父の失敗・悩み・たわごと

海で声をかけられたおじさん

週末の昼間、フィン(足ひれ)とハンドプレーン(手のひらにつけるサーフボード)を持って波打ち際に立っておりましたら、若いライフセーバーの人が私のところに走ってきて「今日はどういった感じで海へ?」と質問をされました。「どういった感じで海へ?」。一瞬何を聞かれているのかわからず、そうは言っても、それなりに気の利いた返事をしようとした矢先、彼は「海にはどういう入り方を?」と質問を言い直してくれました。が、それも一瞬ピンとこず、先ほど頭に浮かんだ気の利いた返答も忘れてしまい「ボディサーフィンしに海に入るところです」と、そのまま答えてしまいました。すると彼の表情が少し和らいだように見えました。「ああー、だったらこの正面あたりが波ありますね、気をつけて」と言って、ちょっと大柄な3人組のおじさんたちが遊ぶ方へ走っていきました。
家に帰って息子たちにこのことを話すと「おそらく海水浴客にまぎれた密猟おじさんに見えたんじゃねえか」と言われました。なるほど。まだまだです。私のイタコ力。

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お父さんの絵本ガレージ 非認知能力を育む絵本 「楽観力」編

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2020年春から連載している、非認知能力を育む絵本シリーズ。現在、非認知能力には世界の注目が集まり、日本の新たな学習指導要領にも、幼児・学校教育を通じて育むべき力のひとつとして、非認知能力(学びに向かう力・人間性など)が提唱されています。IQなどで表現される「認知能力」と、やる気や根気強さなど学びに向かう姿勢の土台となる「非認知能力」。これらをバランスよく身につけることが、教育界における大きな関心事となっているのです。

この非認知能力には様々なものがありますが、今回のテーマは「楽観力」。昨今、私たちをとりまく世界はますます不安定で不確実なものとなり、先の見通しなど全くきかない状況であることは、誰もが実感しているのではないでしょうか。大人でさえ不安やストレスを抱えやすい現状では、子どもへの影響が心配になる親御さんも多いと思います。自分を信じて励ます力や、心を切り替える力、逆境にあっても前向きに考えることのできる「楽観力」を身につけておくことは、きっと一生を支える財産になってくれるはず。

非認知能力について言葉だけで説明するのは難しいですが、幼い子にわかりやすくやさしく伝えられ、親自身も子どもの気持ちに寄り添いながら理解するのに役立つツールとして、絵本を開いてみませんか?何より絵本は、親子いっしょに楽しみながらくり返し読めるところが、大きな魅力ですね。そもそも子どものために創作された絵本は、ポジティブで楽観に満ちた作品がたくさんあります。ロングセラーから新刊まで、厳選して5冊をご紹介します。

 

① 『大ピンチずかん』

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作:鈴木 のりたけ

出版社:小学館 発行日:2022年

対象年齢:4歳くらい~

 

この図鑑があれば大丈夫!

子どもが出合うピンチを徹底解明

この図鑑は、子どもが日常の中で出合う様々な大ピンチを「レベルの大きさ」と「5段階のなりやすさ」で分類し、レベルの小さいものから順番に紹介しています。例えば「ぎゅうにゅうがこぼれた 大ピンチレベル29 なりやすさ4」とこんな具合に。対処法や似ている大ピンチなども描かれ、大ピンチを徹底解明しています。

表紙の佇まいからして愛嬌たっぷり!子どもと過ごす毎日は、親にとっても大なり小なりピンチだらけ。でも、ふと楽観してみれば、笑い飛ばせることも多いはず。ユーモアあふれる視点と痛快な絵は、お父さんとして3人の子育てに奮闘してきた鈴木のりたけさんだからこそ。ちなみに、いつもお父さんから髪を切ってもらっているわが家の長男は「おもったより みじかくなった」のページで、毎回爆笑。次男は、牛乳をこぼすと「だいちんぴ!だいちんぴ!」と騒ぐので、もう笑うしかありません。この1冊のおかげで、わが家はドタバタしながら今日も愉快です。

 

② 『ぼちぼちいこか』

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作:マイク・セイラー 絵:ロバート・グロスマン 訳:今江 祥智

出版社:偕成社 発行日:1980年

対象年齢:3歳くらい〜

 

