子どもと会話

父と娘 お父さん大っ嫌いです3

お父さんは昔から大の阪神ファン。

そして阪神が負けた日は、荒れる。家の雰囲気がものすごく悪くなる。

勝った日は、腹が立つほど機嫌がいい。

 

その差に、ホント腹が立つ。

 

「阪神の勝った負けたが、なんでこんなに私たちの生活に関係してくんの?」と。

 

「負けた日は、もう口きかなくなるんです。

おかあさんへの言い方もきつくなるし。

テレビを変えようとしたら、『いま、見てんだよっ』って。

でも、勝った日は、『いいよいいいよテレビ変えて。

○時からはスポーツニュースはじまるから、そしたらお父さんに見せてね』って」

 

「なんなの?」と。

 

でも、Yさん、ある時気がついた。

「最近、家の中が調子いいぞ。なんでだ? と思った時、阪神が連勝していたんです」

 

阪神が勝ったほうが、家にいいことがあるぞ。と。

 

阪神の調子は、わが家の調子。

だったら応援してみよう。

 

Yさんも野球を観るようになる。

そしたらおもしろくなってきた。

 

阪神が調子いい話をお父さんにふってみると、「だろぉー!」と満足気。

テレビを観ていても会話のなかったお父さんと、いい感じの会話ができた。

 

「なんてハッピーなの!」

ちょっと雪どけしたような大学1年生の頃でした。

 

つづく

 

【ちょっと絵本を紹介しますのコーナー】

はんしんタイガースのおうえんにやってきた

トラッキー、ラッキー、キー太。でもタイガースは負けています。

落ちこんでいるキー太をはげまそうとトラッキーがつれ出したのは…。

「BOOK」データベースより

 

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子どもと会話

父と娘 お父さん大っ嫌いです2

Yさんが高校3年のとき、お母さんが亡くなった。

 

お母さんが入院した頃から、お父さんはいままで

一切やらなかった家事をやるようになり、

それは亡くなってからも変わらず続いている。

 

掃除、洗濯、そしてお風呂掃除などなど

 

とにかくお父さんがなんでもやろうとする。

お父さんの両親(Yさんのおじいちゃんとおばあちゃん)は今も元気。

今も同じ家に住んでいる。お父さんは子どものころ、

家事なんか全くやっていなかった。だから自分の子どもにもさせたくない。

そういう想いがお父さんにあるんだろうと思う。

 

「お母さんが亡くなったってことは家族みんな平等じゃないですか。

家事はお父さんひとりが抱え込むことじゃなく、

みんなで分担すればいいのにと思っていたんです」とYさん。

 

そして、Yさんが洗濯物を干すとお父さんが文句を言ってくる。

「ダメだ、そんな干し方じゃ。お父さんみたいにこうやって干さないと」

 

お父さんは、自分の決めたルール通りにならないとイヤな人。

 

「お父さん夜洗濯をするんですよ。で、洗濯をするときには

家族全員分の洗い物がでていないとお父さんイヤなんです。

夜、寝る前には洗濯機の中を空っぽの状態にしたいんです。

だから、お父さんが洗濯する前に、早く風呂に入れと急かしてくるんです」

 

Yさんは、そのお父さん都合の感じがイヤなのだと。

「もっと臨機応変でいいじゃん。ひとり分くらい明日に残ったって」と。

 

「一度、お父さんにそう言ってみたんです」

 

〉〉そしたら?

 

「もう早く風呂に入れと言わなくなりました」

つづく

 

【ちょっと絵本を紹介しますコーナー】

せんたくものが風のバスにのってえんそくにいくおはなしです。

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子どもと会話

父と娘 お父さん大っ嫌いです1

お父さんキライ同盟に入ってたんですよ。

クラスでそういう子何人かいたんです。

私もずっとお父さんとはうまくいかなくて。

 

そう話すのは、Yさん29才。

お父さん、お母さん、弟、そしてお父さん方のおじいちゃんおばあちゃんの3世代暮らし。

 

とにかくうるさかったのだそう。

小学6年生になっても、門限は5時。

 

理解のある友達ののお父さんは恰好いいと思った。

ウチはなんでこんなに融通がきかないんだ。

なにもかもルールどおり。

 

お父さんは銀行員。

お金のことにも細かかった。

お小遣いもきっちり。余分はなし!(あたりまえか)

 

ある日、お友達の誕生日会に誘われる。

「行っていい?」

「だめ」

 

