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息子が2歳のとき「はよ行け、ばかやろう」って言ったんです。
コンサルティング会社経営 東京都府中市在住 浅野 泰生さん(44歳)
家族構成:妻、息子(小2︎)、娘(4︎歳)、娘(1︎歳)
“オトン”なビジネスマン、第3回は、企業の経営計画、事業計画の専門会社を経営する浅野 泰生さん(44歳)です。奥様と3人のお子さんの5人家族。今回の取材を受けていただくにあたり、まずは奥さまに何を話せばよいかを相談されたそうです。会社の経営をされていますが、家庭での決裁者は奥さま?
聞き手:oton+to編集長 布施太朗
―まずは、奥さまとの馴れ初めを。
はい。まずはそこからですね。今のカミさんとはこの会社で出会ったんです。社内恋愛ですね。学年では6つ下。その頃彼女は大阪支社に勤めていました。いわゆる遠距離恋愛です。彼女はもうコテコテの大阪人で気兼ねなく話ができるっていうところから付き合いが始まり、8年前に結婚しました。ちなみに私2回目の結婚です。結婚したら子どもをすぐに作って家庭を作ろう!という感じで結婚して、まもなく子どもができたんです。
―それは計画通りでしたね。
いえ、はじめは子どもができないっていうことで、「アンタに原因があるはずや!」っていう話になりまして(苦笑)。そんなこんながありながら子どもができまして。1月1日生まれなんです。びっくりしました。妻の実家がある大阪で、大晦日の夜から陣痛が始まって、産婦人科にタクシーで行って裏口から入って。妻が「腰が痛い」って言うから腰をさすって、そこじゃない!って怒られて(笑)。
―出産あるあるですね。
お腹の子もあっち向いたりこっち向いたりするから、バランスボールみたいなものに乗せられ位置をまっすぐにするというのをやってみたり、陣痛が始まってから、けっこう時間がかかりました。僕は大阪の正月ということで、お笑い番組とか面白いじゃないですか。余裕のあるときは、暇つぶしに漫才とかコントとか観れるのかなと思ったんですけど、テレビではずっとイルカが泳いでいてヒーリングミュージックが流れていました。イルカは暇つぶしにならなかったですね(笑)。
―そのあと3つ違いで女の子、そしてさらに3つ違いで女の子ですね。
はい。今、子どもは3人です。家は東京の府中なんです。このあたりはNECとか東芝とかにお勤めの方が多くて。安定しているからか、まわりに子どもが3人、4人というご家庭が多いんですよ。ウチととても仲がいい2組の家族がどちらも4人兄弟なんです。幼稚園で1番仲のいい家族と小学校で1番仲のいい家族が。だから、まわりから産む前提で質問されるんです。「4人目はいつにするの?」って(笑)。今のところ私たちの間では3人でいいかなって感じなんですけど。
―浅野さんのお仕事内容を少し教えていただけますか。
2年前から血縁関係のない創業者から引き継いで、経営者という肩書きで仕事をさせていただいています。クライアントである会計事務所さんに対して所長向けのセミナーとか、経営計画から関わる中小企業支援などをしています。社内では新卒の採用に力を入れていますね。
―わかりました。ありがとうございました。
あっ、ここはサラっとなんですね(笑)。
―すみません(笑)。では、平日の家族の時間というのはどんな感じですか?
ウチは寝るのが早いんですよ。早い時は7時に寝ています。チビたちが昼間暴れまわって疲れて、晩ご飯を食べずに寝てしまいます。それくらい一生懸命遊んでくれているので早いんですね。私は、早く帰れるときでも9時や10時なので、会えないです。
―朝はどうですか?
チビたちは6〜7時には必ず起きています。休みの日もそうなので、私がゆっくり寝ていると確実に起こされます。一番下の子もちょうど歩くようになってきたので、私のところにきて覆いかぶさってくることが多くなってきました。そのあとウチは9時前にはみんなで着替えて、だいたいショッピングに行くんですよ。ららぽーとなんかに。午前中にだいたい用事を済ませるっていうことが多いです。そしてフードコートでお昼を食べたり。あっ、ウチのチビたちは魚が好きなんです。だから回転寿しも多いです。スシローに。子どもたちはマグロしか食べないっていうくらいマグロ好きなんです。だから席に座った瞬間にまずはタッチパネルでマグロを5皿頼むんです。一度に5皿まで注文できるので。まず子どもたちに食べさせておいて、そのあと、自分たちが好きなものを頼むという感じですね。
―そのあとは、家に帰るんですか?
