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お笑いコンビ 完熟フレッシュさん
オトンの流儀とか
アーティスト編 Vol.18

相方は父です。相方は娘です。完熟フレッシュです!【最終回】

お笑いコンビ 完熟フレッシュさん

お笑いコンビ 完熟フレッシュさん

【オトンの流儀とか】
今回はお笑いコンビとして活躍されている完熟フレッシュの池田57CRAZYさんと池田レイラさんです。お互いの長所短所を生かしあって、日々ネタについて研究したり分析しているそうです。子どものように純粋な一面のある池田57CRAZYさんとしっかり者の池田レイラさん。家族としてのおふたりと、相方としてのおふたりについてとても楽しく、興味深いお話をお聞きすることができました。最終回です。

聞き手:oton+to編集長 布施太朗

第4回立ち続ける場所があるなら、舞台は立ち続けたいと思っています。

―覚悟は、M1から?

池田57CRAZY 僕はM1に初めて出た時に3回戦に行ったんですけど、ほんとにこの時間がずっと続けばいいなって言うのはあったんです。でも、お笑いに関してはその時無理強いは…終ったらそれまで。「そこでやんない」って言ったらそれで良いかなって思った時に、ちょうどオーディションとか、別の仕事が来たんです。それを言ったら喜んでたんで、1年キチンとやってみるか?っていう話がさっきのに繋がるんです。

―事務所入らないのも戦略の一つなんですね?

池田57CRAZY 一つです。事務所に入ると「事務所ライブ」っていうのもあるんです。毎月新ネタを作るんですけど、その時働いてたんです。そうなるとネタが仕上がんないっていうんですか。だったらネタを練ってやることによってM1にかける。2本あればどうにかなるかなっと思ったんですよ。あと僕らが初めて出たときからアマチュア賞みたいなのが出来たんですよ。ちょっとハードルも下がるのと、ベストアマチュア賞っていうのも受賞できるんで、じゃあそこをまず勲章として冠として取りに行こうっていうのもあったんですよ。

―そういう風に考えられるんですね。分かりました。ネタはどのぐらい練習されるんですか?

池田57CRAZY 僕はネタの練習をすごくしたがるんですけど、レイラが嫌がるんです。

池田レイラ 練習嫌いです(笑)。さっきもチラッと話したんですけど、パパはアドリブが利かないからずっと練習練習言ってくるんですけど舞台に出たら、多分何とかなると思うんですけどね。

池田57CRAZY ネタって紙の上で書いてても、いざやるとかなり変わってくるんですよね。だから、やっていく私に変えたくて早くから練習してどんどん変えたいんですけど。もう嫌がるんで、直前でやってます。

池田レイラ めっちゃ嫌いです(笑)。練習(笑)。

完熟フレッシュさん

―お互いストレスなんですね。

池田レイラ パパは練習したいけどしてくれないっていうストレスで、私は練習しろってうるさいからストレスで、お互いアッーってなるんですよ(笑)。

―練習量としてはその真ん中くらいで落ち着くっていう事ですか?

池田57CRAZY いやー、何とも言えないですね。最低でも1日前とかの直前しかやらない時もあればあとはもうちょいやるときもあります。かと言ってやりすぎも良くないんですよね。

池田レイラ やっぱり自然体もちょっとは残しておきたいんですよ。パパが個人的に考えたりとか、練習とかしようとするからいつもガチガチになっちゃうんですよ。

池田57CRAZY ただ、新ネタは早めにやっておきたいんですよね。ほんとにかなり変わるんで。「ネタできました」っていって覚えるのはすぐに覚えられるんですよ。かと言って直前にやると「あ、ここ違う、やっぱ違うな」みたいなの出てくるんで、なるべく早めにしたいっていうんですか。

池田レイラ だから親子の感覚もあるんで、やっぱここ違うよねってなる時も練習してる時によくあるんで。どんどん、もう。ほんとにネタによっては全く変わったりしますね。書いてた時より短くなったり。もしくはこれで良いかってなる時もあります。でもほんとその時そのネタで全然違いますね。

池田57CRAZY まぁ結局一人じゃできないんで、やっぱり意見は取り入れますね。それは前のコンビの時でもそうでしたね。イヤイヤでも良いから毎年R1出てたんですよね。いざ一人で出ると、隣にいるだけで全然心境的に違うんだなっていうのが分かるんです。

