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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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タレント 東京都 照英さん
オトンの流儀とか
アーティスト編 Vol.07

家族という幸せの重圧に、この先耐えられるのかな?と思うんです、僕。【第3回】

タレント 東京都 照英さん

タレント 東京都 照英さん

家族構成:妻、息子(小5)、娘(小2)、娘(1歳)

聞き手:oton+to編集長 布施太朗 写真:吉谷吾郎

第3回野球のことは「失敗しちゃったな」って思いましたね。親のエゴ、ゴリ押しでしたから。

―お子さんには槍投げのことは言ってない?

はい。なにも言わずにただ「キャッチボールしよう」って。子どもはなんでキャッチボールしているのか分からないと思います(笑)。僕の中では、野球の指導で失敗してしまったので、僕に出来ることは、地肩を強くしておいてあげられることかなと。

―せめて地肩を。

槍投げで役に立ってくれたら最高じゃないですか。これは長いスパンの実験です。ハンマー投げの室伏浩司は同級生なんですが、3歳からボール転がさせられたりしていたらしいです。「何でやってたかわかんない」って彼も言っていました。それがいつの間にかボールが重くなっていって、それを振り回しているうちに飛んでたっていいますから(笑)。でも他にもいろいろ失敗しています。怒りすぎたり傷つけちゃったり。「お前はやれば出来るよ」って言っておきながら「お前はダメだ」って言って自信をなくさせちゃったこともあります。

―お子さんが幾つくらいの時ですか?

息子が小学校1,2年ですかねえ。自分自身、子どもの目線に合わせることが非常に難しかった時期があったんです。「何で昨日覚えて出来たこと出来ないんだよ」って。今思えば、そりゃ出来なくて当たり前、子どもなんだからっていうことなんですが、「何で漢字忘れちゃうの、何で昨日100点取れた問題点数下がっちゃうの、落ちちゃだめじゃん」って。でも100点なんてなかなか取れないじゃないですか。90点だってすごいじゃないですか。平均点以上いってればいいんだ、いや、平均点が取れればいいよっていう気持ちになるまでが大変だったです。自分があんまり勉強が出来るほうじゃなかったから、子どもにはがんばって欲しいっていう想いがありすぎて、指導が強くなりすぎちゃった時期がありました。今でもがんばれとは言いますが、開き直ってきたというか、「そんなこと言わなくても、いつか気づく日がある」っていう気持ちで見られるようになってきましたけどね。

 

【第4回】「僕、全部わかってるのが家族、夫婦ってもんだと思っていたんですが、そうじゃないって気づいちゃったんですよ。」に続きます。

照英さん

今回の"オトン"なアーティストは、

照英さん

家族構成:妻、息子(小5)、娘(小2)、娘(1歳)

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

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