クレイジーパパの日常

クレイジーパパ。まずは自己紹介です。

世界一クレイジーなパパを目指して。

201584日(本日誕生日!)に長男大雅(タイガ)の誕生と同時に誕生したクレイジーパパ。

「未来を創る子供に夢と希望を」この想いに共感した仲間が現在インスタグラムで約4万人。

世界中に毎日元気と笑顔を届けるクレイジーパパの日常を発信していきます。

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【夏休み特集】こういう風景は記録しておきましょう。オトンの自由研究。

8月です。つまり夏休みのど真ん中に突入しております。

こちらは、どこにも行かない日のヒマつぶしの模様。

もしかしたら、これこそ夏休みらしい夏休みなのかも。

 

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こんな、夏休みの絵日記には決して描かれることない

かけがえのない子どものヒマつぶし写真。

この夏休み、オトンの自由研究?として

みなさんも撮ってみませんか。

かけがえのないものほど些細なもので、

些細なものほど忘れてしまうということだったりするので。

 

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先生との1on1ミーティング(個人面談)

Yoshitomoさん(小3の娘さんのオトン)からの投稿です。

 

・・・・・・・・

先日、担任の先生との個人面談に夫婦で参加した。

 

イクメンが増えたとはいえ、オトンが個人面談に来るのは珍しいようで、

 

「お父さんが来られるなんて、教育熱心で素晴らしいですね」

 

と先生にも、私たちの前に面談していたお母様にも感心された。

 

参加する行事の選択と集中で「教育熱心なお父さん」という評価を受けるんだな。(ちなみに、運動会、学芸会には参加したことがない・・)

 

個人面談は、先生が成績表とテストの結果を見ながら、

 

「国語では読解力があるのでしっかり100点をとっていますね。算数はうっかりミスが多いのと、時計問題が苦手なようですから夏休みは復習するように言ってくださいね」

 

と的確なコメントをしてくれ、先生の対応に関心していたが、更に先生のことを素晴らしと思ったのはこの後の対応だった。

 

私たち夫婦が普段心配していることを先生にぶつけると的確なコメントが次々に返ってくるのだ

 

妻の質問

「土曜参観に行った時は、いつも全く発表とか発言はしていないのですが、普段はちゃんと授業に主体的に参加しているのでしょうか」

 

先生回答

「○×さん(娘の名前)は、学期当初は確かに発言は少なかったですが、今はよく授業で発言していますよ。周りの様子を見て自分のポジションを把握したうえで発言できるのは協調性がある証拠です」

 

私の質問

「言われた宿題を計画的に行ったり、学校のルールや規律を守るのはできると思うのですが、それだけだとしょーもない人間になりそうで。その辺りのバランスはどうなのでしょうか?」

 

先生回答

「○×さん(娘の名前)は、真面目できっちりやるタイプですが、掃除の時間で教室から離れた場所では、友達と少しふざけたりと柔軟にやってるから大丈夫ですよ」

 

などなど、その日の最後の面談ということもあり、既定の20分を超えて、普段の娘の具体

的行動を例に出しながら、丁寧に質問に回答してくれて大満足の面談だった。

 

最近、人材業界ではヤフーの1on1面談が評判だが、先生との面談はまさにそれに通じる

ものがあった。

単純なテストの点数(営業成績)だけからのフィードバックではなく、日常の行動(取

組姿勢、プロセス)をあげて話しをしてくれた。

 

実際にそういう行動があったのか別として、先生は、しっかりと娘のことを見てくれている と感じたのが大きい。

30人の子どもたちを、一人一人しっかり見ているなんてとんでもないことである。民間企業なら、超優秀な管理職だ。小学校の先生は本当にすごい!

 

 

最後に、

「たくさん○×さんを褒めてあげてください。そして、夏休みはおもいっきり一緒に遊んであげてください」と締めくくり面談は終わった。

 

普段は子どもの教育を小学校、そして先生に委託している分、オトンは、夏休みにおもいっき

り娘と遊ぼう(ルールを破ることも大切だよと教えよう)と誓った。

 

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過度な期待なんかしたら子どものプレッシャーになることは分かるんですが、期待すまいと思うことは、期待しているということですからね。―ということは、ご自身の体験と今回の役は重なっていますね。

そうですね。重なっているっちゃ重なっています。

―息子さんには期待してしまうんですね。

過度な期待なんかしたら子どものプレッシャーになることは分かるんですが、期待すまいと思うことは、期待しているということですからね。期待は必ずしてしまいます。彼が優れた人間であってくれと。

―優れたというのは、例えばどういうことに対して?

全てにおいてです(笑)。

吉田鋼太郎さん

―じゃあ、ものすごいことを息子さんに求めてしまっているんですね。

そういうことです。もちろんそれはありえないことだと思っているんですけど、ありえないことだということが、親としては悲しいわけですよ。

―ご自身が子どもの頃や若い頃、他の奴らと俺は違うぞと思ったりは?

母親がそういう育て方をしていたんで、同じなんだと思いました。「やればできる子だから」と言われていたんです。実際はできないんです。でも「あなたはやればできる子だから頑張りなさい」と。でも、子どもとしてはいい迷惑です。できないんだから実際。そんなにあれもこれもできるなんて言われても、全く手も足も出なかったりするわけで、その時のしんどさはものすごく覚えているくせに、自分の子どもにはそれを求めてしまっている(苦笑)。

―反面教師ではなく、そのまま受け継いだんですね。

そうなんです。俺、母親と同じことやってるわって。なるべくそういう風にすまいという客観的な目線はあるんだけど、ついそうなってしまう自分がいます。絶対にいい親というのは、子どもに過度な期待をしないで物心つく頃から子どもの人格を認めてあげられる親なんだと思います。親というのはあくまでサポート。ご飯食べさせてあげて着るもの着せてあげて住むところを作ってあげて、そういう仕事なんじゃないかと思います。親の望みを子どもに押し付けたりするのは、やはりダメなことだと思います、頭では分かるんですが、なかなかできることではないなと。

吉田鋼太郎さん

―世の若いお父さんに何かアドバイスすることがあるとすればそういうことですか?

そうですね。むしろ逆に聞きたいです。子どもを対等な人格として扱い、素直にまっすぐ育っている家庭があれば。

―息子さんとは男同士の関係ですか?

