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IT企業経営 東京都 佐野健一さん(48歳)
オトンの流儀とか
ビジネスマン編 Vol.30

うちの娘は高校に行かないという選択をしました。「好きなことをやりな」というのがウチの教育方針なので。前編

IT企業経営 東京都 佐野健一さん(48歳)

IT企業経営 東京都 佐野健一さん(48歳)

家族構成:妻、娘(19歳)

oton+to編集長 布施太朗

第1回進学についての話になった時、本人はあまり高校に行きたそうじゃなかったように見えたんです。

―目の前が開けて、好きなパソコンに心から没頭できるという状態になったんですね。

はい。まあ、僕も受験したことがないのでね。受験の経験は東証マザーズと一部の上場審査だけなんです(笑)。

―あははは!そうなんですね!それで、娘さんは中学校を卒業されてからすぐお父さんの会社に?

いえ、16歳にならないと入れなかったので、それを待ってアルバイトを始めました。ただ、働き始める前から、ネットとか動画の世界のことなどをずっと見ていましたね。僕もそこそこ知識としては詳しいんですが、彼女にとってはそこがリアルな現実なので、娘から教えてもらうことが多かったです。ソーシャルメディアとはこういうものだよ、とか中国の動画ってこういうのがあるんだよ、とか。今でも教えてもらうことは多いです。トレンドという意味で。これは貴重なことだと思います。僕が娘以外の19歳の女の子とそういう話をたくさん出来る場面は、ほぼないので(笑)。

―娘さんとはどういう時に話をされるんですか?

ご飯を食べている時が多いです。だいたい日曜日の夜はほぼ毎週、娘と2人でご飯を食べているんです。

佐野健一さん

―娘さんと2人で!

最近は、娘とゴルフの打ちっぱなしに行ってからご飯をたべに行くというパターンが多いです。「じゃあ、来週も予約しとくね」って言って、来週もゴルフの練習から食事へ。そして僕が行きたい寿司屋や焼肉屋、B級グルメの店にほぼ毎週(笑)。

―お父さんと娘さん、これはなかなか珍しいかも。

そうかもしれませんね、19歳の娘とこんなふうに付き合っているという親には僕も会ったことがありません。

―羨ましがるお父さん、いっぱいいると思います。

そうなんですかね。あっ、お風呂も一緒に入ります。

―お風呂?今も一緒に?

さすがに今、家で一緒に入ることはありませんが、私の実家がある鹿児島に帰ると一緒に入ったりします。鹿児島には家族湯というのがあって、どこの温泉でも家族で入れる個室のお風呂があるんです。そういうところでは一緒に入っていますね。

―それもまた羨ましがるお父さんいっぱいかも。

まあ、親子ですから。実は昔、娘から言われてハッとしたことがあるんです。娘が中学生の時です。その時も一緒にお風呂に入っていたんですが、まわりの友達から言われるわけですよ。「なんでパパと入っているの?おかしいよ」って。でもその時、彼女は「家族だから当たり前でしょ。なんで男女ということを意識してんの?そっちのほうがおかしくない?」って。そういうことを友達に言ったんだ、ということを娘から聞いて「確かにそうだな」と思ったんです。

―むしろ娘さんの言葉に後押しされたというか、これでいいんだと思われたんですね。

はい。それはありました。だから僕のほうが恥ずかしいと思ったら、娘も恥ずかしくなる。別に親子だから、一緒に入ることはなんにもおかしいことではないんだと。

【第2回】「中学生が自分の意思で転校しました。それも2回」に続きます。

佐野健一さん

今回の"オトン"なビジネスマンは、

佐野健一さん

株式会社ビジョン 代表取締役社長
鹿児島県出身。
家族構成:妻、娘(19歳)

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

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