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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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飲食店経営 田川翔さん
オトンの流儀とか
ビジネスマン編 Vol.33

下の2人の娘がよく言うのは「パパ、次お休みいつ?」。これは嬉しいです。でも一番上の子が小さい時は、パパに休みがある、その休みを楽しみにするという感覚がなかったと思うんです。仕事に時間を使えば使うほど成功率が上がると思っていた時なので。

飲食店経営 田川翔さん

飲食店経営 田川翔さん

家族構成:妻、娘(小5)、娘(小3)、娘(小1)

【オトンの流儀とか】ビジネスマン編の今回は、国内外でラーメン店48店舗を経営する株式会社ギフトの田川さん。3人姉妹のオトンです。一人目のお子さんが生まれた時と創業がほぼ同時期。この子をちゃんと食べさせていけるのかという不安もあって、仕事一辺倒だったようです。そのせいか特に上の子に対しては、今も父親らしく振る舞えず、どこか引け目があるのだとか。2回連載でお届けします。

聞き手:oton+to編集長 布施太朗

第1回今回の取材の話を妻にしたら「えっ、イクメンぶるの?」って言われました。全部妻に任せっきりでしたから。

―よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

―お子さんは今、おいくつですか。

10歳と8歳と6歳です。3姉妹です。

―3姉妹なんですね。上の子は何歳の時ですか?

僕も妻も24歳の時ですね。一人目は。

―実感は最初からありました?

父親の実感というより、子どもが生まれたのと創業がほぼ同じ、半年違いくらいでしたから、仕事で頭がいっぱいでした。この子をちゃんと食べさせてあげられるのかという不安は大きかったですね。

―なるほど。

だから、まずはなんとしても仕事をうまく軌道に乗せなければと思っていました。

―奥様はどうでした?

お腹に子どもが出来たと分かった時、僕はまだ前の会社を退職するかどうかのタイミングだったんですが、もしかしたら起業しないでこのまま会社員を続けたほうがいいんじゃないかって頭をよぎったんですね。その話を妻にしたら、「絶対やめて!」と。

―起業を絶対やめてと?

いえ。嫁は中学の同級生で、卒業したころから付き合い始めて、高校生の時から自分で会社をやるという話をしていたんです。だから「夢だったのに。やめるとか言わないで、必ず独立して」と言ってもらえたんです。

―後押ししてくれたんですね。もし奥様から「独立はやめて」と言われていたら?

でも、独立してって言ってほしかったんだと思います。でも子どもが出来ると、意識も変わるだろうなと思って、どんな反応をするか確認をした感じです。でも100%反対されたら、時期をずらしたかもしれませんね。

―あらためて奥様の同意を得ようと思われたんですね。

はい。

―では、お子さんとのことを聞かせてください。お休みの日はどんな感じですか?

そうですね。土日は出来るだけ仕事を休むようにしているので、ショッピングモールとかキッザニアとかに行ったり、旅行は年に1〜2回くらいですかね。家で一緒にゲームしたり、あと、一番下の子がサッカーチームに入っているので、一緒にサッカーしたりとか。

―コーチでやられているんですか?

いえいえ、クラブチームなので。僕とは普通に遊びでやる感じです。

―上の子は何かやっていますか?

水泳とか工作教室とか。どちらかというとオタクになっていくと思うんです。

 

―そうなんですか?

明るい子ですけど、運動が苦手でものづくりが好きなんです。絵を描いたり工作したり。基本的には好きなことをやらせる方針なので、そっち方向にいっていますね。

―それはお父さんかお母さん、どちらかに似て?

いえ、僕も妻もどちらかというとカラダを動かすほうが得意だったので。特に妻はバスケをずっとやっていて、もうスポーツ女子でしたから。

―そうすると、スポーツをやってほしいなという気持ちは?

それはありました。でも上の2人は苦手なので。逆に下はすごく得意なんです。下の子にはいろいろやらせたいなと思って、体操教室とか、今はサッカー、今度バスケをやらせようかなとかダンスやらせてみようかとか。

―ほう!いろいろですね。

まあ、やらせるというより「何やりたい?」って聞いてます。それで今はバスケをしたいって。ただ近くにクラブチームがないので、近くにあるチアがいいかなと思っているんですけど。

―じゃあ、ご両親のスポーツへの思いは、下の子に投入されているんですね。

そうですね。あと、得意だったら楽しいじゃないですか。上の子もカラダを動かすのは好きなんです。でも人に勝てないから、自然と別の方向に。やっぱり、褒められたり人よりも優れているとかを感じたいという気持ちが強くなるのかなと思います。

―子どもの得意不得意って、何歳くらいから分かりましたか?