もう大学生で成人しているので、完全にそうですね。でも子どもなので、やれる限りのことはやってやろうと思います。常識の範囲内でね。そういえば、こないだ車を貸してくれって言うから、貸したんです。免許取り立ての息子に。大丈夫だと言うのでね。こちらとしては、免許取り立てだし、多少擦ったりしてもまあいいかと思って貸したんです。そしたらボコボコになって帰ってきました。擦ったどころの話じゃなく、ボコボコ(笑)。修理代が30万円もして。もう次は貸しません(笑)。

―それはお気の毒でしたね。ご無事で良かったです。話は変わりますが、ミュージカルって、多くのお父さんたちは全く触れることのないまま一生を終えていくと思うんです(笑)。でも、oton+toとしてはお父さんたちに新しいことを体験する機会を増やして欲しいと思っていまして、吉田さんにぜひ、ミュージカルの見どころを、世のお父さんに伝えていただきたく。

はい。お父さん達というのは夢も希望もない人が多いと思うんですけど、まあ、その人達に夢も希望も与えたってどうにもならないと思うので(笑)。今回のミュージカルは、皆さんがイメージしていらっしゃるような絢爛豪華なすごい衣装を着てすごいカツラをかぶってどこかの国の王朝の話とかそんな話ではなく、本当に身近によく転がっている話なんです。それがとてつもなくドラマチックになっているんです。僕はそこが面白いと思いました。それはここに生きているお父さんと息子の対立がやがて和解になりやがて二人の信頼関係になっていく。そしてそれを取り巻く人たち、おばあちゃんやバレエの先生も全員が自分たちの主張を持っていてその主張を必ず相手にぶつけていくんです。それはイギリスというお国柄というか気質もあると思うのですが、みんな必ず相手に対して主張をして納得がいくまでお互いぶつけ合いをします。そのエネルギーがいつのまにか踊りになっていたり歌になっていたりするんです。お客さんは知らないうちにそのエネルギーに引き込まれて行きます。

吉田鋼太郎さん

―普段、起こりがちな話がものすごいエネルギーで展開してくということですか?

はい。日常によくある話なんだけど奇跡のようなミュージカルです。そういうものを僕はほとんど見たことがありません。これは夢も希望もなくしているお父さんもついつい身をのりだして観てしまうと思います。ぜひ、そこは騙されたと思って来てもらいたい。とにかく舞台の上で起こっていることに乗せられて、お客さんがどんどん芝居の世界に入っていける作品なので、「ミュージカルはちょっと」と思っているお父さんにも、この機会にお芝居ってもんは面白いんだと感じていただくために、チケットを買っていただければ笑)。キャバクラ、いや、居酒屋を3回ほど我慢していただくことになりますが、そのくらいの価値はあると思います。

―いや、多分もっと価値があるんじゃないかと思いますが。

あははは!ありがとうございます!

―ありがとうございました。

※※※

私は7/19のプレビュー初日の舞台を観に行ってきました。このインタビューをさせていただいた後だったこともあり、「オトンと息子の物語!!」という心構えで座っていると、はじめにお母さんの想いを唄っているところでグッときてしまいました。子どもの成長を見守ることができるというかけがえのない喜びについて、感じ入るものがありました。吉田鋼太郎さんの、戸惑いながら応援するその姿は、多くの親の姿そのもの。客席には著名人の方も多くいて、カーテンコールでは北大路欣也さんが真っ先にスタンディングオーベーションをされていました。いやあ、まあ、しかし、すごいパワーですね。同じステージにいる大人と子ども全員が思いっきり発するエネルギーというものは。すごくよかった!

吉田鋼太郎さん

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「僕は女になりたい」と息子から突然告げられたら、父親の自分はどうするだろうという話なんです、要は。

7月19日から始まったミュージカル「ビリー・エリオット」。男手一つで息子を育てる炭鉱夫の父とバレエに目覚めてしまった息子の物語。「これがもうoton+to感満載なんです。ミュージカルはちょっと、、、」という食わず嫌いのオトンにも、これはぜひ観てもらいたい。ということで、その見どころをオトン役、吉田鋼太郎さんにお話を伺いました。

 

 

―よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

―今回、吉田さんが、お父さん役としてご出演されるミュージカル「ビリー・エリオット」ですが、このストーリーがすごくoton+to的だなあと思いまして、ぜひ、お話を伺いたいなと思って稽古場までお邪魔してしまいました。

ありがとうございます。あらためてストーリーを少しお話しますと、舞台となるのがイギリスの炭鉱町なんです。石炭が必要とされなくなってくる時代で閉山寸前に追い込まれていて、これからの自分たちの身の振り方をどうするんだと、ストライキを起こしているという状態なんですね。私は、この炭鉱町に生まれてずっと炭鉱夫として働いてきて、ほぼその世界にしか生きたことがないお父さんなんです。そういう意味では、それ以外の世界を知らないがゆえの偏見もたくさんありますし、しかも頑固。外に対して心を開かないというか目を向けようとしてこなかった人です。そのお父さんの息子がバレエをやりたいと。彼からしてみれば全く想像だにしていなかったことを突然言われることで動揺し、狼狽するわけです。

―狼狽するんですね。

そうです。この物語はとてもドラマチックに描かれているんですが、言ってみれば隣の家庭や、まあ自分の家庭にも起きそうな話なんですよね。この出来事を今の時代に置き換えてみると、つまり息子が何をやったら、父として「俺は絶対許さんぞ!」と言うだろうかと想像してみると、例えば息子から突然、性転換したいと言われるというようなことです。

 

―おおっ!突然、性転換を告げられる?

僕は女になりたいというのは、今はよくある話ですよね。でも、息子に言われたら自分だったらどうするだろうという話なんです。そうすると僕はまず反対すると思うんですよ。もう少しハードルを下げた話でいうと、整形ですね。僕らの世代からすると親からもらった顔に手を入れるなんてことはとんでもないことだと教わってきたので、子どもから整形したいと言われたら反対すると思うんです。ビリー・エリオットは、まあそういう話です。

―なるほど。確かに息子がバレエのダンサーと聞くと、今の時代の感覚だと「お父さん、そのくらい自由にさせてあげればいいじゃん」って思うんですけど、その頃のその町でのバレエのダンサーというのは、今の時代の性転換に匹敵するくらいのことと捉えると、お父さんが狼狽するのは分かる気がします。

お父さんは息子にボクシングを習わせているんです。そういう世界はよく分かる。でもバレエは女がやるもんだという偏見がどうしてもあるんです。タイツ履いて腰振ってお尻振ってなんてことを息子がやるなんてことはとんでもないことで、劇中でもバレエダンサーは“おかま”だと断言しています。

―今までの自分の価値観にはないこと。

そうですね。価値観が崩れ落ちるかもしれないことを息子が突きつけてくるんです。でも、そのお父さんの気持ちが変わるのは、息子が踊っている姿を見た時です。それがまた強烈なんです。バレエは女のもんだと思っていたら、ところがどっこい、ものすごくカラダを酷使するし、とてもじゃない、これこそ男一匹生きていくという時に、仕事として選んでいいものだということを初めて分かるんですね。遅まきながら。偏見というのは、実際に見ないと拭えないものなんです。

 

―偏見は実際に見ないと変わらない。

また今の時代に置き換えて話をすると、息子がものすごく美女になって僕の目の前に現れたら、、、それは、うーん、認めちゃうかな、綺麗だし(笑)。

―笑!それがもし残念な結果だったら、戻してこいと?