1980年出版のロングセラー

肩の力が抜けるユーモア絵本

「ぼく、しょうぼうしに なれるやろか」。消防服に身をつつみ、勢いよくはしごを登っていくカバくん。でも、カバくんの体重ではしごが折れてしまい・・・・・・「なれへんかったわ」。船乗りは・・・・・・「どうも こうも あらへん」。パイロットやバレリーナなどにも次々に挑戦!でも、どれもこれもうまくいかないカバくんの姿が、ユーモラスな絵で描かれています。

1980年に出版されたロングセラー絵本。体形も、顔つきも、どことなくのんびりおっとりしているカバくん。そのカバくんがやる気を出して頑張ってみるものの、失敗続き。そこに悲壮感を感じさせないのは、カバくんの可笑しな表情と、関西弁の翻訳が見事にマッチしているから。「とにかくせちがらく、あわただしい世に、じっくりと自分を見つめ、ぼちぼちと自分について考えてみることも、大切ではないでしょうか」と訳者の今江祥智さん。「ぼちぼち いこか」は、物事を楽観するための父子の合言葉にもなりそうです。

 

③ 『まよなかのおしっこ』

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作:さいとう しのぶ

出版社:KADOKAWA 発行日:2022年

対象年齢:4歳くらい〜

 

おばけなんてこわく・・・ない!?

勇気と自信をくれる絵本

今日から一人で寝ると宣言したぼく。真夜中の2時に、トイレに行きたくなって目が覚めてしまいます。「おばけの でる じかんやん!」。勇気を出して、まずは部屋の戸を開けると・・・・・・「セーフ!おばけなんか おるはずが ない!」。再び勇気を出して、廊下の電気をつけ、階段を下りて・・・・・・ぼくは無事にトイレまで行けたかな!?

こちらも関西弁がユーモラスに効いている1冊、今年の新刊です。きっと誰しも経験のある、真夜中に一人でトイレに行く時のこわさを、心情豊かに描いています。読者はぼくの気持ちに共感しながら、ドキドキハラハラ、ページをめくってホッと安心!予想もつかないラストシーンは、子どもに勇気と自信を持たせてくれるでしょう。今はこわいと感じることも、いつかはへっちゃらになる!こうした楽観力は、絵本で何度も疑似体験することで自然と育まれていきます。各ページに隠れている、可愛いおばけちゃん探しも、ぜひ父子で楽しんでくださいね。

 

④ 『やまのかいしゃ』

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作:スズキ コージ 絵:かたやま けん

出版社:福音館書店 発行日:2018年

対象年齢:5歳くらい~

 

ハマるお父さん続出!?

シュールで可笑しい脱力系絵本

朝が苦手なほげたさんは、今日も昼過ぎに会社に出かけて行きます。でも、飛び乗った電車は、会社とは反対方向へ。トイレのスリッパを履き、眼鏡やかばんも持っていません。終点の山の駅に到着したほげたさんは、同僚のほいさくんと偶然出会い、一緒に頂上を目指すことに。二人は、空気のおいしい山頂で仕事を始めました。

独特の画風で数々の絵本賞を受賞しているスズキコージさんが文章を描き、ほのぼのと味わい深い絵が人気の片山健さんが描いた、貴重な作品です。27年のときを経て復刊されました。突っ込みどころ満載ではじめは衝撃を受けるのですが、だんだんハマってしまうお父さんが続出!「こんなゆる〜い山の会社で働いてみたい」「シュールで面白かった」。お父さん、日々のお仕事お疲れ様です。子どもの楽観力を育むには、まずは大人がもっと肩の力を抜く必要があるのかも。脱力系絵本を読んで、ひととき深呼吸しませんか?

 

⑤ 『だいじょうぶ だいじょうぶ』

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作:いとう ひろし

出版社:講談社 発行日:1995年(通常版)、2006年(大型版)

対象年齢:5歳くらい〜

 

不安になったらおまじない

楽観力を育むロングセラー

ぼくがまだ小さかった頃、ぼくとおじいちゃんは、毎日お散歩を楽しんでいました。のんびり歩くだけでも、遠くの海や山を冒険するような楽しさにあふれていました。でも、新しい発見や出会いが増えると、困ったことやこわいことも多くなっていきます。その度に、おじいちゃんはぼくの手を握り、おまじないのようにつぶやくのでした。「だいじょうぶ だいじょうぶ」。

