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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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“オトン”な日南市

―あははは!奥さまは?

介護士をやっています。あっ、僕、グリーンツーリズムインストラクターでもあるんです。インドア派なんですけど(笑)。

―インドア派だけどグリーンツーリズムインストラクター?

上の子が小学校高学年くらいの時に、友達の家族と北郷町というところにある渓谷に遊びに行ったんです。3家族で。そこは、何があるというわけでもなく、遊歩道が5kmくらいあって、その先に滝があるという場所で、お弁当持って行きました。1時間くらい歩いて行って、子どもたちはバーッて走っていくんですね。でも、その先には滝があるだけなんです。それは分かっているんです。子どもたちも。でも、どんどん走っていくわけです。大人はゆっくり歩いているんですけど。滝に着いて、子どもたち、何しているのかなと見ていたら、滝壺に石を投げて喜んでいるんです。石をドボーンと投げてワハハハ!また投げてワハハハハ!それを見ていてすごくショックで。

―何がショックだったんですか?

その頃はディズニーランドとか遊園地とか、遊ぶ場所に連れて行かんとイカンと思っていたんです。でもそうじゃないと。環境さえ与えれば子どもは勝手に遊ぶと。ある意味、遊園地は遊ばされているのかもしれない。つまり、滝壺だろうが野原だろうが、子どもたちは勝手に遊ぶっちゃなと思った時に、どっか連れて行かんと、動物園に行かんとイカンとかそういうのがなくなって、そこから自然体験とかグリーンツーリズムに興味を持ち始めたんです。

―なるほど。子どもは勝手に遊ぶ。

はい。それまで日曜日というのは大型ショッピングモールに行く日でした。この辺りの家庭だと日曜日はだいたいそこに行くんです。宮崎市か、都城市か。どっちも車で1時間くらいで、「今日はどっち行く?」って感じで(笑)。でも何を買うわけでもなく。行くことが目的なので。家族で行って昼くらいになってフードコートでご飯食べて、またウインドウショッピングして帰る。ご飯代とガソリン代を消費して夕方くらいに帰って、腹が減る。「今日、何したっちゃろな」と思った時に、ガソリン代使っただけやなと。それやったら滝壺に行くとか野原に行くとかの方が、子どもにとっては価値があるっちゃないかと。

―じゃあ、それでアウトドアの方向に。

はい。アウトドアに少しだけ興味を持って、外で飯食おうと、ダッヂオーブンを買って鳥焼いたり芋焼いたり。あ、嫁がですけどね(笑)。僕は言うだけです。料理出来ないので。火を起こすくらいはやりますよ。グリーンツーリズムのインストラクターは、南郷町と言うところに自然体験プログラム推進協議会というのがあって、そこでは会長もやってたんですけども、その時に、誰かインストラクターの資格を取らんといかんってことで、「島中さん、暇やから取って」って何故か指示されて。それで取りました。

島中星輝さん

島中星輝さん

島中星輝さん

職業:何でも屋?
ご家族:妻、娘(高2)、息子(中3)、娘(小5)、娘(小3)

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

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2016.7.14

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