あははは!それは身も蓋もないですね(苦笑)。

―でも、圧倒的なパフォーマンスを目の当たりにして父の心が動かされるんですね。

僕もね、大学生の息子がいるんですが、一浪して希望の大学に入ったんです。でも現役のときに大学を全部落ちたと聞いた時は、本当にがっかりしてしまって、怒ったんです。離婚した妻との息子なので、一緒に暮らしていないんです。会うのは2ヶ月とか3ヶ月に1回。仲良くご飯を食べて楽しく過ごすことが目的なので。普段は怒ることなんかないんですが、その時は怒ったんですよ、僕。「吉田家には浪人したやつはいない!」くらいの、めちゃくちゃ偏見に満ちた、めちゃくちゃ自分よりの、しかも吉田家、「家(け)」を出しちゃうというね(笑)。そのことに息子が大変傷ついたんです。傷つき、怒り「そんなことを言われるとは思わなかった」と。僕「バカなんじゃないかお前は!」って言い放ったんですよ。息子はそこから火が着いちゃったみたいで、バカと言われたことが悔しくて、勉強して、それで早稲田に受かったんですが、合格したと聞いてから、あらためて僕、心から後悔したんですよね、バカだと言ったことを。

―でも、結果としてそれがバネになって息子さんは頑張れたんですよね。

いや、僕がその時に言った「バカなんじゃないか」は、決して息子のバネにさせるために言ったのではなくて、ただただ感情的に言っただけなんです。バネにさせるために言うのであれば、同じバカを使うのでも、もっと諭すような言い方もあったと思うんですが、僕は言ったのは、「ヴァッカなんじゃねーか!」って(笑)。

―なるほど、感情的な「バカ」ですね。

まあ、一浪しても受からなかったらもう1回「バカじゃねーか」って言ってやろうと思っていたんですけど、受かったんですね。それを聞いた時はとても嬉しかったとともに、あの時言った「バカ」は悪かったなあと。で、息子はバカじゃなかったんだって(笑)。

―一浪すると聞いた時、なぜそこまで感情的になったんですか?

なんでしょう。自分が一浪していないからなんですよね。自分の体験していないことなんです。落胆するんですよ。落胆が本物なんです、息子のことなので。自分の息子に対しては、無い物ねだりをしてしまうんですよね。ウチの息子は賢いんじゃないか、ウチの息子は強いんじゃないか、ウチの息子は優れているんじゃないかと思いたいんですよ。息子が1歳半の時に離婚してそこからずっと一緒に住んでいないものだから、想いが勝手に強くなっちゃっているんですよ。

【後編】に続きます。

聞き手:oton+to編集長 布施太朗   写真:吉谷吾郎

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子育てはサーフィンのようなもの。あの時のあの波が、一生の思い出になります。【最終回】

子育てはサーフィンのようなもの。あの時のあの波が、一生の思い出になります。

【最終回】あの波に乗ればよかったと後悔したところで、その波は2度と来ないんです。

―奥様はサーフィンしますか?

やらないです。見に来るとしてもたまにですね。

―それじゃあ、ほぼ父と息子で1日中海に入ると。

そうですね。朝、サーフィンしていると、ローカルの仲間たちや、仲のいいお父さんとかも海の上で会うので、「じゃあ、昼飯をあそこで食べよう」とか、「俺も後で行くわ」とか、わりとダラダラと過ごしています。この辺りは、みんなそういうユルい感じです。

―旅行は行かれますか?

旅行はほとんどないですね。家族で泊まりでとなると、犬もいるのでキャンプになります。ちょっと前に、千葉でサーフィンの世界大会があったので、それを見がてら下の子と日帰りでサーフトリップに初めて行きました。外房の太東、一宮と、男2人で楽しかったです。でも「また行くか?」って言ったら「遠いからいい」って(笑)。

―家の前の海で十分なんですね(笑)。

あ、去年の冬は毎週スノーボードに行ってましたね。スノーボードは家族全員出来るんですよ。だからもう毎週。まだ子どもがそんなに滑れなかった頃は富士山の麓にあるイエティに行っていましたけど、滑れるようになってからはよく群馬の川場スキー場に行っていました。

―一番近場のイエティじゃ物足りなくなったんですね。

はい。イエティに行くときはナイターを滑りに行っていたんです。昼間サーフィンをして、15時くらいに出発して17時から1時間滑って、眠くなって帰るというパターンでした。

―なるほど、サクッとですね。

ひょいって行って、ひょいって帰ってくる。あんまりウチはイベントイベントしないんです。前もって準備をするとかはなくて、例えば川場に行くときなんかも「明日スノボ行くぞ、朝4時起き」って言って、寝たままの子どもたちと、いつのまにか弁当を用意していてくれる妻。そして4人分のヘルメットを含む道具一式を車に詰め込んで出発という(笑)。

―平日でも食事は大体ご家族と一緒ですか?

そうですね。朝と夜はだいたい一緒です。会食というのもなるべくしないようにしています。地元から出ないです。打ち合わせで近くのデニーズとか、湘南T-SITEのスターバックスとかに行くくらいですかね。

新佛千治さん

▲打ち合わせによく利用する湘南T-SITEにて

―東京に行くことは?

出来るだけ行かないようにしています。むしろ地方への出張の方が多いですね。

―地元、辻堂の良さってなんですか?

人の感じでしょうか。新しく移り住んできた人にも昔から住んでる人達にも同世代がいる。そういう人達が色々理解し合って、尊重しながら仲良くなって、これまでにないコミュニティが生まれていってるような、新しい街なんです。辻堂海浜公園の祭りなんかは年々倍以上の人が集まってくるように感じるくらい、凄まじいスピードで人口も増加してるし。とはいえ窮屈ではなくって、みんな、なんとなく海があっていいよねっていうくらいの距離感なんです。海に入ると、いつも海にいるっていう人がいっぱいいます。皆なんとなくお互いを知っている。みんなここが好き。それがとても居心地いいんです。

―子どもに一つのことしか教えることができないとしたら?

「柔軟に生きていればいいんじゃない」と言うくらいですね。

―「柔軟に」というのはご自身が大事にしていることですね。

そうですね。色々な価値観、これまでは絶対と言われていたことでも翌日にはパッと意味のないものになっちゃうというのが今の世の中でしょ。そんなところで若いうちから「オレはこうだ!」って決めているのはもしかすると可能性を狭めちゃうかなと。やり抜くために、しなやかに生きるというか、どんなことに対しても「そういうもんだ」って思えるようにすれば、どんな時でも楽しく生きていくことが出来るだろうし、なにより可能性がずっと広がっていくと思うんですよね。

新佛千治さん

―自分の背中を見せたいという想いはありますか?

