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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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“オトン”な日南市

―海外に展開ですか。

はい。そうやって仕事のステージを広げていくという面でも、都会ではなくて地方という選択肢もありじゃないかと。確かにチャンスは都会の方が多いですが、実践は地方の方がしやすい。競合も少ないですから。競合と勝負するとそれ自体で疲弊しそうな。そう!疲弊したくないんです。決してサボる、楽をするという意味ではなく。

―親が疲弊しているっていうのは、子どもにとっても悲しいですね。

親が疲れ果てた姿を見せるのは良くないと思います。大人になっても社会に出たくなくなりますから。そういう意味ではここ日南は自分のペースでやれている人が多い気がします。近所のお弁当屋さんは、千葉から引っ越して来た方なんですけど、昼だけ働いて、その後はサーフィンに行ってます。そのお弁当屋さんの子どもとうちの子が同級生で、こないだの日曜日は午前中、ウチがそこの子どもたちも見て、午後はお弁当屋さんの家で見てくれたんです。そこには、近所の人たちとのいい関係、協力があって、時間を生むことができるという価値を感じます。

河野通博さん

―ここでも時間の価値の話が出てきましたね。

私、なんで仕事を頑張っているのかなと思うと、子どもと一緒に過ごす時間をもらえるからなんだと、今は思っています。この2ヶ月くらいですが。以前は私、子どもを養っているという感覚だったんです。これだけ働いているんだからと。そういう感覚に陥るんです。時間がない、余裕がないことがそういう思いにさせているところもありますね。思っちゃうんですよ。そうやって。忙しい、時間がないことを正当化しているんですね、これは。今度、自転車を買ってあげたいんです。今の自転車がもう小さくなっていて、長男はずっと小さいのに乗っていて、それも気づいていなかったんです。後ろのタイヤがパンクしたままになっていることも。そう思うと働く理由がまた一つできるんです。頑張ろうと。子どもといる時間ができて、養っているという感覚じゃなくて、つまり、自転車も買ってやるという感覚じゃなくて、買ってあげたいという感覚。心の中の言葉遣いも変わります。今度、自転車を子どもと一緒に見に行こうと思っています。一緒に見にいく。これが楽しい。以前ならお金を渡して「買ってこい」やもんね。「お母さんと買ってこい」って。

―それは、時間を作ったことで気づいた感覚ですね。最後に、お子さんに何か一つだけ伝えるとしたら?

楽しくやれということですね。今まで我慢していたみたいなんで(笑)。

河野通博さん

河野通博さん

職業:学習塾経営
ご家族:妻、息子(小2)、息子(5歳)

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

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2016.7.14

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