて、その影響もあるんでしょうけどね。でも学校の先生というのも、いくら経験を積んでも、どんなベテランでもそのクラスを受け持つのは初めてなんですよね。それを考えると親と子の関係もね、まだけがれを知らない3つ4つの子から思春期があり大人になり、それぞれフェーズが違います。親だって、仕事に燃えて忙しい時もあればペースダウンする年齢もあるだろうし。だからその都度、一期一会だと思います。

―そう意識できると楽にもなれるし、新鮮ですよね。

そう。いつも新しいものを触るから火傷しちゃうこともあるけれど、それでもやっていけるのは、足腰があるからだと思うんです。

―足腰ですか。

これまで生きてきたということ。それが踏ん張る時の保険になっている。さっき話していた経験というのは、新しいことを鷲掴みにしちゃうと痛い目に合いますが、踏ん張る時に底力を発揮すると思うんです。

―経験は、踏ん張る時の底力。

そう。経験は底力なんですよ。踏ん張る時の力、ピンチを凌ぐ時の力、それが底力。この底力という言葉は、攻めていく時には使わない言葉ですもんね。例えば、自分がだんだん老いを自覚するようになるにつれ、落ち込むことも増えるだろうけど、でも落ち込み切らずにいることができるしぶとさというのは「なんだかんだ今まで大変なことあったじゃん、やってきたじゃん、俺」みたいな、そういうことだと思うんです。

【第3回】 「『パパは細かくてちっちゃい奴だから、君に直接話をしても素直に聞いてくれないと思う。だから、この本を読んでほしい』という気持ちで、あの本だけは娘のために書いたんです。」に続きます。

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もしも、お父さんと息子が同い年だったら友達になるだろうか?どうだろうか?無理だろうか?【第1回】

今回は、作家の重松清さん。「流星ワゴン」や「とんび」、昨年公開された映画「幼な子われらに生まれ」など、映画やドラマになった作品もたくさん。私自身、重松清さんの小説は大好きで、グッときた小説、セリフがたくさんあります。そんな重松清さんにリアルオトンの姿を訊いてきました。多くの人が共感、感動する家族の物語を書いている最中、2人の娘さんがいる本当の重松家はどうだったのか?お子さんとのコミュニケーションで、今になって後悔していることは?など、いろいろお話していただきました。
全3回でお届けします。

聞き手:oton+to編集長 布施太朗 写真:島野大輝

第1回 僕は家に帰らず、仕事場に泊まりこみで、家族の物語を書いていました。

―よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

―今、早稲田大学で教鞭をとられているんですね。学生さんたちと触れ合って、いかがですか?

ウチの下の娘が成人になったんですが、その後にまた18歳と会えるというのは嬉しいですね。普通ならもう接点がなくなりますから。作家なんかやっていると、他の職業の人もそうかもしれませんが、自分の子どもが大人になっちゃったら、次は孫まで接点がないじゃないですか。だから嬉しい。

―今の18歳の子たちと接していて、気づくことありますか?

大学内が静かなんですよ。

―今、キャンパスは静かなんですか?

みんなスマホで繋がっていますから。以前は、顔を合わせないと話ができなかったから、ラウンジなんかにたむろしていたんだけど、今もう、極端な話、ひと言も口を開かなくても、LINEとかでやり取りできますからね。だから、いわゆる大学の中のざわめきとか雑踏というものがなくなって、静かになったもんだなと。立て看板とかも無くなったしね。

―今、大学の中を歩いていましたが、確かになかったかも。

あとはそうですね。僕の小説を小学校の教科書で読んだという世代の子ですから。ある学生が、僕のことを歴史上の人物だと思っていたみたいなんです。教科書に載っているから。

―ああ、なるほど、正岡子規とかそういうことですね。

それで、早稲田に入学して、重松清が教える講義があるって聞いて「あ、生きてる作家なんだ」と(笑)。

―あははは。

まあ、楽しくやっています(笑)。

―話は変わりますが、重松さんは、ご結婚されたのが早かったとか。

そうですね。大学を卒業した年の8月に結婚しました。翌年の1月には会社を辞めてフリーライターになりました。

―展開が早いですね。思い切りのいい人生といいますか。

割と短気なところもあるので。

―大恋愛だったんですか?

どうなんでしょうね。ダメならダメでまたやり直せばいいんだし、みたいなノリだったのかなあ。早く結婚したら、もしダメでもリカバリーが効くじゃないですか。1985年に結婚したんです。会社を辞めたのもそうなんだけど、その頃は世の中全体がバブル前夜で、もし失敗してもなんとかなるさという気分だったんです。楽観的な見通しがあった時代に、僕は20代の前半。無謀が出来る環境が整っていました(笑)。

―なるほど。

無謀なことを許してもらえるんですよね。実際、フリーターなんていう言葉が定着してきた頃です。その時代の価値観を信じ続けて、今、大変な目にあっている人もいるかもしれませんが、やっぱり時代背景というのは大きいですね。そういう時代あっての若者の行動です。

―そうなんでしょうね。スマホの登場で学校の風景が変わったみたいに。

はい。あと、僕は90年代の終わりにも早稲田で非常勤講師をしていたんです。2年間。

―その頃は、また違いますか?

その頃は、就職氷河期真っ只中でした。あと、お父さんが山一証券で、「父の会社がつぶれたので大学の学費が出せなくなった」なんて言う子もいたりして。さっきも言いましたが、時代の影響は、若い人のところに一番敏感にやってきます。

―今はどうでしょう?

就職率なんかはいいんだけど、先がどうなるか分からないですよね。朝鮮半島のこと、トランプのこと。楽観的に、なんとかなるさとは思えない状況だと思います。

―時代の雰囲気は、2人の娘さんからも感じますか?

