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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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会社経営 沖縄県 安里繁信さん(47歳)
オトンの流儀とか
ビジネスマン編 Vol.23

僕が一番影響を受けた男は、息子です。【連載第2回】

会社経営 沖縄県 安里繁信さん(47歳)

会社経営 沖縄県 安里繁信さん(47歳)

家族構成:妻、息子(大学1年)、娘(小3)、娘(小1)

“オトン”なビジネスマン”改め、“オトンな流儀とか ビジネスマン編”。今回は、沖縄にお住まいの安里さん。息子さんが2歳半の時にかかった病気で、彼の生き方が大きく変わる。仕事も「エースで4番」から「補欠でキャプテン」スタイルに。リーダーとして、男として、父として。これは一人でも多くのオトンに読んでいただきたい。連載でお届けします。

聞き手:oton+to 沖縄編集部 寺地峻

第2回長男と風呂に入るためだけに沖縄に戻ってきて、次の朝また出張に行きます。

―その時期の仕事はどうされていたのですか。

子どもが病気になるまでは、自分が会社の中では、エースで四番。稟議案件を全て自分で決済していたし、自分についてくれば間違い無いんだぞという考え方でした。そうあるべきだと思っていたし、それが僕のリーダーシップ論だった。でも、子どもが病気になって仕事どころじゃなくなって。子どもと向き合えるのは自分しかいないと気づいたんです。それがきっかけで、仕事を人に任せるようになりました。

―そういうきっかけがあったからこそ、考え方も変わったと。

そう。これは難しいけど、本当に人っていうのはそれくらい大きい出来事がないと変わらんなと。僕の場合は家庭か仕事か、どちらかを選ばないといけないという環境になって、ようやく仲間の支えがあって生きてこれたんだと気づきました。全部俺が引っ張ってきてやったという感覚が、全く真逆になった。今は、補欠でキャプテンというのが僕のリーダーシップ論になって、それを極めようとしています。

―お子さんのことを、「一番影響を受けた男」とおっしゃっていたのは、そういう考え方が変わったことが理由なんですね。

仕事に対する考え方、家族と過ごす時間への考え方。自分の人生を大きく変えてくれたのが、息子でした。だから、いつも息子には「お父さんの一番大事なものが何かわかるか?」という問いを投げてましたね。小さい頃は可愛いもので「僕でしょ!」と言ってくれてましたが、小学校高学年になると照れ臭くなってなかなか言おうとしなくなりましたね(笑)。

―小学校高学年でもそういう会話をされてたんですね。

僕がしつこいので、諦めて最後はちゃんと答えてくれますけど(笑)。

―そういうことを伝えているのには理由があるのですか。

とにかくどれだけ愛しているかを伝えたかったね。何があっても父ちゃんは、お前の味方だよと。それと後は、息子からカッコよく見られたいということもあるのかもしれません。

―父親としてカッコよく見られることを意識されていたと。

やっぱり、前の妻に捨てられた、カッコ悪い親父と思われたくない、頑張っていると見られたいという気持ちもあって、子どもにはしっかり向き合いたいと思っている。だから、子どもとの約束は絶対に守るようにしてますね。

―なるほど。お子さんとされた約束の中で何か印象に残っているものはありますか?

そうだね。長男とは月に一度必ず一緒に風呂に入るという約束をしてたんですが、どんな時もこの約束は絶対に守ってましたね。出張続きの時期も、長男と風呂に入るためだけに沖縄に戻ってきて、次の朝また出張に行くということもありました。

―すごいですね・・・なかなかできることじゃない。

自分が一番影響を受けた男ですからね。そんな息子だからこそ、カッコいい親父と思われたかったし、そのために約束は絶対に守ろうとしてました。

【第3回】に続く

安里繁信さん

今回の"オトン"なビジネスマンは、

安里繁信さん

家族構成:妻、息子(大学1年)、娘(小3)、娘(小1)

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

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