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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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IT会社経営 東京都世田谷区 天本弘毅さん(42歳)
オトンの流儀とか
ビジネスマン編 Vol.17

小学校受験の時、精神的にも経済的にもすごくきつかったです。事業はうまくいっていない。でも、家族に対しては格好つけたい。そういう狭間にいて。

IT会社経営 東京都世田谷区 天本弘毅さん(42歳)

IT会社経営 東京都世田谷区 天本弘毅さん(42歳)

家族構成:妻、息子(中1)、娘(小5)

聞き手:oton+to編集長 布施太朗

―ありがたいというのは、家族が一緒にいることができる習慣という意味で?

そうですね。僕は大学生くらいから、当然といったら語弊がありますが、宗教のそういう習慣から外れちゃったんですね。自分の生活が楽しくてしょうがないというか。そちらを優先してしまうので、教会とかに触れることがなくなったんです。でも、結婚を教会で挙げたんです。僕、大学が上智で、中高の時の英語の先生が上智に神父として赴任されていたんです。それでその方に「結婚式を挙げたいんですけど」って言って、勉強をお願いしまして。妻はカトリック信者ではなかったんですが、半年くらい教会に通いました。僕自身、結婚をするなら、自分がカトリック信者であることを受け容れて欲しいという気持ちがあったんです。それは親にもらったものを子どもにも伝承していきたいという想いがすごくあったから。なので、子どもには洗礼を授けたいという話もして、妻はそれを受け容れてくれて結婚をし、子どもは幼稚園の時からずっとミッションスクールです。妻も娘が5歳の時に信者になったので、今は家族全員カトリック信者です。

―そういうのって、奥様の方が仏教徒だったりすると実家の反対とかは?

うちはなかったです。もともと妻も小学校がミッションだったこともあり、妻のお母さまも同様にミッションスクールに通われていたこともあり、そういう環境に対して寛容だったと思います。妻のお母さんのほうが実は先に信者になられました。宗教は強要するものではないですが、そういう環境にはとても感謝してます。

―カトリック信者でいることって?

僕にとっては2009年というのがターニングポイントだったんです。会社がものすごくうまくいかなかった時期なんですよ。僕自身、精神的にも病んでいて、しんどくて、辞めたくて、もう一歩行っちゃうと死にたいとか。プライドが高かったので、事業がうまくいかないことを格好悪いなと思っていたら本当にうまくいかなくなって。その時に、母親から原点に帰りなさいというようなことを言われまして。それが大きかったです。上智の教会にひとりでポツンと座って自分を見つめ直すということをするようになりました。目覚めたというか、もう1回教会と向き合おうと。ちょうど、子ども達もミッション系学校の受験の頃で、そこは進学校なんですが、頑張って入ってくれたというタイミングでもありました。

―お子さんが小学校に入る頃が大変だった時期なんですね。

本当にきつかったです。家族には、私立に入れるんだ、教育にはお金をかける。出し惜しみはしないって、見栄を張って。妻にはお受験頑張れと発破かけて、必ずしも受験をしなければならなかったかと言われると分からないのですが、でも、入れるならミッション系だと。僕が福岡で通っていた中学校の姉妹校が東京にあるんですが、入れるならそこしかないと。でも経済的にはすごくきつかったです。入学出来たとしても12年間やりきれるのか?という不安や葛藤、事業がうまくいっていないけれど、家族に対しては、社長という肩書きもあって格好つけたい、そういう狭間にいたタイミングです。

天本弘毅さん

今回の"オトン"なビジネスマンは、

天本弘毅さん

株式会社 more communication 代表取締役社長
佐賀県出身。
家族構成:妻、息子(中1)、娘(小5)

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

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