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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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IT会社経営 東京都世田谷区 天本弘毅さん(42歳)
オトンの流儀とか
ビジネスマン編 Vol.17

小学校受験の時、精神的にも経済的にもすごくきつかったです。事業はうまくいっていない。でも、家族に対しては格好つけたい。そういう狭間にいて。

IT会社経営 東京都世田谷区 天本弘毅さん(42歳)

IT会社経営 東京都世田谷区 天本弘毅さん(42歳)

家族構成:妻、息子(中1)、娘(小5)

聞き手:oton+to編集長 布施太朗

―奥様にはそのあたりの辛さは言ってないんですね。

はい。やっぱり見栄っ張りなところがすごくあって、それは会社のメンバーに対しても同じです。その頃、自分はいつも顔面蒼白で、4~5ヶ月はどうしようどうしようと思っていたんですが、後になって、「そこまでだったなんて思いませんでした」と役員達にも言われたことがあります。

―上智の教会に通い始めてからどのように気持ちが変わっていったんですか?

なんて言いますか、悟っちゃったみたいで(笑)。まあ悩んでいても仕方ないでしょモードになって、この世界で生きていることなんてすごく小さくて、結局、今の課題なんてお金がないだけっていう、たいした話じゃないって。じーっと瞑想しているとそう感じてくるんです。それまで僕は、会社のメンバーは家族だと思っていて、自分が守らなきゃとか、自分が食わさなきゃとか、もちろんその通りなのですが、そこにものすごく固執しちゃっていたんですね。僕の能力不足によって事業がうまくいかないということ、その事実を共有して、みんなが普通に状況を理解してらえればよかったのですが、僕はそれが格好悪い、恥ずかしい、まさに自分という人間を否定されたことになると思って、それが怖くて3~4ヶ月悩んでいたんです。最初はお金がないことについて悩んでいたんですが、そこではないんです、悩みは。お金が返せなくて倒産することが怖かったんじゃなく、その時に自分がどう見られるのかがめちゃくちゃ怖かったんです。

―怖かったのは、自分がどう見られるのかというところ。

でも教会に行き始めて1週間を振り返るようになってから、教会に行くために1週間を生活するという気持ちに変わっていきました。そのことで物事に対する考え方が楽になりました。教会に行ってから次の1週間が始まるわけですが、そこに課題はいっぱいあるのですが、1週間後にまたこの場所に戻ってくるんだと。そこでまた自分と対話するんだと思ったら、楽になっちゃったんです。それから休むことなく教会に行くようになりました。以前はクリスマスだけ、彼女と一緒に遊びに行こうくらいな不良信者だったんですが(笑)。

―教会に通って、自分と対話することで楽になったんですね。

もう一つは親ですかね。お袋からは「帰ってきていいよ。全部なくなったっていいじゃないですか」って言われたんです。親父は何かを察したんでしょう。あんまり面白くない経済本が送られてきました。珍しく本なんか送ってくるなと思って開いたら、一番後ろに親より先に死ぬなっていうメッセージが書いてあって、それは有り難かったんですが、恥ずかしいのと悔しい気持ちがありました。それが2009年です。捨てる神あれば拾う神あるといいますか、そこからは人の助けもあり、挽回していくことが出来たんです。

天本弘毅さん

今回の"オトン"なビジネスマンは、

天本弘毅さん

株式会社 more communication 代表取締役社長
佐賀県出身。
家族構成:妻、息子(中1)、娘(小5)

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

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