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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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“オトン”な日南市

―「ゆうパパ運動」も2人目のお子さんが生まれたのがきっかけですか?

そうですね。前職の県庁職員時代は、通勤時間が長かったこともありますが、育児にあまり時間を使っていませんでした。長男がもっと小さかった頃なんかは、1〜2ヶ月に1日くらいしか家に早く帰らなかったので、たまに子どもに「風呂入ろう」って言っても、「パパとは風呂入らん」って言うわけです。「ママがいい」って。早く帰っても、たまにしか帰らないんじゃ、なつかないんですね。

―たまにしかいないお父さんとのお風呂がうれしいのではなくて、いつも一緒に入ってくれるママがいいと。

そうだったんです。けど、「ゆうパパ運動」で、毎日風呂に入るようになって、朝も幼稚園に送るようになったら、私が家に帰るまで、長男は風呂に入るのを待ってくれるようになったんです。下の子はまだ11ヶ月ですけど、私が帰るとハイハイして家中追いかけるんです。遊んで欲しいから。それで抱っこして遊んで。長男が赤ちゃんの時は全くなかったことですね。お父さんが早く帰るのと帰らないのとではこんなに違うのかと。妻もびっくりしています。

―なるほど「ゆうパパ」!広く浸透していけばいいですね。

育休っていうのは、まだ多くのサラリーマンがなかなか取れていないと思うんです。もちろん今後、あるべき社会の姿として目指していかなければならないと思っていますが、一気に浸透させることは難しい中で、まずはできることから始めていこうと。それが「夕方」でした。子どもがいる家庭の社員さんに対して、「早く帰って、子どもとの時間を大切にしなさい」と職場が言ってくれるような雰囲気を作る必要があると考え、平日の夕方以降の育児参加を推進することを目的として『ゆうパパ運動』を実施しました。

―まわりのご理解は?

そうですね。始めは私の伝え方が上手ではなくて不評でした(笑)。昨年の大晦日に下の子が生まれて、正月に開催された商工会議所主催の賀詞交換会で、「夕方以降の育休」っていう言い方をしたんです。「大晦日に子どもが生まれまして、今年は夕方以降の限定的な育休を取ろうと思います」と。そしたら、市長というのは唯一無二の存在なので、育休を取るなんてけしからん、という声もあったりして。もちろん「それはいい」と言ってくれる人もいたんですけど。「育休」という言葉を使ったために、完全に仕事を休むというふうに間違って捉えられたようで、言い方が誤解につながったようです。それで「ゆうパパ運動」という言葉に変えたら、「休むわけじゃないから、それはいいんじゃないか!」と理解が広がりました。始めからそう言ってるんですけどね(笑)。昼間はしっかり公務で夕方以降はパパ、という理解をしていただけました。

﨑田 恭平さん

﨑田 恭平さん

日南市長
﨑田 恭平さん

職業:日南市長
年齢:37歳
ご家族:妻、息子(5歳)、息子(0歳)

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

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2016.7.14

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