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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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ソフトウェアテスト会社 経営 東京都 丹下 大さん
オトンの流儀とか
ビジネスマン編 Vol.27

子どもにとっての最高の教育は、僕が自己破産することです。でも僕は自己破産したくないんですよ。僕も自分の人生なんでね。【第2回】

ソフトウェアテスト会社 経営 東京都 丹下 大さん

ソフトウェアテスト会社 経営 東京都 丹下 大さん

家族構成:妻、息子(小3)、娘(小1)、息子(3歳)

今回は、東証マザーズ上場、株式会社SHIFTの代表である丹下大さん。自分には父性本能がないんですという一方、憧れの父親像もしっかりとお持ちで、自他ともに認める親分肌。以前、子育ては実験だとSNSで発信したらみんなにドン引きされたとか。そんな丹下さんの原体験から、理想の父親とは、息子・娘それぞれに対する教育方針など、いろいろ面白いお話を伺いました。

oton+to編集長 布施太朗

第2回息子は最近、お金の話しかしなくなったんです。それはそれでいいと思っています。

―社長よりもお祭りの中心にいるお父さん。

はい。でも、子どもは起業家に育てたいと思っています。起業家に必要なのは生きる能力。それはすごく重要なことで、そのためには欲が大切だと思っています。ウチの社員を見ていても欲がありません。日本で生まれ育って、何をしてもみんな大概は食えますからね。何が欲しいかって訊かれてもある程度手に入れちゃっていますし。だから長男には欲を出させようとしています。

―どうやって欲を出させるんですか?

三つ子の魂百までって言いますよね。それがもし本当だとしたらと信じてやっていたのですが、長男が3歳になるまでひたすらミニカーを買い与えていたんです。他のものも買ってあげていたんですが、何かにつけてミニカーをね。でも4歳になった瞬間にピタっと買うのをやめました。すると「あれ、自分が今まですごく簡単に手に入れたものが手に入らない」ということに気づくんですね、4歳児でも。そこから凄い物欲が出てくるんですよ。それで「どうやったら手に入るか考えてみなよ」と言って、その頃からちょっと考えさせるようにしたんです。

―なるほど。

そうすると、パパは買ってくれない、どうしたらいいんだろうって考え始めて、彼が出した結論がゲームを作れるようになろうと思ったらしいんですよ、幼稚園の時に。それで「アプリの開発をしたい」と。僕も「確かにアプリの開発したら、お金が手に入って自分の欲しいおもちゃが買えるかもしれないね」と言ったんですが、「それは難しいことだから、まずは目の前にあるものを売ることから始めないか」ってメルカリを教えてあげました。

―幼稚園の子どもに、まずは売ることを教えたと。

はい。それで長男が好きなバズライトイヤーのガンがあったんですけど、それを写真に撮ってメルカリに出したら、売れなかったんです。そこでヤフオクを教えました。「メルカリは自分でまず値段を付けてみんなが買うというフリーマーケット式だけど、ヤフオクは、欲しい人が値段を決めるから、ヤフオクにしてみないか」って。そしたら小さなおもちゃが1円か2円で売れたんです。でも送料が650円かかったんですよ。それでちょっとクレームが来ちゃって。「なんでこういうクレームが来ると思う?」って訊いたら「送料がかかるから」って。「そうだよね、トータルの値段が大事だね」みたいな話をしたんです。

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【第3回】「息子は生きる能力が大切ですが、娘はいい男を捕まえる努力が重要だと思っています。」に続く

丹下 大さん

今回の"オトン"なビジネスマンは、

丹下 大さん

株式会社SHIFT 代表取締役社長
広島県出身。
家族構成:妻、息子(小3)、娘(小1)、息子(3歳)

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

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