家族が幸せになる、お父さんスタイル

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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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“オトン”な日南市

―それで十分、、、、

やっていけるってことですね。

―それ大事なことですね。多くの人は、そんな感じではやっていけないと思っていると思うので。

そうですよね。そこが僕も不思議に思うんです。僕、大学卒業していきなりギャラリーの運営をするようになったんですけど、親父にも兄貴にも「お前は社会人経験がない」って言われていました。社会人の経験をした方がいいと。僕、それピンとこなくて。親父と兄貴が言っているのは社会人の経験じゃなくて会社員の経験やろって。社会人と会社員が混同されていて、同じ釜の飯を食う同期がいてどうのこうのとか関係ないじゃんって思うんです。そういうことをしなくても仲間はできるし。もしこの店が潰れることになっても、お金を貯めてやればいいじゃんって思うんです。だから恐怖心や危機感というのが全くといっていいほどないんです。

―恐怖心や危機感がないんですね。

多分なんとでもなると思っています。死ななけりゃ(笑)。例えば奥さんがパートで5万円稼ぎました。僕もどこかで月15万円くらい稼ぎました。これで20万円。子ども1人くらい余裕で育てられます。みんなもっと欲しいもっと欲しいってなるじゃないですか。でも今が満たされているということを知っていれば、際限なく満足を追い求めるってことにはならないと思うんです。「あっ、俺、今幸せだな」と意識できるとすごく満足できます。

 

―なるほど。多くの人は危機感があるからその先の満足を求め続けるんですね。それがあくなき貯蓄を目指すことになったり(笑)。

そうですね。お金を貯めるために生きているっていう感覚の人がすごく多い気がします。違うよなと。不安をなくすためにお金を貯めていると思うんですけど、それって不安の本質ではないんじゃないかと思います。僕はお金があるから不安が生まれると思っているので。お金じゃないところに価値があるってことを知らないから怖いんだろうなと。あっ、でもお金が嫌いということではないんですけどね、全く。

―お金は必要な分だけあればいい。

そうです。やりたいことがあったら、そのためにどのくらいお金が必要かなと逆算するんですね。不安だからお金を貯める、お金があるから何しようじゃなく、したいことに必要なだけのお金を稼ぐという感じです。

―したいことの方がお金より先にあると違いますね。

はい。お金が有意義に使えますから。お金が先にきてしまうと、お金自体が腐っちゃうというか、動かないお金になってカチコチになっちゃうので。だから自分のしたいことのために貯めるのは全然いいんですけど、目に見えない不安のためにお金を貯めるのはどうなんだろうと、お金は動かしてナンボだと思うので。

―不安をなくそうとしながら東京で頑張っているお父さんに何かひとこと言うとしたら?

そうですねー。物事は簡単に、1本化した方がいいですね。自分がどう生きたいのかとか。その1本に枝葉がついている感じで考えた方がいいのかなと思います。意外にブレブレだったりグニョグニョしているんじゃないかと思うので。精神的な支柱といいますか、幹をしっかり持つと、いらない枝を切れて剪定しやすいです。それこそ大黒柱になるといいますか。

―なるほど、お父さんは大黒柱になれと言うことですね。ありがとうございました。

小玉幸太郎さん

小玉幸太郎さん

職業:夫婦でスパイス屋さん
ご家族:妻、娘(1歳)

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oton+to編集長 布施太朗が本を出しました!
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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

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2016.7.14

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