oton+to(オトント) > インタビュー > 移住家族1:福岡、糸島エリア「自分に根っこが生えました」
インタビュー
2014.7.7
移住家族1:福岡、糸島エリア「自分に根っこが生えました」
仕事のこと家族のこと、あらゆることを考えて決めた移住という結論。それぞれの家族の背景や思い、プロセスなどを紹介していきます。
今回は、福岡の糸島エリアに移住された、須賀さんファミリーです。
自分に根っこが生えました。
会社経営と移住
「移住することを社員に話をしたら半分以上が辞めたんです」。
そう語るのは、現在、福岡にお住まいの須賀大介(37)さん。
東京のWEB制作&マーケティング会社の代表である。
震災以降、これからの家族の暮らしのことを夫婦で話し合った。
当時子どもは2歳。住む場所を考えるようになった。
福岡は地縁もなかった。旅行に行った福岡で、たまたま糸島という場所を知る。
福岡の中心地から車で30分ほどの場所に、この美しい海が広がる環境。
「妻とふたり、ここに住もうと即決しました(笑)。
それまでは、会社のことばかりを考えていたけれど、
まず自分たちが幸せだと感じる環境を作ってから、いろいろ整えていこうとなったんです。
夫婦で同時にそう思えたことは幸せだなと思います」。
それから1ヶ月半ほどして、移住のことを社員に告げた。
「社長が現場にいなくなる。不安に感じるスタッフ、怒る社員もいました。
35人いた社員は15人になりましたが、現場に社長がいない状況で、
どうやっていくか、残ってくれた社員とミーティングを重ねました。
そして出た結論が、会計を全てオープンにすること。
利益をスタッフと折半してやっていくことでした。
このことで、私もみんなに包み隠さず相談できるし、
スタッフも経営視点を持てるようになりました」。
移住検討者をサポートしたい
移住して1年半になる。須賀さんは前述の会社の経営に加え、
“福岡移住計画”という活動をはじめた。福岡の暮らしを体験できる場を提供し、
住まいや仕事、地元のコミュニティを紹介するなど、
移住を検討する人に対して様々なサポートをするというもの。
これは須賀さんご自身の体験が元になっている。
「移住した当初、やはり心強かったのは、自分たちをサポートしてくれた
仲間の存在だったんです。地元のコミュニティを紹介してくれたり、
ただひたすら飲みにつきあってくれたり(笑)。
移住者には、そういうことが大切なんだと実感したんです」。
こちらに暮らし始めてどうですかと聞いたところ、
「心の安定というか、自分に根っこが生えた感覚です」との答え。
今まで自分が培ってきたものを地域に還元しながら、
地元の人たちとさらに新しいものを作っていくという手応えを感じているようだ。
自宅の庭からの海はまるでプライベートビーチのよう。竿を投げれば、キスやサヨリ、スズキも釣れるとのこと
須賀大介(だいすけ)さん(37)と奥様の理恵(りえ)さん、長男 大斗(だいと)くん(4)、長女 海(うみ)ちゃん(11ヶ月)
須賀大介さん
茨城県出身。株式会社スマートデザインアソシエーション代表。
他地域で島根、茨城などの活性化にも挑む。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます
こちらの記事もどうぞoton+to(オトント)とは?
-
2016.7.6【夏休み】海川山森&キャンプ特集
継承は大切
oton+to編集部 内村です! ちょっと前に、実家に帰った際のこと。 久しぶりに…続きを読む
-
2020.3.24こんな時をせっかくの機会に!
今こそ家訓を作ろう!〜【家訓づくり 子育て 家族ブランディング】
家族そろって家で過ごす時間が増えたという家庭も多いと思います。 これまで仕事が忙しく、子どもと…続きを読む
-
2020.6.7これからの家のあり方
暮らしかた改革のススメ、自分たちらしい家|ワークスタイルが変わってきた今、これからの家、これからの住む場所について。
テレワークの急速な普及は、業種や職種にもよりますが、これまでのワークスタイル、ワイフスタイルがガ…続きを読む
この記事と同じテーマの記事はこちら
インタビュー
-
2017.1.18インタビュー
子どもが小学校高学年。お父さんはそろそろ本音を語ろう!
子どもも大きくなり、小学校高学年になってくるとどのように接していけばいいか 戸惑ってしまうお父さ…続きを読む
-
2016.9.12イベント
【イベントのお知らせ&インタビュー】ママのリアルが歌とラップに。
今日はママシンガーとママラッパーでユニットを組まれているミセスベイビーのお2人にお越しいただきま…続きを読む
-
2016.9.12インタビュー
ママのリアルをラップにのせて♪
先日、ママラッパーとママシンガーのユニット、ミセスベイビーさんに 取材させていただきました。 マ…続きを読む
「いいね」いただくと、oton+toの更新情報がFacebookのタイムラインに表示されるようになります
oton+to Facebookページ
最近よく読まれている記事をご紹介
週間人気記事ランキング
アーティストなオトンの気になる子育てとは?
オトンの流儀とかアーティスト編
-
vol.05 TOKYO No.1 SOUL SET 渡辺 俊美さん
映画「461個のおべんとう」。原作者のTOKYO No.1 SOUL SET 渡辺俊美さんに、親子の実話を聞きました。
-
vol.04 つるの剛士さん
「お前は父ちゃんと母ちゃんの子だから絶対大丈夫だ」。と言われてきました。僕も同じことを子どもに言ってあげたいです。【2017インタビュー】父親 つるの剛士
-
vol.14 エンターテイナー 山口智充さん
ゲームをやめろとは一回も言いませんでした。「よし、ゲームより面白い体験をさせてやろう!」と。【こんな時をせっかくの機会に!2018年インタビュー最終回】
スポーツの世界で活躍するオトンの子育て体験談。
オトンの流儀とかアスリート編
-
vol.05 プロサッカー選手、元日本代表 大久保嘉人さん
どんなダディになりたいか?ビッグ・ダディになりたいです。
-
vol.04 マック鈴木さん
16歳の時に親父から「アメリカかドミニカに行け」って言われたんです。母親は泣いて止めたんですけど、渡米となりました。
-
vol.02 ガンバ大阪 遠藤保仁さん
長女が20歳になってもやれていたらかっこいいな。娘から「もういいんじゃない」って飽きられるくらいまでやっていたいですね。|ガンバ大阪 |遠藤保仁
忙しく働くビジネスマンの子育て失敗談とか。
オトンの流儀とかビジネスマン編
-
vol.37 株式会社ギャプライズ 甲斐亮之さん
一人で完結することなんて本当存在しないんじゃないかと思っています。後編
-
vol.37 株式会社ギャプライズ 甲斐亮之さん
一人で完結することなんて本当存在しないんじゃないかと思っています。前編
-
vol.36 株式会社スタームービング 山本恒夫さん
子どもは5人ですが、一人ずつと過ごす時間は必要だと思います。絆が深まりますから。【第2回】
オトンが家族で楽しめるイベントや講演のご紹介
イベント情報
-
2020.3.14
3/25(水)絵本ガレージBAR 開催中止のお知らせ
-
2019.10.15
【親子参加イベント】10/27sun 藤沢市鵠沼海岸でビーチスポーツ体験会(入場無料)のお知らせ! いろんなアクティビティがあるよ!
-
2018.12.3
【絵本ガレージ クリスマス編】お父さんがグッとくる絵本たち。
oton+to編集長 布施太朗が本を出しました!
書籍のご紹介
父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。
布施太朗・著¥1,300(税抜)
いいねいただくと、oton+to更新情報が
Facebookのタイムラインに表示されます
Facebookのタイムラインに表示されます