ないです。「他の人を見ろ、ほぼ全ての人はパパよりすごいぞ」と言います。子どもは言ってくれるんです。「パパはすごいよ、サーフィンもまあまあ上手いし、社長だし」って。子どもが勝手にいいところを見つけてくれているのは感じます。それに仲間だと思ってくれていると思います。新佛組の仲間。だから何かあったら助け合わないといけない。

―仲間の感覚なんですね。「なんかあったら助けるぜ!俺たち仲間だから。もしパパが困っていたらよろしくな」って。

それが一番近い表現ですね。お互いが勝手に尊敬しているんだと思います。仲間感覚をもっと言うと、お互いに「オマエはオレだ」「オレはオマエだ」くらいの勢いですね(笑)。

―私立の小学校に通わせているのは、どういう想いからですか?

特にこだわりはないんですが、学校の建学の精神とか、教育方針なんかを聞くとすごく魅力的に感じたんですよ。僕自身、余裕があるわけではないですが、そんなに欲しいものもないし、夜遊びもしないので、それならばと入れてみました。正直なところ、のびのび育ってくれればそれでいいんですが、実際どうでしょう。

―新佛さんにとって子育てとは?

「子育てはサーフィンのようなもの」ですね。

―サーフィンですか。

子育てなんてほんの一瞬ですよね。波に乗っているのもほんの一瞬です。でも心に残っている、あの時に乗ったあの波、あの瞬間というのがあるんです。もう思い出すだけでキラキラしてるやつ。でも、その最高だった波はもう二度と来ないんですよね。でも心の中には一生変わらないそのキラキラした景色が残っていて、いつ見てもキラキラしてる。日常の中で体験した一瞬が、ほんの些細な一瞬が、すごくキラキラしてて、なんだかよくわからないけど、一生自分の心に残り続ける。そして辛かったことや、都合の悪いことは、案外覚えてない(笑)って、なんだか子育てそのものだなって。
一緒に乗り越えた壁は、一生の自信になる。サーフィンも、子育ても、ホント最高ですよね!

―キラキラが4回出てきましたね(笑)。なるほど、すごく共感します。まさにサーファーオトンだ。本日はありがとうございました。

ありがとうございました。この後、すぐ近くのレストランにビール飲みに行きましょう。海でよく会う知り合いの店なんです。

新佛千治さん

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【第2回】平日は朝、休みの日は一日中、知り合いのたくさんいる海にいます。

車買取専門フランチャイズ運営会社 経営 神奈川県藤沢市 新佛千治さん

家族構成:妻、息子(小4)、息子(小1)

平日は朝、休みの日は一日中、知り合いのたくさんいる海にいます。

―なんで働かなきゃ、は、どういう答えになったんですか?

それがハッピーカーズなんです。先ほども言いましたが、働くっていうことは、要は社会なので、役割を皆で分担しましょうというのが最低限のルールじゃないですか。自分が出来ることっていうのを考えて、社会に提供していけば、それは必ずしも働く=労働じゃなくてもいいんじゃないかっていうところにいくわけですね。で、労働していないのが悪みたいな考え方もあるじゃないですか。でも、ちゃんと社会に対して価値提供していく自分の役割さえ果たせばいいんじゃないと思うんですね。自分なりに何かしら出来ることを。

―その想いがハッピーカーズ。

アフリカであまり上手く行かなくて、輸出業をあきらめて帰ってきて、ほぼ無一文からのスタートでしたので案外覚悟を決めて挑みましたね(笑)。

―2人の小学生の子どもを抱えて。

それもまさかの2人とも私立の小学校です。

―それは大変だ!

格好いいこと言いましたが、ひとまずお金稼がなきゃいけないしみたいな。そこで車の買取りに注目したんです。現金化が早い事業として。でもそこには自分が働く上で社会にどんな価値提供ができるかということが大切で、単に安く買って高く売って儲かればいいなというのはなんか違うなと。そこで徹底的にクレドといいますか、理念づくりに向き合いましたね。何のために誰のためにやるんじゃと。最終的に「車を通じて、関わる人全てをハッピーにしていく」という基本理念を打ち立てて、車買取りハッピーカーズブランドを立ち上げました。とにかく適正価格で、正直に、便利で、地元で一番信頼できる人になろうと思って始めました。思いの外早くて三ヶ月ぐらいで、商売が軌道に乗ってきましたね。そうしたら今度は車買取りのやり方を教えてくれという人たちが現れた。それがきっかけで将来的には全国に拡がるフランチャイズにしようという計画でFC本部の運営会社を作ったんです。今は全国に加盟店が10社以上になりました。

―それはすごいですね。ではそろそろ本題のお子さんたちとのお話を伺いたいんですが、海の近くに住まわれていて、お仕事も地元、お子さんと遊ぶ時間は多いですか。

そうですね、、、。子どもと遊ぶっていう感覚がよく分からないです。家にいるときはほぼ一緒にいますから子どもと。

―ほう!一緒に出掛けたりは?

出掛けないですね。海ぐらいですよ、出掛けるのは。上の子が小さい頃は、色んなところに連れていきましたけど、今はほとんど出掛けない。下の子は小学校になってサーフィンを始めたので、朝、小学校に行く前に一時間ぐらい、6時から7時ぐらいまでサーフィンしています。

―上の子も?

上の子はヨットです。正確にいうとO’pen Bicといいますが、江ノ島で年間を通じてサーキットに出場したり、全日本大会に遠征に行ったりしています。

―下の子も、もう試合に出てるんですか?

もう出ていますね。昨年は茅ヶ崎で行われたグロメッツの試合にも出場させていただきましたし、今年もエントリーしています。また去年から、ムラサキスポーツ主催のMJSLという、フィジカルも含めたキッズの育成プログラムみたいなものに参加させていただいたりています。

―じゃあ、お兄ちゃんのヨットを見に行ったり、下の子のサーフィンの大会を見に行ったりとか、そんな感じですか。

ほぼそれだけです。

―平日の朝のサーフィンは、しっかり教えるんですか。

しっかり教えます。

―教える時のポイントは?

最近は足の置き方とか、目線とかを具体的に。幼稚園の頃、まだ年長の時はただ楽しくやろうっていうので波がきたら後ろからボードを押してあげていましたけど、小学校になってだいぶ分かるようになってきたので、今は自分で波を見させて、選ばせて、波の一番いいところから漕いでスピードをつけて波に乗る練習をしています。たまにロングボードでタンデム(二人乗り)したりして遊んだりもしていますよ。

―ボードは大人と同じ素材のものですか?柔らかなスポンジボードとかではなく。

大人と同じ硬いボードです。子どものサイズに合わせて板もウエットスーツもオーダーしています。その分、自分のボードやウエットは久しく作っていません、冬はちょっと寒いですね(笑)

―お父さんとお揃いみたいな?