やっぱり感じますよ。上の娘が91年生まれで下が96年。下の子はもうインターネットが最初からありました。上の子はセーラームーン直撃世代で、下の子はポケモン、プリキュア。2人とも娘なので、僕は男の子のことは知らないんです。まあ、知らない分、逆に小説で男の子のことを書けたのかもしれませんが。

―重松さんの小説の男の子は体験じゃなく想像なんですね。

だから今でもね、自分の書いている小学生や中学生というのがリアルなのかどうかは分かんねーぞという気持ちはいつも持っています。思いっきり外れているかもしれないと。分かった気になっているのが一番怖いので。

―娘さんたちは、もうお家を出られているんですか?

そうですね。今はまたカミさんと2人きりになっちゃいました。

―寂しいですか?

はい。でも僕よりカミさんのほうが寂しいんじゃないかと思います。僕が家で仕事をしている時、リビングから笑い声が聞こえてきたんですよ。娘がいた時はね。それが2人暮らしになると、一人が仕事を始めたら、もう一人は話し相手がいないわけで。

―そうですね。

だから、娘が帰ってきた時は、女子トークをしているんですかね、笑い声がリビングから聞こえてきて、「ああ、カミさん、嬉しいんだろうな」と思います。

―奥様と娘さんとの会話には入らないんですか?

入れない(笑)。 話題がないというか、女子トークには入っていけないな、うん。

―どんな話題なんですかね?

少し前は、新しい地図でしたっけ?元SMAPの。そういう話とか、それとAmazonプライムで、ちょっと昔の漫才とかを観ながら「サンドウィッチマン、若—い!」なんか言っているわけです。

―執筆はご自宅でされるんですか?

いや、近所に仕事場があるんですけどね。10年くらい前までは、そこにずっと泊まり込んでいたんです。

―ご自宅には帰らなかった?

はい。だから娘たちの思春期というか、一番難しい時期に、僕はあまり家にいなかったんです。それは負い目でもありますね。

―負い目になっているんですか?

まあ、でも僕が家にいたら、話が余計に難しくなっちゃうというか、娘がさらに反抗したかもしれません。そういうことも考えて、仕事の忙しさのほうを優先したんですよね。親の忙しさのほうには、あまり向き合わなかったといいますか。でも今は、両立できなかったことに対する申し訳なさが少しあります。

重松清さん

―家に帰らず仕事場に篭って、家族の物語をがんがん書かれていたんですよね。

そうなんです!!だから本当に皮肉なもんだなあと。ホントホントっ(笑)!

―そのあたり、すごく興味があります。奥様から何か言われたことなどは?小説では家族のこと書いて、実際のウチはどうなのよ!というようなこととか。

いや、逆に、僕が家にいたほうが揉めるからって言われていました。思春期の娘には、お父さんというのは入っていけないものがあると思うんですよね。

―ああ、それはありそうですね。

さらに、僕の小説が娘の持っている教科書に載っているとか、模擬試験なんかに出題されることがあって、学校の先生も「重松清の娘だ」みたいな感じで言ったり、ちょっと嫌な思いをしたこともあったと思います。

―なるほど。娘さんからダイレクトに反抗されたという記憶はありますか?

割としょっちゅうでした。朝起きてきてもムスッとしていて、目を合わせずに朝ごはんを食べたりして、僕が「おい!おはようは?」って言うと、ムスッと「おはよう」みたいな。

―あははは。

でも、カミさんは娘たちと本当に仲が良くて。3人で旅行に行ったりしていますから。

―家族全員ではないんですか?

一家4人で泊りがけといったら、ウチの親父が亡くなった時くらいです。このサイト、oton+toの記事を読むと「俺は全然足りていなかったなあ」なんて思ってね(苦笑)。

今回の”オトン”なアーティストは、

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重松清さん

家族構成:妻、娘(26歳)、娘(21歳)

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ずがこうさくの めあて は?

小学校6年生の時の図工の時間のことです。

家から持ってきた柿やら茄子やら芋やら、

秋の食材をスケッチしていた時のことを。

自分の中では、なかなかリアルに描けたなと。

ワシもなかなかやるではないかと。

なかなかワシもやるではないかと。

ドヤ顔でした、たぶん。

絵の具の筆を置いて腕を組んで、悦に入っていると、

先生が私のところにやってきて、

「いま、お前は、『この芋の色、どうやったらもっとキレイな色出せるか』

って考えてるんやろ」

と言いながら、

そやろ、そやろ、って感じで歩いていったんですよね。

先生からすると、

「少年よ、おおいに悩み考えたまえ、美しい芋の色の表現方法を」

という気持ちだったのかもしれません。

 

しかし、私のほうはといいますと、

そんなことは微塵とも思っておりません。

なんせドヤ顔でしたから。

もう残り時間を、腕を組んで絵を眺めて過ごそうと思っていましたから。

先生の言う、キレイな芋の色てなんや?と。

 

ドヤ顔が不可解な顔になって、ずっと芋を見てました。

そしたらまた先生がやってきて、

「まだ、悩んどるんか。ちょっと筆貸してみ」と、

パレットで色を作りはじめたんです。

鮮やか?な紫色が出来まして。

「どやっ」って言って、また歩いていったんです。

 

なんか腑に落ちません。

目の前の芋、土まみれなんです。

全身土色。

でも、そんな中にも濃淡があって、

芋の赤い色がうっすらと出ているところ、

土の塊ががモコっとなっているところとか、

自分なりに描き分けたつもりだったんです。

先生が作ったキレイな紫色が、目の前の芋にはないんです。

僕には見えなかったんです。

『先生、この芋のどこを見てるんやろ』

『サツマイモってのはこういう色やっていう

先生の思い込みで色作りおったな』

と子どもごころに思ったんですよね。

 

