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これからの家のあり方

2020.6.7

暮らしかた改革のススメ、自分たちらしい家|ワークスタイルが変わってきた今、これからの家、これからの住む場所について。

テレワークの急速な普及は、業種や職種にもよりますが、これまでのワークスタイル、ワイフスタイルがガラリと変わってきました。これまで勤務先で働く時間が大半を占めるということが当たり前でしたが、自宅でも仕事ができる、パフォーマンスが落ちないということがわかれば、オフィスに行く意味を明確にすることが求められるようになります。基本は自宅で、月に2~3度オフィスに行くというワークスタイルがとても現実的なものになった人も増えたのではないでしょうか。そして一方では、家の中でのワークスタイルを考えていくことになるでしょう。テレワークで顕在化した「子ども部屋はあるけれど、仕事部屋はない」。「夫婦が同じ時間にオンラインミーティングをする場合お互いの声がうるさく集中できない」などのスペースの問題や、「旦那は家にいるのに、子どもが泣いていても、仕事だからと一向に面倒を見てくれない」「仕事中なのはわかるけど家にいるのだから、もう少し家事も協力してほしい」などの不満。これは一つ屋根の下で暮らす人同士の心遣いや決めごとといったようなこと。いずれにしても、家が職場にもなったことでの問題ですね。

 

これまでは、多少家が狭くても通勤に便利な場所を優先する人も多かったと思いますが、これからは、通勤時間より家の広さを求めるという人も増えてくるのではないでしょうか。書斎などは旦那の道楽に過ぎないなんて言われていたけれど、今後は書斎スペースの必要性は増すかもしれません。それも職場から1時間圏内などという適度な利便性すらも取っ払うことができるようになり、もっと郊外、地方というのも選択肢として上がってきます。

 

数年前から2地域居住というライフスタイルを取り入れる人が少しずつですが増えてきていました。平日は都心のマンションに住み、金曜夜から日曜夜を自然に囲まれた環境で過ごすという暮らし方。ただ今後、平日は都心のマンションに、という必然性がなくなる人も増えてきます。そうすると、都心の利便性を得るためにかけていたお金を、自分の、家族の価値観で選んだ場所の家にかけるようになる人も増えるでしょう。家族が暮らし、夫婦が家で仕事をするのに十分な広さを持った家。そうすると都心から移住した人たちが魅力に感じるお店も増えるでしょう。それは、かつて別荘地として文化が醸成されていった軽井沢や湘南などのようなエリアが他にも生まれる可能性があるということですね。これからは、別荘ではなく住む場所として。

 

職場立地という条件によって自ずと決まっていたことから開放されるので、今までよりも主体的に、家族が何を大切にするかを考えることが大切になります。暮らし方改革ですね。ライフスタイルの視座をあげると住む場所も家ももっと自由になります。

家づくり_B

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