そうですね。テレビを観たりゆっくりしています。それと、このあたりはいくつも新しく家が建ったところで、同い年くらいの子どもたちが車の少ない前の道路でゴッチャになって遊んでいるんで、たまに監視役みたいな感じで見ています。ご近所のお父さんやお母さんもいるので、ご近所付き合いがありますね。近所にいい人が多くて良かったです。
―これまでの子育てで、やって良かったなと思うところなどありますか。
やって良かったっていうのは、私というよりも、妻のほうが選んだ幼稚園でしょうか。近いところは子どもの足でも5分かからないというところがあるんですけど、そこの幼稚園に入れずに、自転車で15分ぐらいかかる幼稚園に連れていってるんですよ。上の子と真ん中の子はそこに通ってます。ウチが通わせている国立文化幼稚園というところはモンテソーリー教育のところなので、朝9時ぐらいから30分か40分は、自分の好きなことをずっとやる。ずっとハサミで紙を切ってるとか。別に先生が何しろこれしろっていっさい言わずに自分の興味のあることをひたすら。今日も明日も明後日もハサミで切っていても、ハサミ以外のこともやりなさいってことは言われないんですよ。自分の好きなものを飽きるまでやって、飽きたら別のものをやればいいと。中には30分の時間の中でいろいろなことをする子もいます。その時間が終わってから、歌を歌ったり、体操の時間があったり、英語の教室があるんです。あと、ここは縦割りクラスなんですよ。縦割りクラスで年長から年少までゴチャゴチャのクラスが3つあって、ペアっていう形で年長と年少とかでペアを組ませるんです。要は小さい子の面倒を見なさいっていうところ。おかげで上の子は面倒見が良くなったかなって思います。友達の弟とか妹とかにもすごく優しくしているところを見かけます。一番下の時は甘えっぱなしでしたけど(笑)。下の子に対しての面倒見がいいというのは、それは振り返ってみて良かったことだなと思います。
―では、もっとこうすれば良かったな、なんていうことはありますか?
特に上の子なんですけど、私の休みが少ないからこそ家族だけでショッピング行ったり、食事に行ったりしていたのが影響しているのか、人見知りするんですよね。なにかスポーツをやらせたいなと思って、近くで巨人軍の二軍選手が教えてくれる教室があるのでそこに連れていってみたり、これも近くにある澤穂希さんが小学校時代にやっていたサッカークラブの体験会に連れていったり。でも集団に溶け込むのにちょっと時間がかかるのかな。小さい時にもっと大勢いる中でポーンと放り投げて遊ばせてなかったからかなと思うんですけど、家族のなかだけでよしよしってやってきた部分がちょっとあったかなとも思っているんです。元々の性格もあったかもしれないんですけどね。なかなか、そこら辺が男の子にしては、やけに落ち着いて優しいみたいな。あんまり危険な行動もとりませんし。慎重なんですね。
―下の子はどうですか?
もう大変です(笑)。人見知りもありませんし、スーパーに行ったら自分で好きなところに行ってしまいます。上の子は親の見えるところから絶対離れないんですけど、下の子は関係なしにどんどん行きます(笑)。まあ上の子に対しては私たちも目をかけすぎていたところがあると思うので、そういう親の行動が性格の違いを生んでいるのかなと思ったりします。
―浅野さんはどんなお父さんなんですか。
3歳、4歳になるまでは特に男の子だからっていうような教育をしちゃっていたかなと思います。休みの日は怖かったと思うんですよ、私が怒った時は。最近は、お母さんのいうことを聞かなくなってきているんです。そこでのカミさんの脅し文句が「お父さんに言うよ」なんです。すると、言った瞬間震えあがるっていうんですよね。ただこれは本当に直さなければいけないんですけど。
―怖い存在なんですね。
はい。忘れもしないのが運動会。僕は4人で走って2着や3着だと悔しいんですよ。スタートラインの近くで見ていて、スタートを切った瞬間に、「行け!ユウシン!」ってめちゃくちゃ叫んだんですよ。そうしたら、うちの子どもがお父さんの声が怖くて走れなかったとか言って。あんまり叫んでいるお父さんがいない中だったんで。それと、男だから泣くなとか負けるなとかは言っていましたね。そういうの、賛否両論あると思うんですけど、今はなるべく言わないようにしています。
―言いすぎたかなっていうのがあるんですか。
あります!あります!オドオドしちゃう時があるんです。これは良くないなって。
―その分お母さんが優しい存在?
そうですね。でも、カミさんも躾とかは厳しくしているんですけど、たまにお母さんに怒られるからって私が子どもをかばったとしても、やっぱりお母さんがいいって行っちゃうのは、父としてはちょっと寂しかったりしますね。自分達もそうって言えばそうかもしれないですけどね。
―それはありますね。なんだかんだいってもお母さん。お父さんとお母さん、無人島にひとりだけ連れて行くとしたらどっち、、、
お母さんです(即答)。確かにそういうのは幾つになってもありますね。男性には。
今回の"オトン"なビジネスマンは、
浅野 泰生さん
株式会社MAP経営 代表取締役
愛知県一宮市出身。
家族構成:妻、息子(小2︎)、娘(4︎歳)、娘(1︎歳)
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