 

先日、こんな文章を読みました。

satouchuryo

 

(『子どもの美術1』昭和55年度用/現代美術社/より)

これ、札幌にある「子どものアートスクール まほうの絵ふで」 さんのサイトで

紹介されていたもの。

 

うんうん、そうだなあ。ずがこうさくの“めあて”。

 

紫芋先生も、たぶん、サツマイモの色、

自然の紫色っていうのはこんなにキレイなんやぞ。

っていうことを教えたかったんだと思うんです。

ただ、僕の目の前には、

それはそれは美しい土色をまとった芋だったという話でございました。

 

 

 

 

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オトンなカラダのつくりかた

飽きないための腹筋運動

こんにちは。

理学療法士でトレーナーのジュンです。

先日の大雪は大変でしたね。。。

今週また雪が降るというニュースもありますね。

 

ということでまずは暖かそうな写真からお届け。

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私も、雪道には慣れているのですが、渋谷の地下に約1時間閉じ込められて、身動きできず。地下という閉鎖された空間で、ほんの少し恐怖も感じましたね。。。

1時間あったら歩いても帰ってこれたのですが笑

 

1時間立ったままじっとしていると、いろいろな変化がカラダに起こります。

足もパンパンになるし、多く方のが腰に手を当てている様子が見られました。

そんな時こそ以前紹介した、「踵挙げ、つま先挙げ」の運動が有効ですので、もしそんな状況に巻き込まれた際には実践してみてください。

 

今回の大雪で心配された転倒による怪我のニュース。

私が予想していたよりも、少なかったんじゃないかなという印象を受けました。それ以外に大きなニュースがあったからかもしれませんが。。。

 

雪道で転ばないためには、歩き方も重要ですがカラダのバランスが非常に重要になります。

滑ってもすぐに立て直せる、バランスと柔軟性が求められます。

その基礎は何と言っても体幹。

 

幹がしっかりしていると、立て直すことも容易になっていきます。

柳のようなしなる、しなやかな体幹を手に入れれば、文句なしです。滑ることが怖くなくなるので、さらに歩きやすくなりますよ。

 

そこで、そろそろ飽き飽きしてきた腹筋運動にバリエーションを追加しましょう!

 

本日の腹筋は、足の上げ下げを使った腹筋です。

 

腹筋群を長い範囲で使うことができるので、ただ縮めるだけでなく腹筋を伸ばしながら鍛えることもできますし、足とのつながりを生む骨盤周囲の腹筋にもしっかりと刺激が入ってくれます。

 

腰痛がある方は、特にやり方に気をつけてください。

「やらないでください」ではないので、ご安心を!

そして今回は暖かそうな場所で撮影してきたので、その雰囲気もご堪能ください!!

 

まずは開始姿勢

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体育座り(これって方言ではないですよね??)から後ろに手をつきます。

肘をついても構いません。

 

ここから足を伸ばしていき、水平に近いところまで伸ばせたら、また引き寄せます。

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肘をついた場合はこんな感じ

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一番の注意点がこの時点での背中です。

しっかりと丸めて、写真のようにお腹が出て、そり腰にならないようにすること。

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これを10回繰り返す。

余裕がある方は、膝を伸ばしたまま足を持ち上げてくるとさらに効果的です。

 

ぜひトライしてみましょう!

 

しなやかな体幹を手に入れて、雪道にも負けないカラダを!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

福田 潤 ふくた じゅん

株式会社J−LIFE CREATION 代表

Personal Fitness Salon J Style 代表

Hawaii SUP Yoga Association Managing Director

J-LIFE CREATION。 この社名には、福田潤のJunであることに加えて、Japan、Joyful、Join、Journeyなど、どこかワクワクするようなプラスの意味を込めています。フィットネスサロンの運営を柱に、様々なことを通じてカラダとココロの健康や癒しをテーマに活動をしています。今、ブームになりつつある水上に浮かべたボードの上で行うSUP YOGAのインストラクターとしての活動、ランニングコーチとしての活動、2年ほど住んでいた経験を活かしてハワイ旅行のコーディネート、また国が推奨する「健康経営」のコンサルティング業務のお手伝い、と言った活動を通じ、一人でも多くの方の素敵な人生創造〜LIFE CREATION〜のお手伝いができればと思っています。

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オトンの心得・決めごと

高校生のお小遣い、高校生のアルバイト、父の髪を切る。

オトンの散髪を続けているわけでございます。

以前、書きましたが、わが家の長男(高1)は

1回500円でオトンの髪をバリカンで刈っています。

高校生のお小遣いの足しにするための

わが家で見つけた、高校生のバイトです。

「オトンそろそろ伸びてきたんじゃね」

「今度の日曜日どう?」

髪の切り時を長男から提案してきます。

先日、わが家の黒い犬の散歩から帰ってきたら、

バリカンが充電され、風呂場に新聞紙が敷かれていました。

オトン、あとは座ってくれればいいよというところまで

場を仕上げております。

 

以前、散髪1回500円というのをスタートした時に、

オトンは長男に言いました。

「オトンが切ってくれっていって、ただ切る。

それだけじゃないのだよ」

「髪を切るのはもちろん、いかにいい時間を過ごしてもらうか、

こちらとしては、そこにお金を払う価値があるのだよ」と。

ただ、それがどういうことなのか、というのは本人に任せています。

 

で、先日の散髪の時の話です。

息子にバリカンで刈られている時、

なんだか、美容院や床屋の感じだったんです。

なんだろなと思ったら、

髪を切りながら切られながら、長男と私、世間話をしているんですね。

終わり間際に気づきました。

 