はい。同じところで作ってもらっています。

―お子さんも海では顔が知られていますか?

はい。ここなら、子どもが入っていれば、みんな声かけてくれます。

―海に入っている人たちが自分の子どものことを知っているというのは安心ですね。

そうですね。地元のおじちゃんとか、キッズの仲間とか、ローカルの仲間たちに囲まれて、週末なんか放っておくと砂浜で1日中海で遊んでいます。ベテランサーファーの方からは孫のように可愛がられています(笑)。

―ヨットとかサーフィンはお父さんが、「どうだ、やってみるか」って言ってやらせている?

そうですね。上の子もサーフィンをやらせたかったんですが、小さい頃ちょっと波がある日に波打ち際で波をかぶっちゃったら、波が嫌だとか、絶対やらないと言うようになって。でも波が嫌いなだけで海は嫌いじゃないと。じゃヨットがいいんじゃないということで始めました。

上の子、実はヨットも嫌いな時期があったんですが、ひとつぐらい続けておくのはいいんじゃないってことで、幼稚園から始めてもう5年ぐらいやっています。最近ようやく「意外と自分で操縦できるじゃん」と気づいたらしくて、去年ぐらいからレースにも出て、そんなに速くはないんですが、頑張って楽しくやっています。月に1回、日曜日にレースがあるんですが、下の子と朝のサーフィンを終えてから、上の子のレースの応援にSUP(スタンドアップパドルボード)で行ったりしています。一方、妻は観覧船のクルーザーに乗ってフラッグを上げたりレースのお手伝いをさせてもらって、なんだかんだ言いながら海を中心に終日家族で楽しんでいます。
湘南って、サーフィンにしろ、ヨットにしろ、海に関わっていれば、同じ地元の海仲間で何かしらつながりがあって、どんどんフィールドや可能性が拡がっていくんですよね。そこが湘南のいいところだと思いますし、子育てをしていくフィールドとしては本当にこの素晴らしい環境に最高に感謝しています。

新佛千治さん

―じゃあ、本当に1日中海ですね。

はい。1日中、そして一年中、海です。季節は関係ないですね。

―冬なんか、お子さん寒がらないですか?

真冬は全身フル装備ですから、ブーツ、グローブ、ヘッドキャップと。

―今、サーフィンするときはお子さんと一緒の方が多いですか?

最近はそうですね。下の子がサーフィン始める前までは、僕が試合に出ていたんですけど、今年からは自分が出るのは控えて、子どもを教えています。

―今は、育成モードになっているんですね。教える時は厳しいお父さんですか?

まあまあ厳しいと思います。子どもが泣く時もありますし。

―家でサーフィンの話は?

家ではサーフィンのコンペの番組を流していることが多いですね。視点が家族全員ジャッジみたいになってます(笑)。憧れのサーファーはケリー・スレーター(世界を代表する選手)らしいです。エアリバースをやりたいとか、技の名前もだいぶ覚えてきました。今はスピードのあるターン目指して毎日練習しています。

【第3回】「あの波に乗ればよかったと後悔したところで、その波は2度と来ないんです。」に続きます。

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子育てはサーフィンのようなもの。あの時のあの波が、一生の思い出になります。【連載第1回】

子育てはサーフィンのようなもの。あの時のあの波が、一生の思い出になります。

第1回:地域で地元で、みんながハッピーになるように。

 

車買取専門フランチャイズ運営会社 経営 

神奈川県藤沢市 新佛千治さん

家族構成:妻、息子(小4)、息子(小1)

“オトンな流儀とか”ビジネスマン編。今回は湘南、辻堂にお住まいの新佛さん。地元の海をこよなく愛する2人の息子さんのオトンです。サーフィンは大会で優勝するほどの腕前。海に入れば知り合いがいて、今ではご自身が経営する会社もここ辻堂。オンもオフも境目がないんですという新佛さんにお話を伺いました。全3回でお届けします。

聞き手:oton+to編集長 布施太朗

―今日はサーファーオトンの新佛さんに、海に近い公園の芝生の片隅でインタビューさせていただきます。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

―男の子が2人ですね。

はい。あとフラットコーテッドレトリバーっていう犬が一匹います。まだ一歳なんですが30kg以上あります。

新佛千治さん

―ここ辻堂に住んでどれくらいですか。

10年です。

―海に行くと知り合いばっかりですか。

そうですね。ここにいると知ってる人が通るんじゃないですかね。

―ちなみに辻堂に住む前はどちらに?

東京の恵比寿に住んでいました。

―サーフィンはいつから始めたんですか。

波乗りは大人になってからですね。もともとはサラリーマンをやりながらウインドサーフィンを鎌倉で始めたのがきっかけです。その流れで何となくサーフィンもするようになったんですが、ちょっとウィンドサーフィンを極めようと思って20代の頃、一度会社を辞めて、ハワイのマウイ島に行ったこともありました。

―ウインドサーフィンを極めに?

僕のファーストキャリアはメーカーでの営業だったのですが、営業成績で全国で表彰されるくらいまで行ったら、一旦仕事は休憩して、次はウインドを極めよう、自分の限界に挑戦してみよう。みたいな感じです。そんで決意して、営業やるぞ!と思ってやったら、割とすぐにいい成績が出て、全国でランキング上位とかに入っちゃって、やりきったかなと。その頃は全国の営業の販売ランキングが各支店にFAXで速報されるという時代。吐き出されるFAXを見て、お、オレ今2番じゃんって(笑)それでわずかな退職金を元手に翌月からハワイのマウイ島に行きました。
10月くらいからマウイ島のノースショアにも冬の大きな波が入り始めるんですが、その大きな波に乗るために4月ぐらいから行って準備をしました。まだ冬の名残でサイズのある波がある春、とにかく風が吹く夏、そしてちょっと風向き等が不安定になる秋と、同じポイントで一途にひたすら練習しました。
たしかその年、1996年だったと思うんですが、ファーストスウェル(冬の大波シーズン到来を告げる北からのシーズン最初の大きなウネり)がハロウィンの前くらいに入ってきました。
実際目にしたら言葉にならないくらい衝撃的で、世界が違うと。でもいつもやってる場所だし、そのために準備してきたから、大丈夫かなって。ほとんど無風か弱い岸からの風の中、押し寄せる巨大なうねりに向って離岸流を使ってひよひよと沈みながら沖に出た不安と恐怖は今でも鮮明に思い出せますね。本当に恐ろしかったです。沖に出たら出たで、なにせ波が大きいので、うねりとうねりの間にウインドのセイルごとマストトップまですっぽり入っちゃうから、風もなくて、音もしなくて、晴天なのに暗いんです。うねりに囲まれている状況なので、どっちが岸かもわからない。
それで前のうねりが波になって崩れると、ぶわーっと視界が拡がって、自分が今、まさに、次の波の一番盛り上がっているピークという場所にいる。でも岸からの風(オフショア)が波に沿って下から上に増幅されて吹いてくるから、なかなか板が滑り出していかないんですよね。みるみる波に持ち上げられて、ここでビビったら終わりだなと感じた時、板が下を向いて走り始めました。

