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オトンの心得・決めごと

2017.7.19

娘が好きすぎて死にそうなお父さんへ 前編:いつでもどこでも愛娘を見放題の最強写真フォルダの作り方を教える

初めまして。中山順司と申します。

腹にタプタプの脂肪を抱える、46歳のオッサンです。

 

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私は娘が大好きでして、娘(当時中1)を愛するがあまり勢いで書いた「お父さんがキモい理由を説明するね」という記事が空前絶後にバズり、同名の書籍まで出してしまいました。

 

現在、娘は高校2年の17歳。思春期ど真ん中なので、なかなか私と会話してくれません。それどころか、写真さえ撮らせてくれないのです。どうやら私は汚らわしい存在のようです。

 

家庭環境にもよるでしょうが、一般的に女子は中学生になると途端に父の構えるカメラの被写体になることを毛嫌いします。赤ん坊→幼児→小学生と続いてきた家族写真(思い出)は、思春期突入とともに激減してしまう。家族写真の撮影&保管係である父親にとって、これは由々しき事態です。

 

そんな悲しい状況に陥らないためにどうするか。陥ったときにどう突破するのか。「お父さん、ちょっとやめて!私を撮らないでよ!」という抵抗を回避する方法を、2回にわけて伝授します。

 

無邪気に撮らせてくれるのは小6まで

カメラを向けて笑顔になるとか、ピースサインを作ってくれるのは、せいぜい小学6年生まで。中学生になると、とたんに親との会話も減り、声をかけても「別に」「ふつう」しか言わなくなります。会話が減るだけならまだしも、カメラを向けると真顔で「やめて」と横を向いてしまう。しつこく撮ろうとすると、「やめてって言ってるでしょ!」とキレられる始末。

IMG_4649※小学5年生くらいまではスキンシップも可能でしたが…

 

「嫌がるなら撮らなきゃいいじゃん」

いや、確かにそうなのですが、生まれたその日から、ずっと途切れることなく撮り続けてきた父としては、中学入学とともに家族写真が途絶えてしまう悲しみに耐えられません。思い出の連鎖を断ち切りたくないのです。ちなみに成人女性にお聞きしますが、思春期時代の自分の写真って極端に枚数が少なくないですか?中高生の時に父親と映っている写真ってありますか?あっても、かなり少ないのではないでしょうか。だとしたら、親のカメラから無意識に逃げていた結果ですね。

 

嫌がる娘を無理やり撮っても、ろくな写真にはなりません。手で顔を覆うし、シャッターから逃げるのでピンボケするし、うまく顔を捕らえられたところで笑顔はゼロ。さてどうするか。

 

愛する娘に嫌がられないように撮るノウハウ

念のためおさらいしますが、娘にとって父のカメラが汚らわしいわけではありません。カメラに罪はなく、撮影者が父親であることがすべてを否定させます。スマホだから許される、一眼レフカメラだからNGとかそういう生易しい問題ではないのです。ましてや、カメラを消毒すればいいって問題でもありません。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い…ならぬ、父親キモけりゃカメラまでキモい…なのです。

 

そこでとる対策は大きく2つ。妻か親戚縁者を活用します。まず妻ですが、思春期女子といえど母親とは仲が良いパターンが多いので、妻のスマホで撮影させます。で、画像はLINE経由で送ってもらえばOK。

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どこかのタイミングで娘に、「母が撮った写真が、いつのまにか父に共有されているようだ…」と気づかれてしまいましたが、いちおう黙認されています。まあ、娘の感情を逆なでしないためにも、彼女の目の前であからさまに妻→夫へと送信することは控えています。共有は深夜に寝静まってから。

そんなケアレスミスで「嫁による撮影禁止令」まで下されては、たまったものではありません。

 

もう一つは盆暮れ正月に帰省したとき、もしくは年に数回ある冠婚葬祭や祖父母が会いに来てくれた機会の活用でして、どさくさ紛れに一緒に被写体として撮影してしまう方法です。祖父母や叔父、叔母、いとこ、姪っ子甥っ子がいる場で、「ホラ、こっち向いて~」とカメラを向けてフレーム内に収めてしまえば、さすがの娘も「撮ってんじゃねーよ」と露骨にキレることもできません。苦し紛れではあるものの、精一杯の笑顔も見せてくれます。