長男が話かけてくるんです。バリカンを動かしながら。

こないだ観たYouTubeの話とか、彼が今興味を持っていることとか。

そこにオトンが乗っかります。

髪の長さがどうとかとは全然違うネタのやりとりです。

前回までは、そういう会話はありませんでした。

お互い、バリカンに意識が集中して、そんな余裕もなかったので。

 

「はい、終わったよ」

息子に言われました。

散髪が終わり、

その後、台所で夕食の支度をしている

オカンにこのことを言ったんです。

今回は、いろんな会話をしながら切ってもらったので

なんだか店にいるみたいな気分になったのだと。

それを横で聞いていた長男が言いました。

「よっしゃ! 俺、それ、意識したんだ」と。

いい時間を過ごしてもらうのに、今回は会話をしようと思ったのだと。

彼なりに考えたようです。

その気づきと実践に、オトン100円をプラス。

合計600円の散髪代となりました。

甘いですかね?

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オトンの流儀とか アーティスト編

僕と娘が東京暮らし、嫁と息子が沖縄暮らしですが、月に1度はシャッフルします。【第3回】

第3回    将来の話になった時、中2の息子が言ったんです。「えっ、給料もらう?俺、払う方じゃないの?」って。

―ちなみにいくらまでなら財布を落としても優しい気持ちでいられますか?

いくらでも大丈夫ですよ(笑)、財布に入るくらいだったら。ただ、例えば100万円落としたら、今まで100万円分どこかで得したからって思わないとやっていけないです。それをくそ、あーってなったところで、100万円は戻ってきませんから。どこかで気持ち良くならないといけないから。すごく大変なことでもそう捉えるしかないです。

―そう捉えるしかないと。

それは僕、母親が死んだ時に教わったんですよ。マザコンだったので、これ以上辛いことはなかったんだけど、親は死して子どもに死を教えるっていうのを前から聞いていたので、魂は永遠に残るってことも親から聞いていて、私が死んでも悲しんじゃいけないよっていうのはずっと言われていたんです。故人が一番喜ぶのは、生きてる人たちが幸せに暮らすことだと。例えば、自分の息子が殺されましたと。そいつをお父さんが殺しましたと。それでお父さんが捕まりましたと。息子は喜ぶかな?逆に、僕が殺されたとして、息子がその人を殺そうとしたら、僕は必死で止めると思います。やめてくれと。俺はもういいから、お前は幸せになってくれと。それを乗り切って、息子が幸せに暮らしているのが僕は一番の喜びじゃないですか。そう置き換えると、息子が殺されてもそいつを殺さないなと思う。なぜかというと、逆のパターンだとそう思えるから。それには時間を要すると思いますが、そう思うしかないんですよ。何年生きたら天寿を全うしたと言えるかなんて決められないでしょ。80歳で天寿を全うしましたって決められるのなら、78歳で惜しいってなるけど、別に78でも80でもどっちでもいいじゃないですか。それよりも天寿を全うするのが大事ですよって。宗教的な話になっちゃうんですけど。それを何度かお仕事をご一緒させていただいている霊能者の江原敬之さんに言われて、腑に落ちたんですよね。なるほど。うちの母親72歳だったんですけど、じゃあ72でも71でも、68、69、・・・うーん、別に細かいことは関係ないのかなって思って、それよりも死んだ時どうだったかの方が大事かなと。

―死んだ時どうだったか。

うん、うちの母は眠るように亡くなったんです。それが一番よかったと思えたんです。お袋は病気がちだったので、最後は苦しむのかと思っていたら苦しまずに亡くなっていったので喜んでホッとしたんです。そして順番を守ったと、お袋よりも先にいかなかったと。次の日くらいからですよ、悲しくなってきたのは。今飼っている犬も何年かすると死ぬと思うんですよ、そりゃあ。でもそれを乗り切る方法としては、死を理解しなきゃいけない。それを子ども達に理解させるため、自分が理解しなきゃいけないねっていうのを、僕、今から準備しているんですよ。犬が死ぬ、あとなん年くらいで死ぬかわかんないですけど、多分みんな悲しむから、その時に何か言葉をかけてあげなきゃいけないから、なんて言葉をかけてあげようって今悩み中なんです。まだ元気ですよ。ただやっぱり、以前、除草剤を食べて入院とかもしたことがあるんです。その時、子どもは死んじゃったらどうしよう。元気になるかなあ。嫁さんの肩も前に出ちゃって。「きっと大丈夫。でも、もしダメ

―面白い!

息子が小さい時、家だとギャーギャー鉄砲玉みたいで、静かにしなさいって言っても、ウヒャウヒャー、裸でゴロゴロって子だったんです。家での写真はほぼフルチンです(笑)。でも、学校だとビシっとしているんです。班長なんかにもなっちゃって、あれ?って。で、ある日、息子が家でワーギャーやっている時に、嫁さんが怒って言ったんです。「あんたさ、学校ではちゃんとやっているのに、家ではなんでこんなにひどいの?」って。そしたら息子「甘えてんだよ」って。「そうか。学校でしっかりやっている分、家では甘えてたんだ。私はその甘やかすことを拒否してたのか」って、嫁さん反省していました。その時のこと、嫁は今でも強く覚えているんです。その日からはもう「甘えてるんだもん、どうぞどうぞ、もう思いっきり遊んでください」になりました。

パパイヤ鈴木さん

―そんな息子さんは今、射撃に夢中なんですね。

はい。こちらは本当に地味な世界なんです。ジーっと構えて、、、、バンッ!。その繰り返しです。正確に言うと、バンッ!じゃなくカチッ。今、射撃って弾が飛ばなくてデジタルなんです。息子、よくこれやってんなって。本当はもっとバンバン撃ちまくりたいのかもしれないですが、そもそもピストルが好きなんでしょうね。射撃に関してはじっくりやっていて、すごく上手くなっています。落ち着いた息子を見るのは今、それくらいです。家では相変わらずウギャーとやっているので。

パパイヤ鈴木さん

―息子さん、パパがほとんど沖縄の家にいないので寂しいんじゃないですか?

