―でも、その飲んでることもやっぱり仕事をしていく上では大切なんですね。

ですね。やっぱり店主の方たちなんかとお話しして、何を求めるか、どのタイミングでやるか、そういう話を聞いとかないと。勝手にモチベーション下がっていくのも勿体ないので。それに飲んで話したことが、１年後とかに役に立つこともありますし。

―だいたい週何日くらい帰らないんですか。

いやそこまでは（笑）。時期によりますね。夏場は土曜の夜市っていうイベントを毎週末、ここで４〜５週やっていたんですけど、その時は週２程度で帰らなかったくらいですかね。だから、週半分以上は帰っていますよ。

―ちなみに平日はどんなスケジュールで？

朝はここの仕事が９時出勤で、６時が定時なんですけど、６時に終わる時は６時に帰りますし、他に受けている仕事だったりとか、「油津Yotten」のシフトにも入んなきゃいけない時は夜９時までとか、あとイベントがあったりすれば、そのまま延長です。

―家でごはん食べることはあります？

晩ごはん食べますよ。ただ一緒にじゃないことが多いですね。６時に帰れば食べれますけど、９時に帰ったら子どもはもう横になっていますから（笑）。朝は僕が起きるのが遅いんですよ。小学生は７時には行っちゃうから、行ってらっしゃいとか言う前にいないです。

―お子さんと顔合わせることは少ない？

でも、けっこう仕事場に遊びに来たりしますよ。「油津Yotten」のシフトに入っている時に、そこで遊ばせておけるので、平日の夕方とか。例えば何かの用事があるとか、学校の集まりがある時は連れてきます。６時くらいに連れてきて、宿題をさせて、目の前の「あぶらつ食堂」で晩ごはん食べさせて。

―じゃあ、その食堂で一緒に食べるんですか？

僕は食べないですよ。帰れるときは、家に帰ってから食べることにしています。嫁の話を聞く時間を作らないといけませんから。

―すごい、じゃあ奥さんの話を聞くために。

怖いんです。

―怖いんすか？

怒るんです。

―どういうことで怒るんですか？

他の旦那さんと比べる感じです。「他の旦那は６時とかに帰って来て、嫁の話をちゃんと聞いてくれているはずだ！」みたいなことを。

―でも今のお話だとしっかりされていますよね。ちゃんと帰って。

たぶん僕がイヤイヤやっているようにしか映っていないんでしょうね。

―イヤイヤ感はあるんですか？

いや、イヤイヤ感出してないですよ。イヤイヤでもないですし。でも話しながら仕事のこと考えちゃったりするから。

―なるほど。土日はどんな過ごされ方を？

休みの日は、よくイベントに嫁さんと子どもを連れて行きます。僕は仕事で行くんですけど。でも子どもたちはイベントに行けるから楽しいので。僕は仕事で色々と企画をしなきゃいけないので、いろんなところに行ってインプットしたいと思っていまして。ただそこに俺がどうやったらいけるかなあ、と。土日も仕事に行くとなると、家族を説得させるのが難しいので、じゃあ一緒に連れてっちゃって、満足させてあげられればいいじゃないかと。でもたまにハズします。この前はスーパーカーのイベントがあったので、車で２時間かけて行ったんです。僕自身スーパーカーが好きなんですが、子どもにも見せてあげたいなあと思って。ところが子どもは全く興味がなかったようで、帰りは喧嘩しながら帰りました。嫁が「なんでこんなとこ連れて来たの！」って言って、それに乗っかって上の子が「半日無駄にした。スーパーカーはパパが好きなだけでしょ」みたいな。パパの仕事とは思っていないんですよ。ただパパの趣味に付き合わされたとしか思ってないから。

加藤伝さん

職業：株式会社 油津応援団勤務
ご家族：妻、娘（小２）、娘（４歳）、お腹にひとり