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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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IT企業経営 東京都渋谷区 鈴木忍さん(43歳)
オトンの流儀とか
ビジネスマン編 Vol.14

今まで、子どもと暮らしたことがないんです。でも仲がいいんです、僕たち。

IT企業経営 東京都渋谷区 鈴木忍さん(43歳)

IT企業経営 東京都渋谷区 鈴木忍さん(43歳)

家族構成:妻、娘(小6)、娘(小3)

聞き手:oton+to編集長 布施太朗

―大人として、お子さんにやって見せるんですね。

僕、自分が書いた作文も、子どもに見せるんです。

―鈴木さん、今も作文書いてるんですか?

はい。勉強会があるんです。そこに行って、書く勉強をしたりするんです。

―作文はどんなテーマで?

いろいろありますけど、例えば“なぜ家族は離れて暮らすのか”とか。

―そのまんまのお題ですね(笑)。なぜ離れて暮らすんですか?

ちょっと読みましょうか。(作文を見せてくれる)

 妻の待つ家庭に帰りたくない夫が増えているのだ。すでに恋愛感情のなくなったパートナーとの暮らしは仕事にも人生にもマイナスだと感じているからだという。具体例を紹介しよう。
 筆者はいまだ一度も夫婦共に一緒に暮らしたことがない。そんなエソードを既婚男性に紹介すると8年前はほとんどの男性が心配してくれたものだが、3年前には約3割に減り、現在に至ってはほとんどの男性に羨ましがられることっとなった。これらは夫婦別居に憧れている男性だが、なんと50歳を過ぎて夫婦別居を選択した夫婦もいる。
子どもの結婚により家庭という体裁を取る理由がなくなった途端、妻との別居を選び、仕事と趣味に没頭している。夫が妻との別居に憧れるのは50や60歳程度の年齢では男としてまだ輝けるという意思の現れだ。
男性は夫婦別居により、輝きと若さを実感し少子化による若年層の土俵に勝負の舞台を移しているというわけだ。
〜中略〜
 ちなみに筆者の周りの40代はこぞってジムに通い始めトライアスロンに挑戦している。40を過ぎて体を鍛え始めた夫を持つ妻は、一度夫婦別居に憧れていると疑った方がいい。たとえ旦那が魅力的に若返ったとしてもなんだか切ない。

―これもお子さんに見せたんですか?

はい。子どもとは対等なので。昔の話になりますが、僕が小学6年生の時に名物先生がいまして、授業参観の時にその先生が言ったんです。「親は子どもに授業では発表しろ発表しろと言うけれど、その後の保護者会で発言する親はほとんどいない。そんな親の言うことなんか聞く必要ない」と、僕たち子どもに言ったんです。それが強烈に僕の中に残っていて、本当にその通りだなって。例えばおじいちゃんが亡くなった葬式なんかで子どもたちは孫として手紙をみんなの前で読んだりしますね。自分の文章を人前で言うことを子どもたちはするんだから、親もするべきだと思っているんです。絵を描いたり文章を書いたりというのは、奥さんではなく僕が教える役目だと思っているので、僕が教えるんだったら、僕も見せるということにこだわっています。見せる内容は大人向けでも子ども向けでも関係ないと思っていて、僕自身も子どもの頃、子どもらしさなんか考えたこともないし。

―先ほどの作文、娘さんはどういう反応でした?

「なるほどね、こういう考えね」って(笑)。他の作文でも意見を普通に言ってきますよ。僕もしっかり受け止めます。

鈴木忍さん

今回の"オトン"なビジネスマンは、

鈴木忍さん

株式会社ニンニンドットコム 代表取締役
秋田県出身。
家族構成:妻、娘(小6)、娘(小3)

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

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