寂しいより先に、不便だなっていうのを最初に思うんじゃないですかね。今、家族4人が揃うのって年に1回くらいしかないんですが、揃った時に交通整理をするのが僕なんです。みんなちょっとずつずれるので、それをちょっとずつ直すんです。気持ちをね。だから僕がいないとたぶん大変なことになるんじゃないかな。

―なるほど。

それと東京の家は、さきほども言ったように普段は僕が全部やっているので、僕がいない週末は、娘は不便だなって思っているんじゃないですか。「不便だな、早く帰ってこないかな」って。沖縄に帰ったら帰ったで、僕が家のことをほぼ全部やりますから、嫁さんはパパがいないと不便だなって感じていると思うんです。だから、犬と息子ですね、パパがいなくて寂しいと感じるのは。いや、つまんないっていうほうが正しいかもしれないです。パパがいないとつまんない。

―それは嬉しいですね。

パパがいるとつまんないっていうよりはね(笑)。まあ、どこまで出来ているか分かりませんが、それを目指しているってだけなんですよ。子育てに教科書はありませんから自分で作るしかありません。それで作った自分の教科書に書いているんです「“パパがいないとつまんない”と思われるパパを目指せ」って(笑)。

―なるほど、今日はたくさんお話いただきまして、ありがとうございました。

こちらこそ、子育てのことって文章にすることはあっても、こんなに話すことはないのですっきりしました(笑)。

ならダメにこれも運命だから」って言いました。僕、運命って言葉もよく使うんですけど、「息子が散歩させている時に、いつもと違うところ行って除草剤食べたけど、それは息子のせいじゃないからね」って言ったら、「うん、それは分かっている」と。雨が降ってきても運命だし、待ってるのも運命だし、濡れながら帰るのも運命だからって。

―沖縄に移住されたことは、今となっていかがですか?

もう行って良かったです。当時は、子どもたちが「友達がいなくなっちゃう」とイヤがっていましたが、今は僕が冗談で「お前も転校して東京に来れば、パパも行ったり来たりは面倒くさいから」と言うと「何言ってんの?絶対イヤだ」って。息子は強い主張をすることがないので、彼がそういう反応をするのはいいことだと思っています。だから、自分のやりたいことを見つけられれば沖縄でもいいし東京でもいいよって言っています。先日可笑しかったのが「いい高校に入っていい大学に入ったら、いい会社に就職できてたくさん給料もらえるんだよ」って嫁さんが言ったら、息子がキョトンとして「えっ、給料もらう?俺、払う方じゃないの?」って言ったんです。フェラーリ乗りたい奴なんで(笑)。

 

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僕と娘が東京暮らし、嫁と息子が沖縄暮らしですが、月に1度はシャッフルします。【第2回】

第2回「優しい人になる」というのは、自分が気持ちいいから。でもそれって意外と大事なことのような気がします。

―なるほど、親の願いが子どもの夢に。

僕は、息子は普通の子どもだと思っているから、元気でいてくれればそれでいい。でも、今、息子は、嫁さんを安心させるために勉強しているようなもんなんです。勉強なんてしたくないのに。「ママを安心させるために勉強してるの、分かってる?」って訊いたら、嫁さん「うん、分かってる」って。「ママの機嫌を損ねたくないから勉強して良い点を取ろうとしている、それじゃ身にならないよ」って言うと、嫁さん肩が前に出ちゃうんです。ショック受けたり落ち込んだりしたりするときは、肩が前に出てしょんぼりしたポーズにね。「やばい、肩が前に出てる」って(笑)。でもはっきり言わないと、息子もかわいそうだし。

―息子さん、部活とかは?

ピストルが好きで、ピストル競技をやっています。それとベースもやっています。この4月からは中3になり、自分の人生を自らが選ぶようになってきます。そこをあまり邪魔しちゃいけないと思っているんです。子どもから聞かれたことは自分の経験を持って答えてあげるけど、判断するのは自分だよって。僕、想像力が一番大事だと思っていて、そのためには親がああだこうだ言うのではなく、小さいウチから本人に考えさせる機会を作ってきたんです。そうじゃないと、今度自分が親になった時に、子どもにそういうことを教えられなくなってしまいますから。このことは嫁ともよく話しました。子どもがお腹にいる時から、ハイジとターザンのような子に育てようと。そうなるよう、子どもたちにも仕向けていました。

―どんなふうに仕向けていたんですか?

例えば、昔、子どもがカタカナの「ケ」ってどんな字って訊かれたら、「ケ」は家の中にあるから探してこいって言っていたんです。子どもは「ケ」を自分で探して持ってくる。そういうやり方をしていたんです。こういうドリルみたいな問題を嫁さんとずっと考えていました。

―そういうドリルを考えるのも親の想像力ですね。

はい。子どもにこういう人になってもらいたいなら、まずは自分がなろうって夫婦で言っています。例えば片付けが出来るようになってほしいなら、自分が片付け上手じゃないと。それが出来ないなら、親が子どもにいくら言ったって出来るわけがないんですよ。やり方が分からないんだから。自分の姿を見せて「こうやればいいのか」と。こうやってやりなさいと教えるのではなく、こうやってやればいいんだと気づかせる。「パパの机は綺麗なのに私の机は汚い」それで片付けようと思ったら、「パパの真似をすればいいんだ」と。簡単なことなんですよ。だから、親のほうからは言わない。それはずっと思っていることです。

―お子さんが生まれてからパパイヤさんが変わったところは?