その波で板が滑り始めた時の波のフェイスが光を受けてキラキラひかる景色、波の凹凸、硬さ、感触、匂い、音、すごく鮮明に覚えています。その日、乗ったのはその波一本だけでした。自分を自分で押し上げ、チャージして、自分自身の限界を見たんです。
それ以来、そういえばウインドはやっていませんね。相対的に見ると、大して大きくない波かもしれないし、技術的にも未熟であったと思いますが、本当に、自分自身でやれるところまでやりきった事実。それは一つの自信になっていますね。

―ずっとハワイに住み続けたいなと思いませんでしたか。

あんまり外国好きじゃないんですよね。僕、英語が喋れないので。できれば湘南がいいです(笑)。

―ハワイから帰ってきて、お仕事は?

ハワイから帰ってきたら当然無職でニートですよね。でも無駄に夢と希望を持っていて、弁当の配達をしながら、絵描きみたいなことをやって、デザインの勉強をしていました。次は広告で一流になるぞ!みたいな典型的な勘違いなんですが(笑)でもその勘違いも突き抜ければなんとか道は拓けるもんで、うまいこと広告関係の出版社に入社してエディトリアルデザインを中心に編集業務の仕事をするようになりました。電通、博報堂のクリエイターを中心に、一流といわれる人たちの現場を若いうちに垣間見れたことは大きかったですね。それから今度は自分が一流になる番だ!と、これまたうまいことプレゼンしてリクルートに入りました。この頃はコピーライターとしても仕事させてもらっていましたね。だんだん新卒の採用ブランドづくりを中心に自動車メーカー等の大手クライアントを任されるようになり、独立。東京の青山で広告制作会社を立ち上げました。社員もいて順調だったんですが、リーマンショックの後、広告の単価も下がり、スタッフの若い子たちにビジョンを示しづらくなってきたんですね。なんか面白くないぞと。そんな時、新規事業として中古車の輸出を始めてみたんです。

―広告のお仕事をされてから、中古車の輸出とは大きな変化ですね。

輸出ってグローバルじゃないですか(笑)。それに比べて広告はすごくドメスティック。その頃、なんとなくグローバルがブームのようなところがあって。

―外国は好きじゃなかったけど、ブームに乗ってグローバルに行ったんですね。

はい。それでやっぱり今度は中古車輸出で一流になってみようと思って、最初はネットで販売していたんですが、だいたい感じがつかめたところで現地にパートナーも見つかったので思い切ってアフリカに行っちゃいました(笑)。2014年にアフリカのタンザニア、港のあるダルエスサラームという街に現地法人をつくりました。何でタンザニアだったかといいますと、やっぱり海があったから。サーフポイントもあるんですよ。もちろんサーフボードは持っていきました。ついでにスタンドアップパドルも(笑)おそらく内陸だったら挑戦しなかったと思います。現地での開業に向けては割と大きく新聞広告を打ったり、オープニングイベントを行ったり、国際見本市のようなイベントにも出店しましたが、なかなか結果が付いてこなかったですね。現地で電話帳を引っ張り出して、スタッフと一緒にスワヒリ語でアフリカ人の社長にテレアポして命がけで訪問するという効率の悪さ。実際にやりながら、ああ、これはダメだなと思ってましたから(笑)結局、何千万円か失ったので、あっさり撤退。でも自分の限界に挑戦してチャージできたんでそれはそれで良かったです。あのテレアポでも一生懸命やりきったことは自信になっています。とにかくやりきることは大事なんだなとつくづく思いますね。この経験で得たことは多かったと思います。少々高く付きましたが(笑)

新佛千治さん▲タンザニア キガンボーニ地区のビーチ

―今の会社は?

株式会社ハッピーカーズという、車買取専門のフランチャイズ運営会社を経営しています。地域で、地元で、みんながハッピーになっていけばいいというビジョンを持って、ここ湘南を拠点にアフリカから帰ってきて一人で車買取り事業を始めました。

―みんながハッピー!いいですね。そのビジョンをもう少し教えてもらえますか。

世の中って、みんなが持っているそれぞれの違う価値を提供しあって、素晴らしい社会が出来てると思うんですね。その中で、自分の出来ることを少しづつでも提供していくことで社会に対しての役割を果たしていくといいますか、自分自身ができる限りの価値を提供していきたい。それが、自分の場合は事業をすることで実現できればと。

新佛千治さん▲地元のサーフィン大会のスポンサーに

―なるほど。自分の出来ることで社会への役割を果たすと。

サラリーマンの才能がなかったので、仕方なく事業主で、という言い方もできますが(笑)ただ、会社という枠というか基準もなんとなく古臭いと感じるところもあって。これまでのガンガン働いて、どんどん組織を大きくして、会社が儲けるだけ儲けて株主うんぬんというような価値観ではなく、本当に社会に必要なものってなんだというところから、より現実的に個人レベルの事業でもいいから、自分も含めて自分の近しい人たちに喜んでもらえて、そんなにがむしゃらに働かなくてもいいビジネスの方が、これからの社会にはあっているんじゃないかと。だから小資本、少人数というミニマムなリソースで始めることが出来るビジネスモデルは何かないかなと考えたところ、ちょうど車の買取りがシンプルでいい。そして世の中に広めていくためにはフランチャイズというカタチが悪くないんじゃないかなと試行錯誤しながら始めてみました。

―地域、地元に密着してお互いに価値を提供し合うことで、個人が輝けるフランチャイズを。

はい。雇用にとらわれないで自由に働ける環境の提案でもあります。たまたま自分でやってみたら、車の買取り事業のスキームはとてもシンプルなことが分かりました。案外すぐに軌道に乗せられたので、このスキームを価値化できないかと考えたのがきっかけです。実際に加盟店のオーナーから「もっと早くこのビジネスに出会いたかった!」というような声を聞くと本当に嬉しいですよね。もちろん100%誰にでもにマッチングするビジネスだとは思いませんが、その機会をできるだけ多くの方に提供して、価値を共有していければ素敵だなと考えています。
そしてまだまだ他にも面白い商材、ビジネスモデルは世の中にたくさんあると思いますし、創造していくことができると思います。今の事業がうまく展開していけばその辺りも開拓していきたいですね。そんな感じでみんなが本当に自由に楽しく生きることができれば、世の中は最高にハッピーになると思います。みんなが楽しければ自分も楽しいです。なかなか実現するのは難しいことですが、そういうお手伝いが自分の事業で少しでも出来ればと考えています。

―今は、お住まいも仕事も湘南なんですね。その前は恵比寿にお住まいだったとのことですが。奥様から反対されませんでした?

