家族が幸せになる、お父さんスタイル

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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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IT企業経営 東京都渋谷区 鈴木忍さん(43歳)
オトンの流儀とか
ビジネスマン編 Vol.14

今まで、子どもと暮らしたことがないんです。でも仲がいいんです、僕たち。

IT企業経営 東京都渋谷区 鈴木忍さん(43歳)

IT企業経営 東京都渋谷区 鈴木忍さん(43歳)

家族構成:妻、娘(小6)、娘(小3)

聞き手:oton+to編集長 布施太朗

―お子さんはお父さんのことをどういう存在だと思っているんですか?

なんでしょうね。子ども扱いしていないから、仲がいいですよ。子どもからいいろいろ話し掛けてきますし。

―話しやすい人?色々教えてくれる人?

お父さんじゃないですか。でもまあ、相当いろいろ聞いてきますね。それこそ、なぜ、結婚しただけで子どもは生まれてくるのか?とか、私たちの馴れ初めとか、そういうのもすごく聞いてくるんで、僕は大人に話しをするように普通に答えています。こないだ、「お母さん、若い時は可愛かった?」って聞いてきたんで、「可愛かったよ」って答えたんです。そしたらその後、娘に母親の若い頃の動画を見せたら、思ったほど可愛くない、、と思ったらしく、ちょっとテンション下がっていました(笑)。

―鈴木さんご自身は、自分をどういう父親だと思っているんですか?

父親らしさとは何かってことは、結構考えますね。一緒にいないからこそ考えるのかもしれません。昔、“予備校ブギ”っていう、生徒役が織田裕二、的場浩司、緒形直人。先生役が田中美佐子っていうドラマがあったんです。

―観てました!

それを僕は高校生の時に再放送で観ていたんですけど、覚えているセリフがあって、田中美佐子が織田裕二たちに言うんです。「あなたたちは人間じゃない」と。「学生でも社会人でもない浪人だ」と。「でも、あなたたちは今こうしているからこそ大学に行く意味を考えるんだ。今、大学生の奴が大学に行く意味なんか考えないよ。あなたたちは何回もこうして浪人しているわけだから、なんで大学に行くんだろうってことを大学生よりも考えるでしょ」っていうセリフです。だから僕も、家族といつも一緒にいるお父さんよりも、父親とは?ということを考えるんだと思います。

―考えてどうでした?父親とは?

僕はなんのためにいる必要があるかって考えたんです。金銭的な柱ではないし、そばにいないし、それこそ震災の時も一緒にいなかったんで。このままいくと僕の存在はなくてもいいものになってしまうのではないかと。でも気づいたんです。家族という組織形成が保たれるのは利害の一致であると。

―家族の中の利害の一致ですか?

はい。普通の共働き夫婦だったら「私がお金出してるから!」「いや、俺だって出してるから!」っていう感じになると思うんです。でも財力については、先ほども言いましたように、お医者さん一族である奥さんの方が圧倒的なんです。そこで戦ってもダメなんで、役割を完全に分けようと思ったんです。奥さんは、高校時代には既に医者になるということを決めてきた人なんです。つまり、「自分は将来どうするんだろう、と悩む時期とかを経験していないんです。で、順調に医者になって今に至る。人生、この先どうしようって悩むことがなかったわけです。僕は30歳までフリーターですし、今は、仕事柄、色々な会社に入り込んで仕事をしているので、そのたくさんの関わりの中で得た社会の情報を家族にアウトプットしていくという役割に徹したんです。

鈴木忍さん

今回の"オトン"なビジネスマンは、

鈴木忍さん

株式会社ニンニンドットコム 代表取締役
秋田県出身。
家族構成:妻、娘(小6)、娘(小3)

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

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