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父の失敗・悩み・たわごと

2011.4.21

小山薫堂さんが書いていたotontoな寅さんエピソード

「しかけ人たちの企画術」という本の中に
小山薫堂さんのページがありまして、
そこに、ある友人が子どもだった頃の
otonとの思い出的なことが書かれていました。

その人は、寅さんの映画が好きなのだそうで、
その好きな理由というのが、こういうことでした。

“彼のお父さんはバスの運転手。
堅物でめったに笑わない人なのだけど、
お酒を飲むとちょっとだけ笑ってくれる。
ただ、酒乱の家があって、
お母さんに暴力を振るってしまう。
彼はそれがイヤで、お父さんが
お酒を飲みはじめるといつも
別の部屋に逃げていました。
でも、そんなお父さんが、
お酒を飲まなくても
唯一笑う瞬間があった。
それが寅さんの映画を
見ているときでした。その友人は
「お母さんには内緒だぞ」
といいながら、お父さんが映画に
連れていってくれるときが、
いちばんうれしかったそうです。
とはいえ、お父さんは不器用ですから、
いつも映画館の席をうまく取れずに
立ち見になる。
まだ子どもだった彼の背の高さでは
スクリーンが見えません。
だから、ずっとお父さんの顔を
見上げているんです。
寅さんを見て笑っているお父さんと、
それを見上げる彼。
お父さんが笑うたびに、
自分も幸せになる・・・・。”
「しかけ人たちの企画術」(編者:東京企画構想学舎 発行:インプレスジャパン)より

だから寅さんの映画が好きなんだと。

その話を山田監督は直接聞いていたそうです。
この話にじっと静かに耳を傾けていた監督が、
笑みを浮かべて、ぽつりとひとこと
「映画監督やっててよかったなぁ」とつぶやいたと
書かれていました。

寅さん好きなその人の話も
それを聞いた山田監督のひとことも
とても素敵だなと思いまして、投稿してみました。

twitter:cotafu
taro fuse

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