初版は1995年に、サイズの大きな絵本も2006年に出版されているロングセラー。「新型コロナウイルスや戦争のニュースを見て、子どもが不安になっている。一緒に読んで安心できるような絵本はないか?」。そんな声をきく度に紹介してきた1冊です。心におまじないの言葉を持ち、父子でそれを分かち合うことは、しなやかに生きていくための大切な支えになってくれるはず。作者のいとうひろしさんのメッセージが胸に響きます。「散歩に出かけよう。ゆっくり、のんびり、歩いて行けば、ほら、ぼくらの周りは、こんなにも、楽しいことがあふれてる」。

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選書:近藤麻智子 絵本専門士/フリーアナウンサー

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第1期絵本専門士、絵本セラピスト®、絵本講師の資格を活かして、メディアでの執筆、講演、イベント出演など、幅広く活動する。大人向けの絵本セラピー®のワークショップ「絵本のち晴れ」や、絵本の読み語りとヨガをコラボレーションした親子向けイベント「絵本ヨガ」を主宰。文章を書いた絵本に『絵本ヨガ 森のくるるん』(絵:齋藤槙/そうえん社)がある。oton+toでは、2018年よりお父さんにおすすめの絵本を紹介する「お父さんの絵本ガレージ」を連載中。札幌テレビ、新潟総合テレビアナウンサーを経て、現在はフリーアナウンサー。2児の母でもある。

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ブックハウスカフェ

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神保町のブックハウスカフェ店内には「お父さんの絵本ガレージ」コーナーがあり、 oton+toで紹介した絵本が並んでいます。

 

 

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玄米と塩梅

ここ数日、玄米しか食べてないんです。体調改善しようと思いましてね。以前にも何度かそういうことをしているのですが、数日そうしていると、味覚が敏感になるわけです。
で、玄米だけのこの期間でも、梅干しは食べるんです。うちには、塩分7%のはちみつ漬けの梅干しと、塩分11%のしそ漬けの梅干しがありまして、普段食卓に2つ並んでいるわけでございます(たまにそれ以上の塩分の昔ながらの梅干しもありますが)。そして、梅干しとはいえ、はちみつ漬け塩分7%は甘いわけです。梅干しとはいえね。
そんな中、これは今朝の話なんですがね、ほぼ玄米オンリー生活も数日を過ぎ、いつものようにはちみつ梅干しを食したわけでございます。
それがなんと、しょっぱいのですよ!!はちみつ梅干しが!塩分7%をこれだけしょっぱく感じるこの敏感さ!デトックス効果!カラダ清らかになっている自分を感じたのでございます。なんというか、自分のカラダが研ぎ澄まされたこういう満足感、いいですね。
そしてお昼がやってまいりました。この時も私は玄米と梅干しのみ。テーブルに並べられた2種類の梅干し。「いつもは甘く感じていた塩分7%のはちみつ梅干しがあれだけしょっぱ買ったのだから、塩分11%のしそ梅干しはどんなことになるのだろう」そう思い、しそ梅干しを箸で掴みおもむろに口に放り込みました。
「甘っ!!甘すぎるやないかい!」。
塩分7%と書かれたはちみつ梅干しの容器にしそ梅干し、塩分11%と書かれたしそ梅干しの容器にはちみつ梅干し。ただただ入れ替わっていただけだったようです。
つまり、朝に私が食べた梅干しは、塩分11%のしそ梅干し。

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かたがにがてだきゅうくつでたまらないのはおれしんぼうできないからか
かたにはめるいしきでなくかたにならうぞというきもちでいるのはどうだ
かたまでつかるゆぶねはそこはかとなくすきだよだんだが
かたたたきけんがはじめのははのひのおくりものだったか

 

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家族の習慣

ドローンと犬

ドローンがですよ、ドローンが着陸してきたのでございますよ。ドローンが。
土曜日の夕方、我が家の黒い犬を連れて海に散歩に出かけたのでございます。
海岸に着くと、ちょっと腰掛けて海を眺めているのが日課なんです。
うちの黒い犬は大人しく横で寝そべっているのが日常の風景でございます。
その日、海を眺めていると、赤いライトを点滅させた小型の黒いドローンが宙に浮いておりました。まあ気にせず私は海を眺めていたわけですが、うちの黒い犬が私の周りを忙しなく動き回っておりました。まだ気づかなかったんですよ私は。頭の上でそのドローンがホバリング(空中停止)していることに。

