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オトンの心得・決めごと

2017.2.24

アドラー心理学による「勇気づける子育て」受験の合否。

目の前の境遇を、どう捉えるか。

皆さん、こんにちは。株式会社子育て支援の代表取締役、熊野英一です。このコラムでは、「アドラー心理学」をベースにして、子どもの自立に不可欠な(1)勇気(チャレンジ精神)(2)責任感(3)協調精神を育むコツをお伝えしています。

今回は、受験の合否結果も出ているこの時期に参考になるお話をします。

もしかしたら、あなたのお子さんは、今回希望通りの結果を得られなかったかもしれません。アドラー心理学には「人間は、自分流の主観的な意味付けを通して物事を把握する(認知論)」という考え方があります。第一志望に合格できなかったという現実に対して、人はそれぞれ自分独自の“メガネ”を通して意味付けをしている、ということです。多くの挫折を通して成長してきたおとうさんからすれば「良い経験だ」と思えることを、子どもは、「この世の終わり」と感じているかも知れません。前回のコラムでもお伝えした通り、ここで大切なのは、子どもの気持ちへの「共感」。大好きなおとうさんからの「共感」を実感できれば、子どもは次のチャレンジに向かう事ができます。

 

もうひとつ、アドラー心理学の重要な考え方に「自己決定性」があります。目の前の境遇をどう捉え、どう対応するかを決めるのは自分次第、ということです。期待通りの結果を得られなかった今、その現実を直視したくないからと言って、「志望校に合格できなかったのは、周りの環境や人のせいだ」と非建設的な考えに閉じこもるのか。それとも、この経験をバネにして、「次こそは!」と新たなチャレンジ精神を奮い立たせるか。あなたは、子どもにどちらの対応を望みますか?その時、どんな勇気づけが適切か考えてみて下さい。

 

 

プロフィール

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熊野英一

フランス パリ生まれ。
早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。メルセデス・ベンツ日本にて人事部門に勤務後、
米国Indiana University Kelley School of Businessに留学(MBA/経営学修士)。
製薬企業イーライ・リリー米国本社及び日本法人を経て、保育サービスの株式会社コティに統括部長として入社。約60の保育施設立ち上げ・運営、ベビーシッター事業に従事。
2007年、株式会社子育て支援を創業、代表取締役に就任。2012年、ペアレンティング・サロン「bon voyage有栖川」オープン。アドラー心理学に基づく親子コミュニケーション講座等を開講している。
日本アドラー心理学会 正会員。

 

 

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