子どもが好きになりました。他の人の子も。昔は全然子どものこと好きじゃありませんでしたから。ただ、子どもが生まれたばかりのときは全然可愛いとは思えなかったんです。嫁さんのほうが可愛かったし。でも幼稚園くらいになったあたりでちょっと人間ぽくなってきた。「ケータイ持ってきて」って言ったら持ってきてくれて、それを見て可愛いなって。可愛いなこの人間って(笑)。それからだんだんですね。息子なんかは小学5,6年になってからやっと可愛いなと思って(笑)。

―遅い(笑)!

それまでもまあ可愛いですけど、情なんでしょうね。長く一緒にいるという。今は本当に可愛いですもん。優しくて、いい子で、ちょっとバカで。娘はしっかりしているところも可愛いです。今のところ娘も息子もよく育ってくれたなと思って、嫁さん大金星だよって思っています。

パパイヤ鈴木さん

 

―ちなみにちょっと話が戻りますけど、娘さんが高校に行く時に東京がいいと言ったのは娘さんから?

嫁と娘で高校どうするって話をずっとしていました。二人と似たタイプだから。沖縄でインターナショナルスクールに行っていたので、英語を使いたいと。自分がやりたいこととそれで融通がきく学校、なおかつ金額的なものもあるので、嫁と二人でそういうところをガンガン探して僕にプレゼンをしてくるんですよ。まあとりあえず見てきなさいって言って、中学2年くらいから東京に行って、福岡にも行っていました。今通っている学校は、嫁の知り合いにそこの卒業生がいたんです。嫁の親友みたいな人がたまたまそこの学校の出身で「あそこの学校いいわよ」って。それで受験することになりました(笑)。

―じゃあ奥様と娘さんで積極的に動かれていたんですね。

僕はどこでもいいって思っていましたから。東京がいいんだったら、うちの近所の公立でいいよって言っていたんですが、嫁と娘はそうじゃないって。だから言ってもしょうがないから好きにさせようって。でも金なんかかけないよって。僕はひどいですよ。娘はどうせ結婚して人のものになるから、お金をかけないって決めていますから。結婚して他所に行くわけだから、人としてというのはすごく大事だけどキャリアとかは必要ないって言っています。女性は一生仕事するわけじゃないから、女性が仕事をするってことを実は僕はあんまりよしとしてない、古いタイプの人間なんです。子育て落ち着いた今くらいになって嫁さんが仕事をして小遣いを稼ごうかなっていうのは分かります。でもどこかの大学出てバリバリのキャリアウーマンのまま結婚して云々カンヌンという、「家に男は二人いらないんだよ」って。結婚したら仕事やめて家に入るというのがもともとあって、嫁さんもそうしたんでね。だから娘に対しては、将来こういう仕事させたいっていうのはないんですよ。ただ20代の青春は謳歌してほしい、それが仕事だったらしてもいいと。仕事先で出会った人と結婚するかもしれないから。でも30代40代になってずっと仕事しているイメージはない。嫁さんもそうは考えてません。しかし「気をつけないとそうなるからねって、特にうちの子は攻撃的なタイプだから」。という話はします。「そういうところにがむしゃらに突っ込んで行くよりも、いい人の見つけ方とか、料理がちゃんとできるとか、そういうことの方が大事、優先順位はそっちだよね」っていつも言うんです。優先順位って言葉をよく使いますね。一番を決めなさいって。一番は結婚して子ども生まれて幸せになることでしょって、それ以外になんか一番ありますか?っていうと、ないんです。でも1.1番くらいにあるんですよ、仕事とか。2番目じゃないんです。そこはもうちょっと考えないとダメだよって。必ずどっちかを捨てなきゃいけないから、どっちにするか決めなきゃダメって。

パパイヤ鈴木さん

―お子さんにたったひとつのことしか伝えられないとしたら、なんて言いますか?

優しい人になってね。これだけですね。僕の座右の銘がプラスマイナスゼロなんです。人にやってあげたことはやってもらえると思っているんです。ちょっといやらしい話ですが。車を運転している時、急いでいても、隣の車がウインカー出したら入れてあげるんです。そうすると僕も入れてもらえるから。

―自分の行いは自分に返ってくるということですね。

そう。それが直接返ってこなくてもよくて、誰かのところに返るだろうという考え方です。それに、例えばお財布を落としましたとしたら、金額にもよりますが、落とした僕が一番悪いです、落とさなきゃいいんだから。でもその時には誰かが儲かったくらいの感覚に捉えられたら、自分が気持ちいいじゃないですか。「優しい人になる」というのは、自分が気持ちいいから。何といいますか、自己満足。でもそれって意外と大事なことのような気がします。

―幸せホルモン分泌されますね。

そうそう、「俺、優しいだろ」っていうのはあります。だから、人を褒めれば自分も褒められるとか、そういうのは思っています。俺は貶して、向こうは褒めるみたいなことはありませんから。そういうのはいつも頭の中にあるかもしれません。

”第3回 将来の話になった時、中2の息子が言ったんです。「えっ、給料もらう?俺、払う方じゃないの?」って。”に続きます。

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お父さんはカッコいいっていう演出は無理。子どもは暴れ、嫁にはキレられ
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僕と娘が東京暮らし、嫁と息子が沖縄暮らしですが、月に1度はシャッフルします。【第1回】

パパイヤ鈴木さん
振付師・タレント
東京都在住
家族構成:妻、娘(高1)、息子(中2)

今回は振付師・タレントのパパイヤ鈴木さん。おやじダンサーズとしての活躍でも有名です。お子さんが小学生の時、家族4人で沖縄に移住。東京に住んでいた時よりもパパと遊ぶ時間が出来たと、その暮らしぶりは以前テレビでも放映されました。それから数年、上の子は今、東京の高校に通い、家族の暮らし方も変化。東京新聞で子育てコラムを連載されているパパイヤ鈴木さんの本音をいろいろ伺いました。

第1回雨が降った時、嫁と娘は雨に濡れながらもなんとか帰るタイプで、僕と息子は雨が止むまで待つタイプです。

―よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

―今、娘さんが高校1年生なんですね。

はい。そして息子が中2です。

―今、みなさん沖縄にお住まいですか?