池田レイラ この間のM1パパが大失敗して時間切れになっちゃったんですよ。終わった瞬間大泣きして、パパが(笑)。

池田57CRAZY いや、M1がやっぱ特別なもんなんですよね。

池田レイラ で、そのレイラに散々言ったのにほんと自分が情けなくてって言ってたんです(笑)。

池田57CRAZY 悔しかったっすねー。

池田レイラ いや、泣くか!っと思ってました。なんで13歳の女子より40代のパパの方が泣くんだよと思ってました(笑)。

池田57CRAZY いやM1はやっぱり特別ですね。

池田レイラ レイラのありがたみというか、「自分の力の無さに気付けましたね」とかインタビューで言ってたけど、いやその前から気付いとけっていう話ですよ(笑)。こっちが散々やってるんだから(笑)。だからもう、感覚がおかしいんですよ、もう。隣に居てサポートしてくれるのが当たり前と思っちゃってるんで、甘やかしちゃうんですよね、自分を。もちろん私もですが、頑張んなきゃいけないです、もっとパパは。

 

完熟フレッシュさん

―そんな風に言われてますけど、レイラちゃんにもし一つのことしか伝えられないとしたら、何を言いますか。

池田57CRAZY うーん「お金は大事だよ」って言いますね。

池田レイラ いやもっと良いこと言いなよ(笑)。

池田57CRAZY いや、結局お金ですからね。

―お金ですか。

池田57CRAZY はい。お金があれば多分、家庭もうまくいきますし、健康も維持できると思うんです。僕はお金が無くて失敗してるんです。まぁだから「お金は大事だよ」っていうのをいつも伝えますね。

池田レイラ もっと良いコメントを待ってたよ(笑)。

池田57CRAZY いやもうほんとにいやらしいとかじゃなくて、そこはもうずーっと言ってるんですよ。生きるうえで。絶対お金大切ですからね。別に愛とか情熱も必要ですけど、結局私も奥さん20年近く一緒に居たんですけど、「金の切れ目が縁の切れ目」じゃないですけど、自分の好きなお笑いもできなくなった、好きな奥さんもいなくなったっていう風に全てを失ってしまったんですよ。だからもう絶対、先ほども言いましたけど情熱だけでやってたのが、キチンと計画を立ててお金になるようにキチンと動かないといけないということで、「お金が大事だから」っていうのを伝えたいです。でも、それじゃなかったかなぁ…もう一個あるんですよ。もう一個も言っておいていいすか?よく言ってるのが「ルールは破ってもいいけど、約束は破るな」っていうのは言ってますね、お金もですけど。そのどっちかですね。

―レイラさんは、なんか最近ネタ考えたいとか思ってることはあるんですか?

池田レイラ なんか1回、私も考えた方がいいのかなと思いました。1回は挑戦として考えてみようかなと思った時期もあったんですけど、やっぱり構成とか色々あるんだということに気付いて、まぁまだちょっと難しいかなというのは感じましたね。

―今は一番何やってるときが楽しい?

池田レイラ なんだろう。お婆ちゃん家に行ったりとか、パパの妹とか、お婆ちゃんと話してる時が一番楽しいですね。あと、ラジオのお仕事まだあんまり無いんですけど、たまにラジオの仕事がある時、凄い好きですね。

―へーラジオか。今後どのぐらいコンビとして続くイメージで向かってるのかっていうのは。

池田57CRAZY いや、僕はずっとしたいんですけどね。僕はやっぱり舞台が凄い好きなんですよ。ずーっと立てる場所があるなら、舞台はやり続けたいです。回数は減ってもしょうがないですけど、まぁコンビとして月1本でも2本でも立てる場があればありがたいですね。未だに師匠クラスの方も舞台にたち続けるじゃないですか。ああいうのってやっぱりカッコイイなって思っていますね。30年も40年も。そういう風にできれば良いっすけどね。元々はタレントになりたいみたいな事をレイラは言ってたし、僕はお笑いやりたい。で、コンビだったらきっかけになりやすいみたいなのもあったんで誘ったりはしたんですけど。だから、本人はずっとやりたいかどうか分かんないですけど、月1本でも2本でも立てれば良いかな。

―なるほど、それも素敵ですね。

池田57CRAZY なんか、オール阪神巨人師匠見たらカッコイイんですよね。未だにバリバリだし。やっぱもう僕が生まれて記憶にある漫才ブームの頃だったんで、5、6歳の時っていう事はもう40年近く前から、今変わらず面白いんですよ。やっぱり若いときは若いときの勢いだったり可愛さだったり、そこから段々年取ってきてもちょっとずつ形を変え進化していって、今の面白さがあって、凄いなぁって思うんです。東京の方って、漫才協会で浅草の方に立たない限りは減っていっちゃうんですよ。僕はスベってても立ち続けるのがカッコイイと思うんです。

―いやあ、父娘で立ち続けられたら素敵ですね。今日とてもおもしろかったです。ところで、今日の晩ごはんは?

池田57CRAZY ありがとうございました。このあと原宿に行ってたぶんレイラの希望でハンバーグとか食べると思います。

完熟フレッシュさん

今回の"オトン"なアーティストは、

完熟フレッシュさん

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