理由は、夜までになると帰り道が危ないから。

だからといって、迎えにきてはくれない。

 

だから、だめ。

 

当然、原宿もだめ。

後楽園遊園地もだめ。

 

門限5時だし。

後楽園遊園地も、門限守ろうとしたら3時くらいにでなきゃなんないし、

それを友達に付き合わせるのの悪いから、結局行けずじまい。

 

小学校6年生ともなると。周りの友達は、だんだん行動範囲が広くなる。

でも、Yさんの行動範囲はそのまま。

 

「頭ごなしなんです」と、Yさん。

 

お母さんからお父さんに対する愚痴をきいていたのも大きかった。

一緒にいる時間の長いお母さん寄りに、どうしてもなってしまうし。

 

お父さん、部屋がきたないとお母さんに怒る。

私たち子どもたちが片付けていないのに。

 

「私たちのせいでお母さん、かわいそうだなって思ってたんです」

 

〉〉そしたら、自分たちで片付けようと思わなかったの?

 

「それは思わないんですよね(笑)」

 

それはお父さんへの反発心か。

 

「とにかく、お父さんのことは嫌いだったんです」

 

一方、おじいちゃんは優しかった。

ちびまるこちゃんの、まさにともぞうじいさん。

小さな頃は、幼稚園から帰って夕方、毎日おじいちゃんとお散歩。

 

もっと小さい時、Yさんは夜泣きがすごくて、

Yさんをあやすために

ほぼ毎晩、おじいちゃんが運転して、お母さんと車でドライブしていたらしい。

それも夜中の1時くらいだったとか。

 

〉〉その時お父さんはどうしてたの?

 

「早く泣きやませろって言ってたようです」

 

 

Yさんが中2のとき、お母さんが病気になった。そして入院。

 

お父さんが変わった。

いままで家事なんかいっさいしなかったのに、自分でやりはじめた。

 

お父さんが洗濯物を干している姿を見たとき、

 

お父さんとお母さん、仲悪かったんじゃないんだ。

お母さんのことをいじめる悪いお父さんじゃなかった。

 

Yさん、そんなふうに思ったそう。

 

お父さんのこと、ちょっと嫌いじゃなくなった。

 

つづく。

 

otonは大の阪神ファン この話はまた今度

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DIY・工作・自由研究

家づくりのこと 2

前回は、話がちょっと逸れましたので、

できるだけまっすぐに。

 

土地を探しながら、建築家の人にも会いにいくという週末を半年くらい続けていました。

ある建築家の人には、予算感なんかの話をすると

「まあ、もっとお金を貯めてから来てください」とを言われたり。

 

土地探しのほうは、何十箇所も見ていると

予算以外にも自分の選ぶ基準のようなものが見えてきました。

生け垣のある街が好きなんだってことがはっきりしたりして。

この時期は、サーフィンの行き帰りも自転車でウロウロと土地を探していました。

 

そんな中、ある事務所にFAXで届いていた図面に出会います。

端竿地だけれど、よさげ。

早速行ってみたら、生け垣のある住宅街。よさげ。

なんかマイナスポイントないかなと思って見てみても、見当たらず。

気に入ったら早かった。半年以上かかっていた土地探しでしたが、

あっさりと決定してしまいました。

 

で、どこで建てるか。これが決まっていません。

そんな中、ある雑誌の中に紹介されていて、いいなと思った2つの家、

建てたのが同じ大工さんだと知り、茅ヶ崎に住むその大工さんに会いにいきました。

事務所は雑貨屋さん。お店は奥さんがやっているよう。

メキシコのタイルなんかが売ってるようなお店。

この大工さん、もともとは広告美術の仕事をされていたそうで、

でも、作ったものがすぐ壊されていくのがなんだかなということで、

大工さんになったのだと。初めて会ったときは、

独立して確かまだ4件くらいしか建てていなかったと思います。

でも、そういう諸々のことが、いちいち魅力的に映りました。

 

そして、なんといっても家づくりのスタンスに私は刺さってしまった。

「施主さんにはできるだけ家造りに参加してもらいます。

壁塗るだけでもいい、釘打つだけでもいい。

せっかく家造るのに、任せっぱなしってもったいないじゃない」

なるほど、こういうことだ!と目覚めてしまった。

『とにかく建築家にかっこいい空間を依頼する』という頭から、

『とにかく自分でものこぎり持ってやってみる』という頭にスイッチした感じ。

なにをどこまで自分ができるのか、

とんと検討つきませんが。

つづく。

 

