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マーケティング会社 役員 茨城県つくば市 赤尾雄司さん(47歳)
オトンの流儀とか
ビジネスマン編 Vol.13

ブックオフで息子に“ビジネス”を教えたら、やる気のスイッチが入りました。

マーケティング会社 役員 茨城県つくば市 赤尾雄司さん(47歳)

マーケティング会社 役員 茨城県つくば市 赤尾雄司さん(47歳)

家族構成:妻、息子(小5)、息子(小2)

聞き手:oton+to編集長 布施太朗

―勉強のスイッチはどうやって入ったんですか?

先ほどの、ブックオフに行ったり街をまわったりしてからですね。「考える力がついたほうがお金って稼げるんだ」って言い出して(笑)。「勉強すれば必ずそうなるわけじゃないけど、大企業、中小企業、自分で何かをする。選択肢は広がるよ。社会っていうのはそうなっているんだよ」って。「じゃあオレ上手くいくかどうか分かんないけど選択肢を狭くしたくないから」「そうだね。でもこれからの時代、大学に行くことが全てじゃないから、そこも自分で決めなよ」って言ったら「じゃあオレは一旦勉強する」って。そこからはすごく伸びました。

―それは何年生のときですか?

3年生の後半です。自分でやりだしてからびっくりするぐらい伸びました。仕事もそうですけど、やれって言われてやるのとは大きな違いが出ますよね。今は「オレは起業する」って言い出してます(笑)。孫正義とかの本を読み出したんです。こないだ子どもに言われてショックだったことがあって。「パパってよく考えたら、けっこう仕事頑張っているけど、もう出来ちゃった会社に入っっちゃってるよね。オレはさあ、何も無いところから人の役に立つものを作ろうと思うんだよね。だってソフトバンクもユニクロもなかったんでしょ。オレもそこから始めてみるよ」って。半分は嬉しいんですけどね(苦笑)。

―あと半分は?

そうですね。大企業、ベンチャーと経験してるので、最後は会社を興して、それを子どもの近くで成功も失敗も嬉しいことも悔しいことも見せてあげたいと思います。それを財産として伝えていきたいと思っているんです。そして、最後は自分の子どもだけでなく学校教育に関わり、多くの子ども達に自分が経験した全てを伝えていきたいと思っています。

―失敗している姿を見せたいと?

はい。今は失敗している姿、転んでいるところ、悔しがっている顔、葛藤している背中を子どもたちは見ていないんです。私は家で親父が苦しんでいる姿を見ていたんで。それが私のベースになっているんで。

―なるほど。失敗といえば、さきほどのやる気スイッチの話、失敗したこともあるとおっしゃっていましたが、どんな押し間違いを?

「勉強しなかったらいい高校に行けないよ」みたいな言い方をしたり。そんなこと言われても全然響かないですよね。

―お兄ちゃんと弟、スイッチの場所は違いますか?

はい。それぞれの感受性は違うので。まだ下の子どものスイッチは見つかっていません(笑)。手探りですねそこは。日々、会話したりする中で、子どもが前を向いた瞬間を捉えて、どうしてここで前向きになってるんだろう?と。その裏側にスイッチがあるはずだとめくってみて、「そこじゃなかった!」って。ひたすら探している感じです。

―お子さんにひとつだけのことしか伝えることが出来ないとしたら?

自分で決めるということですね。

―自分で決めるようになるためには何が必要ですか?

結局、自分で決めることができるということは場数を踏むしかないので、親ができることはいろいろな環境の中に一緒に行ってあげるしかないなと思っています。レゴ体験、ラグビー、テニス、英語とか。「これをやったほうがいいよ」とは言わないようにして、なるべく本人が感じたことを聞きます。「なんでいいと思ったの?」「ここがこうでよかった」「じゃあ頑張ってみるっていうなら応援するけど、どう?」みたいな感じです。

―では最後に、赤尾さんにとって子育てとは?

気づきを与えてあげること。気づきを与えてあげて、結果には寄り添ってあげるってことですかね。気づきを与えると自分で決めることが出来るようになるので、それに対してどういう結果になっても叱らない。悪い結果に対しても寄り添ってあげる。そこは親の我慢だろうと思います。それが出来ないと自分で決めさせてあげることは出来ませんから。

赤尾雄司さん

今回の"オトン"なビジネスマンは、

赤尾雄司さん

トレンダーズ株式会社 
岐阜県 可児市出身。
家族構成:妻、息子(小5)、息子(小2)

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