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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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IT会社経営 東京都世田谷区 天本弘毅さん(42歳)
オトンの流儀とか
ビジネスマン編 Vol.17

小学校受験の時、精神的にも経済的にもすごくきつかったです。事業はうまくいっていない。でも、家族に対しては格好つけたい。そういう狭間にいて。

IT会社経営 東京都世田谷区 天本弘毅さん(42歳)

IT会社経営 東京都世田谷区 天本弘毅さん(42歳)

家族構成:妻、息子(中1)、娘(小5)

聞き手:oton+to編集長 布施太朗

―応援するけど、最後は自分。そうですね。

天本弘毅さん

子育てと経営ってすごく似ていると思うんです。子どもも従業員も、いつかどこかのタイミングで巣立っていく。自分が出来る支援ってそんなに長くは続かないんですよね。子どもは血が繋がっているので一生の関係ですが、従業員は残念ながら血は繋がっていないし、一生というのは難しい。同じフィールドで同じ目標を共有している時期に、お互いに気持ちを通じあわせてやっていくことが必要だということを改めて認識してます。それまでは、ウチ(当社)に入る人には、せっかく入ってくるんだから一生ここで頑張ってくれたらいい。俺はその覚悟でオマエを採用すると。そういう気持ちだったんですね。だから辞めるって言われると腹が立つんですよ、「2度と敷居をまたぐな!」みたいなね。彼らにも夢があって目標があって、次に行きたいっていう当たり前のことを許容できなかったんですよね。昨日まで自分の子どもだと思っていたのに、明日からは違う人のものになるというのがすごくイヤだったりとか。だから考え方が狭かったんだと思います。そういう意味で経営と子育てというのは僕の中ではすごく似ていますね。

―お子さんたちがこれから、お父さんが思ってもみなかったようなフィールドに魅力を感じて、家を出たいんだけどってなったら?

やっぱり先ほどお話しした通り、最後の意思決定は自分なので、その意思決定が自分で正しいと信じているのであれば、チャレンジしてみなさいって言うと思います。親から見て、たとえ失敗の可能性がものすごく大きかったとしても。やりたいことを止められてやれなかった時の後悔って結構でかいと思うんです。やってみたら違ったなとか、そう思ったら戻ればいいので、僕自身はどんなことでも応援する側に回るんじゃないかなって思います。

―どういうお父さんでありたいですか?

どういうお父さん、、、。大切な人は誰ですか?って聞かれたときに、お父さんだって言ってもらえるお父さんでありたい。尊敬する人は?じゃなくて、大切な人。いや、お父さんとお母さんって言われるのがいいです。子どもからは、妻とワンセットで見られたいです。

―最後に、子育てとは天本さんにとってなんですか?

難しいですね。んー、子育てとは、日常である。

―ほう!そのココロは?

仕事ではないしライフワークでもないし、子育てが人生というのも違いますし、でも今の生活の中で、それがないと自分がないので。家族がいること、子どもたちがいることが僕の日常なので。

―なるほど、ありがとうございました。

途中、喋りながら何度かウルっときちゃいました(笑)。

天本弘毅さん

今回の"オトン"なビジネスマンは、

天本弘毅さん

株式会社 more communication 代表取締役社長
佐賀県出身。
家族構成:妻、息子(中1)、娘(小5)

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

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