耳を澄ませてみると、なるほど「ブーーーーーーン」とドローンの音がするではありませんか。

ちなみにですが、我が家の2階のリビングには時折蜂が舞い込んできます。アシナガバチの時もあればクマンバチの時もあります。うちの犬はどちらも嫌いです。と言いますか、恐れを感じている模様です。「ブーン」と聞こえたら、それを聞いた途端、速やかに隠れます。今年はクマンバチが入ってくる確率が高いです。クマンバチの方が「ブーン」音量が高いので、2階にいた犬は1階に降りて行ってしまいます。そして最近は窓越しに見るクマンバチの黒い姿を見つけるや否や、洗面所の下に隠れてしまうようになりました。年々、恐怖度を増していることを感じます。

話を戻しましょう。我が家の黒い犬は、私の横で自らリードに絡まり、それでもジタバタしキュンキュン弱音吼え始めました。気づいていなかった私も、その犬の尋常でないパニック状況で気づきました。上にいたドローンは、ゆっくりと高度を下げてきたのです。私たちの隣り、3〜4mくらい離れたところには、おじさんがスマホをずっと見ていたのですが、実は彼がこのドローンを操縦していたのでございました。
なんということでしょう。今、彼は私たちと彼との間にドローンを着陸させようとしているのです。

我が家の犬からしたら、いつも家で見る(聞く)クマンバチの姿(ブーン)よりもはるかに大きなものが、あろうことか自分の1.5mほどのところに降りてくるのでございます。自らリードを首に巻き付けグルグル巻きとなり逃げることができなくなってしまった彼の動揺ぶり、本当に本当に怖かったんだろうと思います。彼に思いを馳せると気づかなかったことがとても申し訳なく。

5年ほど前、自宅のリビングでドローンを飛ばして遊んでいたときは、一向に怖がらなかった犬も、大人になり経験を重ねるに連れ、怖いものが増えたようです。

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お父さんの絵本ガレージ

【第4回】輝く!絵本ガレージ大賞!!

こんにちは。今回は「第4回、輝く!絵本ガレージ大賞!!」を発表させていただきます。

毎回、非認知能力を育む絵本をテーマに絵本を紹介してきました「絵本ガレージ」。

昨年度に紹介させていただいた絵本の中から、選書をされた近藤麻智子さん、ブックハウスカフェちのゆきさん、そしてoton+toの布施が協議を行い、大賞1作品、部門賞3作品を選出しました。

受賞したこれらの絵本、ご興味ある方、ぜひ!

 

◆絵本ガレージ大賞

『地球をほる』

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作:川端 誠 出版社:BL出版 発行日:2011年

対象年齢:6歳くらい~

子どもの頃、学研のひみつシリーズという本が好きでした。なかでも「できるできないのひみつ」という本は学校の図書室で何度も繰り返し読みました。その中でも一番好きだったはなしが、地球の裏側まで穴をほれるか?というもの。正確には地球の裏側まで穴を掘って荷物を届けることができるか?だったかと思います。裏側まで掘るにはマントルを通っていくという、えらくワクワクしたことを覚えています。

今回、大賞を受賞した「地球をほる」は、まさにそんなはなしです。読みすすめていくうち、いや、堀りすすめていくうち、穴のまわりに埋まっているものたちもなんともロマンで、インディージョーンズのようでもあります。地球の中心を超えるあたりからの絵本の仕掛けも楽しく、そして最後のオチもさすが!私はなぜだかグッときてしまいました。これは冒険好き、落語好きオトンにはたまらん絵本。こちらを絵本ガレージ大賞とさせていただきました。

コメント:布施太朗

 

◆父子の声が胸に響くで賞

『はるのひ』

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作:小池 アミイゴ 出版社:徳間書店 発行日:2021年

対象年齢:5歳くらい~

ことくんがお父さんの畑のお手伝いをしていると、森の向こうにけむりがのぼるのが見えました。 けむりの正体を知りたくなったことくんは、ひとりで走っていきます。「とーちゃん、おーい」。途中で何度も振り返って、お父さんを呼びます。「おーい」とこたえるお父さん。父子が何度も呼び交わす声が、胸に迫ります。春の夕暮れ、男の子の小さな冒険物語が、美しい色彩でドラマチックに描かれています。