2015-01-03 20.21.05※いとこの手前、おとなしくカメラに収まる娘(笑顔がぎこちない…)

 

さらに、事前に祖父母らに「俺と娘をいっしょに撮影してよ」と根回ししておけば、イイ感じに撮影してくれます。思春期といえどその辺は空気を読んでくれるので、ツーショット写真も夢ではありません。ただし、あまり調子に乗ると、帰りの車の中でため息交じりの舌打ちをされます。乱用は控えましょう。

 

で、撮影してもらった写真を後で回収するとか、dropboxで共有してもらえばOK。1チャンスで大量の写真が撮影できる親戚縁者の集いの場は有効活用しましょう。

 

オシャンティな環境を利用して撮影する

もうひとつ、最近私がマスターした方法が「オシャレなカフェに連れていき、そこで撮る」というハック。娘がスタバ好きであるのはリサーチ済みなので、適当な口実をつけて2人でスタバに行き、ケーキセットを買ってあげます。商品を受け取ってトレーをテーブルに置いた瞬間が狙い目。食べる前を狙って撮るのです。

 

ムーディーなBGMが流れるオシャレ空間ゆえ、家でするように「やめてっ!」とは叫べないのと、加えてケーキセットを買ってもらった手前、「ちっ…まあいいか…」とわりとおとなしく撮影されてくれます。ここでの注意点は、食べる前に撮影すること。食べた後だと、「さっさと帰ろうぜ」モードに入ってしまい、感謝の気持ちも薄れます。喉元過ぎれば熱さを忘れる…ならぬ、食ってしまえば感謝の気持ち忘れる状態になるからです。

1枚当たりの撮影単価が200円くらいするのがデメリットですが、背に腹は代えられません。

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2017-03-25 19.12.19※初めは固さが見られるも、5枚目くらいで笑顔に(無理やり感が残るが)

 

撮影するときのちょっとしたコツですが、「服や髪型を褒めながら撮る」のも手です。「いいねいいねかわいいね、その髪型似合ってるね、上下のコーデもバッチリだね」とまくしたてると、「そ、そぉ…?」とまんざらでもない表情になるので、そのスキを狙って長時間シャッターが押せます。

 

さらに小技を紹介しますと、「いったんシャッターを許したら、できる限り連写する」と良いです。それもくどいくらいに。最初の数枚は「ち、ちょっとぉ~」となりますが、立て続けにシャッターを切りまくることで照れ笑いが生じます。というか、笑うまで押し続けるのです。怒りも臨界点を超えると失笑に変わるので、ここはちょっとした根比べですね。シャッターを切りつつジリジリと近づいていくのも、笑いを加速させるのでGOODです。

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2017-06-03 12.30.23※「なんで今撮るかな~」と嫌がりつつも、最終的には笑顔に

 

どうせ最初の数枚は嫌がる表情しか撮れないので、微妙な写真も混ざります。前半部分は潔く捨てるつもりで、後半でよい画が撮れればよしとしましょう。

 

ちなみにoton+to編集長の布施さんは、家の中で「隠し撮りをする」そうです。わが子がソファでぼーっと座っている姿など、カメラを意識していない瞬間を狙ってコソコソ撮影されているとのことで、私並みに変態だなと思いました。さっそく実践してみます。

 

画像は一元化し、そこから複数の保管場所に格納してゆく

無事に撮影し終えた画像をどう収集&管理するかですが、なにはともあれまずは一元化しましょう。私の場合、複数の情報源(妻、祖父母、叔父叔母たち)から集まる画像を、いったんiPhoneのカメラロールに集約させます。一元化できたらあとはこっちのもの。煮るなり焼くなり好きにできます。

 

集めた写真をそのままハードディスクドライブに移し替えて完了…でも悪くはないのですが、私に言われせれば「そこで終えては、まだアマチュアレベル」です。娘を愛することにかけてはプロ級に変態の私の保存法&鑑賞法を、ぜひ知っていただきたい。声高に語りたい。

 

次回は、究極の「画像管理&保存&閲覧法」を伝授します。

 

中山順司(なかやま・じゅんじ)

愛娘とロードバイクをこよなく愛するオッサン。「キモい お父さん」で検索すると上位結果をほぼ独占するキモさを誇る。freee株式会社勤務&経営ハッカー編集長。ブログ「サイクルガジェット」代表。

 

究極の「画像管理&保存&閲覧法」に続く

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