妻の実家も湘南なんです。茅ヶ崎の海沿いです。だから早く実家の近くに引っ越そうくらいの勢いでした。

―それはスムーズでしたね。今、お子さんはおいくつですか?

上が9歳で下が7歳です。2人とも男の子です。

―ハッピーカーズの前、中古車輸出でアフリカに行かれたときお子さんは?

3〜4年前なので、上が5歳で下が3歳の時ですね。家族は日本にいました。

―お子さん2人が小さい時に単身アフリカ。攻めましたね!

まあそうですね。攻めると言いますか、何もしないわけにはいきませんから。

―アフリカは事前に奥様と相談されました?

事後報告です。行くことにしたからって。それでOKです。

―それで、まあ、帰ってくることになって、ハッピーカーズさんを湘南で立ち上げて今、3年目ですか。

そうですね。本当は、できれば何もやりたくないんですけど。できればね。人はなんで働かなきゃいけないんだろう、とか思っちゃったりしたこともありましたね。

―それって、なんか南の島の働かない男たちみたいな感じですね。

なんで働かないといけないんだろう(笑)。

―そんな気持ちの時、お子さんは小学生ですよね。

そうですね(笑)。

 

【第2回】「 平日は朝、休みの日は一日中、知り合いのたくさんいる海にいます。」 に続きます

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オトンの心得・決めごと

娘が好きすぎて死にそうなお父さんへ 後編:大量に集めた愛娘の画像をクールに管理&保存する究極にイケてる方法

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こんにちは、中山順司と申します。

娘が好きすぎて、どうかしてしまいそうな46歳のオッサンです。

前回記事で、「年頃の女子が父親に写真を撮らせない問題」を解決するためのノウハウを紹介しました。このテクニックを駆使することで、あなたも愛する娘の写真を大量かつ安定的に生産することができるでしょう。

今回のテーマは、「大量にゲットできた画像をどう管理&保存するか」です。右から左へとHDDに丸写しするのも悪くはないですが、外付け保存デバイスに移した画像はなかなか見返す機会がありません。せっかくなら、かわいい愛娘の画像をためつすがめつ、舐め回すように観賞したいではありませんか。

そこで活躍するのがクラウド系サービスです。自宅内の永久保存用(HDD)、サーバー上の永久保存用(クラウド)、一時保管用(クラウド)、観賞用(クラウド)の4形式で管理する方法を伝授します。

貸し出し用、観賞用、永久保存用の3パターンで管理する

画像を集めただけで安心してはいけません。愛する娘の写真なのですから、多少の手間とコストはかけて万全のバックアップ体制で維持管理しましょう。ホラ、お気に入りアイドルの写真集は3つ買って「貸し出し用」「自分の観賞用」「永久保存用」というふうに使い分けするじゃないですか。それと似たようなものです。(写真集は買ったことないですが)

「永久保存はバックアップという意味で理解できるけど、観賞用って何よ?」

そう感じたあなたは筋がいい。観賞用とは文字通り「一人きりのときにニタニタ笑いながら穴が開くほど娘の写真を見つめる用途」のためのものです。

 

3つのクラウドサービスを用途で使い分ける

冒頭で「自宅内の永久保存用(HDD)」と書いたとおり、クラウドに移す前にまずは丸ごと外付けHDDにコピーします。物理的なバックアップですね。クラウドにしか保管しないのはなんとなく心細いので、私はこうしています。

次に、1.一時保管用、2.永久保存用、3.観賞用の3パターンでのクラウド管理に進みます。

カンタンに言うと、

・Dropbox=貯水槽(一時保管用)

・Google フォト=湖(永久保存用)

・Evernote=水筒(観賞用)

のようなものです。

IMG_2673

 

Dropboxは貯水槽

自分のDropbox容量は7.75 GBとさほど多くはないので、半永久的な保管庫として使うには荷が重い。そこそこの量の画像を一時的に置いておく貯水槽と割り切っています。iPhoneで撮影したらこまめにDropboxに同期し、なるべくカメラロールは空にしておきます。Dropboxが容量に達する前にHDDに丸コピーし、それから次に紹介するGoogle フォトにもコピーします。コピーし終わったらDropboxは空にして、再び貯めていきます。

 

Google フォトは湖

無料かつ実質的に容量無制限で写真・動画をバックアップできるので、片っ端から同期させます。整理整頓はあとで!何も考えずにバックアップしまくりましょう。HDDとクラウドにダブルで保存しておくと、精神衛生上よろしいです。「HDDが前触れなく、ある日当然ぶっ壊れた」という話は稀に耳にします。私は未経験ですが、いつ被災してもおかしくないのでフェイルセーフを構築しています。

 

Evernoteは水筒

これは!と思った特別に可愛く撮れた画像を目視でピックアップし、「娘ノートブック」に並べていくのです。水筒を持ち運びするかのごとく、娘の写真を手元に置いておくのにEvernoteが便利。

「どれをEvernoteに入れようかな~、これにしようかな~こっちも可愛いな~ムフフフ」とだらしない笑みを浮かべながら取捨選択する作業は、私の薄汚れた日常を彩る数少ない「上質な時間」です。クオリティタイムです。

なお、無償版でこれをするとあっという間に容量オーバーになるので、プレミアム(10 GB の月間アップロード容量)プランに加入するのがオススメ。年会費がかかりますが、可愛い娘のためならな痛くもかゆくもありません。

IMG_2761

観賞用Evernoteの楽しみ方

お気に入りの画像を貯めこんだら、あとは煮るなり焼くなり自由。就寝前、布団を頭からスッポリかぶり、誰にも邪魔されないようにしてネットリと見つめるのが私のスタイル。「今夜は2008年からスタートして、一気に2012年に4年飛び、ラストは未就学児の時代へとハシゴしようかな…グヘへへ」といった具合。Evernote内なら時を支配し、時空を自由自在に行き来できるのです。

電車の中のような第三者の目に触れかねない公共の場での閲覧は、控えたほうがよいでしょう。周囲に「うわ…このオッサン、セーラー服の女子高生写真を延々と眺めてやがる…変態か?盗撮マニアか?」といらぬ誤解を与えてしまうからです(経験あり)。

IMG_3429

※公共の場でオッサンがJKだらけの画像フォルダを半笑いで眺める姿は、明らかにヤバい

 

あと、娘本人の画像ではないですが、図画工作の絵とか、工作の作品を写真におさめて保管するのも趣深いものです。他人には無価値の物体ですが、親にとってはかけがえのない思い出になったりするもの。作品以外にも、修学旅行や文化祭のしおりとか、成績表、英語検定の合格通知等も画像に収めて別ノートブックで管理しています。(数年後に本人に見せるとわりと喜ぶ)

IMG_2763

※図画工作の絵とか、LINEスタンプの下書き

 

IMG_2762

※独自の語呂合わせで歴史年号を覚える

私の中でツボだったのが、テスト対策と称して自室の壁一面にイラスト入りで我流の語呂合わせを作り始めたこと。面白すぎたのでいくつか紹介してみます。こういった画像もEvernoteに入れてます。

Image-1

イエスをピラフにして10時に食べる

神を食べてしまう…わが子ながら非凡な才能を感じます。ただ、キリストのイラストはもうちょっと手を加えろと思いました。そもそも天使のような気もしますし。

Image-1 (1)

ザビエルがキーパーする

パリにゆだねて無視したからYES!!