この絵本を初めて読んだとき「ことくんはわたしだ・・・」と、痛切に思いました。きっとこんな風に、自分の目標に向かって進みながらも、不安になった時、こわくなった時、後ろを振り返っては、大きな愛で見守ってくれている親に支えられてきたのだ・・・・・・。気づけば走馬灯のように、様々な思い出が蘇ってきました。作者の小池アミイゴさんは、数年前の春にお父様が亡くなられ、実家に帰るまで、これまで生きてきた自分の記憶を辿りながら、遠回りをして歩いたそうです。その時の光景が表紙の絵に反映され、季節も春に決まったとのこと。

非認知能力を育む絵本 「忍耐力」編でご紹介した一冊ですが、他にも「目標に向かう力を育む」「自己肯定感を育む」など、くり返し読むうちに自然と育まれる力が、幾重にも備わっています。あなたならどんなことを感じるでしょうか。これからも、たくさんのお父さんに紹介していきたい絵本です。

コメント:近藤麻智子

 

◆ブックハウスカフェ〜生きる力がわいてくる賞

 『はちうえは ぼくに まかせて』

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作:ジーン・ジオン 絵:マーガレット・ブロイ・グレアム 訳:森 比左志 出版社:ペンギン社 発行日:1981年 

対象年齢3歳くらい〜

主人公トミーは、家のベルにまだ背伸びをしなくては届かないくらいの年の男の子。忙しくて夏休みにどこにも連れて行ってあげられないパパがトミーに、なんでも好きなことをしていいと言いました。そこでトミーがやった好きなことって・・・なんと、夏休みに旅行に出かけるご近所さんの鉢植えを預かって世話をすること!しかも一日一個で2セント!

この本は半世紀以上も愛され続けているロングセラーです。トミーの無邪気な可愛らしい部分と、実直な行動力、そして全編に散りばめられたユーモアとで、子どもに(大人にも)元気をくれる本です。今考えると、サブスクの走りのようなトミーのアイディアは素晴らしい。でも、あくまでも、鉢植えを育てることが何よりも好きな気持ちから生まれたアイディアというところがポイント。好きを仕事にして、光り輝くトミーに、最高のハッピーエンドが待っています。

温かく見守る大人たち(パパは最初は不満顔ですが)や、全編青々し元気になる色合い、犬や猫を大切にする優しさ、『みどりのゆび』(ドリュオンの名作で、指に触れると花を咲かせられる不思議な力を持った男の子のお話)がさりげなく置かれた書棚、など、しかけもそこら中にあふれていて、何度も繰り返して楽しみたいお話です。

コメント:ブックハウスカフェ ちのゆき

 

◆oton+to賞

『パパとタイガのとびっきりキャンプ』

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作:セバスチャン・ブラウン 訳:聞かせ屋。けいたろう 出版社:教育画劇 発行日:2021年

対象年齢:3歳くらい〜

パパと息子と2人でキャンプに出かけるというおはなし。パパ自身もキャンプがはじめてで、テントを張るのもひと苦労。今はテントの張り方を予めYouTubeで見て準備をする人も多いですが、とはいえ、はじめてのキャンプ。絵本で描かれている場面に共感するオトンも少なくないのではないでしょうか。隣りのテントにはキャンプ慣れした感じのくまのファミリー。「いっしょにどうですか?」くまファミリーが優しく声をかけてくれるも、パパはかたくなな態度。

このパパの気持ち、わかるような気がします。ていうか、わかります! 確かに、他の人に手助けしてもらうオトンとしてのバツの悪さというのもあると思いますが、それよりも、せっかく息子と2人でキャンプに来たのです!いろんなことが手際よくできないし、ちょっと焦ったりもしているけれど、自然の中で、息子との2人の時間を過ごしたい。だから2人キャンプに挑戦したんだと思います。そんなことを思いながら、子どもがまだ小さかったころの、自分の昔の姿と重ね合わせながら読みました。

コメント:布施太朗

 

絵本ガレージ大賞2022

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お父さんの絵本ガレージ 非認知能力を育む絵本 「やり抜く力」編

2020年春から継続中の、非認知能力を育む絵本シリーズ。現在、非認知能力には世界の注目が集まり…続きを読む

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【第3回】輝く!絵本ガレージ大賞!!