嫁さんと息子が沖縄で、僕と娘が東京暮らしです。

―そうなんですね。娘さんはいつから東京に?

東京の高校に入学してからです。今は父と娘の2人暮らしです。

―娘さんとの2人暮らしはいかがですか?

最初はすごくイヤでした。僕、気を遣うタイプなので。まあ嫁さんの前でも気を遣うし、家族みんなの前でも気を遣うんですが(笑)。犬くらいですよ。僕が気を遣わなくて済む相手は。娘は僕が気を遣うのを知っているので「パパ、疲れちゃうんじゃないかな」って娘に思わせるのがかわいそうでイヤだったんです。でも、いざ生活が始まってみるとそこまでではなかったんですが、やっぱりね。娘は言いたいことを僕には言えないのでね。

―お互い気を遣っている感じが伝わってきます(笑)。

ただ、月に1回、嫁さんとシャッフルします。僕が沖縄に帰って嫁さんが東京に来るんです。娘は嫁さんにはワァーっと言えるので、それで娘はリフレッシュです。嫁さんは「娘にああ言われた、こう言われた」と僕に愚痴るんですが、そこは僕が受け皿になるので、それでリフレッシュです。割といいグルーブになっていると思います。

―面白いですね。

息子はのほほんとしているので、嫁さんにも当たることなく、僕にも気を遣っていると思うんですが、いつもハッピーな状態でいます。

―娘さんとは家で顔を合わせることは多いですか?

もちろんです。毎朝、僕がごはんを作って食べさせて、弁当も作って、晩御飯も僕がいる時は僕が作ります。で、食事をしながら学校の話を聞いてあげて「良かったんじゃない」みたいなリアクションで、少し盛り上げる感じで話をして、眠くなったら寝ます。平日はそういうルーティーンが出来ました。

―週末はどんな感じですか?

週末は娘は一人なんです。僕が東京にいないので。まあ、もともと炊事洗濯掃除、何でも出来る子なので、花嫁修業はOKですね。なので、その分平日は僕が全部やると決めているんです。決めているという言い方は娘にはしていませんが、僕が家にいる時は娘には一切やらせません。

―なるほど、パパイヤさんの決めごとなんですね。

決めごとといえば、僕らが結婚した時に、子どもにはブレーキばかりかけるのはやめようねって話をしました。むしろやれやれって言っています。それには2つのメリットがあるんです。やり慣れることとやり飽きること。たとえば昔、子どもにケータイを渡した時の話ですが、あれ危険な時に鳴らすためのブザーがあるんですよ。だからはじめブザーを好きに鳴らしていいと言ったんです。ブーブーブーブーずっと鳴らせって。そうするとやり慣れるんですよね。消火器も普段使い慣れていないと、いざという時出来ませんよね。だからやり慣れておくことは大事です。それと親がやれやれって言うと、やり飽きるんですよ。
ブレーキしかかけないと、子どもはその言葉を聞かずに逆を行こうとしますから。だから飽きるまでやらせるっていう忍耐力を持つことが親には大事なんじゃないかと思うんです。

―なるほど、ダメと言わないということですね。

はい、直接ダメと言うのではなく、子どもたちを騙してやめさせたことはいろいろあります。

―子どもたちを騙した?

例えば、息子がまだ小さい時、足をすぐテーブルに乗っけていたんです。その時「すごいこと教えてあげよっか。足ってテーブルの上に上げると臭くなるんだよ」って。「ウソ!」と言いながら息子が足を嗅いでみたら「ホントだ!」って信じたりして(笑)。

パパイヤ鈴木さん

―あははは!昔からパパイヤさんみたいな人が、いろんな言い伝えを生んだんでしょうね。食べてすぐ寝たら牛になるよとか。

やらさないためにね。夜に口笛吹いたら蛇が出るとか。

―単純にダメというより、乙ですね。歴史に残る可能性がある(笑)。

笑。あと何でダメかというのは大事ですね。子どもが通っていた幼稚園がそういうところでした。危ないものは使わせるっていう考え方。ちゃんと注意をして教えるんですが、刃物を使わせたり釘をトンカチで叩いたり。みんなリアルに痛さを体験していくんです。うちの子もトンカチで手を叩いて、「うぎゃー!」ってなって、嫁さんは「勉強になったねー」って。ただ、最近は嫁さん、息子のことが心配でしょうがないみたいですが。

―奥様、息子さんのことが心配なんですか?