週末は作業しに現場へ

 

 

 

 

 

 

 

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DIY・工作・自由研究

家づくりのこと 1

今の家に住んで8年ほどになります。

でも、まだ未完成の家です。

 

この家にいたるまでの話を少し。

今から10年以上前、東京に住んでいた時は、

oton(といってもまだotonではない頃)、

家とかインテリアとかが好きで、家を買うんだったら

コーポラティブハウスとかで、自分の部屋は建築家にお願いして、

どぉーんと広いリビングとか、ややもすれば家の中に螺旋階段とか、

床はチークがいいなとか、いろいろイメージしてたときもありました。

 

そんな時、たまたまが重なって、そして、その頃サーフィンもはじめたので

かっこいい家うんぬんというよりは、そして購入というよりは、まずは海の近いところというのが優先されて

藤沢に引っ越すことにしました。とくに恰好よくもない、小さなテラスハウスです。

1Fは風呂トイレと小さなダイニング兼リビング。

2Fは和室と洋室の2部屋。

前には日当りのいいちょっとした庭。

家の裏の空き地が駐車場になっていて。

前に住んでいた人が、近くの野良猫にえさをあげていたりしたようなので、

はじめは、窓を開けると、何匹もの猫が家に上がり込んで来るような状態でした。

かわいいと思っても、まもなく第一子が生まれるので、これはいかんなあと思い、

野良猫にはやさしくしないようにしているとほどなく家に上がってくることはなくなりましたが。

 

仕事は夜中になることも多かったので、本当に通えるかなとは

思いながら、とりあえず1回引っ越してみてから考えよう。

くらいの気分で、週末サーフィン帰りに不動産屋に寄ってサクッと決めた家です。

藤沢駅まではバスか江の電、または自転車に乗らないとということや、

実際何時に家を出ればいいかなど、契約してから知りました。

ドアツードアで30分弱だった前の家と比べると、

当然ですが、やっぱり遠いなあ、ずっとこれって耐えられるかなと

思った通勤ですが、それよりも週末の気持ちよさが断然勝ってしまいまして、

子どもも生まれたこともあり、

やっぱりこっちで家を買いたいな。ここだったら一戸建てがいいな。と思うようになりました。

テラスハウスに住んで1年経ったあたりから、家を購入するために動き始めます。

購入を考えるとなったら、また少し肩に力が入ったようで、

間取りは自分でも考えてこだわりの空間を。

という気持ちがわき上がってきました。

はじめは建て売りの家も見ましたが、なかなか自分の理想と折り合いがつかず、

だんだんと土地だけを探すようになり、同時にいろいろな雑誌をみて

気に入った家を設計している建築家のところに足を運んだりするようになりました。

土地探しは、藤沢のいろいろな不動産屋さんに行き、

条件を伝えて毎週末、FAXで情報をもらえるようにしました。

そこで気になった土地があれば、その不動産屋さんに連絡し、見に行くという感じ。

 

そういえば、ある不動産会社にものすごく一生懸命な営業のおにいさんがいたのですが、

この人、とにかく情報が遅い。

「あそこに出た土地のことなんだけど」

「えっ、そんなの出たんですが、すごいですね!」

とか、

「これから、あそこの土地見に行くんだけど」

「へぇー、そんなのあるんだ!いいじゃないですか」

「あっ、知らないの?」

「知らなかったっす。いや、マジですホント」

とか。

連絡はこまめにくるものの、終始そんな感じ。

そしたら、パタりと連絡が来なくなりまして。

どうしたのかなと思っていたら、別の支店に移動になったとのこと。

なんだそれ、って思いながら、水臭えじゃねえかと携帯に電話してみる。

「あっ!!そうなんす、移動になったんすよ。すみませんすみません」

彼への情報提供は、終わった。

話が逸れましたね。つづく。

 

わが家の骨組みです。

 

 

 

 

 

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 〈「住む」より「楽しむ」〉の展示場で

otonの会社の同僚から頼まれて、

子どもら3人、広告のモデルになりました。

撮影場所は、東京 代官山にあるBESSスクエア

ここはログハウスや、日本家屋な家や、ドームハウスや

家中が遊び場みたいな家が集まっている住宅展示場です。

宣伝をするというわけではないのですが、

ここの家が、かなりotontoな家。

家の中にはいると感じる『暮らしぶり』(モデルハウスなんだけど)