こんにちは。今回は「第3回、輝く!絵本ガレージ大賞!!」を発表させていただきます。 oton+t…続きを読む

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家族の習慣

よき細工は、少しにぶき刀をつかふ

ちょっと欠けたものとか綻んだものとか凹んだところとか、そういうところを残したまま愛着を持ちながら、時に繕い、でも不完全さを残したまま使うのが好きなようです。冷蔵庫を半年ぶりに修理しました。でも製氷機は壊れたままです。自転車もそうです。ただ危険なのはいかんですね。重くて長い我が家のサーフボードを乗せた我が家の自転車に乗った会社の同僚は、乗ったとたんの下り坂に地獄を見たそうです。茶会を主催した千利休が、そこに飾る予定の花入れの耳(取手?)の片方を打ち欠き、わざと不完全なものとしたという話や、金継ぎというものにも惹かれます。
「よき細工は、少しにぶき刀をつかふ」と兼好法師の言葉があります。手本としたいなあと思います。会社の同僚が集まるBBQの前日に5~6kgほどの肉の塊をひたすら切っていたのですが、そういうのも嫌いじゃないです。その時の包丁は砥石でしっかり研ぎ、キレッキレの状態で挑みました。凡人です。

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約束してたんですわ。 でも守れなかったんですわ。 ウチの高2の娘の話です。 スマホに関する約束で…続きを読む

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一時期よく食べたピーマンの肉詰め、夏のゴーヤチャンプルー、季節問わずポキ丼(マグロとサーモンとタ…続きを読む

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ずっと家にいると、兄弟ゲンカもいつもの倍!なんてことはありませんか。 なんとなくイラだったり、相…続きを読む

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|暮らし方改革のススメ、自分たちらしい家|受験生が2人いる、わが家の子ども部屋

わが家の男(高3)男(中3)女(中2)の3人の子どもは、 家での勉強はリビングダイニングでやるこ…続きを読む

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Yoshitomoさん(小2の娘さんのオトン)からの投稿です。 ・・・・・・・・ 娘が小学生にな…続きを読む

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タバスコダガマ

家にあるタバスコを、子どもが小さい時にはずっとバスコダガマと呼んでいました。「そこのバスコダガマとって」てな具合に。次男が小学校3年生のときだったか、教科書の中に忽然とバスコダガマの文字が現れた時には、あまりにも衝撃的な出来事に「うちにあるあの瓶は一体なんなんだ!」「教科書のバスコダガマは辛いのか?辛いというだけで偉いのか?偉きゃいいのか!」頭が混乱し、鼻血が出そうになったとか出なかったとか。

次男、歴史はどちらかというと苦手科目です。

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子どもと会話

漁師のルーティン、子どもとの会話、子どもとドライブ

ルーティンの中でも、漁師のルーティンには惹かれるものがありますね。少し前、朝のルーティンなんてのが流行ったようですし、最近、アカデミー賞で話題になった映画、ドライブマイカーの原作の村上春樹のファンなんかは、彼の本の何が好きかって、彼が小説の中で書くルーティンがたまらないなんて人も多いわけですね、私もそれは好きな方なんですが、なんといいましても、漁夫ですわ。漁網を編むなんてのはその最たるものですな。外は嵐、海はシケて船は出せず、揺れるランタンの灯りの下で黙々と作業するなんてのは、たまらない光景でございますな。私の勝手なイメージですが。なんでまたこんなこと書いてるかっていうとですね、いや、こないだのことなんですが、うちの20歳になる息子の運転で茅ヶ崎の海っぺりを走っていたんです。そしたら息子がいうんですわ。「ネトフリで空白って映画観てさ、古田新太が漁師なわけよ。その漁師の働いてる感じがめちゃくちゃいいんだよね。漁師の毎日の感じ。無愛想なんだけどね。しかし港町ってのはいいね。そういえば三島由紀夫の潮騒も良かったなあ。潮騒読んだ?」あたくし、潮騒は読んでませんし、空白も観てませんが、ほうっ、と。似たようなところにそそられているんですね。だから私も息子に一押しの本を勧めておきました。息子が中学生の時から勧めていたのですが、興味を持っていなかったので、漁師好きになったこのタイミングにあらためて。「まぐろ土佐船」。なかなか骨太なノンフィクションです。漁師ルーティン好きな方はぜひ。

