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旅行する

2011.3.7

大阪 子ども ひとり旅 その2

oton、15分ほど前に新大阪駅に着く。
13号車11番と反芻しながら、扉が開いたらすぐに会えるように、
13号車目指してホームを歩く。
11番だから後ろのほうの扉か。
仕事のメールを携帯で打ちながら
新幹線の到着を待つ。

新幹線がホームに入ってくる。
キタキタと思い、13号車の後ろの扉の前へ。
んっ?!んっ!違う違う!11号車だ。
と突然、記憶の間違いに気づいた。
速度を落とし、まもなく停止しそうな新幹線の横を自分も走る。
ホームの人たちを避けながら、キャスター付きの重いカバンを担いで走る。
コタ(長男)がホームに降りた時に前で待っといてやらなければ。
という、それは妙な使命感。

新幹線がとまると同時に扉の前へ。
扉の窓にはおじさんの姿。
その後ろもおじさん。
その後ろにもおじさん風な気配。
コタが見えない。

まあ小さいからしょうがないと思いながら、
いなかったらどうしよう。寝てるんじゃないだろか。
と、座席のほうも覗いてみるが、いない。

扉が開く。
おじさんが1人、おじさんが2人、おじさんが3人
で、ようやく息子登場。

「おう!」
「おう!」
あいさつを交わす。
コタ満面の笑み。
背負っているリュックが重そうなので、
リュックを軽くしてやろうと、
otonのカバンに詰めるため、ホームのベンチに腰をおろす。

「重いモンは出せ。こっちに入れてやるから」
コタはリュックを開け、荷物をotonに渡しながら
「あっ、あった!」と銀紙をとりだした。
「おにぎりじゃん。食わなかったの?」
「うん、探したけどなかったから、家に忘れたと思ってた」

新幹線でおにぎり食べることを楽しみにしてたはずなのに、
結局食べずの2時間17分。
見つからないって、あきらめんの早すぎやろ!
アホだなあと思いながらも、
初めての新幹線ひとり旅。
のっけから残念な気持ちになったんだろうなと、
ちょっと気の毒な気にもなった。

「新幹線で何してた?」
「宮本武蔵読んでた」
「そうか」

「なんか城みたよ。近く通った。感動した」
「おお、そうか」
「otonガム食う?」
と突然ガムを差し出す。
おやつは取り出しやすいところに入れているようだ。
「うん、くれ」といってガムをもらい、
otonはカバンにコタの荷物を詰めながら
コタはokanに電話で到着報告。
okanからの質問にひとつひとつ答える感じの電話。
おにぎりを食べれなかったことは話さなかったようだ。

電話を切って、
「じゃあ行くぞ!」
「うん!」
と大阪城へ向け出発。

エスカレーターを降りながら、
「おにぎりいつ食うの?」
「腹減ってから」
「富士山見たか?」
「あっ、そう!見た見た!超々デカかった!!」

「あれ?なんでとまってる人 右に寄ってんの?」
エスカレーター、右でとまるか左でとまるか、
関東と関西のルールの違いにに気づいたようだ。

つづく。

 

つづく。

大阪城はエラかった!

大阪城はエラかった!

 

taro fuse
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