がなんとも楽しそうなんです。

運挺に登り棒

運挺に登り棒

ここは1Fのリビング

ここは1Fのリビング

ウッドデッキにハンモック

ウッドデッキにハンモック

小走り

小走り

天窓のしたで

天窓のしたで

薪ストーブ

薪ストーブ

土間のリビング

土間のリビング

 

WEBサイトを見ると、

「住む」より「楽しむ」と書いていて、

実際に行ってみるとそれがそのまま家になっている。

遊び道具や趣味のものが部屋の中にたくさんあるだけでなく、

暮らし全体がそんな感じ。

 

子どもらは、otonの仕事の手伝いというより、ただ遊んで帰ってきました。

BESSの展示場は、北海道から九州まで日本全国にあるようです。

otontoな家でした。

 

 

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2泊のホストファミリー

オーストラリア人の親子がわが家にやってきた。

otonジェフと10才のコーリー。

うちの長男と次男がお世話になっている

西浜サーフライフセービングクラブ(西浜)が

オーストラリアのライフセービングクラブを招いて、

海で一緒に練習をしたりBBQしたり地引き網したりと

交流をはかろうという企画。

その期間オーストラリアの人たちは、

みんなそれぞれ、日本人の家に泊まる。

ホームステイは親子でやってくる。

その2ヶ月ほど前、西浜からホストファミリーの募集があって

うちはそれに手を挙げた。

英語は喋れないけど、

しかも子どもだけじゃなくて親も来るってのも緊張するけど、

まあ面白そうだからやってみようかと。

オーストラリアのご一行は、前日の東京観光を終え、

翌日の昼に横浜中華街に行き、午後に湘南にやってきた。

夕方、海でホストファミリーとオーストラリアご一行が集合。

さすがオーストラリア人、しかもライフセーバーだったりなので、

やっぱり大きい人なんだろうなあという予想をしていた。

集合場所に行くと、予想通り大きな人が多い。

そして、わが家に泊まるotonジェフと息子コーリーとご対面。

ジェフ、一番デカかった!

家に着き、子どもら同士で早々におみやげ交換をしたりしながら晩ご飯へ。

カレーと唐揚げとサラダなどなど。

事前の情報で、ベジタリアンの家族がいるとか、

豚肉を食べない家族もいるとか聞いていた。

ジェフとコーリーはそうじゃなかったけど、

なにか安心できる情報に頼りたいところに、

『オーストラリアの人たちは、日本のカレーが大好き』

という話を聞きつけて決定したメニュー。

おいしく食べてくれているようだ。

otonとしては、英語は喋れなくてもオーストラリアのotonと

酒を酌み交わせば楽しい夜を過ごせると期待し、

ビールはもちろん、ワイン、ウイスキー、日本酒、焼酎などなど取り揃えていたのだけれど、

ジェフ、全くの下戸だった。

 

それはそうと、ジェフ、ホントに全く日本語を喋れない。

たぶん、「ありがとう」の一言を知っているか知らないかくらい。

だから英語オンリー。できるだけ理解しやすい単語を選んでくれているよう

だけれど、とてもお話好きで、どんどん早口になってくるので結局わからない。

 

「これがあれば大丈夫だぜ!」

事前にiPhoneにダウンロードして子どもにも自慢していた

翻訳アプリを使おうとしたが、会話の間に機械を挟むという感じが

なんか、コミュニケーションを遅くしている感じがして、早々に使うのをやめた。

晩ご飯を食べ、オーストラリアの海とかライフセービングの話とかを聞きながら(3割くらいの理解だけど)

コーリーと子どもらは、コーリーにあげた剣玉と駒でひたすら遊んでいる。

長男は、これ英語でなんていうのかなあとか、いろいろ考えながらコミュニケーションしようとしている。

一方次男は、100%日本語。「コーリー、ちょっと剣玉貸してみ」と言って見本をみせている。

末っ子の娘は、otonジェフが面白いようで、ずっとニコニコしながら近くにいる。

という感じ。

 

子どもらがジェンガを持ってきた。大人も参戦。

ジェンガを地べたに積み、みんな腹這いになって集中。ジェンガ恐るべし。

そうやって1日目の夜は更けていきました。

 

 

