oton+to(オトント) > 特集 > 【夏休み】リオオリンピック特集 > 【岩崎恭子さんインタビュー:第1回】今だから笑って話せる、金メダルの前と後。前編
【夏休み】リオオリンピック特集
2016.8.8
【岩崎恭子さんインタビュー:第1回】今だから笑って話せる、金メダルの前と後。前編
14歳と6日。バルセロナ五輪の女子200m平泳ぎで史上最年少金メダルに輝いた、岩崎恭子さん。「今まで生きてきた中で、一番幸せです」というコメントは、オトン世代の方ならよく覚えている人も多いのではないでしょうか。1日にして、誰もが知っている有名人になった恭子さん。でも、オトンとして気になるのは、中学生という時期。多感なタイミングでの、大きな変化。実際のところどうだったのか。話を聞いてみました。今回はその前編です。
oton+to編集部(以下oton):さっそくですが、小さいころは、どんな女の子でした?
岩崎恭子さん(以下岩崎):3人姉妹の真ん中。典型的な次女でした。マイペースな姉に比べて、活発的。母が言うには、いろんなことにチャレンジするのが好きだったようです。3学年上の姉はのんびり屋なのですが、それでも水泳が速くて、勉強もできて。そんな姉を見ていて、自分にもできるんじゃないかと思ったみたいですね。とにかく姉と同じことをやりたくなって、どんどんませていく(笑)。
oton:水泳の練習は、厳しかったんですか?
岩崎:むしろ、そんなことはなくて。水泳の練習は、小学校低学年のころはのころは週2-3回、高学年は週5~6回でしたが、ほかにも英語やピアノ、お習字なんかも習っていました。いわゆる大手のスイミングスクールではなく、町の小さなスクール。楽しく泳ごうというスタンスで、のんびりやらせてもらいました。
だからよかったのかもしれないですね。大手のスイミングスクールで、まわりに速い子がたくさんいて、自分を追い込むようなやり方をしていたら、つぶれていたかもしれません。もちろん、コーチとの出会いも大きかったです。水泳は練習するほど上手になるし、タイムも伸びていく。逆に風邪をひけば、試合でタイムが出なくなったりする。子どもながらに、そういうことを学びながら、楽しくやっていました。
※中学1年生:全日本選手権。お姉さんと(左)
oton:のんびり、楽しくやっていたら、金メダルまで獲ってしまったという感じでしょうか。一気に有名になられましたよね。どうでした?
岩崎:もともと注目されるのは嫌いじゃないんです。でも、それは小学校とか、中学校という小さなコミュニティの話。オリンピックで金メダルを獲って、日本中から注目されるようになると、話は変わってきます。変な手紙が届くようになったり、道ですれ違った人から「かわいくない」と言われたり(笑)。なんで私がそんなこと言われなきゃいけないんだろう・・・と。
一方で、すごく子ども扱いされたり。中学生って、本人は子どもだと思っていないんですよね。はやく大人になりたい、という思いもありました。でも、まわりは子どもと言う。いい大人も、嫌な大人も見て、いろんなことがどんどん嫌になっていきました。
今思えば、良いことや自慢できることもたくさんあります。園遊会で天皇陛下にお会いできるなんて、普通の生活ではできませんし、けれど当時は、それが良いことだと気づけない状態でした。
※中学2年生:バルセロナ五輪でのひとコマ
oton:心ない人もいますもんね・・・
岩崎:それまでは、純粋に水泳が楽しかったんです。人から見られることも、泳げば記録が伸びることも。ぜんぶ嫌になっちゃった。もともと表には出さないタイプというか、努力をひとに見られるのが好きじゃないタイプでしたけど、がんばるのは好きだったし、1番を目指していました。そういうのがなくなってしまって・・・。でも、やめることもできないんです。やめたらやめたで、「なんで出場しないんですか?」と言われてしまう。そうか、注目されなければいいんだ、1番でなければいいんだ、と思うようになりました。
つづきます。
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