可愛くてしょうがないんでしょうね。そういう想いが強い分、もっとしっかりしてほしいっていう気持ちが大きくなったり。嫁さんの気持ちは見ていてすごく分かります。嫁さんはずっとスポーツをやってきた人なので、困難に打ち勝っていった系なんです。一方、僕は文化部なんです。音楽と写真をやってきていて。僕はなにかを探す系なんです。例えば何か出来ないことにぶつかった時、出来るまでやり続けるのが嫁さん。僕は、今はそのタイミングじゃないからって1回やめちゃいます。その後にタイミングが来たなとおもったらやるっていうね。家に帰っている途中で雨が降った時、嫁と娘は、雨に濡れながらもなんとか帰るタイプなんです。僕と息子は雨が止むまで待つタイプ。待っていても平気なんです。まあいっかっていう性格なんです。息子のそういう性格を、攻撃型タイプの嫁さんは今、心配しているんです。これから厳しい社会を勝ち抜かないといけないのに、あんなにのんびりしていたら騙されちゃうんじゃないかとか。その心配はわかるんですが、たぶん息子は騙されたことにすら気づいていない。僕に似てそういうタイプなんです。僕もこれまで騙されたこともあると思うんですが、それに気づいていないから、まあいいんじゃないかって思うんです。たとえ騙されたと分かっても、「くそっ!騙された!」とその悔しさをバネにすることもないです。なにより揉め事がイヤなので。それと、越えられない壁は現れないって僕は信じているんです。壁は越えられる人にしか現れません。ビル・ゲイツが悩んでいることは、僕のところには来ませんから。逆に、僕の悩みもビル・ゲイツのところには行きませんから。振り付けの悩みとか(笑)。

パパイヤ鈴木さん

―あははは。確かに、ビル・ゲイツはパパイヤさんの振り付けのことを悩むことはないでしょうね。

はい。で、自分の前に現れる壁もね、今、無理して越えなくてもいいと思うんです。今、どうしてもこれをやらなければいけないことって世の中には存在しない気がするんです。でもね、全力で生きている人は、「時間がない。今やらなければ!」と思うんです。だからその壁を必死によじ登って擦りむいたり尻もちついたりして、痛かったけど壁を越えたぞー!って。僕は、もともと時間はあると思っているので、時間が経ってから「あっ、鍵が開いた、ガラガラ〜」って、壁の向こうに通り抜けるんです。そこはね、嫁さんと僕の違うところ。

―それは子育てでも夫婦の意見が分かれそうですね。

はい。赤ちゃんの時はよかったんですが、子どもの自我が芽生えるようになって、この子ってこういうタイプなんだって分かってくると、嫁さんのようなタイプの人は不安になってきたみたいです。昔、嫁さんに言ったことがあるんです。「もしかして、ウチの息子を特別な子だと思ってない?どこにでもいる普通の子だから過度な期待をしないほうがいいよ」って。そしたら嫁さん「そうかなあ?」って。「それは残念なことなの?」って訊くと、直接は口には出しませんが、やっぱり、例えば社長になってほしいとか、お金儲けしてほしいとか思っているんでしょうね。みんなが言いがちな夢を嫁は真に受けているんです。そして、そのためにはどうしたらいいんだろうと。それを受けてなのか、息子本人は金持ちになってフェラーリに乗りたいって言ってますが(笑)。

第2回 ”「優しい人になる」というのは、自分が気持ちいいから。でもそれって意外と大事なことのような気がします。”に続きます。

 

今回の”オトン”なアーティストは、

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パパイヤ鈴木さん

振付師・タレント

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オトンの心得・決めごと

自宅で待ち合わせて、映画を

別に家族で映画を観に行くということでもなく。

家で夕食を食べた後、ちょっと借りてきた映画を観ようかというくらいのことです。

しかし、それがなかなか難しい。

家族が同じ2時間を共にするということができないのです。

部活、塾、サッカー、プール、フラダンスなどなど、

平日はもちろん、週末の夕方も、子どもの誰かに何かの用事があったりする。

そんな中、otonもokanもそれぞれ、週末にも仕事やらなんやらが入ったりするもんだから、

家とはいえ、みんなで映画を観るっていうのは至難の技なのであります。

んー、こうなったら!

ということで、ある平日の20:30。全員が揃いそうな日時を決めて、

みんなで家で映画を観るっていうのをやってみたんです。

「どうしても映画が観たい!観なきゃダメなのである!」っていうことでもないんですが、

こうしてみんな忙しいままだと、いつまでたっても、このままだなあと。

それはそれで、時の流れというもんだと思ったりするんですが、

ちょっとここらで、あえてイベントチックなものを突如入れこんでみるというのも

面白いんじゃないかということですわ。

それまでに全員帰宅して、宿題すまして晩御飯をすませて映画にのぞみます。

観るのは、「フラガール」。

娘がフラダンスをやっていていることもあって、

フラガールは娘にとってとても面白いんじゃないかなと、前々から思っていまして。

兄2人はどうかなとも少し思ったけれど、観たい!ということだったので、

これを平日20:30。みんなで自宅で観る映画に決めました。

で、当日、朝飯時、「本日20:30から映画を観よう」と、

あらためて本日の件をみんなで確認。

otonも遅れてはならんと20時に帰宅。

長男も塾から20時過ぎに帰ってきまして

次男と娘はせっせとお手伝いなんかもしております。

みんなでワッセワッセと夕食を平らげ、

よし、映画の時間だ!と。

上映開始が予定より10分ちょっと遅れましたが、

みんなでソファへ。3人掛けのソファに5人が座ります(プラス犬)。

子どもらも、映画で観る用にスナック菓子なんかを前日に買ってきておりました。

まさに5人全員(プラス犬)カウチポテト族ですわ(古い言い方ですが)。

映画を観ました。

 

最後のダンス、とても楽しんで観ておりました。

わざわざ自宅で待ち合わせて映画を観るっていうことをした感じ、

これはこれで、よいもんだなあと思った訳でございます。

 

そしてこの習慣は、ゆるくわが家で続いております。

家族で観ようぜ候補の映画が、家族のLINEでやりとりされます。

高1の長男が映画好きになったのも大きいですね。

古い名作「雨に唄えば」なんかも娘のお気に入りの映画になりました。

fulagirl

 

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