翌日は、朝から海。午後は地引き網、夜もみんなで海BBQと盛りだくさん。

家に帰ると、早口なジェフといろいろ話をし(2割くらいの理解だけど)

子どもらは剣玉と駒をひたすら。

イベントもたくさんの楽しい2泊が過ぎた。

ジェフとコーリーと熱い握手を交わし、

長男は、今度は俺がオーストラリアに行く!と鼻息荒く宣言していた。

ジェンガ

ジェンガ

 

ホストファミリーになるってのはありですね。

子ども→海外体験 となると留学がまっ先に思い浮かぶけれど、

ホストファミリーになると、家族全員で体験できる。

otonもokanも刺激的!しかもお金もかからない。

いいかもしれない。

ネットで調べると、いろいろ募集されている。

中には1泊からでもOKというのもありました。

興味のある方は調べてみてくださいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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父と娘 本棚の仲 3

そしてMさん、大阪の大学へ。

Mさんの学費のこと生活費のこと、仕送りについて、これは全部お父さんがやってくれた。

 

大学入学のとき、預金通帳を見せられて

「ここに◎◎◎万円あります。これはあなたが4年間過ごすのに必要なお金です。

お父さんが毎月仕送りします。家賃は◎◎万円、学費は◎◎万円。

ほぼ余りはありませんが、余った分はあなたの結婚資金にします」

と、説明をされた。

 

通帳を見た時、Mさんが小さい頃に親に預けていたお年玉が、

ちゃんと自分の通帳に入っていたのを初めて知った。

 

「授業料は自動引き落としにしておいたから」

銀行員のお父さん、さすがです!

 

Mさんの家は、家庭の財布をお父さんが握っている。

ちなみに、Mさんにいくら仕送りをしているかとか、

学費は幾らかとか、お母さんはよく知らない。

 

就活をするようになる頃、家族はちょっともめた。

お母さんは地元に帰ってきて欲しかった。それは母方の祖父母も同じ。

ずっと松山。就職先にも口がきく。◎◎電力とか、◎◎新聞とか。

 

実家に帰れば地元の企業を紹介するよと、電話でも、地元に就職しなさいよと。

まさか東京で就活をするなんて考えもしなかったのだろう。

 

そして、Mさんは東京にある40人ほどの広告会社に内定する。

Mさんは行きたかった会社だが、お母さんたちは理解できない。

松山だったらもっと大きな、安定した会社に入れるのにと。

 

そして、みんな松山に帰ってきなさいコールは続いた。

 

でも、ある時を境に松山コールがパッタリと止んだ。

そのことをお母さんに恐る恐る聞いてみる。

 

お父さんだった。お父さんに言われたのだそう。

 

いつもは、うんうんと聞いていただけのお父さんが、

お母さんに対して、そして母方のおじいちゃんおばあちゃんの所に行って、

「あの子は決めたんです。決めたかのだから、とやかく言うのはやめてください」と。

 

意外だった。

 

お父さんにそのことを話した。

お父さん、実は東京の出版社で働きたかったのだそう。

そういう想いを持っていた自分。Mさんの東京での就職は、

親としては反対するけれど、自分だったらやっぱりMさんと同じ選択をすると思うから応援する。

そしてお母さんたちを説得してくれたのだった。

 

 

今、松山コールは弟に向けられている。今度は父方の祖父母からのアプローチがすごいらしい。

 

さて、こちらの話はどうなるのでしょうか?

 

 

 

(さらに…)

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父と娘 本棚の仲 2

娘にはものすごく甘かったよう。怒られた記憶がない。

高校生のとき言われたのが、

「M美が帰ってきた時間が門限だよ」

 

そんなのありか?

 

そして世話を焼いてくれる。

吹奏楽部の朝練に、送っていこうかと。

「いいよ自転車でいくから」と言っても

自転車を車に積んで、送ってくれていたのだそう。

 

甘いにもホドがあるのでは?