これでちゃんと覚えられているのかやや不安ですが、本人が良ければOKです。

とまあ、このように本人の画像、本人の作品、思い出の品々をその日の気分に合わせて眺めるのは、仕事でささくれだった気持ちを落ち着かせ、心の平静を取り戻し、1日をポジティブな気持ちで締めくくれます。ヒーリング効果は抜群です。

 

ハレ(非日常やイベント)ではなく、あえてケ(日常)を撮る

最後に、写真を撮るコツというか、心がけ的なことに触れて締めくくりましょう。

子どもの写真を撮るのって、何かしら非日常(ハレ)シーンが多いと思います。運動会とか、入学&卒業式とか、家族旅行…そういった特別な日を記録するのももちろん良いのですが、意識してほしいのは「なんてことのない日常(ケ)」のほう。

食卓で夕飯を食べている姿、布団に寝そべって絵本を読んでいる姿、居間でお馬さんごっこをしているワンシーンのほうが、生き生きとした表情が撮れるものです。

IMG_2347

※小学校入学式直前の写真(表情が硬い)

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※生き生きした表情を撮るなら日常生活から

 

ただ、悲しいかな日常をわざわざ記録しようとはふつうは思いつかない。なので意識して普段の生活の中でカメラをオンにするよう心がけるとよいと思います。

娘の工作やイラストを写真に残すのも同じことで、図画コンクールで金賞を受賞した作品を写真におさめるのは当然として、取るに足らないイタズラ書きもこまめに撮影するように意識しています。撮っている瞬間は「こんなもの、わざわざ記録する意味あるかなぁ?」とか首をかしげていましたけど、数年後の自分にきっと感謝します。保証します。

 

中山順司(なかやま・じゅんじ)

愛娘とロードバイクをこよなく愛するオッサン。「キモい お父さん」で検索すると上位結果をほぼ独占するキモさを誇る。freee株式会社勤務&経営ハッカー編集長。ブログ「サイクルガジェット」代表。

 

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「100人いれば、100通りの人事制度があってよい」 サイボウズの人事、青野さんに訊きました。

―では、ここからは青野さんが所属している会社、サイボウズさんのお話を、人事部の青野さんとして伺います(笑)。

はい。よろしくお願いします。ウチは「100人いれば100通りの人事制度があってよい」と打ち出しているんです。
ここに9つの働き方があって、全員がこの中のどれかを宣言して、時間と場所を自分で決めて働いています。

青野誠さん

青野誠さん

残業を普通にやって、働く場所は主にオフィスですという人は右上のA1。
オフィスで時短ですという人はC1。
9時から5時までで、ほぼ在宅勤務という人はC3になります。
実家の岡山県で在宅勤務していますという人や、会社に来るのは2週間に1回ですという営業アシスタントもいます。

―青野さんは?

僕はA1です。

―ちなみに、お父さんで左下のC1の方とかはいますか?

左下はいませんが、左はいます。開発者で在宅中心でやっているという人とかですね。それとこちらに加えてウルトラワークというのもあるんです。

―ウルトラワーク?

ウルトラワークというのは、この9つのどこを選んでいても、突発的に家で仕事したいという時があれば申請してもらえればいいですよという制度です。なので、右の人もリモートワークを申請できるということです。結講、みんな使っています。

―制度はしっかりできているけど、現場の雰囲気や上司との関係でやりづらいということは?

今はないですね。だいぶ変わったと思います。こちらは離職率の表なんですが、私が入社したのが2006年。一番高い時期でした。それが徐々に減って今に至ります。それに伴い、雰囲気も良くなって行ったと思います。それと、ウチの社長が育児休暇を取得したということで、推進されたところも大きいですね。

青野誠さん

青野誠さん

―それは圧倒的な事実だ。それ自体が大きなメッセージですね。

そうですね。

―しかしまあ、給与設定は難しそうですね。

そうなんです。階層というものもなくて、基本的にパフォーマンスで評価するので、Aの人よりCの人の方が給与が高くなるということもあります。ただ、A1で1日10時間くらい働いていた人が、C3で時短にしますとなるとやはり給与は下がります。傾向としては上の方が給与が高くなりがちというのはどうしてもありますね。

―なるほど、育児休暇についてはどうですか?

ウチは6年間取れるんです。実際は1年くらいの人が多いんですが、4年半の育児休暇を取得して戻ってきた人もいます。

―男性社員は?

最近は男性も多くなってきました。数ヶ月の育児休暇を取っています。

―人事として、今の課題ってなんですか?

先ほどご紹介したように働き方が9つに分類されているんですが、これだと足りないというところですね。

―おおっ、9つじゃ足りない?

はい。この表は週5で働くことが前提になっていて、週4とか週3でしたサイボウズで働かないという人には、この表は当てはまらないんです。残業の中にも開発者だと夜勤がある人もいて、それはこの表には表現されていないんですね。夜勤をしたくないとか。そ

―多くの会社では出張したいしたくないという選択はないと思うんですが、、、

そうですよね。でもウチでは働き方は個人の選択だと言っているので。

―なるほど。そうするとさらに多様化させた働き方を可視化しようとされているんですね。こういう取り組みをされる企業が増えていけば世の中はもっと良くなりそうですね。

そう思います。世の中の働き方をよくしていきたいので、いろんなところにウチの人事制度の話をしに行ったり、記事を出したりしているんです。

―青野さんご自身もこの制度を思いっきり利用されていますしね。

はい。時間についても、副業(フローレンスというNPO法人で働かれています)についてもそうです。

あと、面白いのは、育「自分」休暇という制度もあって、サイボウズを退職後、6年間は復帰可能という制度があります。例えば一旦会社をやめて3年間アフリカでボランティアをしてから戻ってきた社員がいます。そうやって社外で新たなノウハウを得た社員が戻ってこられる、つまり出入りが柔軟な制度です。

―いやあ、こんなに100人が100通りの人事制度という方針は、人事の人が大変そうですね。

はい。考えることやることは膨大です。時間が足りない(笑)。

今回の”オトン”なビジネスマンは、

青野誠さん

サイボウズ株式会社 人事部勤務
愛媛県出身。
家族構成:妻、息子(4歳)

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