―それはもう息子さんと2人で行こうと?

たまたま嫁さんにそれ言うたら、「ええよ」って許可もらえたんで。嫁さんもたぶん今息子と、どう接したらいいかとか色々考えてると思います。

―なるほど。

息子、どうしても家にいる時間も多いですし、あんまり人との交流もしないんですよ。家でゲームしたりとか動画みたりとか、youtuberとかヒカキンとかね。僕も昔は親父とか嫌やったんで、友達の所に遊びに行ってたんですよ。でも息子はそういうのがなくて。

―友達と遊ばない。

あれどうしたらいいのかなって思って、何回スマホ叩き壊そうと思ったか。

―叩き壊したことはないですか？

いえ、昔１回DSを叩き壊したことあります、カナヅチで。

―カナヅチで！？

はい、小学校の時に、まあそれも良くなかったのかなと思います。長男が小学校5年か6年、本当にゲームばかりで、他の兄弟とかにもすごく良くない態度があったんで、「ゲームと人とどっちが大事やねん」って叩き壊したんですよ。

―堪忍袋の緒が切れた的な。

的な。だけどそれはまあ良くなかったかもしれません。

―力技過ぎた？

かもしれませんね、対話がなく、息子からしたらいきなりだと感じたかもしれません。だけどその時自分は、そうすべきやみたいな、ゲームなんてものは大事じゃないっていうことを言いたくて。でも買い与えてるのは親なんです。難しいなと思って、それからはそういうアプローチはしていないですけど。

―その時、息子さんは？

泣いてましたね、ひょっとしたらトラウマになってるかもしれない。

―そのあとDSは？

やってます（苦笑）。今は３DSです。

―それがまた手に入るきっかけになったのは？

そこでこうやりきれてないというか、家としても永久追放できない。やっぱり友だちとの関係でもゲームって入ってきますし、また時が過ぎたら、、、。

―何ケ月かして買ってあげた？

他の兄弟とかもやりたいって、じゃあまあ条件付きでみたいなことで買ったんですけど、その条件が守られることはないです。

―でも、よく知覧行くってなりましたね。

おそらく初めて行く場所というか、それはまあ興味、好奇心もあると思いますし。あと僕が言うたのは今後の人生でそうそう2人で旅とかもないよと。

―それ言いました？

言いました。ひょっとしたら最後かもしれないという話をしました。説得はしていなくて、「行こうよ」って言いましたけど。実際行ってみると面倒臭そうにしている時もありましたけど。「西郷隆盛が最後に死んだとこ行こう」言うたら「しんどい」とかね、「どうでもいいそれは」みたいな。

―旅先ではどういう会話を、会話はそんなにせずに？

いやまあちょこちょこ、息子の好きな話とかポケモンGOとかの話もしながら、「お父さん今レベル20なったわ」とかね。ちょっと歴史の話とかまじめな話をするとこうすごく逃げたがるというか。2日目の夜の晩飯の時はもう僕もちょっと勉強の話をしてしまったんで、「勉強どないすんの？大学とかどうすんの？」とか、もうそうなったらガラガラガラ〜ですわ。

―シャッター降りてしまいましたね。

シャッター降りました。僕ももうそれ以上言わんとこうと親子ってホントに難しいなって思います。嫁さんとは、「やっぱりいろんな大人の人と関わらせたいよね」って話をするんです。例えば僕たち自分の若い時、アルバイトもありましたしクラブもやっていたら先生も関わりますし、他の大人との関わりというか。自分の親の言うこと聞かないけど監督の言うことは聞くとかあるじゃないですか。息子は、そういう機会が少ない。学校の先生くらいなので。もしクラブをやらないのであれば、別のところでなにか大人と関わるとか、そう言う機会を作れないかなと思うんですけど。

―それはもうバイトでも？

アルバイトでもいいと思います。

今回の"オトン"なビジネスマンは、

金本 修幸さん

オフィスナビ株式会社 代表取締役
大阪府出身。
家族構成：妻、娘（大学１年）、息子（高１）、娘（中２）、娘（小6）、息子（小２）