 

「そうだ、小4の時に1回だけものすごく怒られたことがありました。

弟とケンカしたとき、私が『ムカツク』って言葉を使ったんです。

そしたらお父さん、弟にそんな言葉を使うんじゃない!」

 

いつもは寡黙なお父さんが声を荒げるほどだったのだとか。

丁度その頃、コギャルがテレビに取り上げられていた頃で、

松山の小4の娘にまでその影響が及んできたのかと、

週末しか会わない単身赴任のお父さんは焦ったようだ。

 

Mさんが高校3年生の2月1日、お父さんが松山に転勤になった。

毎日家に帰って来る。でもMさん、4月になると大阪の大学へ入学が決まった。

 

ようやく毎日みんな一緒。でも、それはたったの2ヶ月弱。

とはいえとにかく、毎日一緒の生活がはじまった。

 

お父さんはお母さんが作ってくれたお弁当を毎日持っていく。

お母さん、「子どものお弁当を作るついでよ」という感じだったのだが、

ある日のお父さん、お母さんの作ったお弁当を持っていくのを忘れてしまう。

 

「なんでせっかく作ったお弁当を忘れるのよ!」

お母さん怒った。何もそこまでというくらい怒った。

 

「私からすると、たまたまお弁当を忘れただけじゃないって思ってたんですよ」とMさん。

〉〉その時、お父さんは?

「晩ご飯食べた後に、黙ってそのお弁当も食べてました」

 

お母さんがそこまで怒った気持ちも、お父さんの申し訳ない気持ちも分かる気がします。

 

毎日一緒生活もそろそろ終盤。3月も後半にさしかかったころ、

「こういうふうにみんなでごはんを食べるのは、もうないかもしれな」

とお父さん。そこですかざずお母さん、

「そうね、大学卒業してすぐ結婚するかもしれないしね」

って言っちゃったものだから、さらにヘコんでしまったお父さんでした。

 

■ちょっと絵本のコーナー

ちなみにこれは、ウチの子どもが幼稚園の頃に暗唱できるくらいまで

繰り返し繰り返し読んだ「モチモチの木」。

子どもの頃、教科書で読んだ人も多いと思います。

夜ひとりでセッチンに行けない豆太とジサマのはなし。

切り絵が美しい、大切なことが詰まった絵本です。

 

 

 

 

つづく

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父と娘 本棚の仲 1

「お母さんには反抗期みたいなのはあったけど、お父さんにはなかったです」

と話すのは、22才のMさん。

お母さんはとてもよく喋る人、お父さんはその逆。

お母さんが喋っているのをうんうんと聞いている人。

 

実家は愛媛の松山。でもお父さんは2週間おきの週末、つまり月に2回しか帰ってこない。

お父さんは銀行員で、松山から車で3時間ほどの支店に単身赴任だった。

それも、Mさんが幼稚園の年長さんの時から高校3年生の冬まで。

金曜日の夜11時ごろに車で帰ってきて、月曜日の朝4時半に家を出るという週末生活。

 

「たまにしか会わないから、子どもにいいところ見せたいって思っていたからかもしれませんね」

お父さんに対する反抗期がなかった理由を、Mさんはこう言った。

 

お父さんが帰ってくると、よく本屋に行っていた。お父さんと2人で。

本なら、なんでも選んでいい。Mさんは学校の教科書に載っていたようなお話が書いている本を探す。

スイミーとか。そして、その近くに並んでいる本を買ってもらったりしていた。

小学校1・2年生のころは、そうしてMさんが選んだ本を読み聞かせしてくれていた。

 

 

本屋は車で10分ほどのところ。大きな本屋さん。高校生のときは、

本屋に行くかって言われて、じゃあ行くって感じで一緒に車に乗って。本屋に着いたら、

1時間後に待ち合わせしようと言って、お互い好きな本を探していた。

 

本はいくらでも買ってよくて、行くと2人で1万円くらい買って家に帰っていた。

そしていつもお母さんにはまたそんなに買って!って怒られるというパターン。

 

「あと、私の部屋の本棚に勝手に本が並べられているんです。たとえば、安部公房が今度、

学校の課題になったと言ったら、次の日安部公房がシリーズでずらぁーっと並んでいたり、

私が法学部を目指したいと言ったら法律の本が並んでいたり」

 

「お父さんが高校生の時に読んだ本っていうのも、いつの間にか私の本棚に入っているんです。

俺は高校の頃、こんな本を読んでいたんだぞっていう感じで」

 

>>それについてはお父さんと話しするの?

「それはしないんですよね」

 

本棚の仲というやつか。

 

 

>>Mさんはそれ全部読むの?

 

「全部は読まないです。読むものもあるけど。日本沈没は疲れました(笑)」

 

松山が舞台の司馬遼太郎『坂の上の雲』がNHKで放映されるときも、

Mさんの本棚には全巻揃った。これもotonの仕業。そして未読(笑)

 

 

つづく

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