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お父さんの絵本ガレージ

お父さんの絵本ガレージ 非認知能力を育む絵本 「忍耐力」編

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2020年春から継続中の、非認知能力を育む絵本シリーズ。現在、非認知能力には世界の注目が集まり、日本の新たな学習指導要領にも、幼児・学校教育を通じて育むべき力のひとつに、非認知能力(学びに向かう力・人間性など)が提唱されています。IQなどで表現される「認知能力」と、やる気や根気強さなど学びに向かう姿勢の土台となる「非認知能力」。これらをバランスよく身につけることが、教育界における大きな関心事となっているのです。

この非認知能力には様々なものがありますが、今回のテーマは「忍耐力」。辞書には「苦しみやつらさに耐える力」「辛抱する力」と書かれています。昨今、私たちをとりまく世界はますます不安定で不確実なものとなり、先の見通しなど全くきかない状況であることは、誰もが実感しているのではないでしょうか。そんな世の中を生き抜くためには、前向きな思考や発想の転換などと共に、忍耐力は必要不可欠です。とはいえ、子どもに忍耐力を強制的に身につけさせることはできません。子ども自身が楽しいと思えることや好きなことに没頭しているときこそ、その力は育まれやすいということを忘れずにいたいものです。

非認知能力について言葉だけで説明するのは難しいですが、幼い子にわかりやすくやさしく伝えられ、親自身も子どもの気持ちに寄り添いながら理解するのに役立つツールとして、絵本を開いてみませんか?何より絵本は、親子いっしょに楽しみながらくり返し読めるところが、大きな魅力ですよね。主人公のがんばる姿に自分を重ね疑似体験できる作品、物語や絵に夢中になるうち自然と辛抱強さが育まれる作品など、忍耐力について考えるきっかけとなる5冊を選びました。

① 『がまんのケーキ』

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作:かがくい ひろし 出版社:教育画劇 発行日:2009年

対象年齢:3歳くらい~

 

がまんって何だろう?

人情たっぷりユーモア絵本

「ねえ もう いいんじゃないかな~ かめぞうさん」「ならぬぞ、こいたろう。いま けろこさんは かいものに いっておる。かえってくるまで がまんじゃ」。おいしそうなケーキを前に、こいたろうくんとかめぞうさんが、がまんがまん。迫りくるケーキの誘惑!はたして2人は、仲良しのけろこさんを待つことができるのか!?

「がまんできます、あなたのためなら・・・」。そんな声が聞こえてきそうな、人情たっぷりのユーモア絵本。作者は、累計700万部を突破した赤ちゃん絵本「だるまさん」シリーズが大人気の、かがくいひろしさん。ほのぼのとした絵と、笑ったあとで心が温かくなるような作風で多くの支持を得ています。忍耐とは、苦しいばかりじゃない。相手のことを思いやれたり、楽しいことやうれしいことを想像できたり。「がまんしなさい!」と思わず言ってしまう前に……父子の会話を豊かに膨らませるヒントがつまっています。

② 『おとうさん』

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作:秋山 とも子 出版社:瑞雲舎 発行日:2008年 

対象年齢4歳くらい~

 

お父さんの一日をじっくり追う

文字のない絵探し絵本

朝、家を出て、会社で働き、家に帰ってくるまでの「おとうさんの一日」を描いた、文字のない絵本です。細やかに描かれた駅や町の風景の中にいるお父さんを探しながら、町並みや周りの人たちの様子をじっくりと楽しむことができます。まだ携帯電話もパソコンもなかった、昭和59年に出版された絵本の復刊です。

「一生懸命働いて、家族を守っているお父さんを通して、日本を伝えようとした大切な一冊です」と、作者の秋山とも子さん。いくら時代は変わっても、お父さんが頑張る姿は変わりません。家族を想い、毎日忍耐強く働くことの尊さに、胸を打たれます。全てのお父さんにありがとうと伝えたくなる絵本。子どもは絵探しに夢中になるうちに、知らず知らず忍耐力を育みます。自ら惹かれ、とことん遊び込むからこそ、自然と力が養われるもの。決して無理にすすめることなく、お父さんも一緒になって遊んでくださいね。

③ 『三びきのやぎのがらがらどん』

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作:(ノルウェーの昔話) 絵:マーシャ・ブラウン 訳:瀬田 貞二 出版社:福音館書店 発行日:1965年

対象年齢:4歳くらい~

 

怖さをこらえた先に…

結末に安心できる昔話絵本

山でたくさん草を食べようした、3匹のやぎがいました。名前はみんな「がらがらどん」。やぎたちが橋を渡ろうとすると、谷に住む恐ろしいトロル(おに)に次々に襲われそうになります。小さいヤギと中くらいのヤギは、機転をきかせて逃げることができました。いちばん大きいヤギは、勇猛果敢にトロルに勝負を挑みます!