2歳くらいでなんとなく分かりますね。度胸あるなとか怖がりだなとか。体幹がしっかりしているとか。あとは体格とか。すぐ転んじゃうとか、ぐぐっと踏みとどまるとか。下の子はけっこう早い時期から上の2人とは全然違うなという感じはありました。

 

―3人は仲良しですか?

仲いいですね。女の子というのもあるかもしれませんが、取っ組み合いのケンカはしないし。ごっこ遊びをしたりしていますね。

―何ごっこですか?

分からないんです。それは絶対に見ちゃいけないルールになっているので。

―見ちゃいけない?

しないです。見ようとするとものすごくうるさいんです。

―お子さんとのコミュニケーションで失敗したなと感じたことってありますか?

実は今回の取材の話を妻にしたら「えっ、イクメンぶるの?」って言われました。本当に何もしてこなかったので、特に創業期なんかは土日も休めず、全部妻に任せっきりでしたから。ましてや3人じゃないですか。

―はい。

だから、妻の負担は相当だったと思うんです。当時、全く手伝うことができなかったかといえばそうではなく、手伝うことは出来たと思うんです。でも、心の余裕もなくて。その後、土日を休みにしようとしたのは、やっぱり人生限りがあるなかで、家族との時間も大事だなと思ったからなんですが、その前は、とにかく仕事をし続けないとダメなんじゃないかと思っていたんですね。会社員じゃないので、使う時間ってどうにでもなるじゃないですか。だから時間を使えば使うだけ成功率が上がると思っていたものですから。

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―仕事に時間を使えば使うだけ成果が上がると。

はい。だから完全に仕事優先でやってきました。そんな中、2人目が生まれて、、、。

―なるほど。

だからその時もっと僕が関わっていたら妻も余裕ができたはず。僕が関わらないことで妻にも余裕がなくなって、子どもにあたっちゃったりとか。

―はい。

そうすると、妻も自分の思うような子育てが出来なかったという気持ちがあるんじゃないかと思うんです。まあそういうことを言われたことはないんですけど、もっと妻にゆとりある子育てをさせてあげたらよかったなと思います。だったら今からでもやれって話なんですけどね(苦笑)。

―あははは。

僕の父があまり子育てに介入しないといいますか、そんなに遊んでもらった記憶もないんです。だからなんとなく、その感覚を真似しているというか、家族のあり方というのを自然に受け継いでいるような気がします。

―自分が体験してきた家族像ですね。

はい。別に父にもっと遊んでほしかったとか、父が冷たかったという印象はないのですが、振り返ってみた時に、家族の時間、どこかに連れていってあげたり一緒に遊んであげたりというのは、もっとあっていいんじゃないかと思います。

―一緒に遊ぶことが足りないと?

はい。特に上の2人は、ちょっと偉そうなこと言えないなという感じはあります。逆に一番下の子に対しては、2歳くらいからけっこう父親をしていたような感覚はあります。だから下には、まあ怒るし、父親っぽい感じでいられます。

―上の2人のお子さんには怒ることがない?

もちろんありますけど、やっぱり過ごした時間なのか、コミュニケーション量なのか、そこが足りないがゆえの距離を感じます。子どもの性格もあるんだろうな。一番下の子はすごく人懐っこくて一番上と真逆なんです。

―上の子は人見知り?

人見知りはないんですけど、ツンツンしているんです。小さい頃から。甘えベタというか、甘えることが出来ないんですね。甘えてこなかったので。

―お母さんにも?

はい。ただ、ワガママは言うし泣いたりはするんですけど「ママ抱っこして、パパ抱っこして」といった甘え方は出来ない。

―真ん中の子は?

上と下に挟まれて、どうしても構ってあげられる機会が少ないんです。性格もおっとりして人に合わすのが上手くて、だから余計に上と下ばかりに目がいっちゃうんです。別に真ん中の子がかわいくないとかそういうことではないんですが。

―それを真ん中の子は感じていますか?

絶対感じていると思います。だからよく妻と話をするのは、真ん中の子をちょっと特別扱いしようと。名前をさなっていうんですけど「これ、さなだけにあげるよ」とか言葉を添えてあげるんです。そうするとすごく嬉しそうな顔をするんですね。そうやってバランスをとろうとしています。

【第2回 】「お小遣いは「単月黒字にしろ」と娘に言っています」に続きます。

田川翔さん

今回の"オトン"なビジネスマンは、

田川翔さん

株式会社ギフト 代表取締役
家族構成:妻、娘(小5)、娘(小3)、娘(小1)

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