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お笑いコンビ 完熟フレッシュさん
オトンの流儀とか
アーティスト編 Vol.18

相方は父です。相方は娘です。完熟フレッシュです!【第2回】

お笑いコンビ 完熟フレッシュさん

お笑いコンビ 完熟フレッシュさん

今回はお笑いコンビとして活躍されている完熟フレッシュの池田57CRAZYさんと池田レイラさんです。お互いの長所短所を生かしあって、日々ネタについて研究したり分析しているそうです。子どものように純粋な一面のある池田57CRAZYさんとしっかり者の池田レイラさん。家族としてのおふたりと、相方としてのおふたりについてとても楽しく、興味深いお話をお聞きすることができました。第2回です。

聞き手:oton+to編集長 布施太朗

第2回サラリーマン時代の計画を立てて、分析するっていうのがとても役に立ってると思います。

池田レイラ 私が他の学校の友達と遊んでる時とかに、平気で割って入ってきたりとか。なんかふざけて皆でtiktokとかを撮ったりしてるときに急にパパが入って来るんですよ。

池田57CRAZY いや楽しそうだなと思って。

池田レイラ 「何やってんのよー!」とか言って入って来るんですよ。普通女の子三人くらいで遊んでて、お父さん入ってこないじゃないですか。

池田57CRAZY いや、入ってくるよ。

―凄い。僕は入れないですね。

池田57CRAZY 僕は入れますね。結構、自分の周りの親もそんな感じだったんですよ。高校生ぐらいまでずーっと。多分そういうところで生まれ育ってるんで、まぁ普通かなと思ってますよ。あとは、ちょっとかまってほしいっていうんですか(笑)。

―大体いつもoton+toっていうインタビューではお父さんだけにお話を伺うことがほとんどなので、珍しい機会で凄く楽しい感じのお話を伺ってるんですけど。じゃあちょっと基本的な事を伺いますが、お仕事のペースは、学校終わって1本仕事がある感じですか?

池田57CRAZY あれば良いかなっていう感じです。

池田レイラ 土日の方が割りとバタバタしてることが多いですね。やっぱり夏休みとか長期休暇の時期はイベントで埋まりやすかったりもしますね。

―もう夏休みっていうより、長期休暇っていう言い方ですね。

池田レイラ 休みも色々あるんですけど、その時期毎に「夏休みシーズンだからショッピングモールでイベントやります」とか、「秋だから学園祭やります」ってことが増えることがありますね。やっぱりシーズンによってイベントでも内容が異なりますね。分析するようになったのは、元々パパが昔芸人やってた時や、サラリーマンやってた時からですかね。計画を立てたりとか、分析して冷静に物事を客観的に見たりとかするようになったって話はよく聞きます。自分たちの仕事の出来とかはよく話し合ったりしますね。あとはロケとかで、スタジオでVTR見たときの尺?とかについての話をよくしたりしますね。

池田57CRAZY 仕事終わりに反省会とかよくしますね。二人で。

完熟フレッシュさん

―仕事終わりにさっきのはどうだとか。

池田レイラ よくバイクで帰ってる時とかに、「いや、今日ちょっとね。ごめん」みたいな感じで話したりしますね。

池田57CRAZY 何が良かったとか。

池田レイラ よくしますね(笑)。パパが生放送の時に、最後の締めのコメントをしなきゃいけないのにダラダラ喋っちゃってブツンと切れちゃった時があって。その時はさすがに皆さんにご迷惑をかけたので、パパが本気でヘコんでましたね。

池田レイラ なんかもうその出来事がショックで罪悪感が凄過ぎて、多分精神的にきてわけわかんない行動してましたね(笑笑笑)。

池田57CRAZY 爆笑してんじゃねーか(笑)

池田レイラ でも二人の性格的に、寝たらすぐ立ち直ったりするんです。だから寝る前に改善をしようとすることは心掛けてますね。寝て忘れて「この間良くなかったけど、まぁいいか」ってなる前に。今日こうなったから次は頑張ろうとしますね。そして次の日スッキリして今後の仕事に挑むのはすごく大切だなって思います。

池田57CRAZY 昔は情熱だけで動いてましたけど、でも結局情熱だけなんですよね。面白い人ってごまんと居るんですよね。何か特徴があるとか、計画性がないと、駄目なんだっていうことに気づきました。前に某大手のスポーツジムで働いてて。僕が入った時ってまだ1年目とかだったんで、そこから伸びるっていう時期だったんですよ。とにかくもう研修とか多くて色んなセミナーとかもあって、すごくめんどくさかったんです。でもその中に何年後に、1年後にこうしてみたいな経営計画とかがあって。ほんとに3年目で業界トップになったんですよ。そういうのもあったのでいざはじめるんだったらキチンと全部短期的・長期的な目標とか色々たてて、そのためにはどう動くかっていうのを全部やらないと、と思いました。