1965年に翻訳出版されてから、多くの子どもたちに愛されてきたノルウェーの昔話です。「くり返し」と「子どもたちが満足する結末」が用意されている、昔話絵本の代表格。幼い頃に読んで、トロルの恐ろしさが目に焼き付いているというお父さんもいらっしゃるのでは。子どもはヤギたちに自分を重ね、ドキドキハラハラしながらも、3度体験する怖さをこらえます。ほっと安心できるラストシーンが待っているからこそ、くり返し耐えることができ、何度も読みたくなるのです。忍耐力はじわじわと育まれていきます。

④ 『はるのひ』

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作:小池 アミイゴ 出版社:徳間書店 発行日:2021年

対象年齢:5歳くらい~

 

父子の呼び交わす声が胸に残る

男の子のちいさな冒険物語

ことくんがお父さんの畑のお手伝いをしていると、森の向こうにけむりがのぼるのが見えました。けむりの正体を知りたくなり、ことくんはひとりで走っていきます。「とーちゃん、おーい」。途中で何度も振り返って、お父さんを呼びます。「おーい」とこたえるお父さん。「よーし」。ことくんはまた走り出します。森の中に入ると、あたりは暗くひんやりとしていて、だんだんこわくなってきました……。

昨年出版されたばかりの、男の子のちいさな冒険物語。春の夕暮れ時を、豊かな色彩でドラマチックに描いています。胸に迫るのは、ことくんとお父さんが、何度も呼び交わす声。目標に向かって走りながら、不安になった時、こわくなった時、振り返ってお父さんを呼び、声を聞き、再び走る勇気をもらうことくん。子どもが自分の進みたい道を見つけた時に、わが子の耐える力を信じ、励まし、支える存在の大切さに気づかされます。

⑤ 『地球をほる』

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作:川端 誠 出版社:BL出版 発行日:2011年

対象年齢:6歳くらい~

 

ぐるぐる回しながら読む!?

ウルトラ・ナンセンス・アドベンチャー

つよしとけんたは、夏休みに旅に出ることにした。庭に穴を掘って、地球の裏側へ行ってみよう!目指すはアメリカ。英会話を習っていてケンタッキー州にペンフレンドがいる、けんたの姉さんも誘った。3人は、持ち物を入念に準備して出発!途中で両親からの差し入れも受け取りつつ、一心不乱に彫り続けます。掘って掘って・・・・・・到着したところは!?

各ページの絵と文に少しずつ角度がついていて、3人の姿を追って読み進めるうちに、絵本がぐるぐると回るしかけになっています。奇想天外なストーリーと、唯一無二のアイディアで、お父さんのファンも多い作品。落語絵本も数多く手がけている川端誠さんですから、オチもお見事!子どもは、粘り強く掘っていくプロセスを疑似体験しながら、努力した先に達成するイメージもつかんでいきます。どこまでも、楽しく、面白く。わが家の長男が初めて読んだときには、目を輝かせて「もう1回!」がエンドレスでした。

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選書:フリーアナウンサー/絵本専門士 近藤麻智子

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大人向けの絵本セラピー®のワークショップ「絵本のち晴れ」や、絵本の読み語りとヨガをコラボレーションした親子向けイベント「絵本ヨガ」を主宰。2016年に出版した絵本『森のくるるん』(そうえん社)では、コンセプトと文章を担当。企業にてビジネスパーソン向けの絵本ワークショップの講師も務める。現在BS日テレ「コーポレートファイル」に出演中。メディアでの絵本に関する執筆、講演など、活動は多岐に。  男の子2人の母。

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ブックハウスカフェ

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神保町のブックハウスカフェ店内には「お父さんの絵本ガレージ」コーナーがあり、 oton+toで紹介した絵本が並んでいます。

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