oton+to(オトント) > 子育て移住計画 > “オトン”な日南市 > 旅館の部屋で、もう僕、障子を開けれなかったですもん。「嫁、障子の向こうで絶対怒ってんだろうなあ」と思って。
“オトン”な日南市
―死ななきゃ、なるほど。ご自身にとってお子さんと過ごすこととか子育てっていうのは一言でいうと何だと思いますか。
生きる糧みたいなもんですかね。子どもが生まれてきてからはちょっと変わりましたよね。最初の子が生まれてきたとき、すげえ感動して。実家が和牛の農家だったこともあって子牛を生ませるのには慣れていたので、タカをくくっていたんです。まあ別にそういうところに感動もしないやろって。でも自分の子どもって全然違ったんです。その時から、これからは自分だけの時間じゃなくなるけど、それもありかなって思ったんです。
―なるほど、子牛と自分の子どもは違うと(笑)。自分だけの時間じゃなくなるという意識は生まれた瞬間に芽生えたんですね。
はい!思いましたね~。
―でも今は休む間もなくずっと働いていて(笑)。
そうです!そうです(笑)。でも矛盾しているけど矛盾してないですよ。結局自分が働いてないと、子どもと嫁は幸せに生活していけないっていうか。だからとりあえず仕事できるように。僕が仕事できてれば、子どももどうにか育っていくから。
―なるほど。お子さんからみたらお父さんは楽しそうに仕事しているように見えると思いますか?
思いますね。うちの仕事場に行きたいっていいますし。遊べるからかもしれないですけど。
―面白いお父さん?
に、なりたい、なりたいっすね。笑って、笑いがいっぱいあった方が家庭は楽しい。だから冗談ばっかり言っています。それと子どもの友達とかが寄ってくれるような父親だといいかなあと。夏にはBBQをするんですけど、友達の子が「またしようよ」とか、娘を迎えに行くときに「○○ちゃんのお父さ〜ん、またね〜」とか、言ってくれるのは嬉しいですね。BBQとかは簡単にできることなんで、そういうことはできるだけやりたいと思います。
―旅行に行ったりは?
夏にちょっと休みが取れて、8月の末、夏休みの最後くらいに大分へ2泊3日で温泉旅行に行ったんです。観光地を回りながら、企画のことを考えながらパソコン持って。旅館にはちょっと早めにチェックインして、僕は仕事をずっとやってたんですよ。旅館で一緒に食事が食べられなかったんですよ(笑)5時か6時にチェックインして9時くらいまで仕事して、嫁さんはその間に子どもたちご飯食べさせて。
―それ奥さんには?
奥さんにはすげぇキレられました。今回はやらかしたなと思ったけど、どうしようもなくて。
―どうしようもなかったんですか?
もう完全に無理でした。明後日までに出さなきゃいけない書類があるって分かったのが向こうに着いた後でしたし。ゼロの状態から作り始めなきゃならなかったんです。ホテルは和室だったんで、障子の向こうで仕事していて、嫁の顔を想像すると、僕もう、障子を開けれなかったですもん。「嫁、障子の向こうで絶対怒ってんだろうなあ」と思って。聞き耳は立ててましたけど(笑)
―それは大変でしたね。
恐いっていうかもうすごく申し訳なくて。「最近、温泉行ってなかったね」って言って、旅行に来たんです。で、温泉も嫁の叔母の旅館で、久しぶりに会いに行こうって。でも全然、お相手できなかったし。温泉もちゃちゃっと入っただけで。
―なるほど、じゃあただ連れてきた人っていう(笑)。
そう(笑)。ほんとにもうハイヤーみたいなもんですよね、運転手。2日目もそうでした。
―2日間!?その旅行から得た教訓ってなんですか?
家族旅行にパソコンは、持っていかない(苦笑)。
―そういう失敗はありましたけど、仕事にはすごいやりがいを感じられていそうですね。
感じています。プレッシャーもあって大変な仕事だなと思いますけど、楽しいです。そして家に帰ると、家族がいて子どもたちと遊んで、この感じ、いいんじゃないかって気もしているんです。
―いいですね。東京の会社勤めで、疲弊しかかってるお父さんたちにメッセージ送るとしたら?
根詰めない方がいいってことですかね。僕も仕事のことをずっと考えていますけど、根詰めないです。僕、今この仕事終わった後に、実家が農繁期になったりすると、息抜きがてら手伝いにも行っています。そういうのも大事。あと、別に日南に限らず、東京向いてない人はじゃあ地方に行けばいいじゃんって思います。地方もダメだったら別に東京にもどりゃいいし。来ればいいなあ。来ればいい。暮らしやすいと思いますよ、こっちだと。お金を稼ぐことはもちろん大事なことですけど、考え方一つだと思います。お金より、暮らしの方を先に考えちゃえばいいと思います。
油津商店街のこと、こちらで紹介されています。
加藤伝さん
職業:株式会社 油津応援団勤務
ご家族:妻、娘(小2)、娘(4歳)、お腹にひとり
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