池田レイラ 多分、現役でやってる芸人さんの中で一番まじめなこと言ってるよ(笑)。パパは芸人さんっていう感覚よりも、サラリーマンの感覚の方が強い気がしますね。芸人さんだと私生活もだらしないのが結構求められがちだし、あと父子家庭っていうのもあって、家のロケとか来た時にやっぱ汚いのを望んで来るんですよ。でもカタ過ぎなんですよ、私の家は。だから事前に綺麗にはしてますよとは一応言うんですよ。でもやっぱり家に来て「あー…」って顔されちゃうんです。

池田57CRAZY ちょっと部屋がスベってる感じになるんですよね。

池田レイラ あ、こういう感じかっていう顔されちゃうんです。1から100まで全部きっちり決めて1日動いて、だからネタでもアドリブが利かないんですよ。普段の日頃の行いが、舞台に出たときにどうしてもにじみ出ちゃったりとかよくあります(笑)。

池田57CRAZY 多分そんなに頭も良くないし、機転も利かないっていうのは昔のコンビとかでもう分かってるんで、色んなパターンを用意するんです。パッパッパッて切り替え利くし、芸人でもそういう機転利く人はたくさんいるんですけど、それが利かないんです。とにかく色んなパターンを用意しといたんですね。だから予想してないパターンが来た時にすごいしどろもどろになるんですよ。だから「じゃあこの時はこれを出そう、あの時はこれを出そう」みたいなのを常に用意しています。

池田レイラ ただ考え過ぎて緊張しちゃうなってとこあると思うんですよ。

池田57CRAZY 緊張しますね。いや、芸暦とか関係ないですね。もう才能ですね。それは。何年やっても緊張はしますね。

池田レイラ 一番最近あった具体的なパパのやらかしたことはですね、M1の3回戦がこの間あって、パパがM1の3回戦の前日に他の番組でネタを収録したんですよ。パパはテレビでは嫌われキャラみたいな感じでやってたんで、案の定番組の収録の時、何を発言してもウケないんですよ。もはやウケないというレベルではなく、誰もいなくなるってくらい静かになっちゃったんですよ。その前日のこともあって、M1当日自分の発言でウケたいなっていう気持ちはもちろんあるんですけど、心なしか自分の発言ではウケないだろうなと思ってたと思うんですよ。

池田57CRAZY 要はフ前振りぐらいでと思ってるんですよ。

池田レイラ まぁしょうがないかなって気持ちはあったと思うんですよ。で、実際出たらお客さんが暖か過ぎて、パパの発言でめちゃくちゃウケちゃったんですよ最初に。ここでウケないだろうなと思ったところが、バーン!とウケちゃったんですよ。それで戸惑ってしまいまして。

池田57CRAZY ウケて戸惑う(笑)。スベリすぎてじゃなくって(笑)。

池田レイラ だから、芸人としてはめちゃくちゃ致命的なんですよ。なぜウケて戸惑うっていう(笑)。喜んで調子がどんどん良くなるどころかどんどん調子悪くなっていったんですよ。

池田57CRAZY 前日の件もあったんでちょっと予想外だったんですね。

池田レイラ 予想外の事が色々重なりに重なったんですね。

池田57CRAZY でももう次同じことがあってもそこは戸惑わないです。

―1個引き出しが増えたっていう事ですね。

池田レイラ そうなんです。だから1回学ばないとパターンが考えられないっていう面もあるんです。やっぱどうしてもウケるとどんどん調子がよくなってって、ネタやってても凄い楽しいなっていう感覚は3回戦の時すごく感じました。本番出る前はめちゃくちゃ出るのが嫌で、こんなに緊張するぐらいならやんない方がよかったかなとか、ウケなかったらどうしようとか考えてたんですけど、やっぱウケて安心して凄い楽しいんですよ。パパが信じらんないとこで噛んだりして、その噛み具合が面白くてネタ飛ばしそうになるくらいでした。

池田57CRAZY ギリギリ飛ばさなかったよね。

池田レイラ 大黒柱っていう言葉がネタの途中にあったんですけど、それが出てこなかったみたいですね。普段そこを飛ばすことなかったのに。

池田57CRAZY もう絶対間違わないところっすね。

完熟フレッシュさん

―それドキドキしました?

池田レイラ ヒヤヒヤしましたよ。ドキドキというより。今日もさっき生放送があって、パパだけ結構喋るところが多くて、スタッフさんが説明してくれたんですけど、終わった後に見てて失敗しないかヒヤヒヤしましたって言われてました。やっぱパパは人をヒヤヒヤさせるのが得意なのかなって思いましたね。何するかわかんないんですよ。なんか空気が読めないんですよ(笑)。

池田57CRAZY 読めなかないよ。でも今日は失敗するのを実は求められてたんですけど、上手くできたんですよ(笑)。

池田レイラ 本番前ずっと練習してて、「コレ言って、コレ言って」とかいって考えてました。

【第3回】に続きます

完熟フレッシュさん

今回の"オトン"なアーティストは、

完熟フレッシュさん

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